「鹿児島の北海道」と呼ばれる鹿児島県伊佐市にある甲斐商店が醸造する芋焼酎「伊佐美」。
焼酎ブームとなった2000年よりも前から人気が高かった焼酎で、100年もの歴史を持ちます。中曽根元首相が鹿児島を訪問した際に製造元からふるまわれ、中曽根氏が気に入ったことで政界にも広まって、一時は入手困難になったほどでした。
伊佐市は、薩摩焼酎発祥地であります。「伊佐美」は創業以来、変わる事のない伝統の醸造法を用いて造られています。昔から変わりなく、原料は黄金千貫と仕込みの水のみ。あとは黒麹と、伊佐の冷涼な気候がゆっくりと「伊佐美」育てていきます。
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レア・プレミア焼酎「伊佐美」
独特の味わいを持つ「伊佐美」はなかなか入手できない焼酎としても知られています。「伊佐美」小規模な醸造場で造られているため、大量生産ができません。そのため流通量も限られ、なかなか入手できない幻の焼酎になっているのです。
近年はいろいろなプレミアム焼酎といわれる商品が現れていますが、その中で衰えることなく人気を維持する「伊佐美」は、多くの焼酎党の心を捉えてはなさない何かがあるのでしょう。なかなか出会えない幻の焼酎ですが、一度は味わっていただきたい芋焼酎です。
「伊佐美」の味わい
人気の焼酎「伊佐美」ですが、その味わいは、芋焼酎の独特の芯の通った濃厚な味わい。それでいて、口当たりが柔らかくコクがあって、喉越しがなめらか。飲み方としてはロックでじっくり味わうのもいいですが、寒い季節はお湯割りで芋の深く香ばしい風味を味わうのもよいでしょう。どんな料理とも相性が良く、和食はもとより洋食と一緒に楽しむこともできます。
優しい口当たりの秘密は黒麹
さつまいも 黄金千貫
伊佐美は芋焼酎です。鹿児島県産の黄金千貫というサツマイモと、黒麹を原材料としています。
「伊佐美」が大量生産できない理由は製造のプロセスにもあります。「伊佐美」の濃厚な味わいを生み出しているのは黒麹を使用しているためだといわれています。黒麹は主に沖縄のお酒泡盛に使われていることで有名です。黒麹は泡盛に使用されている麹として知られていますが、黒麹を使用した焼酎は一般的に個性的な味わいになると言われています。
ところが「伊佐美」は、クセの部分ではあまり前へ出ていません。むしろ、あっさりと優しい口当たりで、とがった部分は感じられません。黒麹の繊細さが際立っているといえます。
黒麹を使用した焼酎を初めて飲む人も気軽に楽しめます。なめらかな喉ごしと優しい味わいの焼酎です。バランスのとれた味わいで、辛口と甘口の中間ほどと言われています。
焼酎作りの環境
伊佐市は盆地で、夏は暑くて冬は氷点下にまで気温が下がります。その気候が焼酎作りに向いているとされ、焼酎発祥の地として知られています。
伊佐地方でつくられる焼酎は「伊佐焼酎」と呼ばれています。甲斐商店は蒸留所で、創業は明治23年です。小規模ながらも職人が丁寧に手仕込みするというこだわりの製法を守り、伊佐美一本勝負を貫いてきました。
伊佐美の歴史や特徴とは?
鹿児島県伊佐美市にある甲斐商店で造られている焼酎が伊佐美です。創業110年以上の老舗で伊佐美は入手困難なプレミア焼酎とされています。
伊佐美は小金千貫と呼ばれる品種のさつま芋が使用されています。このさつま芋は鹿児島ではスーパーでも見ることができるさつま芋で焼きいもにはあまり適していないとされています。
適度な糖度とでんぷんの含有量が焼酎造りに最適とされていて焼酎に使うと香りも楽しめる品種です。
地元の原料と伝統ある製法で造られた焼酎で黒麹仕込みという製法で造られています。
丁寧に時間をかけて造られている焼酎なので生産数に限りがあり幻の焼酎になっています。
販売後すぐに売れてしまうため定価でなかなか購入できない焼酎です。
伊佐美の美味しい飲み方とは?
100年以上続く伝統的な製法で造り続けられている伊佐美は、お湯割りやロックで飲むと美味しくいただける焼酎です。芋焼酎のコクのある味わいをしっかり感じることができます。
焼酎にありがちな臭みが全く感じられないフルーティーな香りなので女性も飲みやすいです。
辛口でもなく甘口でもない焼酎で、ちょうど中間くらいになっています。口にするとすぐに芳醇な香りが広がり優しい味わいに変化していきます。
お湯割りはさらに香りを楽しめる飲み方です。
まろやかさが出ているのは黒麹を使用しているからとされていて、口当たりもとても良いのでお料理に合わせて楽しめる焼酎です。
伊佐美は飲食店でも提供しているお店があります。お店で飲むのと自宅で楽しむのとではまた味わいが違ってきますのでぜひお店でも飲んでみてください。
伊佐美に合うお料理とは?
伊佐美に合うお料理はどのようなものがあるのでしょうか。
伊佐美は芋焼酎なので濃い味付けのお料理にもあっさりめのお料理にもよく合います。
豚の角煮
甘辛く似た豚肉は芋焼酎をより美味しくいただけます。脂身の部分が芋焼酎を合わせることであっさりと感じられます。豚のスペアリブもおすすめです。大根も一緒に煮込むと良いですよ。
あぶり明太子
香ばしくあぶった明太子は焼酎がすすみます。
しゃぶしゃぶ
あっさりしたしゃぶしゃぶも焼酎によく合います。野菜もしっかりと食べることができるのでおすすめです。
鶏の手羽煮
甘辛い手羽先煮もおすすめです。伊佐美は様々なお料理に合う焼酎なので自分好みの組み合わせをぜひ見つけてくださいね。伊佐美を使ったこだわりの伊佐美スイーツも合わせてみてくださいね。
伊佐美を使用したスイーツ
伊佐美は芋焼酎以外にも伊佐美を使用したスイーツなどが販売されていて注目されています。伊佐美を飲む際に伊佐美スイーツを添えても良いかもしれません。
伊佐美スイーツは伊佐美焼酎カステラや伊佐美焼酎もなか、伊佐美焼酎ゼリーなどがあります。伊佐美の味わいも感じられる絶品スイーツですよ。
まとめ
なかなか手に入らない焼酎・伊佐美!
伊佐美という鹿児島県にある伊佐地方の焼酎は、なかなか手に入らない幻の焼酎ともいわれています。
そんな伊佐美の酒蔵は、明治32年創業で、歴史がしっかりとあります。
ちなみに芋焼酎で、口当たりの良さやまろやかな甘さを楽しむことができる味となっているため、男性だけではなく女性でも伊佐美という焼酎の味を好まれる方も多いと思います。
ただ、このような魅力的な焼酎・伊佐美ですが、残念なことに手に入りにくい焼酎なんです…。
そのため、飲みたくてもなかなか手に入らないわけですから、伊佐美を飲みたいと思っている人からすると、ここはとてもネックに感じる部分のひとつです。
しかし逆を考えると、これだけ貴重な焼酎であることから、とにかく絶対何がなんでも手に入れる機会があれば飲んでみたい…!と思える焼酎だともいえます。
よって、伊佐美という焼酎はこれからも様々な視点から、人々から注目される焼酎であるということは間違いないと考えることができますよね。
ちなみにそんな伊佐美は、仕込み自体は9月から3月の間だけしか行っていないのだとか…。
これだけ愛されている焼酎なわけですから、年中やってほしいなぁと思う部分もありますが、やっぱりこれは原料のさつま芋の収穫時期も考えると仕方のないことのようです。
入手が難しい焼酎ということもあるので、タイミングよく見かけた時は、とにかく値段も気にするかもしれませんが、手に入れて伊佐美という焼酎を楽しむことをおすすめします。