日本を代表するウイスキーである「山崎ウイスキー」ですが、シリーズによっては市場に出回っているものが少なくかなりレアなものもあります。
今回は、そんな山崎ウイスキーについて、なぜ日本だけでなく海外でも人気なのか、何が他のウイスキーとは違うのか、おいしく飲む方法や山崎ウイスキーに合うおつまみの紹介まで説明します。
ウイスキーに興味がある人、今まで飲んだことがない人など、ぜひ一度チェックください。
目次
「山崎ウイスキー」の魅力や評判
山崎のウイスキーはなぜそこまで人気なのか、それは日本の名水で作られていて、日本の職人が生み出した丁寧でおいしい綿密な味になっているからだといわれています。
海外のウイスキーの特徴として、「個性」というものがあります。これは、とげとげしい、あるいは荒々しい味をしていて、それがおいしいのですが他のお酒に比べるとクセが強く、飲みにくいと感じる方もいるかもしれません。
それと比べて「山崎」というウイスキーは、やさしく、穏やかで、いままでのウイスキーの印象を大きく変えました。上質、鮮麗されており、優雅さも感じられる、そんなウイスキーが山崎ウイスキーです。
シリーズを通して、山崎ウイスキーは甘い果実のようなフルーティーな香りがします。
パイナップル、ベリーといった甘くおいしい果実のような香りがするのが山崎ウイスキーの味わいの一つとなっています。口に入れると柔らかで、舌全体に芳醇なウイスキーの味を感じることができる、高級なお酒です。
日本だけでなく海外でも人気のウイスキーであり、山崎を求めて世界の愛好家が日本へ来ることもあるそうです。
世界的権威のあるコンテストでの受賞も数多く、世界レベルでもトップクラスのウイスキーです。
「山崎蒸留所」の特徴について
山崎ウイスキーを語るうえで外せないのが「山崎蒸留所」です。
場所は、大阪府三島郡島本町山崎5丁目にあり、この地名から山崎という名前がついています。
ウイスキーは水で決まるといわれているほど、製造場所の水質が重要です。
製造元であるサントリーは、大阪にあるこの山崎という土地に目を付けました。
ここには「水生野」と呼ばれる名水が流れる土地であり、古くは千利休が最高のお茶をたてるのにこの場所に茶室を設けたともいわれている日本でも随一の場所になります。
1923年にサントリーの前社である寿屋がここにウイスキーの蒸留所として開設したのが山崎ウイスキーが生まれたルーツとなっています。
#山崎蒸留所
ウイスキーラバーズ名古屋からの山崎蒸留所です😊
蒸留所見学ツアー、そして山崎25年、白州25年が飲めて大満足です🥃😋#ウイスキー#TWLC pic.twitter.com/reoh5K5zuQ— モルトmkt (@mkt35143728) January 20, 2020
「山崎ウイスキー」の歴史
「山崎蒸留所」でも話した通り、蒸留所が開設されたのは1923年です。そこから山崎ウイスキーの歴史が始まりました。当時社長であった井信治郎さんは、ウイスキーについて海外のほうが先行していることを知り、スコットランドでウイスキー製造を学んだ竹鶴政孝さんを会社に招き入れます。そこからウイスキーの本格製造がスタートし6年の歳月を経て日本で初めてとなるウイスキー、「白札」を製造します。ただ、日本のウイスキーが受け入れられることがかなり難しく日本人でもおいしいと感じる日本へ向けたウイスキーを作ろうという取り組み、60年の研究の元「山崎12年」が誕生しました。
品薄・高騰している理由
原酒の量が不足しているから
なぜここまで、品薄、価格が高騰するのかについて単純に市場に出回っている原酒の量が不足しているからです。たとえば、山崎12年であれば、12年ものあいだウイスキーを熟成させないと作れません。
仮に、需要があってウイスキーを増産するとしても、市場に売りに出されるのは12年の時間を要するのです。その間に、注文が増えたら市場に売りに出すケースもあるようですし、必然的に原酒の数量が少なくなっていきます。
ウイスキーのブームが増えたから
ウイスキーのブームが増えたのも原酒不足の要因の一つです。
もともと、ウイスキーは下火だったこともあり、製造を絞っていました。
それがここへきてハイボール人気の関係もありウイスキーが流行り、日本でも世界でもウイスキーが飲まれるようになってきました。それが山崎ウイスキーの品薄につながっているともいわれています。
「山崎ウイスキー」の価格と価格推移
山崎ウイスキーですが、シリーズによって価格が違います。山崎ノンエイジ品であれば現在約4,000円ほどで購入できます。山崎12年物であれば価格は約8,500円ほどに値上がります。
製造されているシリーズのものは、そこまで値段が高騰することはないのですが、製造が終了しているものは年々値段が高騰している傾向にあります。
どれくらい高騰しているのか?
山崎25年を例に解説をします。
※山崎25年Amazonの新品価格相場
2013年 | 148,000円 |
2014年 | 152,230円 |
2015年 | 360,000円 |
2016年 | 360,000円 |
2017年 | 468,000円 |
2018年 | 780,000円 |
2019年 | 799,900円 |
2020年 | 820,000円 |
2021年 | 800,000円 |
世界のオークション落札額もすごい
香港「山崎50年」1本3250万円で落札
香港のオークションで山崎50年が3250万で落札されたってまじ?笑
限定150本だったとはいえ当初は100万だったよな?
これ持ってる人絶対売る人増えるな‥‥
どんな金持ちだよ‥‥そもそも100万ですら買っても飲みたくない笑 pic.twitter.com/LMXbv8t0UJ
— ふじもん (@773loveFujimon) January 31, 2018
高騰しすぎて買取サイトの買取額もすごい
香港のオークションで山崎50年が3250万で落札されたってまじ?笑
限定150本だったとはいえ当初は100万だったよな?
これ持ってる人絶対売る人増えるな‥‥
どんな金持ちだよ‥‥そもそも100万ですら買っても飲みたくない笑 pic.twitter.com/LMXbv8t0UJ
— ふじもん (@773loveFujimon) January 31, 2018
このような要因があり山崎のウィスキーをお酒買取サイトに査定に出し買取をして貰うと非常に高額で買い取ってくれる所が多くあります。
このようにジ国産のウイスキーが高騰していることからお酒の買取サイトでも高騰しており非常に高価格で買い取ってくれるお店が多くあります。
買取実績例
このように非常に価格が高騰していることから山崎以外にも希少性がある国産のウイスキーはお酒買取サイトに査定依頼すると高額で買取ってくれるケースが多いです。
またウイスキー以外にもブランデーや日本酒なども買い取ってくれる買取店舗もあります。少しでもお酒を高く売る方法をご紹介していますのでよければこちらのページもご参考にして下さい。
定価で買えるか?
正直、いまの山崎ウイスキーを定価で購入するのはかなり厳しいです。
デパートや大きなお酒を取り扱っているお店などでは間違いなく山崎ウイスキーは入ってきません。
そういうところと比べ、小さい酒屋さんなんかにこまめに足を運んでいると出会う確率があるようです。
ノンエイジの商品については、量販店でも取り扱っているケースがあるので、定価で購入できるかもしれませんが、年代物はまず無理です。
オークションなどで定価で出品されているケースもかなりレアですので、見つけたら即購入されることをお勧めします。
「山崎ウイスキー」シリーズ、種類・味わいの違いは?
山崎(THE YAMAZAKI)
ウイスキー愛好家から「ノンエイジ」と呼ばれる一般的な山崎ウイスキーです。
華やかで、フルーティーな香りがし、ふわっと樽の香りが漂う飲みやすい口当たりになっているのが特徴です。上品で、甘く、後味もしっかりとしていておいしいウイスキーです。
山崎 12年
12年物のウイスキーでノンエイジと比べると、少し茶色がかっている印象です。
寝かせれば寝かせるほど、味の濃厚さ、複雑さが変化し、12年物は特に香りが良いともいわれています。甘い香りがグラスに注いだ瞬間に香ってきて最高のウイスキーを感じることができます。
山崎 18年
12年ものとの違いは、原酒をバッティングさせ古樽でしっかりと熟成されているのがポイントです。
12年でも感じれるのですが、バニラ、そしてレーズンの香りがより強く、熟成したブランデーの感じを口いっぱいに感じることができます。深み、そして爽やかさを感じれるウイスキーです。
山崎 25年
年間の生産数が1200本という希少性、販売したら即売り切れというレアウイスキーです。
色見は18年よりも濃く、グラスに注ぐと琥珀色をした美しいカラーが印象的です。
香りは複雑で軽くスモーキーさもあり、マイルドな香りが特徴であり、しっとりとした重厚な味を舌いっぱいに感じることができます。
山崎ミズナラ 2017 EDITION
2017年に発売した山崎ウイスキー18年の特別モノです。
定価は1本108,000円で限定200本という数で販売されたかなりのレアウイスキーです。
他の山崎ウイスキーと違いミズナラの木でできた樽をつかって作られたウイスキーで、味や香りがココナッツやマーマレードのような甘い香りがするのが特徴です。18年よりもさらにスモーキーで、すこし酸味があるのも特徴のひとつです。
山崎 50年
発売されることがめったにないといわれている山崎ウイスキーの中でもかなりプレミアムなウイスキーです。
1本あたり100万円はくだらないといわれるほど、価格が高騰していて愛好家からは喉から手が出るほど欲しいウイスキーです。
ネットでもテイスティングの情報が上がってないほどですが、ウワサによれば力強く、香りも重厚だといわれています。それだけの価格なので、飲むよりも、持っておきたいと思っている方が多いのかもしれません。
おいしい飲み方
シリーズによって、おすすめの飲み方が違いますが、基本的にはストレートかロックで飲むのが一番山崎ウイスキーを堪能できるともいわれています。
ウイスキーの繊細な味を楽しむことができるので、オススメです。他にも、水割りやハイボールでもおいしく飲めるので、一番良いのは自分が飲みたい方法で飲むのが良いと思います。
合う料理やおつまみ
山崎ウイスキーの味を楽しみたいのであれば、シンプルなおつまみがオススメです。ナッツや、クラッカーなど味がシンプルなほどウイスキーのしっかりした味を楽しむことができます。
サーモンにオニオンサワーを付けたサワークリームサーモンもオススメです。においの強いおつまみだとウイスキーの香りが死んでしまうかもしれないので注意してください。
まとめ
日本を代表するウイスキー「山崎」についてその特徴をまとめました。サントリーでは他にも「白州」、「知多」、「響」というウイスキーを販売しています。どれも味に特徴があり飲み比べをすると違いがよくわかるのでもし機会があればテイスティングしてみてください。