目次
茨城県の地酒の歴史
茨城県の地酒の歴史は古く関東でも指折りの歴史を誇ります。
10世紀ごろ関西で日本酒の原型ができ上がったのが日本酒の元々の歴史ですが、そこからさかのぼること百年後の平安時代には現在も残る蔵元が開業しています。これは東日本では非常に古い日本酒の歴史があると言えます。また中世には徳川家康が関東へ移封したことにより息子の一人である結城秀康が茨城に拠点を置き、本場関西の技術を導入したことから茨城県の地酒はより洗練されたものとなりました。そして現在も酒造りが盛んに行われており、蔵元数40箇所は関東随一の数を誇ります。
茨城県の地酒の特徴
久慈川水系、那珂川水系、筑波山水系、鬼怒川水系、利根川水系と豊かな5つの水系から織りなす個性の多さです。地酒と言うと共通の味わいを出すというイメージがありますが、茨城県の地酒は40箇所にも及ぶ蔵元それぞれが個性を出した多彩さそのものが特徴です。その多彩さが評価され全国新酒鑑評会でも、多くの蔵元が金賞を受賞しているという実績を持っています。
また、近年ではピュア茨城と言う名の元、茨城県産にこだわった酒米や酵母を使用した地産の地酒を造ろうという動きが起こっており、各蔵元が茨城県産の材料を用いて、各蔵元独自の製法で多くの地酒を製造しているというのも特徴と言えます。
茨城県の地酒の発展
発展は何と言ってもその特徴で触れたピュア茨城です。今まで40箇所それぞれが独自の原料、独自の製法と言う形で個性を磨いていましたが、茨城県で初めて酒造好適米として認められた「ひたち錦」の登場により、それを利用した地酒造りのムーブメントである「ピュア茨城」が起こっています。そして、その地酒を「純茨城の酒」(特定名称酒)と呼んで茨城県内外に出荷を行っているという発展を見せています。
飲みごたえ
飲みごたえも多くの蔵元があるため多彩です。非常に軽い飲み口の蔵元もあれば、深く飲みごたえのある蔵元のお酒もあります。一概に言えないところに茨城県の地酒の奥深さがあると言っても過言ではありません。
そういったそれぞれの違いを楽しみ、自分に合った飲みごたえの蔵元をこの40箇所の中から探していくのも茨城県の地酒の魅力があるのではないでしょうか。ビギナーから玄人まで様々なレベルの日本酒ファンを楽しませてくれる飲みごたえある地酒を紹介しますので是非自分好みのお酒を見つけてください。
お土産やお父さんにプレゼントしたい飲み比べセット
おいしい飲み方
多彩な蔵元があり、蔵元によって冷や、熱燗、冷酒、人肌燗など様々な飲み方で楽しめます。
それぞれによって美味しい飲み方が異なりますから、そのおいしい飲み方を探すのも茨城県の地酒の魅力と言えるのではないでしょうか。ただ、共通して言えるのは茨城県の食べ物と非常に相性が良いこと、名物のあん肝はもちろん、サメの軟骨と梅で作られた梅水晶など茨城県沖で獲れる海産物を利用した様々な料理との飲むことで美味しさが増します。
霧筑波
久し振りに帰省した娘のお土産美味しく頂きました
父親代わりに育てた娘が結婚して「つくば」に住んでいましたが、昨年「水戸」に移りました。
その娘が、先日久し振りに帰省し私のためにお土産として茨城県の地酒「霧筑波」を持って来てくれました。
娘の説明によるとこのお酒は金賞蔵として、茨城では有名な蔵元で造られた人気のお酒で美味しいらしいよと、酒屋さん評判を聞いて買って来てくれたそうです。
早速蓋を開けるとフルーティーな優しい香りが漂います。口に含むとイメージしていた甘味はそれほど強くなく、少し酸味が感じられるさっぱりした味です。
燗をするより冷酒で頂く方が私は好きです。肴は何にでもあうので少し飲み過ぎてしまいました。とにかく美味しい酒で娘に感謝です。
大吟醸の特徴であるまろやかな味がする
燗して飲むより冷やして飲む方が適してる
食中酒として肴は何にでも合うと思います
- 酒造
- 浦里酒造店
- 酒蔵住所
- 茨城県つくば市吉沼982
- 電話番号
- 029-865-0032
- 価格帯
- 720ml・・・2800円
森嶋
歴史ある老舗酒造が震災から復興して創り上げた新しいブランド
森嶋は茨城県日立市にある「森島酒造」が手がける日本酒の銘柄です。この酒造は創業150年以上という、歴史ある老舗酒造です。2011年の震災により大きな被害を受けてしまいましたが、そこから復興し新たに手がけたのが「森嶋」というブランドです。
復興の際に新たな酒造設備を投入し、また従来の季節雇用の杜氏制度を廃止しました。進化した酒造全体で作り上げるこだわりの味わいは、酒米本来の魅力を最大限に引き出したフレッシュさ、フルーティーさ、そして程よい酸味がポイントとなっています。バランスの取れた味わいは、食事の邪魔をしない「食中酒」として人気があります。
森嶋は2019年にできたばかりの新しいブランドにもかかわらず、IWCやKura Masterといったさまざまなコンテストで金賞を受賞しています。各方面からの評価も高く、万人受けする味わいとなっています。
程よい酸味で食中酒におすすめ
酒米の魅力を最大限に引き出した味わい
日常から特別な日までいつでも楽しめるのが魅力
- 酒造
- 森島酒造
- 酒蔵住所
- 茨城県日立市川尻町1-17-7
- 電話番号
- 0294-43-5334
- 価格帯
- 1,430円~3,300円
- ホームページ
- https://morishima-sake.jp

森島酒造の手がける「森嶋」という日本酒ブランドがあります。これは6代目の蔵元である森嶋正一郎氏が作り出したNEWブランドのお酒で、「自分ならではの味を持つ新しい日本酒」を目指して造られたという背景があります。 その味わいは、時代にうまくマッチングした飲みやすさが魅力で、どんな料理にでも合う食中酒と...
大観
明治2年創業のこだわりの純米大吟醸
明治より森島酒造は創業し、鉱物質を含む硬質の天然水を使って丁寧にじっくりと仕込まれた酒が大観です。
大観は大吟醸、純米吟醸、純米大吟醸など種類が豊富にありますが、特にお勧めなのが酒米の王様と呼ばれる酒造好適米の山田錦を使用し、低温でじっくりと時間をかけて造られた純米大吟醸です。
手塩にかけて造られた純米大吟醸は上品なフルーツの香りと米の旨味が十分に引き出されていることを味わえます。
フルーティさから女性にも人気で、日本酒が苦手な方でも濃縮された旨味を楽しめます。こだわりを持って造られた酒は評価も高く、2018年IWCで銀メダルを受賞しています。
鉱物質を含む硬質の天然水を使用
酒米の王様山田錦を使用して造られる
上品なフルーツの香りと米の旨味を楽しめる
- 酒造
- 森島酒造
- 酒蔵住所
- 茨城県日立市川尻町1-17-7
- 電話番号
- 0294-43-5334
- 価格帯
- 1,188円~5,940円
- ホームページ
- http://www.taikan.co.jp/

森島酒造のある日立市川尻町は太平洋を望む海岸部。「もっとも海に近い酒蔵」と呼ばれることもあるとか。森島酒造のこだわりは伝統の技術に裏打ちされた手作りの酒造り。 dencross 創業より酒蔵の立地する太平洋の潮風と阿武隈山地の伏流水が伝統の技術と出会って、素晴らしい日本酒にな...
松盛
全国新酒鑑評会14回受賞のこだわりの地酒
松盛の名前の由来は「屋敷内の松そして家業が末代まで栄えるように」という意味が込められています。
品質と酒造技術の真意が試される、全国新酒鑑評会で計14回もの受賞経験を誇ります。
本格焼酎、黒糖日本酒、梅酒、イチゴ酒など多岐にわたり販売されています。
茨城県常陸太田市の里川流域は水田地帯が多く、核となる原材料である水と米に恵まれた環境で作られているうえ、もろみの発酵リズムに人間側が合わせて動くことによりベストなタイミングでの麹づくりが可能になっています。
貯蔵管理も徹底されており、気温や湿度、天候により柔軟に保管方法も加減されているため、
深みのある味わいとなっています。
職人たちの強いこだわりが生み出す深い味わい
酒主体で人間が合わせに行く酒造スタイル
よりおいしい状態を保つ柔軟な保管法
- 酒造
- 岡部合名会社
- 酒蔵住所
- 茨城県常陸太田市小沢町2335
- 電話番号
- 0294-74-2171
- 価格帯
- 2,000円~10,000円
日乃出鶴
北茨城の銘酒、井坂酒造店の「日乃出鶴」
(資)井坂酒造店は茨城県の北部、奥久慈地方の国道349号線沿いに有る自然豊かな地にある酒造メーカーです。
創業は江戸時代の末期でもあり、更に、明治中期建築の土蔵倉は今も現役で残っていますし、代表銘柄は「日乃出鶴」や「里美人」などがあり、味を第一にコクのある日本酒作りに育んでいます。
酒米は茨城県産の酒造好適米とされる「ひたち錦」を使用していて、口に含むと広がるまろやかな口当たりとキレ、其れにフルーティな香りが自慢の純米吟醸が出来上がります。
杜氏は地元の従業者による自家醸造で、シッカリした酒造りに努力し勤しんでいます。 主に其の銘柄としては純米吟醸、其れに純米酒を製造販売しています。
井坂酒造店は「飲んで、うまい酒」をモットーに
北茨城・奥久慈地方の銘酒・「日乃出鶴」
創業は江戸時代の末期という古い歴史があり
- 酒造
- 井坂酒造店
- 酒蔵住所
- 茨城県常陸太田市小中町187
- 電話番号
- 0294-82-2006
- 価格帯
- 純米吟醸酒 (1800ml 3,090円 720ml 1,460円)
来福
贈り物にもおすすめの花酵母使用純米吟醸です。
日本酒と言えばの山田錦米(兵庫県産)と来福酒造と言えばの花酵母(こちらのお酒は月下美人)を使用したお酒です。花酵母を使用しているせいかふわっと華やかな香りがします。
また、酵母に使う花はいくつか種類がありますが、こちらの日本酒に使っている月下美人はリンゴ酸が強く出るそうで、飲むとすごくフルーティという感じではありませんが、すっきりした味わいが楽しめます。
山田錦のコクと甘みとのバランスもよく思ったほどクセのない飲みやすいお酒です。名前が「来福」なので贈り物にもぴったりかなと思います。
このお酒のクォリティーの高さでこのお値段はかなりお得に思います。アルコール度数は16度です。
兵庫県産100%の山田錦米を使用しています。
来福酒造ならではの花酵母月下美人を使用しています。
香りと旨みのバランスがよく冷酒がおすすめです。
- 酒造
- 来福酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 茨城県筑西市村田1626
- 電話番号
- 0296-52-2448
- 価格帯
- 720ml 1500円 1.8l 3000円
- ホームページ
- http://www.raifuku.co.jp

来福とは、茨城県の来福酒造という所で作られている日本酒です。とてもオシャレで可愛いらしいフォルムがお特徴的です。 日本酒コンペで一位に輝いている玄人も唸らせるお酒です。こちらのお酒は、製造方法も手法も型破りな日本酒の風雲児のような存在感をかもし出しています。色々な形のお酒が提供されていて、どれを飲...
結(ゆい)
歴史ある茨城県結城酒造の味・見た目ともこだわりのお酒
透き通るふっくらと優しい味わいが特徴です。お米の芳醇な旨みが素敵!お食事にもよく合います。
鬼怒川系伏流水を生かした柔らかな口当たり、ふくよかな味わいを目指している、という蔵元の想いがそのまま表れた日本酒だと思います。
また、この「結(ゆい)」のラベルは結城紬の「糸」の輪の中に、おめでたい「吉」という文字が入ったデザインです。
人と人、人と酒、人と町(結城)を結ぶという願いが入ったデザインだそうで、縁起が良く、贈り物にもぴったりのお酒だと思います。
江戸末期に建てられた築160年の蔵や、明治期に増設されたレンガの煙突は国の有形文化財です。
透き通るふっくらと優しい味わいが特徴
贈り物にもぴったりのラベルデザイン
江戸時代創業、400年以上の歴史を持つ酒蔵
- 酒造
- 結城酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 茨城県結城市結城1589
- 電話番号
- 0296-33-3344
- 価格帯
- 1,300円~10,700円
- ホームページ
- http://www.yuki-sake.com/

「結」は、茨城県結城市の「結城酒造」で作られている日本酒です。結城酒造は1854年から1860年の安政年間に創業されたと考えられており、今もその当時の酒蔵を利用して酒造りが行われています。 結は茨城県結城市が世界に誇る日本酒のトップブランドといっても良いのではないでしょうか。日本酒が到来して以来、...
渡舟
幻の品種を用いる、上品でバランスの取れたお酒
フルーツを思わせる味わい。口の中では軽やかでありながら、お米本来のうまみをしっかり活かした存在感のあるお酒です。
ただ、そのうまみも強過ぎず、ふっくらと嫌みのない香りが口に広がります。全体的に上品にまとまったバランスの取れたお酒だと思います。
地元農家と協力し、かつて茨城県内で栽培されていたという幻の酒米、短稈渡船の復活を成功させたそうです。
ちなみに山田錦はこの短稈渡船と「山田穂」という品種を交配させて作られたもので、短稈渡船は山田錦の父方に当たる品種だそうです。地元の農家との連携による、最高のお酒造りあってこそ成しえるお味です。
山田錦の父方の品種で幻の酒米、短稈渡船
フルーティでお米のうまみが効くふっくらとした香り
2017年には関東信越国税局酒類鑑評会で最優秀賞
- 酒造
- 府中誉株式会社
- 酒蔵住所
- 茨城県石岡市国府5丁目9番32号
- 電話番号
- 0299-23-0233
- 価格帯
- 1620円~10500円
- ホームページ
- http://www.huchuhomare.com/

「渡舟」を醸造する府中誉は茨城県石岡市で1854年創業の造り酒屋。石岡市は筑波山系の清冽な湧水に恵まれた地。筑波山麓の広大な平野で作られた米を原料に元禄期以来の酒造りの地となり、東の灘と称せれることもあります。 府中誉は、この地で「量を追わず、効率を求めず、代々継承してきた伝統の技術」を基本とした...
御慶事
古河唯一の酒蔵がほこるおめでたい美味なるお酒
優しい甘さとうまみに濃さがある感じです。フルーティで強すぎず、飲みやすいのでたくさん飲んでしまうタイプのお酒でした。
青木酒造は、今では古河唯一の地の酒蔵さんで、家族で代々受け継いできた伝統を守っているお店です。
気になるお酒の名前の由来は、三代目が大正天皇御成婚の際に、皇室の繁栄と日本のますますの隆盛への願いを込めて「最高のよろこびごと」という意味でと命名したそうです。
名前がおめでたいので、贈り物などにもおすすめのお酒だと思います。ただ、出荷量が多くないので、希少なお酒と言えそうです。青木酒造は関東圏ではいち早く南部杜氏を呼んだ酒蔵さんということで挑戦の心意気を感じます。
おめでたい名前は贈り物にも最適
飲みやすく、ついつい進んでしまいます
茨城県古河市が誇る 唯一の酒蔵
- 酒造
- 青木酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 茨城県古河市本町2丁目15番11号
- 電話番号
- 0280-32-5678
- 価格帯
- 1,620円~8,640円
- ホームページ
- http://aokishuzou.co.jp/

『御慶事』は天保2年創業の茨城県古河市の青木酒造の代表銘柄です。市内唯一の酒蔵として地元で愛されてきた青木酒造では、地下から汲みあげた仕込み水に、米は地元茨城県産「ひたち錦」をメインに、酵母も茨城県産のものにこだわり、冬の寒い時期に仕込みを行う昔ながらの季節醸造で日本酒作りをしています。 飲みやす...
郷乃誉
自然の恵みそのものを味わえる地酒
須藤本家のお酒は無濾過の純米大吟醸酒です。その中でも、郷乃誉の活性にごりはすっきりとしたさわやかな味わいで、軽い口当たりなので一度飲むとにごり酒の印象がガラッと変わります。
瓶内で発酵させているので、しゅわしゅわと炭酸を感じて酒粕の香りが上品。とても飲みやすいので、日本酒が苦手な方にもお勧めです。
和洋中、あっさりとした料理からこってりとした料理まで幅広い料理に合うお酒です。茨城の地酒で、この絶妙な旨味と酸味のバランスを出せるのは須藤本家だけかもしれません。
日本最古ともいわれる酒蔵の須藤本家さんの日本酒を是非一度試してみてください。
炭素を使用していない無濾過の純米大吟醸酒
飲みやすくすっきりとした味わいの郷乃誉
日本最古の酒蔵、須藤本家の魅力
- 酒造
- 須藤本家
- 酒蔵住所
- 茨城県笠間市小原2125
- 電話番号
- 0296-77-0152
- 価格帯
- 1,500円~26,000円
- ホームページ
- http://www.sudohonke.co.jp/

dencross 『郷乃誉(さとのほまれ)』の蔵元「須藤本家株式会社」は、茨城県笠間市にあり、平安のこの地が常陸の国と呼ばれた時代から、850年以上の歴史があります。 現在当主は55代目という日本最古の蔵元で、正確な創業年は不明ですが、1141年に酒醸造を祈願したお札...
武勇
コクがありアルコール度数が少し高めの地酒
兵庫県特A地区産の山田錦、富山県産の五百万石などのお米を原料としてお酒の種類ごとに割合を変えて作っています。
鬼怒川水系の伏流水を仕込み水として使っていて、蔵の敷地内にある深さ150メートルにもなる井戸から水を汲み上げています。
比較的軟水のため低温でゆっくりと発酵が進みキメが細かく、独特の味わい、コクを感じることができます。酒質の向上を目的とした三季醸造をしていて発酵管理にはとてもこだわりが見えます。
また、熟成によってできた色沢はあえて取らずにお酒に残しています。茨城県内の地酒ランキングでは4位となるほど人気のお酒です。
お米を原料として種類ごとに割合を変えている
仕込み水は鬼怒川水系の代流水
茨城県内地酒ランキングでは4位
- 酒造
- 株式会社 武勇
- 酒蔵住所
- 茨城県 結城市 結城144
- 電話番号
- 0296-33-3343
- 価格帯
- 2061円~7580円
- ホームページ
- http://www.buyu.jp/
副将軍
日本酒をあまり飲まない私も美味しく頂けました。
純米酒は美味しいよ、と父に勧められて飲んだのがこちらの「副将軍」。
普段お酒はあまり飲まず、日本酒に至っては全くと言って良いほど口にしないので、初めは抵抗がありましたが、飲まず嫌いは良くないとチャレンジしてみることにしました。
まずは、香りから。どことなく甘いふくよかな香り。「お?これならいけるかも!」と期待が膨らみます。
そして一口。最初にふわっと甘さが広がるのですが、すぐにキリリとした味が喉の奥をついてきます。
そして飲んだ後はサッパリとします。なかなかクセになる味わいです。
夏場にキンキンに冷やして頂いたら、また格別だろうなと思いました。
甘い香りがふんわりと鼻腔をくすぐります。
喉の奥にキリリとくる飲み心地。
スッキリサッパリとした後口がクセになる。
- 酒造
- 明利酒類株式会社
- 酒蔵住所
- 茨城県水戸市元吉田町338番地
- 電話番号
- 029-247-6111
- 価格帯
- 720ml/1,145円、1.8l/2419円
- ホームページ
- http://www.meirishurui.com
- 通販
府中誉
江戸末期創業の府中・石岡の銘酒「府中誉」
府中誉(株 府中酒造)は石岡市の駅前1Kmほどのところ、国道6号線と355号線の交差点近くにあります。
江戸期末期の安政年間に創業していて、主な銘柄としては社名同様の「府中誉」のほかに「渡舟」、限定品の「太平海」などがあります。
府中という銘柄は此の地・石岡は古代の飛鳥から奈良期において常陸の国の府中(政治の中心)のあったところから名付けられたもので、此の当りの地域名も府中と称しています。
其の銘柄の「府中誉」は、江戸末期創業からの酒造りの始まりに造られたもので、現在の蔵元で杜氏でもある主人は7代目にあたります。
蔵元自ら造り出す味わいは、深い清酒の味で大変な好評を頂いております。
江戸末期創業の歴史ある府中酒造
石岡の府中に因んだ銘柄の「府中誉」
蔵元自ら造り出す味わいの深い清酒は大好評
- 酒造
- 府中誉(株)
- 酒蔵住所
- 茨城県石岡市国府5丁目9番32号
- 電話番号
- 0299-23-0233
- 価格帯
- 「府中誉 」特醸酒 ( 1800ml 1,886円、 720ml 943円)
- ホームページ
- http://www.huchuhomare.com/
- 通販
太平海
お米と湧き水に恵まれた土地だからできたこと
かつて、常陸国府が置かれた街として栄えた地に府中誉は創業しました。茨城県は全国でも有数なお米の産地です。
お酒造りの原料は確保しやすい状態であり、また筑波山の湧き水「府中六井」にも恵まれた良い環境です。
先人から受け継いだ伝統を守り、自然の恵みを生かしたお酒造りを続けています。
そんな府中誉で作られる日本酒「太平海」にもこだわりが詰まっています。
太平海のシリーズで通年発売されている「太平海 濾過前取り 火入れ」では、低温発酵でじっくり醸し、無濾過で瓶詰します。その後、火入れして急冷するため、お米の旨味を存分に味わえます。
ふんだんなお米と筑波山の湧き水を使用している
太平海シリーズは時期限定で発売されるものが多い
低温発酵でじっくり醸し、無濾過で瓶詰め。お米の旨味が味わえる
- 酒造
- 府中誉
- 酒蔵住所
- 茨城県石岡市国府5丁目9番32号
- 電話番号
- 0299-23-0233
- 価格帯
- 2500~3000円程度
- ホームページ
- http://www.huchuhomare.com/
- 通販
山桜桃
米のみから造られている本来の日本酒
山桜桃は、辛口で軽快な味わいでキレの良さが秀晩です。
口当たりが良いですが、決してやさしいお酒ではありません。
日本酒通をうならせるインパクトの強い味わいがあり、初めて日本酒を飲む方にも飲みやすいのでオススメです。
須藤本家は「酒・米・土・水・木」全てにこだわっています。
地元笠間市産100%のお米を使用し、収穫後5ヶ月以内の新米を使用した純米大吟醸のみです。
鑑評会では毎年、金賞を取っていましたがアルコール添加を止めてから残念ながら金賞を取ることはなくなったそうです。
それでも、日本酒は「米」だけからこそ造ってこそ、本来の日本酒だと考えこだわってお酒を造られています。
アルコール添加をせず、米のみで造られています。
「酒・米・土・水・木」全てにこだわっています。
初めて日本酒を飲まれる方にも飲みやすいお酒です。
- 酒造
- 須藤本家
- 酒蔵住所
- 茨城県笠間市小原2125
- 電話番号
- 0296-77-0152
- 価格帯
- 5,760円(1800ml)
- ホームページ
- http://www.sudohonke.co.jp/
- 通販
一人娘
常総の酒蔵・山中酒造店と銘酒「一人娘」
農業王国の茨城には美味しくて沢山の銘酒、地酒があります。
其の中でも常総市に有る山中酒造店は市内の自然豊かな地、鬼怒川の辺りに古くからある蔵元です。
銘柄の一つ「一人娘」の銘柄は、お家の大切な一人娘を育てるような気持ちと豊かな愛情と、其れに真心をこめて造りあげた銘酒で、その極めた清酒という意味を込めた一品です。
鬼怒川の清い流れを汲み、最高の酒米を高度に精白して降り注ぐ日光と冬の寒風の中で酒造りをつづけて参りましたお陰で、柔らかな口当りと爽やかな味わいがあります。
お陰様で、多くの日本酒品評会におきまして本醸造酒の「一人娘」が、多数の優秀賞を頂いております。
茨城・常総の銘酒造り「山中酒造店」
銘酒「一人娘」は其の名の通り優しく丁寧に育て上げる
日本酒品評会において「一人娘」は多数の優秀賞を
- 酒造
- 山中酒造店
- 酒蔵住所
- 茨城県常総市新石下187
- 電話番号
- 0297-42-2004
- 価格帯
- 純米大吟醸(720ml 2,052円)
- 通販
夏初月
麹の香りに酒の旨味が引き立つ逸品の冷酒
とにかく麹の香りが見事です。他のお酒,特に冷酒でこの香りのお酒に出遭ったことがありません。茨城産では,まずこの香りをもつ麹に勝るお酒はないでしょう。
地酒だけにローカルで,茨城在住の方でも,おそらく手に入れたり実際に呑んだりした人は少ないかもしれません。しかし,是非一度お試しください。
まず一口で,これまで経験したことのない麹の香りにビックリされるはずです。冷酒ですので,もちろん喉ごし最高ですが夏場だけの限定商品ですので,時季を逃すと販売されていません。
冷酒好きの方,そして麹の香りの分かる方には是非ともお薦めしたい冷酒,夏初月です。その香りにとりこになること,間違いありません。
やや甘めの麹の香り漂う純米吟醸酒です
精米歩合は50%でスッキリした味わいです。
季節限定,夏場だけの販売商品です。
- 酒造
- 木内酒造
- 酒蔵住所
- 茨城県那珂市鴻巣1257
- 電話番号
- 029-212-5111
- 価格帯
- 1,500円前後+消費税
月の井
茨城の漁師さんに捧げたお祝いの地酒
月の井は、那珂川の状流水の流れる茨城県大洗町という自然豊かな町で創業150年以上にもなる老舗の酒蔵の職人が伝統を受け継ぎ作られた茨城の地酒です。
酒造好適米と言われている「山田錦」を贅沢に使用し、もろみを袋に詰めてゆっくりと圧力をかけずに絞り出しすことで、爽やかですっきりとした味わいのお酒に仕上がっています。
月の井酒造店は、洗米から仕上げまでを丁寧の行い、手作りでお酒を作ることにこだわっており、老舗だからこその味を作り上げ、お酒を飲み慣れていない人でも安心して美味しく飲むことのできる茨城で人気の地酒となっています。
あと味すっきりの呑みやすいお酒
大吟醸の一番いいところを使用したお酒
全国新酒鑑評会で金賞を受賞したお酒
- 酒造
- 株式会社月の井酒造店
- 酒蔵住所
- 茨城県東茨城郡大洗町磯浜638
- 電話番号
- 029-266-2168
- 価格帯
- 5,400円
- ホームページ
- http://www.tsukinoi.co.jp/
- 通販
高萩真心一魂
酒造好適米「美山錦」100%から生まれた純米吟醸酒
2017年2月1日、新しい特産品として開発に取り組んできた日本酒「高萩真心一魂」が一般販売された。
市内の飲食店などで無料の試飲を実施し、試飲した出席者からは「爽やかで上品な香り」「さっぱりした飲み口」「洗練された味わい」などと好評だった。
法人組織となった高萩市観光協会(菊地啓正理事長)が2016年末に酒類販売の許可を取得し、720ミリリットル入り1700円(税込み)で、同市上手綱の古民家「穂積家住宅」インフォメーションセンターで取り扱う他、市内のイオンや商店、スーパー等でも購入できる。
発売当初は売り切れとなるほどの人気となり一時入手困難になった。
爽やかで上品な香りでさっぱりした飲み口
花貫川清流と豊かな大地で育った酒造好適米「美山錦」100%
生産農家と郷土高萩を愛する人の真心と魂が込められた酒
- 酒造
- 高萩市観光協会
- 酒蔵住所
- 茨城県高萩市
- 電話番号
- 0293-23-2121
- 価格帯
- 1700円(税込み)
神仙
伝統ある筑波山神社の御神酒です
筑波山のふもと、たどり・つ・い・た~~~という場所に、稲葉酒造はあります。筑波山の天然水で江戸末期から酒造りを続けています。
全国でも珍しい女性杜氏が醸し出す豊潤で繊細なお酒が人気で、全国からわざわざ訪れる人も多いです。代表銘柄は「男女川(みなのがわ)。
小倉百人一首にも歌われた、女体山と男体山の間を流れる沢の名を拝したお酒で、いろいろ選べます。
おすすめの「神仙」は特別純米無濾過で、筑波山の湧水と厳選した酒造好適米を使った丁寧な仕込みで、昔ながらの槽でしぼり、しぼりたてを無濾過のまま詰めた飲みあきしないお酒。
ラベルも神々しくて、筑波山に来たら、やっぱりこれでしょ!と選ばせていただきました。
筑波山のふもと、山里にある酒蔵
伝統、そして革新に挑戦する酒づくり
水、手造り、品質管理へのこだわり
- 酒造
- 稲葉酒造
- 酒蔵住所
- 茨城県つくば市沼田1485番地
- 電話番号
- 029-866-0020
- 価格帯
- 700円~
- ホームページ
- http://www.minanogawa.jp/
君萬代
お祭りもする地域密着の昔なじみの酒蔵さん
取手市にある蔵元さんです。君萬代自体はすっきりと香り高く飲みやすい日本酒だと個人的に感じます。
私がオススメしたいのは、日本酒そのものよりも蔵元さんが大変地域密着型の面白い経営をされている点です。
期日は限られますが、蔵元の見学が出来たり夏には日本酒ガーデンというちょっとしたお祭りが開かれます。
こちらにくるファンは大変多く、毎年盛況でお酒ファンだけでなくそのご家族など幅広い年代の方々がこの蔵元に集まります。
こちらの店主さんご夫婦は、ここ向きも熱いものがあってファンが多いのが特徴的です。商品自体はネットでも購入出来ますが、是非蔵元へ行ってみて頂きたいです。
蔵元見学ができる!(購入前提ですが)
夏には日本酒ガーデンを開催している
店主夫婦が気さくで熱い。人の良さにファンが多いお店
- 酒造
- 田中酒造
- 酒蔵住所
- 茨城県取手市取手2-13-35
- 電話番号
- 0297-72-0011
- 価格帯
- 1200円~6000円
まとめ
茨城県の地酒は東日本でも古くからの歴史を誇り、平安時代には醸造が行われていました。そして徳川家康の移封とともに京都など関西の酒造技術がもたらされ発展してきた経緯があります。また茨城県内にある蔵元の数は40箇所を数え、これは関東屈指の数になります。
肥沃な自然と久慈川水系、那珂川水系、筑波山水系、鬼怒川水系、利根川水系と豊かな5つの水系によってもたらされる地酒はその多彩さ、個性が最大の特徴であり、各蔵元ともそれぞれの個性を磨いた酒造りを行っています。
しかし近年は茨城県の酒好適米である「ひたち錦」など茨城県産の原料を使った地酒づくりである「ピュア茨城」という運動によって地産の原料を使った地酒づくりを行っているという動きがあります。
そんな茨城県の地酒は蔵元によって様々なおいしい飲み方があり、それを探すのも楽しみと言えます。そして共通して言えることはあん肝など茨城県の海産物と非常に相性が良いことです。
ご紹介したお酒とともに多彩な蔵元の多彩な地酒をあん肝などで楽しんでみてはいかがでしょうか。