お酒の味は好きだけれどアルコールには強くないという方や、アルコール感が強すぎるお酒は苦手という声をよく耳にします。しかし普段お酒を飲まない方でも、「みんなと一緒に乾杯したい」「お酒が飲めるようになりたい」と考えている方も少なくありません。
お酒を美味しく飲むためのコツや、飲みやすくなるためのポイントについても触れています。これからお酒にチャレンジしてみたいという方はぜひ参考にしてください。
初心者にも美味しいお酒とは?
一言でお酒といっても、さまざまな種類があります。普段お酒を飲まない方やお酒の強い味が苦手という方は、美味しく飲める「飲みやすいお酒」を探すところから始めましょう。
飲みやすくて美味しいと思えるお酒を探すためには、以下の点に注目してみましょう。
1.アルコール度が低いお酒を探す
お酒とは、基本的にアルコールが含まれている飲み物全般を指します。ただしお酒の種類によって含まれているアルコールの量が異なります。アルコールが多いとその分酔いやすく、初心者の方には少し刺激が強いかもしれません。そこでお酒を初めて飲むという方は、アルコール度の低いお酒を探すのがおすすめです。
一般的に流通しているお酒の目安のアルコールは、以下のようになっています。
ウイスキーや焼酎といったお酒は、アルコール度が高く刺激も強いです。それに比べて市販の缶チューハイなどは、アルコール度が4%程度に抑えられていて飲みやすいです。また、意外なことにビールもアルコール度はおよそ5%であり、日本酒やワインよりも飲みやすくなっています。
2.甘味や香りがあるお酒を選ぶ
お酒にはそれぞれ香りがあります。きついアルコールの香りを嗅ぐと、飲む前から苦手意識を感じてしまう場合があります。お酒の味や香りに苦手意識のある方は、甘い香りや甘味のあるお酒を選ぶと良いでしょう。
特に人気が高いのが、フルーツを含んだお酒です。フルーツから作られているようなリンゴ酒やみかん酒などは、甘い香りで飲みやすいです。そのほか桃のジュースで割ったカクテルなどにチャレンジしてみても良いでしょう。
また日本酒やワインのようなアルコール度の高いお酒の中にも、フルーティーなものが存在します。例えば日本酒なら「純米大吟醸」「純米吟醸」と書かれているものだと、爽やかなフルーティーさを味わうことができます。
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3.口当たりの良いお酒
お酒は口に含んだ時の飲み心地や、飲み込んだ後の余韻でも感じ方が変わります。なるべく喉越しの良いものや口当たりのまろやかなもの、そして余韻が少ないものなどを選ぶとお酒が苦手な方でもスイスイ飲めるでしょう。
上質な水を使って造られているお酒は、初心者の方でも美味しさを感じやすいです。
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お酒の種類によって感じ方が変わる!
お酒は造り方によって「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」といったカテゴリーに分かれます。そもそもの造り方が違うため、味わいや飲み心地などの感じ方に差が生まれます。
この特徴を知っておけば、自分に合った種類のお酒が探しやすくなります。
醸造酒
例:日本酒、ビール、ワインなど
穀物や果物に含まれる「糖」を酵母によってアルコール発酵させたお酒のことです。
アルコール度数は5~15度程度であることが多く、多くても20度ほどと蒸留酒よりも低くなっています。しかし蒸留酒に比べアルコール以外の成分が含まれていることが多く、成分が複雑なため分解しにくいとされています。そのためアルコール度が低くても二日酔いとなりやすいとも言われています。
蒸留酒
例:焼酎、ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、ジン、ラム、テキーラなど
蒸留酒は醸造酒を蒸発させる「蒸留」を行うことで造られます。ワインを蒸留するとブランデーに、日本酒を蒸留すると焼酎になります。
蒸留によりアルコール成分を抽出しているため、一般的に醸造酒よりもアルコール度は高くなります。強いアルコールのため、ストレートではなく何かで割って飲まれることも多いです。
混成酒
例:梅酒、リキュール、薬酒、みりんなど
混成酒は醸造酒や蒸留酒に果実や糖分、香料などを加えたお酒のことです。元になるお酒によってアルコール度数は異なります。
香料や甘味が加えられているため、醸造酒や蒸留酒に比べ口当たりがまろやかに感じられます。
醸造酒・蒸留酒・混成酒どのタイプのお酒が飲みやすく美味しいと感じられるかは、個人の好みによって異なります。さまざまなタイプのお酒にチャレンジし、自分に合ったものを探してみるのがおすすめです。
初心者に人気の美味しいお酒15選
1.サントリー ほろよい
アルコールを初めて飲むという方におすすめのチューハイです。3%という低いアルコールで、ジュースのような甘みのあるドリンクです。味のバリエーションがあり好みのものを見つけやすく、女性人気も高いです。コンビニやスーパーなどでの取り扱いも多いため、入手しやすいです。アルコール度:3%
2.檸檬堂 はちみつレモン
アルコール度:3%
3.キリン 氷結
シリーズによってアルコール度が変わるので、気になる方はラベルでチェックしてみてください。
アルコール度:3%~
4.サントリー 澄みわたる梅酒
国産梅100%の梅酒を蒸留し天然水で仕上げたという、爽やかさが魅力の梅酒です。スッキリタイプで甘さが控えめなので、飽きることなく長く飲み続けることができます。ストレートやロック、水割りなどさまざまな飲み方で楽しめます。アルコール度:10%
5.バルで飲んだサングリア
バルで飲んだサングリアは濃いめの味わいになっていて、氷などを注いでもしっかりと味わいを感じることができます。
アルコール度:7%
6.嘉美心(かみこころ)しゅわしゅわ
瓶内二次発酵による微炭酸を楽しめる、スパークリング日本酒です。通常日本酒というとアルコール度が15度以上あるものが多いですが、こちらはアルコール度が5%にまで抑えられていて非常に飲みやすいです。冷やして飲むことでより美味しく飲めます。アルコール度:約5%
7.一ノ蔵 ひめぜん
アルコール度:8%
8.トリス ハイボール
ウイスキーを炭酸で割ったハイボールは、初心者でも気軽に飲めると高い人気を集めています。その中でも評価の高いトリスのハイボールは、さっぱりしていてまろやかなのが特徴として挙げられます。食事の味を邪魔しにくいため、食中酒としてもおすすめです。
アルコール度:7%
9.ザ・プレミアムモルツ
お歳暮やお中元の品としても人気があります。
アルコール度:5.5%
10.バドワイザー
アルコール度:5%
11.甘熟ぶどうのおいしいワイン
アルコールを4%に抑えた、初めての方も飲みやすいワインです。普段ワインが飲めない人でも「これなら飲めた」と感想を述べるほどです。非常にフルーティーで刺激が少ないのが特徴です。ジュースなどで割ることもできるため、初心者におすすめです。アルコール度:4%
12.サッポロ ポレール 苺のワイン
ワインに天然の苺の果汁を加えた、美味しくて飲みやすいフルーツワインです。非常にジューシーかつ通常のワインよりもアルコール度が低いため、まるでジュースのような感覚で飲めてしまいます。鮮やかな苺の赤色が見た目にも映えるので、ちょっとしたホームパーティーなどにもおすすめです。
アルコール度:6%
13.カルーア コーヒー
さまざまな方法で割って、好きな味で楽しむことができます。特におすすめなのがカルーアに牛乳を加えて作る「カルーア・ミルク」です。コーヒー牛乳のような感覚で飲めるので、ぜひ試してみてください。
アルコール度:20%
14.ミネオ レモンチェッロ
ただし非常に飲みやすく美味しいお酒ですが、リキュール自体はアルコール度が高い点には注意しましょう。初心者はジュースや牛乳で割って、カクテルにして楽しむのがおすすめです。
アルコール度:32%
15.梅乃宿 ゆず酒
天然国産のゆず果汁を梅乃宿の日本酒とブレンドした贅沢な梅酒です。低温調合によりゆずの爽やかさと酸味をうまく保ちながら、まとまりのある味わいを実現しています。アルコール度は8%と日本酒よりも低いため、日本酒が苦手な方にもおすすめです。氷を入れたりはちみつを足して飲んでも良いでしょう。
アルコール度:8%
お酒を飲みやすくする方法はあるの?
1.オン・ザ・ロックで楽しむ
簡単にお酒を飲みやすくする方法の一つとして、「オン・ザ・ロック」で飲むという方法があります。
オン・ザ・ロックはグラスの中に氷をしっかりと入れて、その上からお酒を注ぐという方法です。カクテルや酎ハイ以外にも、ウイスキーや日本酒などさまざまなアルコールドリンクで試すことができます。
氷を入れることで口当たりがマイルドになり、刺激の強いお酒でも飲みやすくなります。また時間が経つごとに氷が溶けるので、アルコールが薄まるという効果もあります。
カップに日本酒を注ぐだけでフルーティなかぼすの日本酒カクテルを楽しめるぽんしゅグリアが人気があります。
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今週もお疲れ様でした!!!
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金曜日の夜はお好きな一杯を飲んじゃいましょう♪
\ pic.twitter.com/0x4PSHEnfg— ぽんしゅグリア【公式】日本酒カクテルの素 (@PonshuGria) April 9, 2021
2.水やジュース、炭酸などで割ってみる
お酒をそのまま飲むのが苦手な方は、水やジュースなど何か割りものを加えてみると良いでしょう。例えばお酒の味はそのままにアルコールの刺激を抑えたい方は、水を加えるのがおすすめです。例えばウイスキーや焼酎の水割りなどです。水の量を調節することで、自分好みの味にもしやすいです。
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またウイスキーを炭酸で割ればハイボールになります。ハイボールはビールに変わる乾杯酒としても人気があるので、お店でも取り扱っていることが多いです。炭酸の刺激がアルコール感をうまく爽やかな印象に変えてくれるという効果もあります。
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日本酒の飲み方は基本的に常温や冷や、熱燗などストレートで飲むのがメジャーとされています。ただしアルコール度が15%ほどある日本酒は、お酒に弱い方からするとややきつい印象があるかもしれません。そこでおすすめなのが「水割り」で飲むことです。ここでは、プロも推奨する水割り日本酒のポイントをご紹介します。 ...
3.しっかりと冷やして飲む
お酒の感じ方は温度によっても変化します。例えば日本酒ならよく冷やすとフルーティーな香りを感じやすくなり、反対に燗酒にすると米本来の旨味を感じやすくなるという特徴があります。初心者の方がスッキリ爽やかにお酒を味わうなら、よく冷やして飲むのがおすすめです。
もちろんこれは好みにもよるので、必ずしも冷やすだけが正解とは限りません。人によって飲みやすい温度が変わると思うので、ぜひ色々試して自分にあった温度を見つけてみてください。
日本酒はビールなど他のお酒と異なり、0℃から60℃とさまざまな温度帯で楽しむことができ、さらに温度で香味まで変わるという、世界でもとてもめずらしいお酒です。焼酎も「お湯割り」「水割り」などがありますが、日本酒はお酒そのものを温めたり冷やしたりするのが、焼酎との大きな違いです。今回は、冷酒についてご紹...
お酒を飲む際に気をつけるポイント
さて、ここまで初心者や女性でも美味しい!と感じられるおすすめのお酒や飲み方について紹介してきましたが、美味しく飲めるようになった際には気をつけておくべきポイントもあります。お酒によるトラブルを防ぐためにも、以下のことを覚えておきましょう。
一気飲みはNG!
お酒の酔いは飲んだ瞬間ではなく、後から遅れてやってきます。しかしそれに気づかずに一気に飲んでしまうと、急な吐き気や急性アルコール中毒などのトラブルの原因となってしまう恐れがあります。
特に新しい出会いが多い季節や何かの節目などには、大人数の飲み会が開かれることがあります。そこで毎年大きな問題となっているのが「一気飲み」です。毎年一気飲みによるトラブルのニュースが後をたたず、大きな事故へとつながっています。
場の雰囲気に流されず、一気飲みは避けお酒はペースを守って飲むようにしましょう。
自分の飲める適量を把握する
人によってアルコールの強さは異なります。アルコールは飲んだあと体内で分解されていきますが、その速度や許容範囲が異なるためです。
しかし普段お酒を飲みなれていない方だと、自分の飲める適量を把握できずについつい飲み過ぎてしまうということがあるため注意しておきましょう。人から注がれるお酒をそのまま飲み続けていたら、気づいたら立てなくなるほど酔っていた、というケースもあります。自分がどれくらい飲むと酔ってしまうのか、しっかりと把握しておきましょう。
特に今回紹介したような甘いお酒や飲みやすいお酒は、美味しいと感じて酔いに気づかずに飲み過ぎてしまう危険性があるので注意してください。
もうすぐ夏、ビールが美味しい季節がやってきますね。 「仕事帰りにビアホールで1杯が夏の最大の楽しみ」という方も多いのではないでしょうか? 仕事や日々の生活によるストレスを流してくれる、人間関係の潤滑油とも言われているお酒ですが、飲み方を間違えると大きなリスクになります。 そこで今回は、そんなお...
チャンポンすると悪酔いの原因にも
お酒におけるチャンポンとは、さまざまな種類のお酒をどんどん飲んでいくことです。例えば乾杯はビールで行い、そのあと酎ハイ、カクテル、ウイスキーの水割り・・・と、どんどん種類を変えて飲んでいくと悪酔いの原因になることがあります。
ただお酒を混ぜたらNG、というわけではありません。ですなので、複数のお酒を組み合わせて飲むことそのものが禁止というわけではありません。しかしチャンポンすることで飲み口が変わるため、いつまでも美味しいと感じ、許容範囲を超えて飲んでしまうケースは非常に多いです。
初めてお酒を飲む方は1日にあれもこれも・・・と試すのではなく、少しずつチャレンジしながら自分のお酒への耐性を見極めていきましょう。
当サイトはお酒をテーマに扱っていることから健康と飲みすぎによる害悪についてもしっかりと理解した上で適量を守り楽しく地酒ライフを楽しんで頂きたいと考えております。また飲酒による運転も絶対に駄目なので当事者はもとよりお酒を一緒に飲んだ方への運転も絶対に控えるようにお伝えください。二日酔いどころか交通事故...
まとめ
お酒にはさまざまな種類があります。アルコール度数が低いものやフルーティな味わいのものなど、初心者でも美味しいと感じるお酒はたくさん存在します。
「お酒が苦手だけれど強くなりたい。」「やっと成人して初めてのお酒にチャレンジしたい。」という方は、ぜひ飲みやすいお酒からトライしてみましょう。美味しいと感じられるようになったら、飲み会やお祝いの席、パーティなどがより一層楽しく感じられるようになるでしょう。