皆さまがどこかで必ず聞いたことのある「地ビール」。実は福岡でも多数生産されています。そんな福岡の地ビールや楽しめるスポットを今回、特別にご紹介いたします。
福岡出身の儒学者、貝原益軒は、福岡の地酒を自書『筑前国続風土記』で「優良、上国の佳産に勝るもの」と述べたほどです。その福岡の酒文化の伝統が、数多くの地ビールの生産に活かされました。
また、ビールのほかに、一緒に味わうおつまみなども豊富で一風変わったものもありますので、単にビールを楽しむだけでなく、プラスアルファでより楽しみが広がるでしょう。
※この記事を書いたライターランニングフリージーのプロフィール
九州の一大地酒名産福岡県のおすすめ地ビール6選
Fukuoka Craft(フクオカクラフト)
繁華街で醸造される出来立ての味わい
Fukuoka Craftは九州屈指の繁華街である大名で作られている地ビールです。
2018年にアメリカの醸造設備を導入して、FUKUOKA CRAFT by エルボラーチョの店内で醸造しています。
ホップ由来の程よい苦味と柑橘系の香りのペールエールやトロピカルな香りのヘイジーIPAというラインナップが特徴です。
醸造所:Fukuoka Craft Brewery
住所:福岡県福岡市中央区大名一丁目11番4号 どんぱビル102号室
呑んだら乗らんめえ
お茶の産地で楽しむ地ビール
【八女ブルワリー入港情報!】
福岡県八女市にある地ビール醸造所「八女ブルワリー」から「IPA・ビール」と「ヴァイツェン・ビール」が大都会門司港へ入港しました!お茶の産地で有名な「八女茶」と八女市矢部村の天然水を使って醸造した「クラフトビール」を是非味わってくださいね〜! pic.twitter.com/gX23asO071
— INFOSHOP 大都会門司港 (@daitokaimojiko) July 23, 2019
お茶の名産地でもある八女市の健康増進を目的とした市民ための施設であるべんがら村にある醸造所です。
バイキングレストラン紅殻(べにがら)に醸造所を設けて地ビールを醸造しています。
地元八女の水を仕込み水として使用したアメリカンペールエールの呑んだら乗らんめえはオレンジ色の鮮やかな色合いでサッパリした味わいです。
掲載ページ:呑んだら乗らんめえ
醸造所:べんがら村地ビール
住所:福岡県八女市宮野100
ブルーマスター
ドライホッピングの利いた一杯
福岡市の郊外、南区で醸造されている地ビールです。このビール、ブルーマスターは製法の特徴としてドライポッピング製法を採用しています。
これは発酵途中のタンクへアロマホップを投入する方法です。これによってブルーマスターはビール特有の苦みや香りのしっかりした地ビールに仕上げられています。和食との相性も良く、食中酒として最適です。
醸造所:ケイズブルーイングカンパニー
住所:福岡県福岡市南区別府1-19-1
できたて地ビール アンバーエール
日本酒の酒造所が作る一杯
杉能舎(すぎのや)は福岡の日本酒造場所です。この日本酒を知り尽くした企業が挑戦している地ビールができたて地ビールになります。
特に代表銘柄であるアンバーエールは、新鮮な麦芽とホップにこだわり、日本酒で用いる天然水で醸造しているのが特徴です。まろやかな味わいが評価され、国際コンペでの金賞を獲得しています。
掲載ページ:できたて地ビール アンバーエール
醸造所:杉能舎ビール
住所:福岡県福岡市西区元岡1442
DAIKOKU
ホテルオークラが醸造する地ビール
博多ドラフトはMADE in 博多にこだわるクラフトビール。/ホテルオークラ福岡、「博多ドラフト ダイコク」を注いだ夏季限定スイーツ「ダイコク アフォガート」販売 https://t.co/dxtf1AYsMj #クラフトビール #ビール #ホテルオークラ福岡 pic.twitter.com/3aLCdkNHPq
— My CRAFT BEER (@my_craftbeer) July 12, 2017
ホテルオークラ福岡の敷地内で醸造されているビールです。
街中、しかもホテル内というロケーションながら、とにかく新鮮な出来立てを味わえ、使用している水もホテルオークラの高度な浄水システムを使用した磨かれた水を使用しています。
博多祇園山笠の「大黒流」にちなんだ力強い黒ビール、DAIKOKUは伝統のホテルの重みを感じる力強く、ビターな香りが自慢です。
掲載ページ:DAIKOKU
醸造所:オークラブルワリー
住所:福岡県福岡市博多区下川端町3-2 博多リバレイン
ちよエール
福岡県庁近くで醸造される地ビール
地元「ちよ」の名を冠した地ビール、ちよエールはグレープフルーツを連想させるシトラス香の光る一杯に仕上げられています。
爽やかさを全面に打ち出したこのビールは、あすなろブルワリーのパブで出される料理との相性抜群のエールです。
アメリカとドイツのホップを独自のミックスで配合した味わいが楽しめます。県庁などお堅い施設が多いエリアで異彩を放つ醸造所でもあります。
掲載ページ:ちよエール
醸造所:あすなろブルワリー
住所:福岡県福岡市博多区千代4-6-3 えびすガーデン1F
暑い日、美味しいビールが自宅で飲めたら幸せですよね。缶ビールそのままもいいけれど、やっぱりサーバーから出したてのビールは一味違います。ビールサーバーがあれば、きめ細かな泡で喉越しが良いビールを飲むことができます。
お土産におすすめの地ビール
この他にもお土産におすすめの地ビールは存在します。門司港レトロビールです。
門司港レトロビール㈱の宮本取締役企画部長、峯松醸造部部長から、全国地ビール品質審査会2021での最優秀賞受賞の報告。
「ヴァイツェン」は2019年に引き続き2回連続の受賞。
これまでもサクラビールやギラヴァイツェンといった地域コラボ商品も開発。本市の誇りとなる最高品質のビール誕生に乾杯。 pic.twitter.com/JHaeMuxGrf
— 北橋健治 (@shunjyu999) July 8, 2021
これは北九州の観光スポットである門司港駅からすぐ近くにある4階建てのビルの一角で醸造している地ビールになります。同じ建物内のレストランでも楽しめますが、ビンに詰めた門司港レトロビールもあるため、食事の帰りにお土産で買って帰るというのもオススメです。
ヴァイツェン、ペールエール、門司港驛ビールの3つがあるため三本買って飲み比べをしてみるのも楽しいのではないでしょうか。
福岡県の地ビールを楽しめる場所5選
THE BREWMASTER(ザ ブルーマスター)
九州の地ビール文化の牽引役
繁華街の天神から地下鉄で4駅。閑静な住宅街にたたずむ地ビールメーカーです。「造り手からお客様へのプレゼント」をコンセプトに、個性的な地ビールのラインナップを多数展開してきました。中でも福岡を代表するあまおうや大分のかぼすといったご当地の果物を用いた商品は一回飲んでみる価値があるでしょう。
店内では実際の製造過程を見ながらビールが飲めるほか、オンラインショップも充実。さらに他の地ビールメーカーとの交流も積極的で、「BEERS OF JAPAN FESTIVAL」というイベントを主催し、福岡や大分、池袋などでの開催実績があります。
醸造所でビールを飲む活動だよ (@ ブルーマスター in 福岡市, 福岡県) https://t.co/DlA7jqj63z pic.twitter.com/1aJDAvKqRX
— きのこ (@dokukinoko774) January 15, 2019
掲載ページ:THE BREWMASTER(ザ ブルーマスター)
住所:福岡市城南区別府1丁目19−1
地ビール&ピッツァ オークラブルワリー
有名ホテルが作っている。絶品ピザとご一緒に
ホテルオークラ福岡内にあるビアレストラン。このホテルにはなんと地下に自前の醸造所を設置しているのです。自家製のビールはケルシュ、アルト、スタウトの3種類のほか、スペシャルビールが期間限定で登場することもあります。
ビールに合うメニューとして、シェフがヨーロッパからレシピを持ち帰った窯焼きピザやチーズフォンデュを用意。このほか、多数のビールにも合うおつまみがいっぱいです。
とゆー訳で昨晩の続きレポ。
櫛田神社を出た山笠のゴール地点にあるホテルオークラ。
『オークラブルワリー』は、なんと20年前からホテルの中で自家醸造ビールを造り続けて来たブリューレストラン。
樽の外販は行っておらず、そこに行かないと飲めない文字通りの地ビールである。
全ての造りが丁寧。 pic.twitter.com/XhKSE8539i— よ~やん@DAHLIA (@Robert_RJSN) May 22, 2019
掲載ページ:地ビール&ピッツァ オークラブルワリー
住所:福岡市博多区下川端町3-2-B1
FUKUOKA CRAFT by エルボラーチョ
メキシコ魂が生んだ自家製地ビール
福岡の中心部、大名にあるメキシコ料理の名店「エルボラーチョ」がプロデュース。メキシコで2年、5件のレストランで習得した500種類のレシピを持ち帰って2002年にエルボラーチョをオープンしたオーナーが新たに2017年に立ち上げた念願の地ビール醸造所兼ビアホールです。
「メキシコ料理や酒を軸にあらゆるメキシコの食に関するものを提供したい」というオーナーが願うだけあって、店内で醸造された自慢の地ビールやテキーラはもちろん、タコスやメキシカンBBQはじめとしたあらゆるジャンルのメキシコ料理が一緒に味わえ、さらに、日本初輸入のメキシコワインまで用意しています。
『FUKUOKA CRAFT by エルボラーチョ』はクラフトビールとメキシカンBBQをテーマとしたお店。
スパイシーなメキシカンテイストのフードはビールとの相性抜群!
「骨付きラムチョップ」が特におススメです。
⇒https://t.co/XbkUgEcic3 #メシコレ pic.twitter.com/TEVQjJwKX8— メシコレ by ぐるなび (@mecicolle) May 11, 2019
掲載ページ:FUKUOKA CRAFT by エルボラーチョ
住所:福岡市中央区大名1丁目11-4
杉能舎(すぎのや)
伝統が生んだ逸品とアレンジメニュー
明治3年以来の伝統を持つ糸島半島の名門、浜地酒造が生んだ地ビール。長年の日本酒の醸造経験と技術が高品質な地ビールの製造に役立っており、生産開始した1997年にはいきなり「杉能舎アンバーエール」がインターナショナル・ビール・サミットで金賞を受賞したほどの実力です。
「麦酒工房」では季節限定品を含めた数々の地ビールを、酒粕を生かした料理とともに提供。杉能舎の酒粕にじっくり漬け込んだ豚トロを贅沢にトッピングしたボリューム満点の手作りピザや隠し味に酒粕を使ったカレー、杉能舎ビールの生酵母でつくる地ビールパンなど、醸造所ならではのフードメニューが目白押しです。
おはようございます( ´ ▽ ` )
今日は、仕事関係の日帰り旅行です。
只今、伊都菜彩~杉能舎麦酒工房を
巡ってま~す。 pic.twitter.com/kWVkvAt5f8— とことこ☆🕶この頃呟き少ないけど元気です (@tomo98032236) November 19, 2018
掲載ページ:杉能舎
住所:福岡市西区大字元岡1442
八女市健康増進施設 べんがら村
八女ブルワリーさんは
福岡県八女市にある健康増進施設「べんがら村」内にあるクラフトビール醸造所!施設内にSPAと醸造所とビアレストランあるとか最高すぎない???
福岡は1回博多に降り立っただけだから
いつかべんがら村さんにだぁりんとゆっくり行きたいなあ醸造体験してみたい!
— yio :a (@yio_taka) June 15, 2022
地元の名産を生かしたビールと温泉
福岡県の南西部、大分県との県境に位置する八女市は、八女茶で知られる日本有数のお茶の名産地。市内に位置するべんがら村は、レストラン、温泉施設、地元特産品の直売所、休憩所、 期間限定の屋外プールなどがそろっています。
施設内のバイキングレストラン紅殻では、地ビールの製造工程がガラス越しに見学可能で、八女ならではの季節の食材を使用したバイキングメニュー70種類以上とともに出来立ての地ビールが楽しめます。
醸造される地ビールは、名産地ならではの八女茶を使ったピルスナーやIPA、および黒糖やコリアンダーを使った変わり種商品もあります。
ビールと食事を楽しんだ後は、温泉に入ってみるのはいかがでしょうか。
掲載ページ:八女市健康増進施設 べんがら村
住所:福岡県八女市宮野100
福岡県の地ビールにあうおつまみ2選
ソーセージ
オークラブルワリー
(福岡県福岡市博多区)博多ドラフト3種飲み比べセット
−オークラブルワリー−ホテルオークラ福岡に併設されてるブルワリー。
3種飲み比べはハーフパイントのビールとおつまみがついてます🍺#ビール #クラフトビール pic.twitter.com/f2BYrCYd2w— たいち@クラフトビール🍺 (@taichi_Jcraft) February 16, 2019
地ビール&ピッツァ オークラブルワリーなどで提供される、知る人ぞ知る福岡ローカルのシャルキュトリー、糸島手作りハムが手掛けるソーセージの盛り合わせ。
本場ドイツの製法と地元九州産の豚肉にこだわったソーセージは、ドイツ・フランクフルトの食肉産業ビジネスで最も権威ある国際イベント、国際食肉加工機械専門見本市(IFFA)のコンテストで3回も金賞を受賞するほどの折り紙付き。他の地方では流通していないこともあって、ますます地ビールに合うことでしょう。
酒粕ベーグル
糸島ツーリング、愛するマシンmonkey125に跨がり次に向かったのは元岡の酒蔵「杉能舎」さん。
マラソンウォーキング中に美味しいのあるよ!とのタレコミがあったんで(笑)
情報通り「酒粕ベーグル」はどっしりもっちりしっとりでバリ美味~!綺麗な庭でチョコクロと珈琲もいただいてまったり~( ´艸`) pic.twitter.com/yL0zOMPQkU— Aki T (@akiratakiratz) November 13, 2018
140年の伝統と歴史を持つ杉能舎(すぎのや)で生産される大吟醸の酒粕を使用した「酒粕ベーグル」。「麦酒工房」に隣接する「やきたてパン工房」では、その日本酒を搾った後に残る、つまり酒造りの副産物である搾り粕を生かした、ビタミンやアミノ酸が豊富で栄養価の高いパンを製造・販売しています。
中でもこのベーグルは、卵・牛乳・バターを使っていないので、酒粕の香りとうまみがそのまま楽しめます。
九州とお酒、この組み合わせを連想すると多くの方は焼酎をイメージするのではないでしょうか。しかし、実は多くの県で独自の地ビールを製造しているのです。更にその醸造元も様々で、完全に地ビール一本で製造をしているところもあれば、焼酎などを醸造するメーカーが新事業や挑戦の一環として取り組んでいるところもありま...
福岡県の地酒の歴史 福岡県は清酒を醸造する蔵元が57あり、全国で5位にランキングするなど酒造りが盛んな地域です。かつては元禄年間に600軒を超えるなど酒造が盛んで、日本最古の水田跡が発見されるなど古くから続く稲作の歴史があります。南部の筑後平野は全国有数の米どころとしても有名で、酒造好適米の王様の...
まとめ
福岡県は地ビールを製造している場所が意外と多く存在します。専門に作っているところもあれば、ホテルや港の一角で作っているものもあります。そんな様々な出自を持っている福岡県の地ビールですが、いずれも品質にこだわり、個性的な味わいを目指して日々味わいを研鑽しています。
福岡というと日本酒などの日本伝統のお酒をイメージしますが、地ビールも今回紹介したように魅力的な銘柄が数多く存在しているのです。もし福岡でお酒を飲みたい、あるいはお酒のお土産が欲しいと思ったら日本酒以外にこれらの福岡地ビールを選んでみてはいかがでしょうか。
きっと旅やイベントの楽しい思い出の演出をしてくれるはずです。福岡県へ行く機会があれば、ぜひ地ビールもお試しください。