1994年のビール製造の規制緩和によって登場し、今やおなじみとキーワードとなった「地ビール」。
全国各地で生産されている地ビールは、有名どころといえば軽井沢の「よなよなエール」や「インドの青鬼」、川越の「コエドビール」など全国の食料品店で手に入る商品ですが、実は三重県内にも数々の注目の地ビールが生産されていることを御存じでしょうか。
そんな三重の地ビールが楽しめる地ビールやスポットを今回、特別にご紹介いたします。
三重の地ビールはここで紹介する伊勢角屋麦酒、火の谷ビール、長島地ビールなどをはじめ、どれも個性派ぞろい。定番のピルスナーはもとより、エールやアメリカンタイプ、さらに地域性を反映して、伊勢志摩産の古代米を使用したものまであり、様々な味が楽しめます。
また、たくさんの花で彩られた景色や、地元ならではのおつまみなど、単にビールを楽しむだけでなく、プラスアルファの魅力も盛りだくさんです。
三重県の地ビールを厳選!おすすめの地ビール【6選】
上馬ビール
本場ドイツ直輸入の味と製法を守る地ビール
ドイツ直輸入の有機無農薬麦芽と有機ホップのみを使用したオーガニック原料のビールです。
本場ドイツの製法を守り手間ひまかけて作られる味わいは香り、苦みともに最上級。
有機ホップの香りと麦の旨味が存分に感じられるへレス、高温で焦がしたカラメル麦芽を使用した香ばしい風味が特徴のドゥンケル、通常の原材料の1.3倍も使った贅沢で飲みごたえたっぷりのボックの3種類となっていて、それぞれ個性豊かなビールです。
醸造所:細川酒造株式会社
住所:三重県桑名市多度町古野1474
伊勢角屋麦酒
三重地ビールといえばこれ!
オーストラリアの国際大会やジャパンビアカップなどで数々の受賞歴のあるビール醸造所。三重県民にも愛飲者が多く、「三重のクラフトビールならこれ!」と言っても過言ではありません。
定番ビールから和のテイストを加えて作られている他では味わえないビール、限定ビールまで種類も豊富なのでぜひ自分の好きなビールを見つけてみてくださいね。
醸造所:伊勢角屋麦酒(有限会社二軒茶屋餅角屋本店)
住所:三重県伊勢市神久6丁目428
火の谷高原ビール
オーナーが渡米した時に出会った、アメリカンスタイルの個性的なビールに感動。その味を再現するためにビール作りを始めたほどオーナーの思い入れが強い「火の谷高原ビール」。火の谷から湧き出る澄みきった天然水を使用して作られるビールは本当に雑味のない味わいです。季節ごとに違ったビールが販売されるのも魅力的ですよね。
掲載ページ:火の谷高原ビール
醸造所:有限会社三杉観光開発
住所:三重県津市三杉町八知6121
モクモクビール
最近返却しに行ってなかったため、家に溜まっていた 「モクモクビール」の瓶たち。
同じ種類は除いて並べてみると・・・ラベルを見て思い出す。味とその時の状況を。
今夜でお別れしよう。明日ファームに帰るから。 pic.twitter.com/lZWnaArI0R— レモン果汁100% (@yarabbit2) May 29, 2017
隠れファン急増中の地ビール
直営施設や直販でしか売られていない知る人ぞ知る地ビールをご紹介します。ビール好きの中でも「名前は知っているけれどまだ飲んだことがない」とひそかに話題なんです。
原材料は自家栽培麦芽100%を使用するこだわりよう。熱処理やろ過をしていない生きた酵母がそのまま含まれている本格地ビールです。「モクモク手作りファーム」ではハムなどのおつまみと一緒に楽しめます。
きょうの晩酌は、昨日のドライブででかけた「伊賀の里モクモク手づくりファーム」のソーセージと地ビール「春うらら」。麦の香りがふわりと甘いビール、夏の初めに呑んでもうららかに酔えます。
【今宵堂晩酌帖】https://t.co/xO8CzirrsV pic.twitter.com/h967MmqHQV— 酒器 今宵堂 (@koyoido) June 6, 2017
モクモクファーム内で営業しているBuuBuuハウスで提供される、季節によって替わる、ソーセージ5種類の盛り合わせ。先ほどご紹介した地ビール同様、材料となる豚肉もモクモクファーム内で飼育された自家製ものです。
あらびきウインナー、ホワイトウインナー、赤唐辛子ウインナー、ちびっこふんわりソーセージ、なめらか挽きウインナーがあり、どれも新鮮でしっかりとした味わいで、地ビールの深みと相まって癖になる味です。
掲載ページ:モクモクビール
醸造所:有限会社農業法人モクモク
伊賀の里モクモク手づくりファーム 地ビール工房:ファミリー層にも最適!
モクモク手づくりファームのイチゴのビール\( 'ω')/ pic.twitter.com/R7aCcXjflc
— いがたん☕ナイセン団ℹ️ (@iganonyanko) January 1, 2020
1995年7月操業開始の東海地方では初の地ビール工房。「伊賀の里モクモク手づくりファーム」内にあり、併設の各レストランに提供しています。熱処理もろ過も行わないことで酵母をそのまま生かし、精麦の段階から自前で一貫生産していることが特色です。定番のピルスナーはもちろん、春うらら (アメリカンヘフェヴァイツェン)、黒エールや季節限定ビールなど、種類も豊富。
ファーム内には醸造工程見学はもちろん、お菓子・ソーセージ作りや牧場見学ができる、家族で楽しめる施設もたくさんあり、お酒が飲めない子供連れにも最適です。
モクモクで製造された地ビールは、ファーム内の各レストランはもちろん、各地の直営レストラン、および通販でも味わえます。
住所:三重県伊賀市西湯舟3609
長島地ビール
三重県桑名市なばなの里イルミネーション。長島地ビール。 pic.twitter.com/jV7yit7Do4
— mamomamo (@gamaiso_mamoru) November 17, 2018
食事との相性抜群の地ビール
観光スポットとして人気の「なばなの里」にある地ビールがとてもおいしいと評判!本場ドイツ仕込みの地ビールは麦芽の香りとキレのあるのど越しが食事ともよく合うんです。クセのない飲みやすい味わいなので万人受けするビールですね。「長島ビール園」では豪華なスペアリブやエビフライなどのおつまみと地ビールのペアリングも味わえます。
掲載ページ:長島地ビール
醸造所:長島観光開発株式会社
住所:三重県桑名市駒江漆畑270
かめやま地ビール「乾杯のうた」
かめやま地ビール、製造者 株式会社 安全とは何か。 pic.twitter.com/ljcjBu6wnu
— Yoshimitsu (@ai4432) October 25, 2018
観光ついでにGetできる地ビール
こちらの地ビールはドライブイン「あんぜん文化村」の中にあるという珍しい醸造所で作られています。お食事処やお土産屋さんもあるのでついでに立ち寄る観光客も多いんですよ。淡い色ですっきりとした味わいの「ケルシュタイプ」と夏限定で販売される、ほどよい甘みと苦みが特徴の「アルト」の2種類があります。ぜひ試してみてください。
醸造所:株式会社安全
住所:三重県亀山市太岡寺町1170番地
暑い日、美味しいビールが自宅で飲めたら幸せですよね。缶ビールそのままもいいけれど、やっぱりサーバーから出したてのビールは一味違います。ビールサーバーがあれば、きめ細かな泡で喉越しが良いビールを飲むことができます。
お土産におすすめの地ビール
1835年創業の老舗酒造が作り出す地ビールは麦芽100%、無濾過で作られていてまるで生ビールのような味わい。まろやかさの中にキレを感じるまさに至極の1杯を堪能できます。また季節ごとに桜や花火、雪だるまなどの限定ラベルを楽しむのもおすすめです。
三重県の地ビールを楽しめる場所4選
Brewer’s Beer Stand 34
さながらご当地ビールの博物館
「Brewer’s Beer Stand 34」は、近鉄四日市駅前の「三重うまし国横丁 四日市宿」にある三重県発のクラフトビアスタンド。オーナーの千田 晋さんに三重のクラフトビールについて、その思いを語っていただきました!https://t.co/l82R0JUmOs#クラフトビール #craftbeer #ビアスタンド34 #beerstand34 pic.twitter.com/UpnX0XxW6N
— つづきは三重で (@mie30jp) September 26, 2020
近鉄四日市駅の東口からアクセス抜群。諏訪公園のそばに2018年7月にオープンしたばかりの立ち飲みスタイルのビアホールです。
店内のビアタップは12タップもあり県内最多。三重の誇る伊勢角屋麦酒、火の谷ビール、長島地ビールをはじめとした珍しい地ビールはもちろん、三重の食材をふんだんに使用したビールに合う料理も楽しめます。
営業時間はお昼の12時から夜12時まで通し営業。昼過ぎから飲みに行くことが出来、さらにビールのテイクアウトサービスまであります。
掲載ページアドレス:Brewer’s Beer Stand 34
住所:四日市市諏訪栄町13-10
なばなの里 長嶋地ビール園
美しい景色と絶品ビールのコラボ
「長良川水辺の夢のような小さな村」をコンセプトに、東京ドーム6個分以上、東海地区最大級のお花畑を有し、春はチューリップ、秋はコスモスや超大輪のダリアなどが咲く花のテーマパーク。冬のイルミネーションはあまりにも有名ですが、敷地内の地ビール園も注目すべきです。
地ビール園では木曽川の水を使用し、村内で醸造されたオリジナル地ビールを提供。「ピルスナー」・「デュンケル」・「ヴァイツェン」の3種類あり、お土産としても購入可能です。豊富なカレー、定食や一品料理に加え、25名以上のご予約なら、はまぐり釜めしセットやバーベキューも味わえます。
そういえば正月にお伊勢詣りする前になばなの里行って来た、実に綺麗で電気代やばそうやった、、、🥺✨💞✨💞
人少ないやろって思って1月1日にしたけどババ混みやった😿
4枚目は寒空の下で地ビールを飲むナオン🍻 pic.twitter.com/evuKRX9KJJ
— ミルキー@ (@milkyway2595) January 13, 2020
掲載ページアドレス:なばなの里 長嶋地ビール園
住所:桑名市長島町駒江漆畑270
伊勢角屋麦酒 内宮前店
地ビールと地物の牡蠣のマリアージュ
おかげ横丁にある、板張りの風格あるたたずまい。International Brewing AwardやWorld Beer Cupなどの数々の海外の権威あるビールコンテストで受賞歴のある伊勢角屋麦酒の直営店です。
店内では五十鈴川を眺めながら、アメリカ産最高級ペールモルトと企業秘密のホップを調合して醸造された「ペールエール」をはじめとする特産の伊勢角屋麦酒の地ビールはもちろん、一年を通して地元鳥羽・浦村産の牡蠣料理を楽しめます。
伊勢神宮参拝の際は『伊勢角屋麦酒』へ。10時開店の外宮前店に飛び込み、ビール片手に参拝。参拝後は内宮前店で牡蠣料理と共に改めて一杯。完璧です。 酒徒善人 : 伊勢4 – 充実の伊勢神宮 https://t.co/eQtdDPzWjn pic.twitter.com/dCicAw79zW
— 酒徒(しゅと) (@shutozennin) December 24, 2018
牡蠣といえば全国的には広島のものが有名ですが、ここ伊勢でも数多く漁獲されています。この干し柿ならぬ「干し牡蠣」は、伊勢志摩地方では伝統的に親しまれてきた珍味で、中華料理では高級食材として登場するときもあります。
このお店の牡蠣干物は、伊勢ならではのおつまみメニューで、ほかの地域の居酒屋ではなかなか味わうことが出来ないので、一度試してみてはいかがでしょうか。
住所:伊勢市宇治今在家町東賀集楽34
火の谷温泉 美杉リゾート
地元産ならではのこだわりビールとジビエ料理
火の谷の天然の湧き水100%を使用したクラフトビールが自慢。リゾートのオーナーが渡米した際出会ったペールエールが忘れられず、帰国の際に自らの手で再現することにしたという逸話がある火の谷ビール。
その火の谷ビールの中でも「火の谷ラガー」は美杉町の有機農家が栽培した米を、「伊賀流忍者麦酒」には伊賀の酒米「うこん錦」と「伊賀黒米」を使用するなど、水資源のみならずほかの材料も地域でとれるものを使用するというこだわりぶり。
工場見学は残念ながら行っていませんが、併設のレストランでは近隣の田端で捕獲された鹿肉を使用した会席料理が楽しめるので、ビールがすすむこと間違いありません。
今日は三重の美杉リゾート、シカゴフォーリブスでスペアリブ⤴
デカい牛肉に鶏の足二本で一人前。
ボリュームあるわ💦
食後、火の谷温泉♨
温泉がよかったのは誤算⤴
ここの貸切り露天風呂が気に入ったので、また春になったらバイクで来よう☺ pic.twitter.com/vJKfIC0C02— しあわせ.com (@shiawase_zero) December 16, 2015
掲載ページアドレス:火の谷温泉 美杉リゾート
住所:津市美杉町八知5926
三重県の地酒の歴史と味わい 三重県でのお酒造りの歴史は非常に古く2000年前に鈴鹿で造られていたと伝えられています。県内の酒蔵は35件ありますが銘柄によって味わいが大きく異なり、個性豊かなお酒が造られていることは伊勢神宮の存在が影響しています。 地酒の味わいはスッキリ、濃いめ、さわやか、香り高い...
まとめ
三重県の人気地ビールやお土産におすすめの地ビールなどをご紹介しました。本場ドイツの材料や製法でつくられるビールや自社で栽培する麦芽を使ったビールまで、どれも違った魅力がありますよね。
三重県は水が綺麗なことから日本酒も有名なことで知られています。「おいしいお酒は水が命」というようにビールも水によって味わいがまったく変わってくるんです。ご紹介した通り様々なタイプの地ビールが各醸造所から販売されていますので、自分の好みにあった1本を見つけてみてはいかがでしょうか?