東北各エリアには、こだわりのあるビールが目白押しです。地域の自然の恵みを用いながらも、海外の厳選素材を取り入れたり、それでいてただのまねではないオリジナルのクラフトビールを目標に、常に向上心を持ってビール醸造に臨んでいる姿勢がうかがえる銘柄も多数。
ビール造りには豊かな自然が不可欠ですが、中でもきれいな水というのは特に大きな要素を占めます。そういった意味ではある種理想的な環境が拡がっているのも東北エリア。自然豊か、素朴で滋味あふれる東北の地ビールはぜひ多くの人に楽しんで欲しいですね。
また海外出身ながら東北の魅力に感銘してこの地でビール造りにいそしむ方もいたり。優しさ、おおらかなマインドがにじみ出てくるような素晴らしいビールをぜひ堪能してみましょう。
東北(青森・秋田・山形・福島)のおすすめ地ビール6選
奥入瀬ビール
景色がきれいな醸造所でつくられる美しいビール
幅広いビールの種類に対応している地ビールであり、日本人になじみのあるピルスナーのほか、苦みが癖になるヴァイツェン、麦の香りが独特なエールビールなど、他にも様々なビールを楽しむことが出います。
ここのビールは製法をビール王国であるチェコから導入していて本格的なチェコピルスナーを堪能できます。飲みやすくのど越し爽やかなビールです。
醸造所:道の駅 奥入瀬ろまんパーク
住所:青森県十和田市大字奥瀬字堰道39-1
恐山ビール
住職が作る地ビール
青森の地ビールの中では一番有名といっても過言ではないオススメのビールです。お寺の住職がビールを作っていて製法がすこし普通のビールとは違います。
ビールの酵母をボトルに入れて、瓶のなかで発酵させるという製造方法であり、爽やかさ、そして苦みがあるビールとなっています。恐山というネーミングから爽やかなビールとなっているので女性にも飲みやすいビールだと思います。
住所:青森県下北郡大間町奥戸93
秋田あくらビール
あきたの小さな醸造所で作られるおいしいビール
あきたといえば、美人が多い都市として有名ですが、ここで作られるビールも秋田美人と同様に美しいビールとなっています。
秋田の豊かな土地で育った麦やお米を利用したビールが特徴であり、自然豊かな秋田のビールだからこそ、味がおいしく濃厚でしっかりとした秋田美人ビールなのが特徴です。独特な香りのするビールで飲みやすいのでオススメです。
醸造所:株式会社あくら
住所:秋田市大町1-2-40
地ビール月山
道の駅で楽しめる手軽な地ビール
山形県の西村にある道の駅で楽しめる地ビールで、道の駅はリニューアルされており非常に綺麗で人気のスポットです。道の駅のレストランで提供されているビールになっていて、レストランからは、タンクを直に見ることができます。
ビールの種類はピルスナーであり、山形のきれいな水でつくられていて非常にのど越しがよく、香り高いホップの香りが特徴です。
醸造所:道の駅にしかわ 月山銘水館
住所:山形県西村山郡西川町大字水沢2304
天童ブルワリー
山形の温泉で飲めるおいしいビール
定休日につき早めにごめんなさい🙏
今週のクラフトビールは天童ブルワリー
蕎麦ドライです🍺
蕎麦好きにはたまらないビールです☆
湯上がりの至福のひと時に届けたいキレとコク。
最高です♪
今日も一日お疲れ様でした🍻#天童ブルワリー #蕎麦ドライ #ピルスナー pic.twitter.com/fmOGNmy2wr— 高橋新一郎 @🛵 仙台のティーズ・BikeShopの社長です🏍 (@TsShinichiro) May 16, 2023
山形にある、温泉「湯坊いちらく」にて提供されているビールであり、ビールには発泡酒、ピルスナーの2種類から販売されています。
カラーはピンク色をしていて非常にかわいらしくさくらんぼや木いちごの香りがするフルーティーな地ビールです。ブルワリーは温泉宿のロビーから見ることができ、温泉宿の売店でも購入ができます。お土産にもピッタリな地ビールです。
掲載ページ:山形県天童温泉 桜桃の花 湯坊いちらく
醸造所:(株)一楽荘 天童ブルワリー
住所:山形県天童市鎌田本町2-2-21
猪苗代地ビール
本場ドイツの原料、磐梯山の水が合わさったビール
福島の猪苗代町で楽しめる地ビールとなっており、みずみずしい磐梯山のおいしい水をベースにドイツのフランケン地方の大麦、小麦をブレンドし醸造されています。設備にもこだわりがあり、ドイツの設備を輸入し作っています。
種類としてはピルスナー、ヴァイツェンなど定番のビールからラオホという独特なビールまで販売されており、ビール好きには是非飲んでほしいオススメのビールになります。
醸造所:猪苗代ビール醸造所
住所:福島県耶麻郡猪苗代町大字三ツ和字村東85
暑い日、美味しいビールが自宅で飲めたら幸せですよね。缶ビールそのままもいいけれど、やっぱりサーバーから出したてのビールは一味違います。ビールサーバーがあれば、きめ細かな泡で喉越しが良いビールを飲むことができます。
お土産におすすめの地ビール
みちのく福島路ビール
福島県には、他にもおいしい地ビールがありオススメなのが「みちのく福島路ビール」というビールです。
吾妻山の雪解け天然水を利用していて、酵母はドイツのもの、チェコのホップを感じれるオリジナルビールになっていてのど越しが最高であり、コクやキレも普通のビールでは味わえない深いものになっています。
しっかりと熟成して醸造しているのが特徴で、地元でも有名なビールです。ピルスナー、ヴァイツェン、エールなどの種類のビールのほか、リンゴや桃などのラガーも売っています。ボトルが可愛いので、お土産にぴったりです。
東北の地ビールを楽しめる場所5選
デモ ビア
気軽に立ち寄れるクラフトビールバー
全席カウンター、そしてタップが店員さんの背後に設置された本格的なクラフトビールバー。
世界各国の銘柄を常時複数揃えており、またスナックやナッツ、ソーセージなど簡単なおつまみのみが用意されているので、クラフトビールの味やアロマを存分に堪能できるのが特徴となります。もちろん気の合う仲間同士、まずはご飯を食べに行く前にサッと軽く立ち寄るような感じで利用するのもおすすめです。
ついに青森にクラフトビールバーが!
「demo beer」
本場アメリカのデモンストレーションの意味から取っているそう。常時5種類の生ビールあり。衝撃だったのはスイスのビール。もはやスパークリングワイン!新町通り野村證券の隣にあります。7/30本オープンですがあいていればどなたでも入れますよ pic.twitter.com/Hfk9J7uXs2
— わだまこ@コーヒー屋 (@wadamaco) July 18, 2019
掲載ページ:デモ ビア
住所:青森県青森市新町2-6-28
ギャレスのアジト
アメリカ出身の醸造家が届ける極上の「イージー」空間
青森県弘前市の郊外にあるこちらの店舗は、アメリカ出身のビール醸造家ギャレス・バーンズ氏がオーナーを務めています。彼、そしてスタッフ達の渾身の結晶であるオリジナルクラフトビールを樽直結で飲めるタップルームはおしゃれなカフェのような雰囲気。青森県はもとより県外からも足を運ぶ方が多く、弘前市の新しいカルチャースポットとなっているのです。
こだわりの多いクラフトビール醸造家も少なくない中、バーンズ氏の作る銘柄は非常に飲みやすく、そして価格もリーズナブル。地域の人に気軽に親しんで欲しい彼の気遣いが感じられますね。
弘前のブリューパブであるギャレスのアジトに来た。何だこのダークベルジャンエールは。うますぎるぞ。うますぎるぞ。三杯追加オーダーしたくらいうまいぞ。弘前最高かよ。
弘前はクラフトビールの町だわこれ。 pic.twitter.com/Kt8jTe1X7d— yαsυ l 巴波重工 (@Shyasuna) April 28, 2018
掲載ページ:ギャレスのアジト
住所:青森県弘前市松ヶ枝5-7-9
レストラン プラッツ
ハイクオリティなクラフトビールを美味しい料理と共に
レストランプラッツは秋田のクラフトビールブルワリー、あくらビールの直営店となります。規模は小さくとも、ハイクオリティなエールビールを中心ラインナップに置いており、マニアも認める素晴らしきビールを美味しい食事と一緒に味わえるのが魅力。単品メニューも充実していますが、コース料理では何と120分飲み放題のサービスが付いているので、食べて飲んでを思い切り楽しみたい人にはそちらがおすすめです。
知らない人には意外に感じるかもしれませんが、秋田も地ビールは結構豊富にあるんですよ〜#秋田あくらビール #あくらビール #あくら
直営店の #レストランプラッツ にて地ビールを飲みながらの夕ご飯
あっ、ちなみにこれ昨日の話です😅 pic.twitter.com/HLrTVq6PhS
— 46_Bay☆s@泣ぐ子はいねが県 (@kzsm_iph) February 7, 2020
掲載ページ:レストラン プラッツ
住所:秋田市大町一丁目2番40号
Public house & Charcoal The Romp
山形でイギリス気分に浸れるスポット
東北エリア全体でもまだまだ珍しい英国式バー、いわゆるブリティッシュパブ店です。ギネスやハイネケン、そしてスコッチなどはもちろん、飲食店限定の醸造所直送、ガージェリービールを味わえるのが大きな特色で、新鮮でビール本来の香り、味わいをじっくりと堪能できます。また本国イギリスと違ってしっかりと手の込んだ料理が気軽に味わえるのも魅力。本格的なビールと料理を楽しみたい時に足を運びたいですね。
山形駅前のPublic house & Charcoal The Romp(パブリックハウスアンドチャコール ザ ロンプ)で自家製の燻製とガージェリー。2年近く前に初めてご注文いただいて以来、初めてお会いできて嬉しい!ガージェリー瓶3種類揃っているし、他にもこだわりのビール、お酒が揃う素敵な酒場です!(^。^) pic.twitter.com/0PPOqe0qee
— Hiroaki Bessho (@mineban) April 11, 2018
掲載ページ:Public house & Charcoal The Romp
住所:山形県山形市香澄町1-7-1 藤田ビル2F
プロースト
こだわり自家ビールの出来立てを味わえる
福島の地に良く馴染む厳選した欧州産の麦、そして吾妻山水系の清浄な水を用いて作られるのが福島のクラフトビール、福島路ビール。その醸造所では出来たて新鮮の自慢の銘柄をタップで飲めるブルーパブが併設されています。
ピルスナーやヴァイツェンなど、クラフトビールでおなじみの銘柄でそのクオリティを確かめるも良し、地元特産品とコラボしたユニークな銘柄を挑戦してみるのも良いでしょう。
掲載ページ:プロースト
住所:福島県福島市荒井字横塚3-182
東北の地ビールにあうおつまみ2選
牛タン
宮城県仙台市のご当地おつまみ、やはり牛タンはビール好きには欠かせないアイテム。手の込んだ料理に仕上げずとも、食材として購入、適当に焼いて味わうだけですぐに美味しく味わえるのが魅力です。
塩だれ、コショウなどを合えて楽しむのが定番ですけど、これはさっぱりゴクゴク味わえるクラフトビールがおすすめ。ちなみに濃厚な味わいのものでは、スモーク系がばっちりハマります。
さんまのポーポー焼き
⚓︎いわき大物産展2017より。いわき水産物「常磐もの」のコーナーより さんまのポーポー焼きとメヒカリの開き焼き。ポーポー焼きはネギとポン酢とさんまの含有率でうまく臭みを抑えた素晴らしい商品と思う。メヒカリは旨味が凝縮されてやっぱり焼きたてホクホクの時が美味い。#福島 #いわき市 pic.twitter.com/VckmRfk5s2
— ばにら咖啡 (@niconiconikon) September 30, 2017
あまり聞きなれない言葉ですけど、さんまのポーポー焼きという福島県の郷土料理は日本酒はもとよりビールにも合う優れモノなおつまみ。
すり身にするハンバーグ状のシルエットを想像すると分かりやすいですが足の早いサンマはすり身料理も鮮度が大切。料理の腕に自信のある方はぜひレシピなどを見て挑戦して欲しいです。もちろんご当地でプロの味を試すのも良いですね。
まとめ
東北は、山が多く非常に険しい土地ですが非常に水がきれいでお酒を作るのにはうってつけの場所だといわれています。ビールだけでなく、日本酒の蔵元も東北には多く土地の色が光る日本酒が多いです。歴史としては地ビールの方が浅いですがその分、日本人に合った新しい地ビールが多く、海外のトレンドの技術も取り入れながらお土産品としてリーズナブルな価格で販売がされてきました。
いくつか県ごとのお酒を紹介してきましたが、飲み比べてみると分かるのですが本当にそれぞれの地ビールで味が全然ちがっており同じピルスナーであってものど越し、コク、キレなどビールごとで全然変わります。
是非一度飲み比べていただきおいしい自分に合ったビールを探してみてください。