目次
岡山県の地酒の歴史
岡山県は豊かな食文化と伝統を受け継ぐ郷土料理があり、県北部の中国山地や県中部の吉備高原、県南の平野や丘陵地帯が広がっています。酒造りは米や水の選び方や気候や技などで味が決まりますが、岡山の酒は万葉集で歌があり歴史が古いです。岡山県は冬場になると山間部は雪が積もって気温が低くなり、高原から流れる水と南部の平野で栽培される酒米を使って酒造りが盛んに行われています。
酒米は北部の中国山地から流れる澄んだ水で栽培され、南部に広がる平野は天候が良くて良質なものが採れます。すでに9世紀頃には米で名を得た国として備前、備中、美作があり、明治以降には雄町米が酒造好適米として名声を不動のものにしました。酒造りは清らかな水と地元で採れた酒造好適米を使い、吉備の国は古代における米酒の発祥の地としても人気が高いです。近年では県内の酒造場の数は減少しているものの全国では上位で、徳川幕藩体制が進むにつれて各地に酒屋が増え備中杜氏が元禄年間にすでに活躍してそれ以降は幾多の変遷を経て現在に至っています。
岡山県の地酒の酒造り
酒造りは備中杜氏と呼ばれる集団があるなど技術的に優秀で、古くから全国的に定評があります。備中流の酒造りの特徴は強い和釜蒸気によるサバケの蒸し米に仕上げ、仲仕事後に品温を急上昇させて相対的に淡白分解酵素力価に比して糖化酵素力価を強め麹造りを行っています。酒母は比較的短期間に仕上げ味は軽快で淡白にし、仕込は酒母歩合は少なく初添の水を伸ばし水を加えながらで適切な発酵管理を行う仕組みです。
品質は結果的に爽やかな香りで旨みはあるが、アミノ酸度は少なく軽快で雑味が少ない飲みやすい淡麗で旨口です。このような酒質の酒造りが伝承技術といえ、近年では備中杜氏以外に但馬杜氏、南部杜氏、越後杜氏などの流派も参加しています。酒の味わいは県南地域が淡麗辛口や甘口型で、県北部は濃醇旨口型が主流で、伝統的な食文化の影響があることが特徴です。
岡山県の有名な地酒の銘柄
酒一筋は明治元年創業の利守酒造が醸し出し、原料は赤磐雄町米を使い精米歩合40%まで磨き上げています。本物志向の地酒としても有名で、ストレートで力強いネーミングとして人気です。
大典白菊は明治19年に創業した白菊酒造で作られ、雄大な吉備高原と清流が流れる山あいの地に蔵元があります。昭和3年に全国清酒品評会で優秀賞に輝くなど実績があり、良質な酒米をバランスよく配合して低温熟成させてコクや酸味が豊かな味わいに仕上がっています。
燦然は海外進出も盛んな日本酒で、明治11年に創業した菊池酒造が最上級の酒米と水、備中杜氏の高い技術を集結させて造っています。品質管理を徹底するなど本格的な味にこだわり、世界と岡山の架け橋になっています。
大典白菊
10年の歳月をかけて復活させて酒仕込みをする世界唯一の純米酒
蔵元は備中高原にある高梁市成羽町で、10年の歳月をかけて復活させて酒仕込みをする世界唯一の酒蔵です。古くから酒造りが盛んな地域にあり、酒米は岡山を代表する朝日やアケボノなどを使用しています。
他にも雄町も使われて酵母無添加のため純粋な味わいになり、江戸時代の酒の味を引き出していることが特徴です。岡山朝日米を使って精米歩合55%で仕上げているため、米の旨味を味わいながら様々な温度でもおいしく味わえます。
味わいは備中の酒の特徴のような辛口ですが、軽快で旨味が広がるため食事と一緒に飲むと美味しくなるものです。
10年の歳月をかけ復活させた世界唯一の酒蔵
岡山県産の酒米を使って米の旨味を感じる
酵母無添加のため江戸時代の酒の味を引き出している
- 酒造
- 白菊酒造
- 酒蔵住所
- 岡山県高梁市成羽町下日名163-1
- 電話番号
- 0866-42-3132
- 価格帯
- 1080円~11600円
- ホームページ
- http://www.shiragiku.com/
- 通販
御前酒
従来の「菩提もと」とよばれる手法で作られた純米酒
蔵元は真庭市の中国勝山にあり、1804年に現地に作られてから200年以上の歴史があります。酒米は岡山県産の雄町を使用し、菩提もとよよばれる手法で仕上げていることが特徴です。
岡山県北部の山間部は寒冷な気候で良質の酒米が栽培でき、地元の水や技を使って地域に密着しています。酒質は瀬戸内海沿いの甘口に対して辛口で、地元を流れる旭川の伏流水を地下から汲み上げて使っています。
辻本店は御前酒蔵元として1804年に建てられ、登録有形文化財としても有名です。酒の原材料は米と米麹と水ですが、11月から4月にかけて昔ながらの手法で作られています。
200年以上の歴史がある中国勝山の純米酒
蔵元は有形文化財に指定されている
酒米は岡山県産の雄町を使い辛口である
- 酒造
- 辻本店
- 酒蔵住所
- 岡山県真庭市勝山116
- 電話番号
- 0867-44-3155
- 価格帯
- 972円~21600円
- ホームページ
- http://www.gozenshu.co.jp/
- 通販
酒一筋
大吟醸である酒人筋を飲む理由とは
酒一筋は由緒ある利守酒造が作っている大吟醸です。特別限定品もあるなど人気の高さがうかがえる日本酒好きなら一度はのんでみたい一品です。
さらりとしたコクと香りが口の中でとろけるっようにして広がったり、香りもフルーツの様なニオイであり辛みもない、かんきつ類を彷彿とさせるような切れ味のある苦みにも定評があります。
軽い口当たりの中にもしっかりとした米の味があります。使用しているお米も地元産のお米をしようしており安心だという声も少なくありません。甘味と酸味のバランスがとれた大吟醸を探している人にはぜひとも一度のんでもらいたいです。
柑橘系の甘味と切れのある酸味がいい
お米は地元雄町でとれた純国産使用のお酒
開封しても何日たっても落ちない味に定評あり
- 酒造
- 利守酒造
- 酒蔵住所
- 岡山県赤磐市西軽部762?1
- 電話番号
- 086-957-3117
- 価格帯
- 2000円前後
- 通販
燦然
山田錦を使う倉敷の地酒としても有名な純米酒
岡山県産の山田錦を35%にまで磨き上げて使用し、卓越した酒造りの技のすべてを尽くして贅沢に仕上げました。大吟醸酒を袋で吊るして加圧せずに滴り落ちた雫酒を集め、清酒の芸術品として倉敷の地酒として評価が高いです。
アルコール度数は17度で原材料は米と米麹、醸造アルコールで、芳香と気品に満ちたきめ細やかな味わいを堪能できます。
味わいは最初は甘みを感じるものの徐々に苦味が出るような感じで、後味はピリッとした辛味になることが特徴です。酒の名前のように燦然とした味わいで、倉敷の町並みがデザインされたラベルを貼っています。
倉敷の地酒として上質な味わいを堪能できる
岡山県産の山田錦を使って作られた清酒
卓越した酒造りで清酒の芸術品としても有名
- 酒造
- 菊池酒造
- 酒蔵住所
- 岡山県倉敷市玉島阿賀崎1212
- 電話番号
- 086-522-5145
- 価格帯
- 1080円~11820円
- ホームページ
- http://kikuchishuzo.co.jp/
- 通販
清酒 作州武蔵
宮本武蔵の故郷 美作の国(作州)で生まれた地酒
「剣豪のふるさとから他では味わうことの出来ない個性派の酒をあなたに。その切れ味無双なり」宮本武蔵 の故郷、旧美作の国 ( みまさかのくに、作州 ) は、一説に「美酒 ( みまさけ ) の国」転じて美作の国となったと言われております。
作州武蔵 は、この美酒の国、美作の中国連峰の山あいにある小さな酒蔵です。女性当主のもと全職員一丸となって、厳選された極上米だけをふんだんに用い、手造りの技でじっくりと時をかけ醸し出します。
ほかでは味わうことのできない独創の地酒、作州武蔵 を是非お試しになってください。
最高の酒米を極上精白した最高峰の純米吟醸酒です。
岡山県産の山田錦をふんだんに使用。
杜氏の技が光る人気の手づくり純米吟醸酒。
- 酒造
- 難波酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 岡山県津山市一宮436
- 電話番号
- 0868-27-0008
- 価格帯
- 3000円前後
- ホームページ
- http://musashi-sake.jp
- 通販
大正の鶴 特別純米 朝日
一手間を惜しまない、お酒に寄り添う日々精進
落酒造場の「大正の鶴(たいしょうのつる)特別純米朝日」は、契約栽培米の「赤坂産朝日米」を精米歩合60%で使用しています。備中川の伏流水を使っています。
純米酒の果実香とマイルドな口当りで、フレッシュさと旨みが口全体に広がります。地元の米と地元の水で出来た人気の日本酒です。アルコール度は18度あります。
株式会社落酒造場は、明治26年(1893年)に、初代落眞太郎氏が酒造業を創業しました。地域には、鍾乳洞が複数あります。また、地域の備中川では、5月下旬から6月の間ホタルが舞います。風光明媚な地での日本酒作りのこだわりは、岡山産のお米を使い、地元呰部(あざえ)の水を使うことです。岡山県の代表米です!
口に含んだときの、心地よい感覚と力強い味わいが楽しめる一品
味のあるお酒は、食中酒にピッタリ!飲み飽きしない
BODYのあるお酒で色々な料理とのマッチングを楽しめます
- 酒造
- 落酒造場
- 酒蔵住所
- 岡山県真庭市下呰部664-4
- 電話番号
- 0866-52-2311
- 価格帯
- 2800円前後
- ホームページ
- http://taishonotsuru.com/
- 通販
大正の鶴 純米大吟醸 中取り無ろ過原酒
大正の鶴ブランドの中でも一騎当千を感じる力強さ
岡山の日本酒といえば雄町米を使っているものが多いですが、契約栽培米の朝日米を使った上で40%まで精米しています。これだけでキレっキレの仕上がりになるのが予想されます。
この高精米に中取り無ろ過で生というプレミアム感を凝縮した純米大吟醸と言えるでしょう。キレと旨味を感じて、尚且つフレッシュさを感じる仕上がりです。
アルコール度17%の強さも飲み口に華を与えていると言っていいでしょう。飲んでみるとわかりますが日本酒度-1の酒ですから旨味に加えて、ほんのりとした甘さを感じる事ができます。
その後に朝日米の独特のちょいビタ感がきて面白い味わいです。多彩な味を纏めた杜氏の実力を堪能できる酒です。
とにかくプレミアム感が溢れる純米大吟醸
高精米、中取り無ろ過、生原酒を纏めあげた杜氏の実力
キレキレであり旨味甘味に優れ、後追いの苦味の調和
- 酒造
- 落酒造場
- 酒蔵住所
- 岡山県真庭市下呰部664-4
- 電話番号
- 0866-52-2311
- 価格帯
- 720ml 3000円前後の店が多いです。要問い合わせ
- ホームページ
- http://taishonotsuru.com/
- 通販
冬の月 純米吟醸無濾過生原酒
冬だけしか酒を作らない冬季蔵のさらに限定品
こちらの酒造は冬季のみ酒を作る冬季蔵です。さらに甘口の酒を作ることに優れた全国でも有数な甘口蔵なのはご存知の方も多いと思います。
そのなかでも限定酒である冬の月はその2つの特徴を意識して作られたお酒です。完全予約受注生産になっておりプレミアム感も高いお酒です。
なかでも純米吟醸無濾過生原酒は極めて優しい味わいがあります。日本酒度が-3で精米度も6割程度ですから飲んだ瞬間に甘味と旨味をはっきりと感じとることができるでしょう。
実はこちらは期間限定で冬の月 純米吟醸をケーキとして販売もしています。大福やおはぎの代わりにつまみとして合わせるのもお勧めします。
甘口党には間違いなくお勧めできる冬の月
限定生産なうえに100本に1本のレアラベル
優しい飲み口と甘味で女性には特におすすめ
- 酒造
- 嘉美心酒造
- 酒蔵住所
- 岡山県浅口市寄島町7500-2
- 電話番号
- 0865-54-3101
- 価格帯
- 720ml 1620円(税込)
- ホームページ
- http://www.kamikokoro.co.jp/
- 通販
純米桃にごり
桃のにごり酒、見た目から楽しめます。
岡山駅で土産物を探したことがあるかたなら、誰もが見たことのあるにごり酒でしょう。300mlで810円とお土産には手頃なサイズでお洒落な瓶に色合いも美しいピンクの日本酒ですのでお酒好きな女性や雛祭りの時期などには特にお勧めします。
アルコール度も12度~13度と低く日本酒度も-44とひじょうに飲みやすいのが印象的です。にごり酒ということもありますが、口に含むと濃厚な甘さがじんわり広がってきます。
そして同時にくるのが適度な酸味です。岡山の日本酒は白桃酵母を使っているものが結構ありますが、同様の独特の酸味とフレッシュな香りがあります。白と飲みくらべて違いを感じるのも楽しいと思います。
白桃酵母を使った独特の酸味と香り
甘くて飲みやすく、程よい酸味が堪能
色も瓶のデザインも人気で岡山土産として人気上昇中
- 酒造
- 宮下酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 岡山市中区西川原184
- 電話番号
- 086-272-5594
- 価格帯
- 300ml 810円
- ホームページ
- https://www.msb.co.jp/sake/
- 通販
極聖 純米大吟醸 天下至聖
酒造の100周年記念の極聖の実力
宮下酒造の100周年記念の日本酒です。代表銘柄が極聖なのはご存知の方も多いでしょう。
雄町米は構造上40%前後までしか精米できなかったのを精米機の改良と雄町米の品種改良で20%まで削ったもので仕込んであります。今までの雄町米を使った淡麗な飲み口の日本酒とは全く違うレベルの淡麗なスッキリ感を感じることができるでしょう。
アルコール度が16~17度でしっかりとした飲み口を残しながら、雄町米特有のコクのある旨味を感じることができます。雑味成分を可能な限り削った中でも米のコクが残るのが興味深いです。
さらに昔搾り斗瓶どりのバージョンもあり、華やかな香りをより強く感じることができます。
雄町米を使った日本酒では類を見ないスッキリとした仕上がり
昔搾り斗瓶どりのバージョンもある
雑味成分は限界まで削ったが失われない雄町米のコク
- 酒造
- 宮下酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 岡山市中区西川原184
- 電話番号
- 086-272-5594
- 価格帯
- 720ml 16200円 1800ml 32400円
- ホームページ
- https://www.msb.co.jp/
- 通販
嘉美心
瀬戸内海の海の幸と合うフレッシュな日本酒
嘉美心酒造は岡山県南西部の浅口市寄島町にあり、漁港のすぐそばで冬の酒の仕込み蔵の秘宝閣と酒の原料処理を行う渚の蔵があります。白桃酵母を使用するためフルーティーな飲みごたえで、甘さと苦味があることが特徴です。
原料米は岡山県産山田錦を使用し、米の旨味を凝縮した旨口の大吟醸酒として人気があります。創業は1913年で100年以上の歴史があり、酒の名前は身も心も清らかにするお酒にすることを願って付けられています。
嘉美心は神心の漢字表記を変えたものですが、酒造りに対して情熱を注ぎ込んでいることを意味しているものです。
創業は1913年で100年以上の歴史がある
岡山県産山田錦を使う旨口の大吟醸酒
白桃酵母を使用して甘さと苦味がある
- 酒造
- 嘉美心酒造
- 酒蔵住所
- 岡山県浅口市寄島町7500-2
- 電話番号
- 0865-54-3101
- 価格帯
- 1130円~13200円
- ホームページ
- http://www.kamikokoro.co.jp/
- 通販
多賀治
石合多賀治にちなんで名付けられた純米酒
蔵元の5代目にあたる石合多賀治は明治から戦前にかけていろいろな革新的な取り組みを行い、酒造りをしたためこの功績にちなんで名付けられた純米酒です。
原料米は岡山県産の雄町を中心に山田錦や朝日など酒造りに向いているものを選び、麹造りにもこだわって本格な味わいになるように工夫しています。
著名なワイン評論家ロバート・パーカー氏が主宰する“パーカー・ポイント”で、90点を獲得するなど実績があり、全国約800点の純米大吟醸や純米吟醸酒のうち上位にあたる78点の一つに選ばれているため地域に密着したお酒として定評があります。
5代目にあたる石合多賀治の功績にちなんで名付けられた
酒米は岡山県産の雄町などを使う
麹造りなど従来とは違った手法にチャレンジする
- 酒造
- 十八盛酒造
- 酒蔵住所
- 岡山県倉敷市児島田の口5-6-14
- 電話番号
- 086-477-7125
- 価格帯
- 1620円~5400円
- ホームページ
- http://www.juhachi.jp/
- 通販
克正
杜氏の名前が由来の入魂の一滴の純米酒
酒の名前は杜氏から付けられ、入魂の純米酒として製法や素材選びにこだわっています。酒米は岡山県産の雄町を使用しアルコール度数は18度で、精米歩合は65%に仕上がっています。
酵母は協会701号を使用し、ボリューム感はあるが精米歩合の割に旨味や酸味、コクのバランスが良くキレ味が良いことが特徴です。
香りは穏やかで口に含むとややシャープな感じがするため、クオリティーが高いお酒として評価されています。水は高梁川の清流神代川のものを使用するなどこだわっているため、スッキリした飲みごたえになるため初心者でも味わいやすいです。
杜氏が魂を込めて作る本格的な純米酒
高梁川の源流の清流神代川の水を使用
酒米は岡山県産の雄町や山田錦などを使う
- 酒造
- 三光正宗
- 酒蔵住所
- 岡山県新見市哲西町上神代951
- 電話番号
- 0867-94-3131
- 価格帯
- 1800ml2500円
- ホームページ
- http://www.sake-sanko.co.jp/
- 通販
きびの吟風
雄町米の旨味を引き出した香り豊かな純米酒
岡山県産の最高級の酒造好適米の雄町米を100%使用し、精米歩合60%以下に磨いて贅沢な味わいになるように仕上げています。
味わいは米の旨味を引き出して口の中に広がるふくらみがあり、ワイングラスに注いで味わうと爽快になれることが特徴です。雄町米は一時期は絶滅の危機にありましたが、栽培方法が難しい分本格的な味わいを出せることが魅力です。
酒のおいしさを出すためには温度管理が重要で、杜氏が米の香りや甘みや旨味などを引き出せるように心を込めて作っています。雄町米の旨さを感じるお酒として定着し、お土産などに買う観光客が多いです。
雄町米の旨味を引き出した純米酒
杜氏が米の香りや旨味などを引き出している
使用する雄町米は絶滅の危機にあったが本格的な味
- 酒造
- 板野酒造場
- 酒蔵住所
- 岡山県岡山市北区一宮35
- 電話番号
- 086-284-1161
- 価格帯
- 1080円~4574円
- 通販
竹林
140年以上の歴史や伝統のある純米酒
慶応三年に創業して140年以上の歴史があり、米の旨味を活かせるように最高レベルの仕上がりになるように杜氏が魂を込めて作っています。
使用する酒米は岡山県産の山田錦で、自社栽培を行うため本格的な味にできることが特徴です。日本酒の最先端を岡山から伝えることをモットーに考え、米と水と伝統の技で風土を味方に付けています。
酒造りは精米や麹作りにもこだわり、最高の味になるように工夫されているため人気です。水は竹林寺山の豊かな伏流水を使用し本格的な味わいになり、井戸から汲み上げて米の旨味を引き出せるように醸造しています。
水は竹林寺山の豊かな伏流水を使う
慶応三年に創業して140の歴史がある
酒米は岡山県産の自社栽培の山田錦を使用
- 酒造
- 丸本酒店
- 酒蔵住所
- 岡山県浅口市鴨方町本庄2485
- 電話番号
- 0865-44-3155
- 価格帯
- 1296円~4320円
- ホームページ
- http://kamomidori.co.jp/
- 通販
三冠
210年受け継がれる伝統の濃口の酒
倉敷市児島といえば瀬戸大橋に近く、海に面した場所にあるため魚と合うように作られたお酒です。使用する酒米は朝日でおいしい味わいになるため選ばれ、アルコール度数は18度で精米歩合は55%でスッキリと飲めます。
使用原料米は岡山県産の朝日を100%使い協会9号酵母と合わせ、地元に密着したお酒になるように工夫されていることが特徴です。生のお酒のためはじめて飲む場合には強く感じますが、瀬戸内海の青魚に合うように作られています。
1806年の創業から200年以上の歴史があり、水島新司氏のあぶさんにも登場するほど人気です。
210年の歴史がありあぶさんにも登場するお酒
酒米は岡山県産の朝日を100%使用
地域に密着する味わいになるように工夫されている
- 酒造
- 三冠酒造
- 酒蔵住所
- 岡山県倉敷市児島下の町2-9-22
- 電話番号
- 086-472-3010
- 価格帯
- 1214円~4330円
- ホームページ
- http://www.sankan.co.jp/
玉泉
備前焼で有名な備前市に1件だけ残る蔵元の名酒
玉泉酒造は岡山県南東部にあり、備前焼で有名な備前市において100年以上の歴史があり1件だけ残っています。使用米は岡山県産の酒米を使い、アルコール度数は15度で辛口であることが特徴です。
精米歩合は65%で岡山県の沿岸部のお酒のような感じで、口いっぱいに広がる芳醇な香りとやさしい旨味を堪能できます。
飲み口は軽くてぶどうのような味わいで、白ワインのように初心者でも飲みやすく仕上がっているため人気です。備前市は焼物の名所として昔ながらの建物が多いですが、唯一残った酒蔵として酒とともに観光客に注目されています。
備前焼で有名な地において100年以上の歴史がある
アルコール度数は15度で辛口である
飲み口は軽快で白ワインのような感じ
- 酒造
- 玉泉酒造
- 酒蔵住所
- 岡山県備前市東片上312
- 電話番号
- 0869-64-2008
- 価格帯
- 1037円~79732円
純米吟醸 桃の里
オーセンティックな日本酒の美味さを感じる桃の里
岡山の酒はアマイ、アマイ、ウマイ、アマイ、ウマイ!そんな印象のするお酒です。赤磐産朝日米の収穫終了後の厳冬期に仕込んだいわゆる寒造りの日本酒です。
味わいの豊かさも特徴で四季折々にそれぞれの味わいが色移っていく様は楽しいのひとことに尽きるでしょう。飲んでみるとわかると思うのですが、桃のふんわりとした優しい薫りが酒欲をそそります。
岡山の日本酒には白桃酵母が使われたものが多く、呑む際に桃をほのかに感じる事も多いのですが、まさしく銘柄と薫りがマッチしていて岡山の日本酒を象徴するような一本であると言えます。
甘旨と薫りを堪能するのなら、やはり涼冷えで呑むのがお勧めです。
岡山の酒は甘くて旨いを実感できる一本
昔ながらの製法でのこだわりの一本
手作りならではの四季折々に変わる味を堪能できる一本
- 酒造
- 赤磐酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 岡山県赤磐市河本1113番地
- 電話番号
- 086-955-0130
- 価格帯
- 1.8L 3,000円(税別) 720ml 1,500円(税別
- ホームページ
- https://www.akaiwa.co.jp/
三年 鶴
米どころの生んだ米焼酎、三年鶴
岡山は日本酒だけではない、そんな米焼酎の一本だと言ってもいいでしょう。雄町米ならではの米の甘味と旨味とふくよかさを実感できる一本だと言えます。
原料の一部として清酒酵母を使い、低温欄引によって元々クセのない米焼酎だといえます。その鶴の中でもこちらの三年 鶴は三年以上の期間冷たい蔵の中で低温貯蔵し、熟成させたゆえのよりまろやかさが特徴だと言えるでしょう。
まろやかで甘い飲み口の焼酎ですから、ロックや水割り、お湯割りのような定番の飲み方以外にも炭酸で割って発泡酒のような飲み方もお勧めできます。スタンダードの鶴との飲み比べも忘れてはいけないところです。
三年以上蔵の中で貯蔵された刺のない米焼酎
雄町米を使ったいかにも岡山らしい味わいの一本
低温欄引に清酒酵母を使ったクセのない飲みやすい一本
- 酒造
- 小坂酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 岡山県赤磐市山口265-1
- 電話番号
- 086-957-3023
- 価格帯
- 900ml 900円 1800ml 1800円
まとめ
岡山県は北部に中国山地があり南部に平野が広がるため、おいしい水と良質の酒造好適米が採れるため酒造りが盛んな地域です。酒造好適米の雄町米は全国的に有名で、備中杜氏の技を駆使して本格的な酒造りが行われています。
岡山県の酒の歴史は万葉集で詠まれるなど古く、昔ながらの製法を用いて徳川幕藩体制の時代には多くの酒屋が増えました。近年では数が減っていますが全国的に見ると多く、山間部は冬場になると雪が積もるため酒造りが盛んです。
酒の味わいは北部が濃醇旨口が主流ですが、南部は淡麗辛口や甘口型になるなど個性があります。酒は食文化の影響を受けて味わいが変化し、スッキリとした味わいになります。近年では備中杜氏以外に但馬杜氏など全国各地の技術者集団が集まり、地元の酒米や水などを使って本格的な味に仕上げています。岡山県の地酒は全国清酒品評会で受賞することや海外進出をするなど実績があり、低温熟成をさせてコクを出すなど製法にこだわっています。