終売品薄のウイスキー余市。どこで買える?実際に飲んで評価した

終売品薄のウイスキー余市。どこで買える?実際に飲んで評価した

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「余市」はニッカウヰスキーが製造し、アサヒビールが販売しているウイスキーです。
高級ウイスキーの一つで、ウイスキー好きの人が口をそろえて「おいしい」というほど人気が高いです。

お酒ライターAnchan
お酒ライターAnchan
ここではそんな「余市」について、いったいどのような味がするのか、なぜこれほどまでに人気なのかを説明していきます。余市が気になっていたという方は、ぜひ目を通してみてください。
※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフィール
 

「余市」ってどんなウイスキー?

余市は1989年にニッカウヰスキーから発売されたシングルモルトウイスキーです。
「余市」のネーミングは、製造場所である余市蒸溜所から命名されました。発売後からずっと国内外で親しまれており、世界的な品評会で表彰された経験も持っています。
余市の原酒には力強くしっかりした味のモルト酒が使われており、ピーティかつスモーキーな個性の強い味わいです。香りは樽熟成香と麦芽の甘さ、果実香がバランスよく調和している中に、特徴的なピート香を感じられます。一口飲むと重圧なコクとうまみを感じられ、余韻にオークの甘さとスモーキーさがゆっくりと残ります。
実は日本のウイスキーでピート感の強いものは珍しく、その貴重さからファンがとても多い銘柄です。
 

ウイスキー好きのがきちゃんによる余市の評価

ウイスキー好きのがきちゃんによる余市の評価
余市NA 容量700㎖ alc.45%を実際に飲んで評価します。

  • ・・・明るい薄めの琥珀色
  • 香り・・・バナナのようなフルーティーな香りやモルトの甘い香り。アルコールの刺激が鼻にツンと感じる。

ストレート

余市ストレート
アルコールの刺激はあります!
味わいはモルトの甘み、ソルティ、程よくピーティ。若さからのアルコールの刺激があるのでストレートでは飲みにくく感じる方もいるかと思います。甘さとピートのバランスは良く、日本人の口に合うと思います。

ロック

余市ロック
甘さや苦さが増して余市モルトの力強さを感じる。癖はきつすぎず飲みやすくなる印象。少しクリーミーに変化し軽くねとっとした印象に変わります。
普段ピーティーなスコッチを飲まれ余市のピートに期待して購入された方は物足りなさを感じると思います。

ハイボール

余市ハイボール
ハイボールにめちゃ合います。
程よいピート感とリンゴのようなフルーツ感が合わさって美味しいハイボールです。
「ハイボール向けに作ったのかな」と思うぐらいにハイボールが美味しいです。一番おすすめの飲み方です。

トータル評価

ストレートはアルコールの刺激が強く、価格から考えても残念に思います。ですがハイボールにはめっちゃ合う。
この価格帯でシングルモルトを買うならいろいろな選択肢がありますが現状手に入りやすいジャパニーズウイスキーですので「1本は持っていてもいいかな?」と思います。
私は家に数本常備しています。余市の年代物も味わってみたいです。

定価ではどこで買える?

なかなか余市NAを実店舗で見ることがないという方はこんなお店を探していてください。
観光地にある個人の酒屋さんや街中にある小さな酒屋さんは、定価で置いていることが多いです。
2022年前半確認した時は、大手酒屋さんやスーパーでもよく見るようになりいつ行っても置いてありました。近所を探しても見つからないという方は少し高くなりますがアマゾンや楽天などをご確認ください。

 

シングルモルトウイスキーとは?ウイスキーの種類について

ウイスキーの種類について
シングルモルトウイスキーは、一つの蒸溜所で製造されたモルト酒のみをブレンドせずに樽に詰めたウイスキーのことです。ブレンドしないことで蒸溜所ごとの個性が出やすく、独特な味わいを感じられるのがポイントです。
ちなみに、ウイスキーはその製造方法で味や特徴が大きく異なっています。シングルモルト以外には以下の様なものがあります。

ピュアモルト
異なるシングルモルト原酒をいくつかブレンドして作られたウイスキーのことです。シングルモルトと比べて、味が整えられていて飲みやすいものが多いです。
グレーン
モルトが大麦麦芽100%なのに対し、トウモロコシなどを含む様々な穀物を原料としたウイスキーです。グレーンウイスキー単体のものは少なく、ブレンデットウイスキーの原料となることの方が多いです。
ブレンデット
モルトウイスキーとグレーンウイスキーを複数ブレンドしたウイスキーのことです。世界に流通しているウイスキーは8割以上がブレンデットウイスキーです。万人受けするものが多く、初心者でも飲みやすいウイスキーと言えます。

 

余市蒸溜所の特徴について

シングルモルトウイスキーの余市は、「余市蒸溜所」の特徴が色濃く出ているウイスキーです。
余市蒸溜所は北海道余市町に位置しており、1934年に建設されたニッカウヰスキー最初の蒸溜所です。

創業者である竹鶴政孝氏が、ウイスキーづくりを学んだスコットランドと似た気候風土の土地を探し求めてこの土地を選んだとされており、ニッカウヰスキーの聖地とも言われています。余市はモルトウイスキーの原料である大麦やスモーキーなフレーバーをつくりだすピートが豊富にある土地で、豊かな水源も兼ね備えています。
蒸溜所ではこれらの上質な原料を使い、ポットスチルを高温で加熱し続ける「石炭直火蒸溜」にて適度な焦げをつくることにより、力強く重圧なウイスキーを作り出しています。
余市蒸溜所はガイドツアーの予約を受け付けています。公式ページから予約可能ですので興味を持たれた方は行ってみてください。
余市蒸溜所 見学ガイド
 

「竹鶴ピュアモルト」「宮城峡」との違いは?

ニッカウヰスキーは余市の他にも有名なウイスキーをたくさん製造しています。それぞれ次のような特徴をもっています。

竹鶴ピュアモルト

余市が単一の蒸溜所で作られたシングルモルトウイスキーであるのに対し、竹鶴ピュアモルトは「余市蒸溜所」や「宮城峡蒸溜所」など複数の蒸溜所で作られたモルト酒をブレンドしたピュアモルトウイスキーです。余市に比べると角が取れたまろやかな味わいで、クセが少なく初心者でも飲みやすいです。

宮城峡

宮城峡は余市と同じシングルモルトですが蒸溜所が異なり、「宮城峡蒸留所」にて作られたモルト酒を使用しています。スモーキーで男性的な余市に比べ、華やかで軽やかかつ甘い味わいの女性的なウイスキーです。

異なる点は蒸溜所の特徴からくる味の違いであり、どの銘柄がすぐれているというわけではありません。力強くスモーキーな味を楽しみたい方には余市がおすすめです。
 

「余市」の人気の秘密

余市蒸溜所
※余市蒸溜所
 
余市はいま爆発的な人気を受け、品薄状態が続いています。インターネット通販などを見ると、定価の何倍もの値段で取り引きされていることがわかります。
なぜこんなにも人気が高まったのでしょうか。それには3つの大きな理由があります。
 

1.世界的なジャパニーズウイスキーブーム

日本で生産されているジャパニーズウイスキーは、世界5大ウイスキーの一つにもなっています。2015年ごろから世界で注目が高まっており、輸出額も増加しています。

ブームの背景には国際的な品評会でジャパニーズウイスキーが入賞するようになったという理由があり、「余市」も数々の賞を獲得しています。

<余市シリーズの受賞歴>
シングルモルト余市20年:ISC 金賞受賞(2012年)
シングルモルト余市15年:ISC 金賞受賞(2010年, 2009年) 銀賞受賞(2013年, 2012年, 2011年, 2008年, 2007年)
シングルモルト余市12年:ISC 銀賞受賞(2013年, 2012年, 2007年)
シングルモルト余市10年:ISC 銀賞受賞(2013年, 2012年, 2007年, 2006年)

 

2.連続ドラマ「マッサン」の影響

国内人気の理由のひとつに、2014年度に放映されたNHK連続テレビ小説「マッサン」が挙げられます。マッサンはニッカウヰスキーの創始者である竹鶴夫妻をモデルとしたストーリーであり、もともとウイスキー好きの間で人気の高かった「余市」が一般にも広く名が知られるきっかけとなりました。国内でのハイボールブームも相まって、余市を飲む方が増加しました。
 

3.終売によりプレミア度が急上昇

余市にはもともとのノンエイジ商品の他に、20年・15年・12年・10年などの年代物が作られていました。しかし2015年に原酒の確保が困難になり、ノンエイジ以外の銘柄が終売となってしまいました。
それによって希少価値がとても高まり、定価よりも高い価格がつくようになったのです。シングルモルト余市20年は現在30万円に近い価格で販売されているほど高級品として扱われています。このようなことからお酒買取業者に出すと非常に高額で売れるケースが多くあります。お酒を売ってみたい方やお酒買取サイトに興味がある方はコチラのページでまとめておりますので確認をしてみて下さい。

 

余市シリーズの紹介

シングルモルト余市(ノンエイジ)

シングルモルト余市(ノンエイジ)
余市シリーズのスタンダード品です。ほんのり赤いブラウンゴールドの色をしており、ピート・塩気・麦芽の風味を感じられる力強い一本です。

 

シングルモルト余市モスカテルウッドフィニッシュ

余市モスカテルウッドフィニッシュ
2017年に各3,500本発売された限定品です。余市の原酒をポルトガル産モスカテル種の強化ワイン樽で追加熟成させて作っています。レーズンやスモークの香りの中に、やさしい柑橘香が感じられ、酸味やスモーキーさも感じられる味わいです。

 

シングルモルト余市10年

シングルモルト余市10年
酒齢10年以上の原酒のみを使用した一本です。熟成させた分、ノンエイジよりも味の奥行きが増しています。焦がした麦芽や火薬の香りといったスモーキーさの中に、ラズベリーのような酸味が香ります。フルーツの上品な甘みと粘り気のあるコクが感じられるウイスキーです。

 

シングルモルト余市12年

シングルモルト余市12年
こちらは酒齢12年以上のモルト酒のみを使用しており、10年のものと比べると香りに木樽の甘さや華やかさが増えています。果物のフルーティさ、穀物の香ばしさ、海藻や燻製のスパイシーな塩気をそろえた、リッチな味わいとなっています。

 

シングルモルト余市15年

シングルモルト余市15年
熟成度の高い、酒齢15年以上の原酒をヴァッティングしたシリーズです。
熟成が長くなると、余市の荒々しさが和らぎ、角が取れたまろやかで高級感のある味わいになります。一口のむとまずピート香やスモーキーフレーバーが感じられ、徐々にバニラやフルーツの甘さに変化し、余韻はバランスよく深く長く続きます。

 

シングルモルト余市20年

シングルモルト余市20年
余市の中でも高級感のある、20年以上の熟成された原酒を使用した一本です。
余市の個性が凝縮されたリッチでスイートな味わいで、はちみつのような滑らかな味わいの中にほのかにスモーキーフレーバーが広がり、酸味・苦味や爽やかさすべてがバランスよく余韻として残ります。余市シリーズの中でも希少価値が非常に高く、もし飲める機会が来たらまずは是非ストレートで味わってほしいウイスキーです。

 

「余市」の楽しみ方

「余市」の楽しみ方
ウイスキーの魅力のひとつに、様々な飲み方で楽しめるという点があります。余市も飲み方を変えながら楽しむことができ、飲み方によって味わいも変わってきます。

ストレート
余市の個性を一番強く感じられる飲み方です。スモーキーさが感じられるので、バランスの取れるビターチョコや香りを邪魔しないナッツと一緒に楽しむのがおすすめです。
ロック
氷が溶けていくにつれて、味の変化を楽しむことができます。余市を初めて飲むという方にはぜひ試してほしい飲み方です。煮物などの和食とも意外と相性が良いので、ぜひ試してみてください。
ハイボール
ハイボールはジャパニーズウイスキーと相性の良い飲み方です。重厚な余市は炭酸を加えてもしっかりと風味が楽しめます。居酒屋で出るような、唐揚げなどのおつまみと相性抜群です。
上記以外にも水割りやお湯割り、カクテルなんかにしても良いでしょう。割り方はもちろん、割る濃さも人それぞれですので、お好みのバランスを見つけてみましょう。
 

まとめ

日本が誇る高級ウイスキーの「余市」は、まだまだこれからもブームが続きそうです。特に年代物は終売の影響もあり、見かけたらラッキーかもしれません。もしバーやお店で出会えたら、ぜひ飲んでみてくださいね。

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