日本酒風呂でお風呂を贅沢に!酒風呂の効能と作り方・温度・使うお酒を説明

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酒風呂、という言葉を皆さん、一度くらいは耳にされたことがあるのではないでしょうか。近年ヘルスケア界隈にて、この酒風呂が心身のリフレッシュに非常に適したものであると注目を集めています。今回は、日本酒を使用した酒風呂を中心に、その効用や作り方などについて説明して行きます。日本酒風呂で心身をリフレッシュさせましょう

酒風呂とは

酒風呂とはその名の通り、お酒を注入したお風呂のことです。
日本酒は健康や美容促進効果があることで知られていますが、アルコールに弱い方は少し口にしただけで酔っ払ってしまったり、胃腸を痛めてしまうこともあります。しかしお風呂に入れて肌から吸収することにより、アルコールも含めた薬効成分を効率よく無理のない形で吸収することができるのです。
日本酒成分を含んだ入浴剤なども流通しているようですが、本物の日本酒を使う場合と手間は変わらないので、せっかくですから本物を使った酒風呂を作ってみましょう。使用する日本酒ですが、専用のお酒を買う必要はなく、飲み残した酒瓶のお酒をそのまま注いでも問題ありません。手間のかかる作業ではありませんので、個人の好みに合わせたお風呂を作ってみましょう。とりわけ入浴が毎日の楽しみの一つであるというような方にとって、酒風呂は大変お薦めできるものです。発汗効果、血行の促進効果、リラクゼーション効果など、お風呂がもたらしてくれる様々な効果を倍増してくれます。

酒風呂の効果効能

日本酒の美肌効果

保湿効果

さらに日本酒に顕著な効能として、アミノ酸による保湿効果があります。日本酒は米を発酵させて作るお酒ですが、麹に含まれている酵素がコメのたんぱく質を分解する際、多量のアミノ酸を作り出すことから、世界中の酒類の中でもアミノ酸を多分に含むアルコール飲料として知られています。
このアミノ酸は皮膚などの角質層に存在するNMF(天然保湿因子)を構成する重要な成分なのです。そのためアミノ酸が含まれたお風呂に浸かることによって、保湿効果が飛躍的に増大します。その結果お肌がすべすべになるという仕組みになっています。

血行の促進効果

お酒の主成分の一つであるアセトアルデヒドには血行の促進効果があります。当然、飲み干すことでも効用は得られますが、足腰の痛みや肩こりに悩まされている方の場合、お風呂に浸ることで直接患部に浸透させることが可能です。血流が滞りなく循環することで、手足の冷え性も改善できます。

デトックス効果・リラクゼーション効果

また、体温が上昇することで発汗を促し、体内の老廃物を排出するデトックス効果にも繋がります。加えて、お酒を飲む主目的である酩酊効果も、肌から摂取することによって程よいバランスで味わうことができるため、心身ともに緊張が解けて筋肉が弛緩し、マッサージに似たリラクゼーション効果も得られます。

酒風呂の作り方

日本酒風呂
酒風呂の作り方ですが、とくに難しいものではありません。
普段よりぬるめに沸かしたお湯に、コップ一杯程度のお酒を注ぐだけで完成です。先にお酒を水に入れるのではなく、お湯が沸いてからお酒を注ぐようにしましょう。アルコールは水よりも先に蒸発してしまうため、先に注ぐとアルコール分が減少してしまうからです。利用後はすぐに水を廃棄して、別の日に入りたい場合は新しくお湯を沸かしましょう。残り湯を洗濯に再利用することは避けましょう。アルコール成分が衣類を傷める可能性があるからです。

酒風呂の楽しみ方

お風呂同様、酒風呂の愉しみ方は様々ですが、入浴しながら軽食を摂取する、というのも乙なものかもしれません。しばらく酒風呂に入っていると、軽く飲酒したのと近い状態になってくるので、お酒のおつまみが美味しいコンディションになります。普段、お酒のお供に置いている小品をつまむのも楽しいものです。

他の活用方法として、半身浴に利用するという手もあります。ダイエットの一手法として知られる半身浴は、体温や代謝を上げる必要があるため、酒風呂と相性がよいものです。ただし長時間行うと体温が上がりすぎる可能性もあるので、時間配分には気をつけましょう。なお、アルコール成分は揮発が早いため、入浴後、改めて身体を洗い直さなくても、匂いが残る心配はありません。普段、利用している入浴剤とお酒を混ぜ合わせて、コラボレーションを堪能するのもよいでしょう。

使用する日本酒は?

使用する日本酒は?
先に日本酒は美容や健康促進効果が高いと申し上げましたが、とくに酒風呂専用のお酒や、高級酒を購入する必要はありません。コンビニやスーパーで販売されている日本酒で充分です。ただし、日本酒の効能であるアミノ酸の保湿効果を存分に味わいたいのであれば、ラベルに合成清酒と記載されているものではなく、米成分のみで製造された、純米酒を選びましょう。
純米酒であれば高価なものを選ぶ必要はなく、安酒でも問題ありません。日本酒の値段を左右する、香気や口あたりといった要素は、肌から吸収する分にはあまり関係がないからです。新品を用意しなくても構いません。飲み残しのお酒でも充分ですが、アルコールが抜けていると血行促進効果は低下するので気をつけましょう。様々な銘柄を試して、体感効果を比べてみるのも楽しいでしょう。
酒蔵生まれの酒風呂専用の純米酒の原酒も販売されていますのでご興味がある方はお試しください。
すっぴん 酒風呂専用・原液 純米

温度

酒風呂のためにお風呂を沸かす際は、温度を高くしすぎないように注意しましょう。アルコールの効果により体温が上昇するため、普段よりのぼせやすくなる恐れがあります。理屈としては、アルコールを飲んだ後の入浴に気をつけるのと同じことです。普段の温度より2~3度ぬるめの、38~40度くらいのお湯を沸かすようにしましょう。

お酒の量

一般的な家庭の浴槽で使用する場合、お酒の量はコップ一杯(約200ml)くらいで充分です。とりあえずこの量を基準として、物足りない場合は一割ほど追加、強すぎると感じた場合は一割ほどお湯で薄めましょう。

時間

入浴時間は、30分~1時間程度に留めましょう。長風呂を好まれる方は1時間以上入浴されることもあるでしょうが、発汗作用や体温上昇効果をもたらすため、長時間の入浴は体力を消耗します。普段の入浴時間から一割減程度で終わらせるようにしましょう。

注意点

酒風呂を利用するにあたっては、持病を持っておられる方は主治医に相談してから入浴するようにしましょう。
アトピー皮膚炎の方は、皮膚状態を悪化させる恐れがあります。また、子供にも入らせるべきではありません。大人であれば肌から吸収しても問題ない程度のアルコールであっても、子供には強すぎる場合がありますし、誤ってお湯を飲み込んでしまう可能性もあります。なお日本酒風呂は高い洗浄力を持っているため、普通のお風呂に比べて、身体の汚れが浮き上がりやすくなっています。そのため家族で続けざまに入浴する場合などは、湯船に汚れを落とさないよう、入浴前に、念入りに全身を洗っておきましょう。
 

日本酒風呂ライフの薦め

日本酒風呂の魅力・効用、作り方などについて、おわかりいただけたでしょうか?お読みいただいた通り、ほんの少しの注意点さえ守れば、日本酒風呂を愉しむことは決して難しくありません。
日本人にとって、古来よりお風呂とお酒は日常の楽しみの一つでした。その両方をまとめて味わえる日本酒風呂は、余暇の時間が少なくなりがちな現代人にとっても、うってつけのリフレッシュ方法です。一度試したら、気持ちよさに病みつきになること請け合いです。酒量や温度を調節するなどして最適なコンディションをつくり、最高の日本酒風呂ライフを送りましょう!

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