愛知といえば、味噌カツ、台湾ラーメン、きしめん、味噌煮込みうどんなどの名古屋めしを連想する方が多いのではないでしょうか。
しかし、愛知は名古屋を中心とする尾張地方以外にも豊田市や豊橋市などを中心とする三河地方があります。これら三河エリアにも魅力的なおつまみや名産品が多くあるのです。三河エリアは三河湾を中心に海産物が多く獲れ、肥沃な大地には川魚なども豊富に生息しています。
これを読めばきっと愛知県のお酒に合うおつまみを知ることができるのではないでしょうか。それでは海鮮系のおつまみから紹介していきましょう。
※この記事を書いたライターランニングフリージーのプロフィール
海鮮系
串あさり
串物はやきとりだけにあらず!串あさり
いつもこの時期になりますと季節の風物詩の「串あさり」が・・・感謝
当店のお客様のお手製品(竹ひごを削るところからご自身で)
愛知県半田市亀崎の名産品です。お酒の肴には最高ですよ。 pic.twitter.com/ZVHPaBrhMI— 鮨難波 (@sushinanba) May 19, 2020
串のおつまみの代表格は、やきとりです。しかし、串もののおつまみは愛知においてこれだけではありません。
三河湾は、貝の産地でもあり特にあさりの産地でもあります。
そして、大ぶりのアサリだけを選んで串に刺し天日干しにした串あさりも知られています。貝のうまみがギュッと詰まった串あさりは、お酒がどんどん進むおつまみです。
いわしはんぺん
実は愛知の郷土料理!いわしはんぺん
いわしの練り物というと、静岡おでんに入っているいわしの練り物を連想します。
愛知は静岡にも地理的に近いことから、静岡同様いわしの練り物の加工も盛んです。
そして三河の豊橋はちくわやはんぺんの産地としても知られています。そんな三河のいわしはんぺんはショウガの香りがきいたはんぺんに仕上げられており、ニンジンや昆布などを中に練り込んでいるのが特徴です。
天むす
家に着く前になくなってしまう土産?天むす
名古屋めしの有名どころの一角が天むすです。
小さくきった海老の切り身を天ぷらにしてご飯と一緒に握り、一口大のおむすびにしたものになります。食べやすいため、お酒と一緒に楽しめば、お土産のつもりだった天むすがいつの間にかなくなっていることも少なくありません。食べやすく、お酒も進むので家に着くまで蓋を開けないことをオススメします。
海老せんべい
土産の定番はお酒にも合う!海老せんべい
海老の身をすりつぶしてせんべいとして薄く焼き上げたお菓子です。サクサク感と海老の豊かで香ばしい風味や味わいがお土産としてだけでなく、お酒にもよく合うせんべいに仕上がっています。
スナックのように加工しておつまみとして販売されることもあるほど、お酒との相性も抜群なお土産です。
高級なものはエビがそのまま焼いてあるので、愛知の海老を十分に堪能できるおつまみと言えます。
お肉系
かしわのひきずり
鶏肉を存分に楽しむ!かしわのひきずり
かしわのひきずりを食べに、名古屋においでよ。
名古屋ではすき焼きの事をひきずり って呼ぶよ。大晦日には、その年に引きずっていたいらないものを片付ける という意味でひきずりを食べる風習もあるらしいよ。 #飯テロ pic.twitter.com/KrcYXqHwbq
— おいでよ名古屋 (@oinagoya) January 19, 2017
愛知でかしわといえば鶏肉を言います。そしてひきずりはすき焼き、つまり牛肉の代わりに鶏肉を入れたすき焼きのことです
料理のあまりのおいしさに、とり肉ののった皿を「引きずり」あったという逸話が残るほどおいしい郷土料理で、当然お酒もすすむおつまみにも変身します。鶏肉と侮れないうまみがギュッと味わえる本格おつまみです。
味噌串カツ
名古屋めしのおつまみの定番!味噌串カツ
名古屋めしはおつまみになりそうな料理も多くあります。そんな中手羽先の唐揚げと双璧をなすおつまみが味噌串カツです。
通常の串カツに三河名産の赤みそをベースにした濃厚なたれを全体にくぐらせていただく、ボリューミーなおつまみと言えます。串にささっているので食べやすく、お酒を飲むテンポもどんどん上がっていくようなおつまみです。
名古屋コーチンの燻製
お土産も鶏肉で!名古屋コーチンの燻製
燻製は洋酒にも合うおつまみです。
そんな燻製も愛知県はしっかりカバーしているのです。名古屋名物の地鶏でもある名古屋コーチンを贅沢に使い、燻製に仕上げた逸品になります。
真空パックにしてあるため、お土産にも最適で土産話をしながら後日友人との飲み会のおつまみにも十分活躍してくれる燻製です。燻製の香ばしさと名古屋コーチンのジューシーさが最高のおつまみと言えます。
愛知の食の文化や郷土料理について
愛知では昔から鶏肉や味噌を使った郷土料理が多く、特に名古屋では地元独特の名古屋味噌を使用した味噌カツやドテ煮などの味噌料理が昔から親しまれています。
鶏肉では手羽先が家庭料理としても楽しまれていて、甘辛の味付けで揚げた手羽先は全国的にも人気があります。
愛知は野菜の生産も盛んで、大根やキュウリだけでなくかりもりなどの地元独自の野菜を使った濃いめの味付けの漬物も有名です。主食では名古屋を中心として濃い味噌を使った味噌煮込みという名前のうどんや、醤油ベースのきしめんが庶民食として親しまれてきました。
特別なシーンに楽しむ料理としてはひつまぶしがあり、他の地域とは違ってパリッとした焼き方をするのが特徴になっています。近年ではB級グルメのトレンドが生まれていて、あんかけパスタや台湾ラーメンなどの新しい食文化が生まれてきています。
野菜や豆のおつまみ
味噌田楽
甘めで風味豊かな味噌を生かした味噌田楽
愛知の日本酒に合うおつまみとして味噌田楽があります。
味わいの深い愛知の味噌は日本酒との調和性が高く、強い風味に辛口のフレッシュな味わいで合わせても、旨口のお酒でうまく調和させても楽しむことができるでしょう。味噌田楽はこんにゃくとは限らず、豆腐や京都の生麩を使うのも魅力的です。生麩とマッチする日本酒も多いので試してみましょう。
かりもりの漬物
パリパリとした食感が魅力的なかりもりの浅漬けと粕漬
おはようございます^_^
今日は平松食品さんのいわしの甘露煮金ごま包みに、愛知の夏の風物詩かりもりの味噌漬、生食で食べられるかぼちゃコリンキーの漬物が入荷!
コリンキーの味は…教えてあげないよ!ジャン!
食べにおいで^_^ pic.twitter.com/6lQv0Q1vb6— 丸越アピタ名古屋南店(公式清純派ヨゴレアカ) (@054758373) July 9, 2018
大根やキュウリなどの野菜の漬物は愛知の日本酒によく合いますが、伝統野菜であるかりもりの浅漬けはマッチするお酒がたくさんあります。
軽く塩で漬けただけの浅漬けのかりもりはパリパリとした食感を楽しむことができ、特に旨口や甘口の日本酒と調和するでしょう。辛口で切れ味の良い愛知の銘酒とは深みのある粕漬の方がよく合います。
守口漬
しっかりと漬かった深い味わいのある守口漬
守口漬は愛知県内では特に有名ですが、全国的にも愛知の漬物として知られています。素材の厳選にこだわっていて、長期間の漬け込みをした熟成タイプの漬物です。
味が濃いめの愛知らしい漬物でどの種類の日本酒にも合うことで定評があります。種類によって味わいも違うので、いくつか合わせてお土産に買っていくと喜ばれるでしょう。
燻り豆腐
チーズのような燻り豆腐と日本酒の調和
珍味というと海鮮系が多いですが、豆腐を使っている日本酒に合う珍味もあります。愛知ではお土産にもよく選ばれているのが母袋の燻り豆腐です。
味噌を使って味と風味を付けつつ、さらに桜のチップで燻製にすることでチーズのように仕上げられています。濃厚な味噌と豆腐の味わいは日本酒との相性が良く、少量あるだけでお酒が進んでしまうでしょう。
ついつい枝豆
ついついお酒が進んでしまう風味の工夫が効いた枝豆
金城軒の手掛けるついつい枝豆はカジュアルなお土産にちょうど良い逸品です。小さな袋に小分けされているので食べやすく、気軽に日本酒と合わせられるようになっています。
その特徴はワサビと海苔を使って風味付けをしていることで、ツーンとしたワサビの刺激と海苔の豊かな風味がお酒を進めてしまいます。もともと日本酒とワサビや海苔は相性が良いのでついつい飲み過ぎてしまうでしょう。
愛知県は日本列島のほぼ真ん中に位置する県で、山・海と自然が多くあります。また名古屋を中心に栄えた都市も多く、歴史の中では数々の文化が発展してきたことで知られています。 そんな愛知県といえば、味噌が有名で発酵食品がたくさん作られてきたことも有名です。発酵の技術は日本酒の醸造にも活かされており、愛...
まとめ
愛知では味噌を使うのが昔から盛んで味噌料理は多岐にわたっています。名古屋味噌を使った名古屋料理も多いものの、他の地域でも独自の味噌料理が伝統的に親しまれてきています。味噌田楽や燻り豆腐などの味噌を使った料理は日本酒との調和性が高く、日本酒をよりおいしく飲むことができるでしょう。
また、愛知では野菜の生産も盛んでかりもりなどの伝統野菜も生産されています。野菜を使った漬物は日本酒とマッチするので現地で飲むときのおつまみにも、お土産にもよく選ばれています。
愛知の日本酒は辛口から甘口、旨口まで色々なものがありますが、燻製や味噌、漬物などはどのタイプにも比較的マッチするのが魅力です。他にも様々なおつまみやおつまみ向けのお土産が次々に生み出されてきているので、愛知に訪れたときには積極的に探してみましょう。