好みの味は人それぞれ違いますよね。色々な種類がある日本酒は、それぞれ味が異なります。
自分好みの日本酒を見つけることができれば、より楽しく日本酒を味わうことができると思いませんか。
今回は日本酒選びのコツについて【味・タイプ別】に分けてご紹介したいと思います。
これから日本酒をもっと楽しんでいきたいと考えている日本酒初心者の皆さんはぜひ参考にしてみてくださいね。
たった3つの視点で自分の好みの日本酒が分かる
美味しい日本酒を楽しむために、まず自分がどのような味の日本酒が好きなのか、美味しいと感じることができるのか知る必要があります。
そこでポイントとなることが3つあります。
(1)フルーティーな香りが楽しめる日本酒
日本酒がフルーティーと言われると少し分かりにくい表現のように感じる人もいるかもしれません。
カクテルやワインだと何となくフルーティーな感じが分かりますが、日本酒でフルーティーな香りがするとはどんな感じなのでしょうか。
甘みにある香りがしたり、果物のような味わいがあるとフルーティーな日本酒と表現されることが多いです。
フルーティーな香りの日本酒は、メロンのような香り、バナナのような甘み、ぶどうのような香り、白桃のような甘みなど様々なフルーツに例えられています。とても美味しそうですね。
フルーティーな香りとは
色々なフルーツに例えられるとご紹介しましたが、1つのフルーツに限定されることは少なく、様々な果物が組み合わさっているような感じがするのでフルーティーと言われることが多いです。
フルーツミックスジュースをイメージすると分かりやすいかもしれません。
少しずつ色々なフルーツの味や香りを感じることができますよね。
なぜフルーティな香りがするのか?
日本酒がフルーティーに感じられるのはどうしてなのでしょうか。
その理由は、発酵過程にあります。アルコールが発酵する際に様々な香りの要素が造られています。それが日本酒独特の香りに繋がっているのです。
フルーティーな香りの日本酒はどんなものがあるの?
フルーティーな香りの日本酒、飲んでみたいですよね。
ここではフルーティーな香りの美味しい日本酒をご紹介します。
古伊万里 前(さき) 純米吟醸
佐賀県の地酒として有名な「古伊万里 前(さき) 純米吟醸」は桃のような果実感がある日本酒と言われています。飲んだ後に口の中に余韻が残る日本酒でまろやかな甘さが広がる日本酒です。
萬乗醸造 醸し人九平次 Le K voyage
瓶がワインのような日本酒で洋食にも良く合う味になっています。アルコール度数が低めで日本酒初心者にも飲みやすいです。洋ナシのような香りがすると言われているフルーティーな日本酒です。
(2)味の濃淡
日本酒はすっきりした味わいという表現や濃厚な味わいという表現をする事があります。これは味の濃淡です。しっかりした味なのか、すっきりさっぱりした味なのかという事です。では具体的にどのような味わいなのでしょうか。
味の濃淡~スッキリとした味とは
スッキリした味の日本酒は辛口の日本酒とも呼ばれています。
日本酒度と呼ばれる、日本酒の中にどれだけ糖分が含まれているのかあらわす数値で糖分が少ないものが辛口になります。日本酒度が+1.5~3.4はやや辛口とされていて、+3.5~5.9は辛口、+6以上は大辛口とされています。
アルコール度数が高いとさらにスッキリした味わいになります。
スッキリした味わいとは別にクリアな飲み心地、さらっと飲めるなどとも表現されます。
スッキリとした味の日本酒はどんなものがあるの?
スッキリした味わいの日本酒をご紹介します。
一ノ蔵 無鑑査超辛口 本醸造
辛口で後味が独特な味の日本酒です。リーズナブルな価格なので日本酒初心者も購入しやすくなっています。
越乃景虎 超辛口本醸造
スッキリ飲みやすく、雑味も少なくなっているのでクセが無く飲みやすくなっています。
清涼感を感じる味はあっさりしたお料理に良く合います。
味の濃淡~しっかりとした味とは
日本酒のしっかりとした味とはどのような味なのでしょうか。
口の中でまろやかな味が広がる日本酒、飲んだ後に余韻がしっかりと残る日本酒がしっかりとした味の日本酒と言われています。甘口の日本酒は糖分が多く、口の中に甘みが広がりやすいので濃厚な日本酒になります。
濃厚な日本酒は香りもしっかりしていて、フルーティーなものが多いです。
しっかりした味わいの日本酒はふくよかな味わい、マイルドな味わい、コクがあるというような表現もされています。
しっかりとした味の日本酒はどんなものがあるの?
しっかりとした味の日本酒にはどのようなものがあるのでしょうか。
「誠鏡・幻 まぼろし」赤箱
女性でも飲みやすい日本酒と言われていて甘みが口の中で広がります。
香りもフルーティーです。甘さはありますが後味はすっきりしていると言われていて日本酒をあまり飲まない人も飲みやすくなっています。
北雪 YK35 カートン入り
海外でも人気がある日本酒で、ワインのような甘さがある日本酒です。ワイングラスで飲んでも美味しい日本酒と言われています。上品な甘さを感じられる日本酒です。
(3)余韻が残る日本酒
日本酒の中には飲み終わった後に、口の中に余韻が残るものがあります。
口の中に余韻が長く残るものとそんなに残らないものでは風味が異なってきます。
日本酒の余韻とは
日本酒でキレがある味わいと表現されているものは、飲んだ後の味わいが口の中であまり残らないものです。口の中でさっと消えるような感じとも言えます。
反対に押し味があると表現されているものは、濃厚なもので口の中で余韻が残ります。
口の中でしばらく日本酒の味を感じられるもの、じんわり味が残るものは余韻が残る日本酒です。
余韻が短い日本酒はどんなもの?
余韻が短い日本酒はアルコールが添加されているものが多いと言われています。
吟醸酒や大吟醸酒がすっきりした味わいの日本酒と言われています。
余韻が短い日本酒のおすすめは?
而今 (じこん)
クリアで飲みやすくワインのような甘みがある日本酒です。スッキリした味が洋食にも合うと人気があります。フルーティーさも求めている人にとてもおすすめです。
余韻が長い日本酒はどんなもの?
余韻が長い日本酒は米と麹、水のみが原料となっている純米酒に多いと言われています。
お米のうま味がしっかり出ていて深い味わいになっているので余韻が長くなります。
純米酒の中でもいくつかの種類に分類されていて発酵方法によって味の深みが変わってきます。
余韻が長い日本酒のおすすめは?
天野酒 僧房酒
とても濃厚で甘みがある日本酒です。時間と手間をかけて造られている日本酒で芳醇な香りも楽しみながら飲むことができます。超甘口の日本酒です。
男山 復古酒
舌にまったりした味がつくような日本酒です。濃厚で味が口の中にしっかり残るタイプです。デザートのように楽しめる日本酒とも言われています。こだわりの製法で造られていて他にはない味わいになっています。とにかく甘くて濃厚な日本酒を飲んでみたいという人におすすめです。
まとめ
いかがでしたか。日本酒はとても奥が深いですね。あなたはどのような日本酒が好みでしょうか。色々飲んであなた好みの日本酒を見つけて美味しいお料理とともに楽しんでみてくださいね。