生酒・生詰酒・生貯蔵酒「生とは?」フレッシュな特徴の解説とおすすめ生酒5選

升と日本酒

近年、「生酒」と呼ばれる日本酒が流行しています。生酒はその名の通り新鮮さが魅力のお酒で、フレッシュな味わいで飲みやすいと女性からの人気も高いです。
ここでは生酒について、その特徴と魅力をまとめました。取り扱い方法やおすすめの銘柄もご紹介していくので、「最近日本酒が気になる!」という方はぜひ目を通してみてください。

日本酒の生酒とは?火入れ回数で名前が変わる!

そもそも生酒とはどういったお酒の事を言うのかご存じでしょうか。
通常、お酒を造るには火入れと呼ばれる加熱処理が行われます。これは加熱殺菌をして、お酒が腐ってしまうのを防ぐために行われています。
しかし、火入れを行うことで日本酒の風合いは変化してしまいます。
「生酒」とは、お酒を造る課程において火入れを行っていないお酒のことを言います。あえて加熱処理をしないことで、搾りたての日本酒そのものの味を楽しむことができるのです。

ちなみに、火入れの回数とタイミングによって名称が変わります。具体的には以下の様なものになります。

  • 通常の酒(2度の火入れ)日本酒を絞った後に1回目、瓶詰前に2回目の加熱処理が行われる
  • 生酒:日本酒を絞ったあと、出荷まで日一切火入れが行われないお酒のこと
  • 生詰酒:絞った後、日タンクに貯蔵する前に1度加熱処理を行ったもの。瓶詰め前には火入れしないので「生詰め」と呼ばれる
  • 生貯蔵酒:絞ってから加熱処理をせずに貯蔵するお酒のこと。瓶詰め前に1度火入れされ、出荷される

生酒ってどんな味?その魅力と美味しい飲み方について

美味しい飲み方
生酒は「フルーティ」と表現されることも多く、甘い香りと味わいがあるお酒です。
加熱処理をしていないため、原料になる水や米の特徴が出やすく個性のある味になります。
味が濃く、ものによってはシュワシュワとしたガスのような感じがすることもあります。一般的には「飲みやすい」と言われることが多いです。

フレッシュさがポイントの生酒は、冷やして飲むと爽快感が得られてオススメです。また冷や(常温)で飲むのもお酒そのものの味が楽しめて良いでしょう。反対に熱燗にしてしまうと、せっかく火を通していない味わいが損なわれてしまうことがあるので注意が必要です。

生酒は味が濃く単体で楽しめるため、おつまみにはお刺身や冷奴などのさっぱりしたものを選ぶのがおすすめです。飲み始めは軽いおつまみと生酒、食事が進んだら火入れ酒など変化をつけて楽しむ方もいらっしゃいます。

通常の酒とどう違うの?おいしいのはどっち?

上記でも述べた通り、生酒と火入れをした通常のお酒はその特徴が異なります。
「どちらが美味しいのか」と気になる方も多いと思いますが、それぞれの良さがあるのでどちらが良いとは一概に言えません。
ただし生酒は口当たりがよく爽やかなので、日本酒を普段あまり飲まない方でも飲みやすいです。実際に私の周りでも、「最近日本酒を飲み始めた」という若い方は生酒を好む印象があります。「日本酒を飲んだことが無い」「飲みやすいお酒を探している」といった方には生酒はぴったりだと思います。
また、いろんな日本酒を楽しみたいという方にも生酒は大変おすすめです。生酒は火入れをしていないことから銘柄による味の差が大きいので、いろいろな銘柄の飲み比べをしてみるという贅沢な楽しみ方もできるでしょう。近年の生酒ブームから流通する銘柄も増えたので、お気に入りの1杯を探してみるのもいいですね。

生酒の「旬」はいつ頃?

日本酒は1年通して飲まれていますが、実は生酒には「旬」と呼ばれる時期があります。

生酒は冬の途中から春先にかけて絞られます。「しぼりたて」のこの時期が最も生酒を楽しめる時期と言っていいでしょう。しぼりたてのお酒は新鮮さが命なので早めに飲み切ってしまうのがおすすめです。新鮮な春野菜と一緒に楽しんでも良いでしょう。
また、搾った後に低温で熟成させて夏を迎えるころに出荷される「夏の生酒」もみずみずしくておいしいです。しっかりと冷やした生酒は夏の暑さも吹き飛ばしてくれるでしょう。

火入れを行わない「鮮度」が売りの生酒は、取り扱いに気をつける必要があります。
誤った方法で保管してしまうとせっかくの味わいが失われてしまうなんてこともあるでしょう。
以下の項目では、生酒の取り扱い方法について触れていきます。

生酒の賞味期限について

生酒の賞味期限について
実は酒税法により、日本酒には賞味期限を記入しなくても良いことになっています。
そのため、製造年月日しか書かれておらずいつまでに飲めばいいのかわからないという事もあるでしょう。
生酒は素材そのままの味が楽しめるお酒なので、早めに飲み切るのがベストです。
具体的には開栓前の状態で半年以内開栓後は一週間~遅くても10日以内に飲み切ってしまうのが良いでしょう。

生酒の保存方法と温度について

まず日本酒全般に言えることとして、冷暗所で保管をすることと温度管理をしっかりすることが大切です。日本酒は紫外線に弱く、太陽光を浴びると独特の臭みが発生してしまいます。室内でもなるべく光を当てないよう、蛍光灯などに気を付けましょう。ビンのお酒は新聞紙などで包むと光を遮断できるのでおすすめです。
温度は日本酒の種類によって変わりますが、共通して言えるのは高温がNGという事です。特に生酒は通常のお酒に比べ劣化のスピードが早くなるので、基本的に5度以下の冷蔵庫で保存するようにしましょう。
もし生酒を送る場合には必ずクール便などの冷蔵方法で送るようにしましょう。

特定名称酒とは?

生酒を選ぶ時には「特定名称酒」に注目してみましょう。
特定名称種とは所定の要件を満たしたものであり、おもに純米酒、吟醸酒、本醸造酒の3種類があります。原料、製造方法等の違いによってそれぞれ以下の様な特徴があります。

<純米酒>

米、米麹、水のみを原料として作られたお酒です。精米歩合などにとくに決まりのないものが「純米酒」、精米歩合60%以下または特別な製造方法で作られたのものが「特別純米酒」と呼ばれています。
醸造アルコールが入っていないので、米本来の甘みやコクが楽しめるお酒です。

<吟醸酒>

低温で長時間かけて発酵させる「吟醸造り」で作られたお酒の事です。精米歩合60%以下のものを「吟醸酒」、50%以下は「大吟醸酒」と呼ばれます。醸造アルコールを使用していないものはさらに「純米吟醸酒」と「純米大吟醸酒」に分類されます。
フレッシュで華やかな「吟醸香」と繊細な味わいが特徴です。

<本醸造酒>

精米歩合が70%以下の米・米麹・水と醸造アルコールによって作られたお酒のことです。
純米酒に近い香りと風味で、まろやかな味わいです。精米歩合60%以下または特別な製造方法で作られたものは「特別本醸造酒」と呼ばれます。

おすすめの生酒銘柄5選

おすすめの生酒銘柄5選
それでは、実際に飲んでみておいしかった生酒の銘柄とその感想をお伝えしていきます。

久保田 翠寿

爽やかさを感じる大吟醸の生酒です。春から夏にかけて限定出荷されるお酒でスッキリとしていて繊細な口当たりが特徴の、辛口のお酒です。

新政 No.6

蔵内の温度管理の徹底や厳選された銘酒専門店のみへの販売によって、本来春~夏が旬と言われる鮮度の高い生酒を通年出荷できるようにしたものです。上品な酸味とシュワっとした口触りが特徴で日本酒が苦手な方でも飲みやすいです。

浦霞 純米生酒

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宮城県の株式会社佐浦が作る生酒です。しつこすぎない甘みが特徴のお酒で、お刺身によく合います。みずみずしい味わいで、夏に冷やして飲むのにぴったりのお酒です。

出羽桜 桜花吟醸酒 生酒

全国的にも有名な銘柄の生酒です。果実の様な香りが楽しめるフルーティなお酒です。酸味と甘みのバランスがいいので、食中酒としても飲みやすい生酒です。

白瀧酒造 なまの上善如水 純米吟醸

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上善如水
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「水のようにのめる」というお酒です。辛口のお酒ですっきりとした味わいです。軽やかな味わいで、初めて日本酒を飲むという方にもおすすめしたい一杯です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
素材そのものの味をたのしめる美味しい生酒を、正しい方法でよりおいしく飲んでみてくださいね。
たくさんの銘柄の中からぜひお気に入りの一杯を探してみてください。

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