宮城県の酒器7選。堤焼などお酒にあうグラス・骨董品の紹介

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酒器

宮城は日本三景の美観に数えられる松島や東北有数の温泉として知られる鳴子峡、ダイナミックな秋保大滝があります。魅力的な地域を持つ宮城は、同時に魅力的な工芸品が多く知られています。このような背景からその技術を生かした酒器も少なくありません。

おつまみライターランニングフリージー
ランニングフリージー
今回は宮城の酒器というテーマで様々な酒器を紹介していきます。きっとお気に入りの酒器が見つかるのではないでしょうか。

※この記事を書いたライターランニングフリージーのプロフィール

彩地器の盃


雪のような美しい盃
結晶釉と呼ばれる釉薬を用いた宮城の六華窯で作られる酒器です。
特徴は、雄勝石(おがついし)という石巻市で産出される石を使用していることです。この石は高い強度と美しい光沢が特徴の黒い石材で、古くから硯の材料や屋根材として用いられてきました。実は東京駅の正面を飾る丸の内駅舎の屋根も、この雄勝石を使用しています。
ここまで聞いて驚かれた方もいるかもしれません。なぜなら黒い石を使いながら真っ白な盃に仕上がっているからです。

これは磁器の原料となる土と雄勝石の成分が焼成時に白く変化することに由来します。神秘的な過程によって生み出される盃でお酒を頂いてみてはいかがでしょうか。

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堤焼の徳利とぐい呑み

伊達藩に保護された焼き物の酒器
堤焼は、宮城の中心である仙台市で焼かれている陶器です。
江戸時代に仙台藩の藩主をしていた伊達綱村によって、江戸から陶工を招聘して開窯させました。江戸で焼かれていた今戸焼の流れを持ち、日用品を中心に焼いていた歴史を持ちます。江戸後期に一時期衰退するものの、遠江からやってきた陶工によって復興されました。
特徴は野趣あふれる外見で、白と黒のなまこ釉を同時に掛け流す手法で濃淡のある模様を持っていることです。
 

雷窯(いかずちかま)のぐい呑み

雷窯
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イギリス人陶芸家が生み出すぐい呑み
宮城の南部にある柴田町に窯を構えているのが雷窯です。
ここで作陶を行っているのは、イギリス人のジェームス・オペ氏。同氏はイギリスでの陶芸体験によって、陶芸に惹かれるようになり、約40年前に来日しました。当初は福島の大堀相馬焼の窯元で修行をし、30年ほど前に柴田町で開窯しました。窯の由来は、窯のある地名の柴田町雷からきています。
このように天候にまつわる窯の名前を冠しているだけあり、同氏の特徴も天候に由来する風合いが特徴です。
 

切込焼のぐい呑み

宮城に伝わった九州の技法による酒器
宮城の北西部にある加美町で焼かれているのが切込焼です。詳しい歴史は不明と言われているものの江戸時代後期には、その存在が知られていました。
九州の伊万里焼の技術の流れを持ち、美しい模様が特徴の焼き物です。当時から伊達藩に献上する御用品や日用品など幅広い焼き物を手掛けていました。白い生地に美しい模様が施されているのが特徴です。
 

小鯖美保子 片口酒器


土のぬくもりを感じる独特の模様の片口
ヘラを巧みに操ってできる模様はしのぎ文として知られています。このしのぎ文を片口に施した酒器を手掛けるのが小鯖氏です。同氏は仙台市で作陶を行っている女性陶芸家で、宮城県内の大学を卒業後に同地の窯元にて修行し、仙台市で作陶を始めました。仙台や東京を中心に個展、グループ展などで精力的に作品発表をしています。
陶芸家 小鯖美保子のHP
この片口は、同氏の手によって丁寧に施されたしのぎ模様が特徴で、模様を眺めるだけでも楽しめます。日本酒の持つ香りやコクを引き出せるように一つ一つ手作りで作られています。宮城の女流陶芸家の作品を身近な場所で普通の日に・特別な日に、思うままに使ったり飾ったりしてみはいかがでしょうか。

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仙台ガラスのグラス&ソーサ―


仙台の川砂を使ったガラスの酒器
仙台市都心部の西縁から南縁に沿って流れる広瀬川。仙台市のシンボルとして親しまれている、この川の砂を使ってガラスを生み出したのが仙台ガラスです。
海馬ガラス工房の村山耕二氏によって作られるこのガラスは、G7仙台財務大臣・中央銀行総裁会議で主要各国代表に贈られた記念品としても採用されました。
独特の風合いと色合いによって杜の都で知られる仙台をイメージさせる酒器に仕上げてあります。美しい広瀬川の流れを感じながら、お酒を頂くのも良いかもしれません。

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HIROガラス工房の干支グラス


サンドブラストの技法が光る
仙台市に工房を構えるHIROガラス工房は、ガラスの製造ではなく、そこに施すサンドブラスト加工によるガラス彫刻を行っています。
主宰の丹野氏は、もともと趣味で始めたサンドブラスト好きが高じてプロの腕に達しました。そして、宮城県知事よりガラス加工に関する宮城県青年技能者に認定されるに至ります。ワイングラス、ビアグラス、ランプなどあらゆるガラスに彫刻を施してきました。
この酒器は丹野氏の技術を生かしたグラスで、干支にちなんだ模様が施されています。

自分の干支に合わせても良し、贈る相手の干支に合わせても良し、あるいはすべてコレクションしても良いかもしれません。丹野氏の技術を堪能してみてください。

 

まとめ

宮城県は、様々な工芸品があります。仙台藩の保護を受けて発展したものや長い歴史と伝統に育まれた精緻な匠の技を現代に伝えているものもあります。
そのような技術を生かした酒器や新しい感覚で挑む作家たちの手掛ける酒器を紹介してきました。いずれも魅力的な酒器ばかりで、お酒を楽しむのに適したものばかりです。日常にちょっと違ったお酒の席を設けたい、新しいお酒のライフスタイルを楽しみたいという方に宮城の酒器をおすすめします。

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