宮城峡終売・品薄で定価で売っていない。実際に飲んでレビュー評価した

宮城峡終売・品薄で定価で売っていない。実際に飲んでレビュー評価した

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近年注目を集めているジャパニーズウイスキー、その銘柄の一つに「宮城峡」というものがあります。宮城峡は連続テレビ小説「マッサン」でも話題となったニッカウヰスキーが製造している、軽やかさと華やかさが特徴のウイスキーです。

お酒ライターAnchan
お酒ライターAnchan
ここでは、宮城峡が気になっているという方に向け、その味わいと人気の秘密をご紹介していきます。
※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフィール
 

「宮城峡」の味わい

宮城峡は、ニッカウヰスキーが所有している「宮城峡蒸溜所」にて製造されているシングルモルトウイスキーです。販売は現在アサヒビールが行っています。
一つの蒸溜所で作られたモルト酒のみを使用したシングルモルトは一般的に個性が強く好みが分かれると言われていますが、宮城峡は柔らかくやさしい味わいなのでウイスキー初心者の方でも飲みやすいことが特徴です。
宮城峡の香りは、りんご・洋ナシのフルーツ香と、花のような華やかさあふれる香りに、バニラやハニーの甘さが続きます。味は一口含むとドライフルーツの甘みと紅茶のような風味を感じられ、後味にビター感ややさしい刺激が現れます。
 

ウイスキー好きのがきちゃんによる宮城峡の評価

ウイスキー好きのがきちゃんによる宮城峡の評価
宮城峡 容量700㎖ alc.45%を飲んでいきます。

  • ・・・少し薄い琥珀色
  • 香り・・・フレッシュなフルーツの香り→樽香→レーズンの様な甘い香りが感じられる。

 

ストレート

宮城峡ストレート
若さからくるアルコールの刺激。華やかさが広がりりんごのような甘酸っぱくフレッシュなフルーツ。
ほんの少しの加水で驚くほどアルコールの刺激が薄くなり飲みやすくなります
 

ロック

宮城峡ロック
はじめはアルコールの刺激が強くピリピリします。氷が溶けてくると刺激も弱くなり、宮城峡独特の甘さが際立ってきます。
フルーツで例えるならどこか熟したバナナのような薄い干し柿のような甘味を感じます。かなり特徴的です。
 

ハイボール

宮城峡ハイボール
ロックで感じられた宮城峡の特徴的な甘さがあり、好き嫌いがはっきりしそうなハイボールだなという印象。
 

トータル評価

今回は少し辛口評価になりますが、がきちゃんの個人的感想なのでお許しください。
まず大前提に価格が4,600円という割高感があり、飲んでみて価格に見合う味かといわれると正直高いかなと思ってしまいます。
この金額を出すなら、自分の好きなスコッチの年代物を買う方がよっぽど納得のいく買い物になると思います。ですが今では数少ない国産のシングルモルトですし、竹鶴のキーモルトという事を理解したうえで飲んでみたいという方には良いと思います。これも一つのウイスキーの楽しみ方です。
がきちゃんもこのように楽しむことが多いです。やはり気に入ったウイスキーのキーモルトなどを探して、味わって飲んでみたいという気持ちになりますね。
 

定価ではどこで買える?

最近はよくこの宮城峡を見ることがあります。ご近所のスーパーや酒屋さんを探してみて下さい。
案外すぐに見つかると思います。最近ではファミリーマートでもフルボトルが置かれているのを見て驚きました。流通量が多いのか、買う人がいないのかは定かではありませんが。
探しても見つからないという方は楽天やアマゾンなどがおすすめです。

 

「宮城峡蒸溜所」の歴史と特徴

宮城峡蒸溜所は1969年、宮城県仙台市にニッカウヰスキーの第二の蒸溜所として建設されました。
もともとニッカウヰスキーは北海道に余市蒸溜所を所有していましたが、創立者の竹鶴政孝氏がウイスキーの味わいをより深く豊かなものにするために、異なる土地での建設を計画したことからはじまります。竹鶴氏は候補地を探しているなかで宮城県仙台市の西側、山形県に近く広瀬川と新川に挟まれたこの土地を訪れました。そこで持っていた「ブラックニッカ」を新川の水で割って飲んだところ、味わいの良さに感動し建設をその場で即決したのです。

第二の蒸溜所ということで、蒸溜方式も余市蒸溜所とは大きく変えられました。スチームを使いじっくりと蒸溜する「蒸気間接蒸溜方式」を採用し、当時すでに旧式とされていたカフェ式蒸溜機をあえて導入することで香りや味に奥行きを作り出しました。
こうして緑豊かなこの土地で作られたモルト酒は、みずみずしく華やかな香りと軽快さ、やさしい甘さを兼ね備えたウイスキーとなっています。
ちなみに宮城峡蒸溜所は、蒸溜所見学も受け付けています。ウイスキーの製造過程や歴史をさらに知りたいという方や試飲を楽しみたい方などはぜひ参加してみてください。
宮城峡蒸溜所 見学ガイド
 

「余市」「竹鶴ピュアモルト」との違い

同じニッカウヰスキーが出している銘柄に「余市」と「竹鶴ピュアモルト」があります。

余市

余市は同じシングルモルトですが、北海道にある「余市蒸溜所」にて作られています。宮城峡と比べると力強く男性的で濃厚な味わいです。独特なクセを持つので好みが分かれますが、熱狂的なファンがいるウイスキーです。
 

竹鶴ピュアモルト

竹鶴ピュアモルトはシングルモルトではなく、「余市蒸溜所」と「宮城峡蒸溜所」でつくられた原酒をブレンダーが掛け合わせて作ったピュアモルトウイスキーと呼ばれるお酒です。原酒そのままの味が感じられる荒々しいシングルモルトに比べ、調整されている分クセが少なく飲みやすい味わいです。
 

人気の理由と品薄の現状について

宮城峡は現在、品薄状態が続いており定価で購入することは難しいです。
人気の理由として、ニッカウヰスキーの創始者である竹鶴政孝氏がモデルとなったNHK連続ドラマ小説の「マッサン」が放映されたという背景があります。

国内でのウイスキー人気や銘柄への注目が高まり、原酒づくりが追い付かないほどに売り上げが伸びたため、宮城峡は2015年にノンエイジの商品以外すべて終売となってしまいました。現在インターネット上でやりとりされているものを見ると、定価に対して何倍もの値段がついていることが多く、今後はさらに価値があがることも予想されます。
このようなことからお酒買取サイトで宮城峡を売るととても高価格で買い取ってくれる業者が多くあります。このような買取業者についてもまとめておりますのでお酒買取についてご興味がある方はコチラのページで確認してみて下さい。

 

「宮城峡」の受賞歴

宮城峡は世界でも注目されています。国際的な品評会で受賞歴もあり、世界でジャパニーズウイスキーが流行するきっかけともなりました。具体的には以下のような賞を獲得しています。

<受賞歴>
宮城峡15年:ISC銀賞受賞(2013年,2012年,2010年,2009年,2008年,2007年,2006年)
宮城峡12年:ISC金賞受賞(2014年,2013年,2010年)銀賞受賞(2012年,2011年,2009年,2007年)
宮城峡10年:ISC銀賞受賞(2013年,2012年)
宮城峡:ISC金賞受賞(2013年)銀賞受賞(2012年)
宮城峡 1998:ISC銀賞受賞(2009年)
宮城峡 500ml:ISC銀賞受賞(2008年)

ちなみにISCとはインターナショナル・スピリッツ・チャレンジの事で、イギリスの酒類専門出版社「ドリンクス・インターナショナル」が毎年主催している酒類の品評会です。
世界中からレベルの高いブレンダーが集まり、目隠しでテイスティングを行うことで審査がなされています。そのためこの賞を獲得している=純粋な味を評価されているということであり、非常に権威のある賞だと言えます。
宮城峡はほかにもSMWS(ザ・スコッチ・ウイスキー・ソサエティー)でも受賞歴があります。日本のみならず、さまざまな国の方から愛されていることがわかります。
 

宮城峡シリーズのラインナップ

さてここからは、宮城峡の各シリーズについてご紹介していきます。

宮城峡(ノンエイジ)

宮城峡
シングルモルト宮城峡の一番ベーシックな銘柄です。アルコールは45度ですが、刺激は強すぎずフルーティな甘さを感じられます。オークやバニラ、紅茶の茶葉の香りと、バニラや干し柿、ビターチョコの味わいのウイスキーです。
年代物と違い手に入りやすく、価格も抑えめでチャレンジしやすいです。初めて宮城峡を飲むという方はまずノンエイジから飲んでみることをオススメします。

 

宮城峡10年

宮城峡10年
こちらは酒齢10年以上のモルト酒のみを使用したボトルです。ノンエイジのものに比べクリーミーさや滑らかさが加わって、味に深みが増しています。洋ナシや青りんごのフルーツ香とウッディーな甘い香りで、味わいはバニラの甘さを感じます。オークの余韻もしっかりとあり、満足感の得られるものになっています。

 

宮城峡12年

宮城峡12年
より熟成度の高い、酒齢12年以上の原酒を使用したものです。ノンエイジよりも厚みのある味わいで、イチゴジャムや焼きリンゴのような酸味と甘みのあるフルーツ感が楽しめます。ピート感やスモーキーさも加わって、複雑な味わいを楽しめる高級なウイスキーです。

 

宮城峡15年

宮城峡15年
酒齢15年以上のモルト酒を使用したウイスキーは、香ばしさやコクが非常に高まっています。シェリー樽からのレーズン感が特徴で、香りは杏やはちみつ、バニラとカカオを感じます。飲み始めはナッツやカスタード、メイプルシロップの甘みがまず広がり、そのあとフレッシュな酸味やビターなカカオ、オークがバランスよくまとまっています。複雑で濃厚ながらも口当たりは柔らかく、まさに完成された一本といえるでしょう。

 

宮城峡のおいしい飲み方

ストレート(ニート)
華やかで上質な香りの宮城峡は、まずストレートで楽しむのがおすすめです。チェイサーを用意し、ゆっくりと香りを楽しみながら口の中に広がる甘みを堪能しましょう。高級感のあるウイスキーなので、お気に入りのショットグラスに注ぎ雰囲気を味わうのも良いでしょう。おつまみには特徴的な香りを邪魔しないナッツや、甘さの調和がとれるドライフルーツ、ビターチョコがおすすめです。

メイン料理や油分の高いおつまみとあわせる場合には、水割りハイボールにするとバランスがとりやすいです。味の変化を楽しみたいという方にはオン・ザ・ロックも人気があります。
このほかにも、季節によって飲み方を変えるのもおすすめです。暑い夏はしっかりと冷やしたグラスに注ぎ、寒い冬には身体のあたたまるお湯割りで楽しむなど変化を楽しむのも面白いです。ぜひいろいろ試して、お気に入りの飲み方を探してみてください。
 

「宮城峡」はギフトにもおすすめ

高級ジャパニーズウイスキーである宮城峡は、自身で飲むほかにプレゼントシーンにもぴったりです。未開封で長持ちしますし、豪華なラベルで飾っておくだけでも満足感が得られます。
ウイスキー好きの方の誕生日や父の日には、ノンエイジの宮城峡を贈れば喜んでもらえること間違いなしでしょう。また年代物の宮城峡は数万円もの価値がついているので、式典などの特別なシーンの演出に適しています。入手が困難な銘柄もあるので、早めに選んでおくことをおすすめします。

 

まとめ

宮城の上質な水が作り出した華やかでフルーティなウイスキー宮城峡は、シングルモルトの深い味わいにもかかわらず飲みやすい銘柄です。ウイスキーがお好きな方から初挑戦の方まで、多くの方におすすめできる味となっています。人気による品薄はこれからさらに加速するかもしれませんので、もし見かける機会があれば是非飲んでみてくださいね。

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