山崎55年8500万 オークション最高落札額の国産ウイスキー5選

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ウイスキー オークション最高落札額

2020年の春、サントリーのウイスキー「山崎55年」がオークションにて8500万円という超高額で落札されました。山崎55年はサントリーの長い歴史の中でも史上最高酒齢となるヴィンテージのウイスキーで、オリンピックを記念して造られたレアなボトルです。
このようにオークションでは、希少な国産ウイスキーが非常に高価格で落札されることがあります。そしてその価格は、年々上昇する傾向にあります。

お酒ライターAnchan
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ウイスキーを扱うオークションにはどのようなものがあるのか、どれくらいの価格で売れているのかを解説していきます。
※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフィール

どのようなオークションが開催されているのか?

国産ウイスキーが出品される世界的なオークションはいくつかあります。オークションではウイスキーだけを取り扱っているのではなく、レアな美術品など世界的に有名で価値の高いものが出品されます。どれも世界中から注目されるようなオークションであり、ここに出品されることそのものに大きな意味があります。ましてやオークションで高価格がついたときには、それがそのまま世界からの品物に対する評価だと言われることもあるほどです。
世界的に有名なオークションには、以下のようなものがあります。
 

サザビーズ (Sotheby’s)

https://www.sothebys.com/

ロンドンで創業され、ニューヨークに本部を設置するオークションカンパニーです。世界最古の国際競売会社で、今でもオークションを行なっています。特に美術品や骨董品の出品が多く、ピカソの「パイプを持つ少年」に1億400万ドル(約98億円)の価格がついたり、ムンクの「叫び」が1億1992万ドル(約96億円)で落札されたりしています。
国産ウイスキーではサントリーの山崎50年が約3250万円で落札されたりと、非常に高額で評価されていることがわかります。オークションでの評価は、お酒の味や質だけでなくその希少価値や芸術品としての要素も含めた上で行われます。特に日本の国産ウイスキー=ジャパニーズウイスキー年々評価額が上がる一方で、サザビーズがオークション前に出す目安の値段よりも、実際には高く売れていることが多いです。

 

クリスティーズ (Christie’s)

https://www.christies.com/

世界中に支社を持つ有名なオークションで、美術品や骨董品をはじめ本・車・タバコ・お酒・不動産など様々なものを取り扱っています。日本では東京都千代田区にオフィスがあります。
ウイスキーでは世界的に有名なスコッチウイスキー「ザ・マッカラン」のシリーズに約1億7300万円の価格がついたりと、世界最高峰の値段で落札されています。
 

ボナムス (Bonhams)

https://www.bonhams.com/

1793年に創業された老舗のオークションカンパニーで、ロンドンを中心に11箇所のオークションルームを持っています。またそのほか、ヨーロッパやアメリカの各地でオークションを実施しています。
山崎やイチローズモルトが出品されたことがあり、いずれも非常に高価格で落札されています。
 

落札される目的は?

オークションでのウイスキーの落札価格は、有名銘柄だと何千万円にものぼります。なぜお酒にここまでの価値がつくのでしょうか。
オークションでウイスキーが落札されるのには、様々な意味があります。お酒そのものの味や質ももちろん評価されていますが、ただ飲むためだけにウイスキーを落札している人はほぼいません。オークションで出品・落札されるウイスキーは、現在では手に入らないような非常にレアなボトルが多いです。

お酒ライターAnchan
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数量限定で昔に造られたシリーズや、何かの記念に造られたようなシリーズばかりです。そのためオークションでウイスキーが落札されるのには、その希少価値に対する評価の部分が大きいです。コレクターがまるで芸術品のようにウイスキーを集めていて、オークションで落札しているのです。
また最近では、急激なウイスキーの高騰に注目した「投資家」によってもウイスキーが落札されています。投資ファンドだけでなく、個人でウイスキーオークションに投資する方も増えています。個人投資が進んだ背景には、ウイスキーの高騰化に加えネットオークションが普及したという理由もあります。
 

高額で落札された国産ウイスキー

高額で落札されたウイスキーにはどのようなものがあるのでしょうか。銘柄や落札額、ボトルの特徴を紹介していきます。

「山崎55年」1本8500万円で落札

先ほども述べたとおり、サントリーがオリンピックを記念して造った山崎のシリーズです。1964年の東京オリンピック前後の原酒をブレンドし、本来なら行われる予定であった2020年の東京オリンピックに合わせて販売されました。2020年の2月より抽選形式で国内の消費者に限定100本で売られていて、その際の価格は税込330万円でした。
これが香港で開催されたボナムズオークションに出品され、なんと約8515万円という定価の25倍以上の価格で落札されています。この価格は今後の基準にもなると言われていて、山崎や国産ウイスキーに対する世界的な評価の高さが伺えます。

 

「イチローズモルト」カードシリーズが9750万円で落札

1985年から2014年にかけて製造された「イチローズモルト」のカードシリーズで、54本揃ったセットが香港のボナムスオークションにて約9750万円もの価格で落札されました。このカードシリーズは1本1本それぞれが異なる樽で熟成されていて、ラベルもトランプのカードをモチーフとした1本1本が異なるデザインで造られています。現在では、世界で4セットしか残っていないといわれていて、その内の一つがオークションにかけられました。
落札したのはアジアの有名な女性コレクターで、収集目的で購入したと考えられています。イチローズモルトの1本1本のボトルの価値はもちろんですが、54本全て揃っているという点に評価が集まったと見られます。

 

「軽井沢1960年52年熟成」1本4690万円で落札

軽井沢は幻のウイスキーと言われています。かつて軽井沢蒸留所にて造られていた、国産のモルトウイスキーのパイオニア的な存在でしたが、現在では蒸留所そのものが閉鎖となってしまったため生産されていません。
軽井沢1960年はその中でも特にレアなシリーズで、今までに2回だけ販売されたボトルです。1回目は1993年に皇太子徳仁親王のご成婚を祝して販売され、2度目は2011年の蒸留所閉鎖後に販売されました。特にこの2度目に発売されたものは、熟成期間52年という高級品で41本のみの限定販売でした。
この「軽井沢1960年」の52年熟成ボトルのうちの1本が、2020年3月にロンドンで行われたサザビーズオークションにて約4690万円で落札されています。定価は200万円なので、およそ20倍以上の価値がついていることがわかります。

 

高額で落札された世界のウイスキー

「マッカラン1926年」1本1億7300万円で落札

オークションで高額落札されるのは、何もジャパニーズウイスキーだけではありません。ウイスキーの本場と言われるスコットランドの「スコッチウイスキー」なども、驚くような価格がついています。
マッカランの1926年は、2018年にクリスティーズが開催したオークションにて120万ポンド=約1億7300万円の価格で落札されています。このマッカランはイタリアの有名なアーティストであるヴァレリオ・アダミ氏がラベルをデザインしていて、その証明サインまでが入っています。ウイスキー単体としての価値だけでなく、芸術品のような評価を受けてここまでの価格になっています。
 

日本酒も高額で落札

「獺祭 最高を超える山田錦2019年優勝米」が1本84万円で落札

オークションにて高額で落札されるのは、実はウイスキーだけではありません。ワインやブランデーなど様々な有名酒がありますが、なんと日本酒もオークションで高額落札されています。
その一つが獺祭で、日本国内でも有名な日本酒の銘柄のひとつです。獺祭のうちの限定版である純米大吟醸酒「獺祭 最高を超える山田錦2019年優勝米」が、サザビーズが開催した2020年の香港オークションにて約84万円の価格で落札されています。
このシリーズは2019年の酒米コンテストの優勝米で限定製造された日本酒で、落札額は日本酒としては最高額です。優勝米であるという点や、製造数が23本しかないという希少価値の高さが評価されこの価格がついたと考えて良いでしょう。

 

値段が高騰してお酒買取業者の査定額もすごい

お酒ライターAnchan
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世界的なオークションでの落札価格は、市場価格にも影響します。オークションで高額取引された銘柄はそれがそのまま世界的な評価につながるため、同じシリーズのお酒は人気が集まりやすいためです。
お酒の市場価格が上がることで、買取業者の査定額ももちろん上がります。国産ウイスキーなんかは特に、10年前に比べると7~8倍の値段がついているような銘柄もあります。
山崎」や「軽井沢」、「獺祭」などここで挙げた銘柄は、どれも高価買取の対象となっています。もし未開封で飲んでいないボトルを持っている方は、ぜひ査定に出してみてはいかがでしょうか。
もちろん高価格で売れるのは、ここで挙げた銘柄だけではありません。「宮城峡」や「余市」、「竹鶴」などの国産ウイスキーや、そのほか有名なブランデーヴィンテージもののワインも高い値段で買い取ってもらえます。お酒の価値がわからない方は、お酒買取サイトの価格表や問い合わせを利用すれば大まかな値段を知ることができます。

 

まとめ

国産ウイスキーを中心に、オークションではさまざまなアルコールが高額で落札されています。その値段は特にここ10年で高騰化していて、中には投資目的で購入する人もいるほどです。
オークションは世界的なお酒の価値の指標になります。オークションで高額落札されているということは、その分市場価格や買取価格もアップします。
国産ウイスキーを中心に、ここ10年で価値の上がったボトルは多いです。もし家に眠っている貴重なお酒をお持ちの方がいれば、まさにラッキーと言えるでしょう。

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