目次
埼玉県の地酒の歴史
埼玉県の地酒の歴史は全国的には比較的浅いものの江戸時代中頃の18世紀には現在も続く主だった蔵元が開業しています。そして江戸中期から後期に渡って発展を続け、江戸が東京となり、政治と経済の中心となるにつれて隆盛を高めていきました。
大消費地東京の近郊である埼玉県の地酒はその旺盛な東京の日本酒消費に応えるべく飛躍的な発展を遂げたのです。その発展もあり、全国的には比較的歴史が浅いエリアではあるものの現在の出荷量は全国上位(ベスト5に入る)を占め、日本酒の本場である関西にも引けを取らない規模となっています。そして関東では比較的多い35の蔵元が令和を迎える現代でも精力的に地酒づくりに励んでいるのです。
埼玉県の地酒の特徴
埼玉県の地酒の特徴は様々なバックグラウンドを持った蔵元があるということです。
200年以上もの伝統を持つ蔵元もあれば2007年に開業した蔵元もあり、伝統と革新の二極にあるという点があります。
それに新潟から東京向けの酒造りを行うために埼玉に移ってきた蔵元、レンガ造りの環境で作られまるで洋酒の醸造所のような雰囲気を醸し出している蔵元なども構えているのです。そして、特定の地域に蔵元が集中していないのも特徴です。35もある蔵元は県内に分散しており、北部エリア、東部エリア、南部エリア、西部エリア、そして秩父エリアとすべての地域にまんべんなく蔵元があるというものがあげられます。
ただ共通して言えることは水です。荒川水系と利根川水系の二つの大きな川がある埼玉県は豊富な伏流水を用いた酒造りに最適な地域と言えます。
そして軟水の傾向があるこれらの水系で作られる地酒は全体的に口当たりの良いまろやかな味わいという特徴があります。
埼玉県の地酒の発展
埼玉県の地酒の発展は近年「彩の国酒造り学校」の開校が主なトピックと言えます。これは埼玉県内の若手の酒造技術者のための酒造技術の研鑽を行う目的で始められたものです。これにより数多くの教育プログラムが行われ、埼玉県全体の地酒のレベルを上げていこうという試みです。そして各蔵元間の交流やベテランの杜氏と若手醸造技術者とのコミュニケーションの場となっており、発展のきっかけになることが期待されます。
おいしい飲み方
埼玉県の地酒のおいしい飲み方は野菜との相性が良いことです。
まろやかなお酒が多いため熱燗などで地元埼玉の野菜を使った漬物やそら豆の鍬焼きと言った野菜を一工夫したものとおいしくいただけます。
熱燗で全国的な表彰をうけたものもあります。なので蔵元によって個性はありますが、基本的に熱燗がおいしい飲み方と言えます。
埼玉県の地酒の飲みごたえはまろやかな味わいのものが多い傾向にあるため、全体的に飲みやすいという傾向があります。そのため、若干飲みごたえは弱いかもしれませんが、スルスルと飲めるという印象のお酒が多いです。
秩父錦
寛延二年創業の秩父伝統の地酒です
秩父錦は寛永二年創業の矢尾本店伝統の秩父の人なら知らない人はいない地元の方に親しまれているお酒です。
秩父錦はその長い歴史の中で受け継がれてきた伝統の味、伝統の製法で他にはない個性のある地酒です。
また秩父の地域には、秩父山系から生まれる豊富な湧き水で、お酒に非常に適した水が確保できています。豊富でおいしい水があるということがこの秩父錦のおいしさの秘密です。
また秩父錦に使われるお米は、山田錦など酒造りに適したお米で、お米選びにもこだわっているのがこの秩父錦のおいしさの秘密です。
秩父錦は、その長い伝統と歴史、清らかな水、妥協しない米選びにより、長い間、埼玉の地酒のトップを維持しています。
寛永二年創業の長い歴史のある地酒です
秩父山系から生まれる清らかな水がおいしさの特徴です
厳選された米選びによりこだわりの美味しさを作り上げています
- 酒造
- 株式会社矢尾本店
- 酒蔵住所
- 埼玉県秩父市別所字久保ノ入1432
- 電話番号
- 0494-22-8787
- 価格帯
- 400円~10,000円
- ホームページ
- http://chichibunishiki.com/
秩父錦の歴史や特徴 秩父錦は270年以上の歴史がある日本酒です。秩父で生まれたお酒で、その始まりは江戸時代中期の1749年、矢尾喜兵衛が「升屋利兵衛」として酒造りを行ったことから現代に続いています。 伝統的な製法を守り続けて造られていて酒造りだけでなく瓶詰めやラベル貼り、梱包まで1つ1つ手作...
イチローズモルト
世界から注目を集めている秩父のウイスキー
日本酒以外にも埼玉では世界に誇るウイスキーの蒸留所があります。
イチローズモルトの飲みごたえはまろやかでスッキリとした味が特徴です。創業当初は経営にも苦労されたそうですが原酒を守り現在では国内はもとよりワールドウイスキーアワードなど世界でも数々の権威ある賞を何度も受賞しています。ジャパニーズウイスキーの人気高騰と原酒不足により現在では価格が高騰している傾向にあります。
秩父が誇るジャパニーズウイスキー
4年連続でウイスキー世界最高賞ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)受賞
深い力強いボディのある味わいを楽しめる
- 蒸溜所
- ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所
- 酒蔵住所
- 埼玉県秩父市みどりが丘49
- 電話番号
- 0494-62-4601
みなさんはイチローズモルトをご存じでしょうか?実は数年前から国内に限らず世界でも注目されているウイスキーです。 ※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフィール 「イチローズモルト」の販売店と値段 イチローズモルトは秩父にある酒屋であれば基本的に取り扱っています。 ですが人気...
亀甲花菱
230年以上の歴史ある酒蔵で作られた逸品
埼玉県の北東の群馬・栃木の県境に近い山間の騎西町にあり230年を超える歴史ある酒蔵。
日本酒を家族で醸す清水酒造で地域では有名です。古き良き日本酒造りの伝統を守りつつ斬新な感性で現代に問う酒で、香り控えめな中に芯の通ったしっかりした美味さがあり、ワインのような酸と繊細な米の旨味が生き生きとして口の中で見事にマッチングする感動の味が実現しています。
すっきりとした味の中に、甘みがあり日本酒が苦手な方でも日本酒が大好きな方も飲みやすいお酒になっています。
また、自然に恵まれたおいしい水を使用して作られている絶品なお酒です。
甘みがあるフルーティーなお酒
斬新な感性で作られているお酒
誰でも飲みやすく作られているお酒
- 酒造
- 清水酒造
- 酒蔵住所
- 埼玉県加須市戸室1006
- 電話番号
- 0480-73-1311
- 価格帯
- 3000前後
鏡山
小江戸鏡山酒造の職人が手がけた希少地酒
明治8年に創業された鏡山酒造は長きにわたり、地元埼玉県川越市で愛され続けた酒造でしたが、2000年にお店を閉めました。
しかし、鏡山酒造を復活させたいと願った地元の若者たちの手によって2007年に鏡山酒造の想いを背負い「小江戸鏡山酒造」という名の酒蔵を創業しました。
その酒蔵で作られた「斗瓶取り雫酒 大吟醸 鏡山」は醪を一枚一枚を袋に入れて吊るしておくことで、ゆっくりと重力によって落ちた雫を瓶詰して作られた希少な埼玉の地酒です。
長い時間がかかるため、少量しか作ることができないので蔵の至宝とも言われている逸品となっています。
全国新酒鑑評会で金賞を受賞したお酒
旨味と甘みのある女性でも飲みやすいお酒
極少量しか製造できない希少なお酒
- 酒造
- 小江戸鏡山酒造
- 酒蔵住所
- 埼玉県川越市仲町10-13
- 電話番号
- 049-224-7780
- 価格帯
- 2700~5400円
- ホームページ
- http://www.kagamiyama.jp/
花陽浴
フルーティーでバランスが良いお酒
純米酒・純米吟醸・純米大吟醸を扱っており、季節限定のお酒もあります。花陽浴は「太陽の陽をたくさん浴びてみんなで大輪の花を咲かせたい」という思いが込められています。
このお酒は、フルーティーな香りと酸味・甘味のバランスがとても特徴的です。飲むと香りの華やかさや口の中に広がります。そのあと甘味が顔を出します。しっかりと冷やして飲むのがおすすめです。
しっかりと冷やすことで、よりこのお酒の旨味が凝縮されます。商品によっては甘さを押しているものと、辛口を押しているものがありますので、商品を選ぶ際にはしっかりと吟味してくださいね。
フルーティーな香りと酸味・甘味のバランスが良い。
しっかりと冷やして飲むことで、旨味が凝縮される。
商品によって甘口~辛口まで様々な味を楽しめる。
- 酒造
- 南陽醸造株式会社
- 酒蔵住所
- 埼玉県羽生市大字上新郷5951
- 電話番号
- 048-561-0178
- 価格帯
- 1,200円~17,465円
- ホームページ
- http://www.nanyo-jozo.com/
花陽浴を醸造しているのは、埼玉県羽生市にある株式会社南陽醸造です。 そして、花陽浴の甘くフルーティな香りと、飲みやすい口当たりを完成させたのは、ひとえにそのこだわりの製法によるものが大きいのです。 埼玉県羽生市の南陽醸造は、蔵元の息子さんとお姉さんのご夫婦の3人が蔵人としてお酒を醸す小規模な酒蔵...
神亀
嘉永元年(1848年)創業の老舗酒蔵が生み出す名酒
神亀酒造は嘉永元年(1848年)創業の老舗酒蔵です。
米と米麹には酒造好適米の代表格である「山田錦」を使用しています。
さらに、水には地下500mから汲み上げた地下水を使用するというこだわりぶり。
それもそのはず、神亀酒造は1987年に日本で最初に造石の全量を純米酒に切り替えた酒蔵として有名なのです。
それだけ純米酒造りにこだわりと自信を持っていることが伺えます。
神亀酒造では定番の純米清酒だけではなく、生酒、にごり酒、槽しぼりかめ口、 ひこ孫など高レベルのお酒がラインナップされています。
地酒ファンなら一度は聞いた事があると言われる「埼玉の神亀」を一度味わってみてはいかがでしょうか?
米と米麹には酒造好適米「山田錦」を使用
水は地下500mから汲み上げた地下水を使用
地酒ファンで知らぬ者はいないと言われるほどの知名度
- 酒造
- 神亀酒造
- 酒蔵住所
- 埼玉県さいたま市大宮区大成町3-411
- 電話番号
- 048-663-1023
- 価格帯
- 1500~5000円
- ホームページ
- http://www.shinkame.jp/
神亀は、埼玉県蓮田市にある神亀酒造株式会社が製造している日本酒です。 dencross 神亀酒造は、埼玉県蓮田市に幕末期の1848年(嘉永元年)創業の150年以上の伝統を持つ老舗酒蔵です。今日では仕込むお酒全部が純米酒という全量純米酒の酒蔵として知られています。 埼...
ひこ孫
神亀酒造株式会社のひこ孫 純米清酒を紹介します。
ひこ孫 純米清酒と言えば神亀酒造株式会社の定番となる純米酒ですが、原料米に阿波の山田錦を100%を使用しているので、お米本来のまろやかなおいしさをじっくりと堪能することが出来ます。
またひこ孫の特徴としましては3年以上熟成し、なめらかな口当たりで飲みやすく、切れ味もシャープであとを引かないのでさまざまな料理との相性も抜群です。
またオススメの飲み方としましては、熱燗かぬる燗、もしくは常温など、温めて飲むことで口の中に風味が広がり、より美味しさが味わえます。
ひこ孫 純米清酒を今夜の晩酌のお供に是非、いかがでしょうか。
原料米に阿波の山田錦を100%を使用しています
3年以上熟成し、なめらかな口当たりで切れ味もシャープです
オススメの飲み方は熱燗かぬる燗、常温となります
- 酒造
- 神亀酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 埼玉県蓮田市馬込1978
- 電話番号
- 048-768-0115
- 価格帯
- 1,715円~ 5,616円
- ホームページ
- http://shinkame.co.jp/
天覧山
緑と清流に囲まれた美しい土地で作られる日本酒
「天覧山」を造った初代久蔵は、明治30年に酒造りを始めました。最初は新潟県で始めましたが、その後現在の飯能市に移転。その頃から、お酒の名前を「天覧山」に変えたのです。
五十嵐酒造は、名栗川と成木川の合流地点に建っていて、緑と清流に囲まれた美しい土地にあります。お酒造りに欠かせない水は、奥秩父から流れた伏流水を井戸から汲み上げて使用しています。
「天覧山」は、とてもフルーティーで、白ワインを思わせる味わいだともいわれています。淡麗辛口で飲むほどに、旨味、香りが増していきます。お冷で飲むのがオススメです。
奥秩父からの水を使用。スッキリとした味わいを楽しめる。
フルーティーな味わいで、白ワインを思い起こさせる。
淡麗辛口なので、お冷で飲むのがオススメ。
- 酒造
- 五十嵐酒造
- 酒蔵住所
- 埼玉県飯能市大字川寺667-1
- 電話番号
- 042-973-7703
- 価格帯
- 3000円台~
- ホームページ
- http://www.snw.co.jp/~iga_s/
菊泉
料理を引き立ててくれる名脇役のお酒
滝澤酒造には全高20メートルを超える煙突があります。
この煙突や蔵の外壁等は深谷産のレンガで作られており、深谷産のレンガは保湿性、保温性に優れ、酒造りには大変適しています。
菊泉が目指す酒質は名脇役。
料理の邪魔をせず料理を引き立て、飲んだ後にふと印象に残るお酒で、きれいで上品なお酒をつくられています。
原料米に兵庫県産の山田錦を用いていて、卓越したまろやかさとキレの良さを併せ持つ豊かな味わいです。
その中でも菊泉 大吟醸は、2014IWCの日本酒部門でゴールドメダル賞をとったお酒です。
〝菊のように香り高く 泉のように清らかな伝承の酒〟を一度飲んでみてはいかかでしょうか。
2014IWCの日本酒部門でゴールドメダル賞を受賞。
原料米に兵庫県産の山田錦を使用しています。
料理の邪魔をせず料理を引き立て、印象に残るお酒です。
- 酒造
- 滝澤酒造
- 酒蔵住所
- 埼玉県深谷市田所町9-20
- 電話番号
- 048-571-0267
- 価格帯
- 825~5,000円
- ホームページ
- https://kikuizumi.jp/
琵琶のさゝ浪
「心を込めて喜ばれる酒造り」を行う酒造
麻原酒造では歴史は浅いものの酒造見学の他にワインやリキュールの直営店舗があり、気軽にお客さんが立ち寄れるような工夫を行っています。試飲コーナーもあり自分好みのお酒を見つけることが出来ます。
琵琶のさゝ浪 純米吟醸には「松・竹・梅」の3種類あり、どれもラベルのデザインが綺麗で米は国産米を使用しています。
中でも人気があるは「竹」で、果実系のフルーティーな香りが良く上品で芳醇な旨味が口に広がり喉ごしがいいのが特徴です。日本酒が苦手な方も飲みやすいと高評価を得ています。
女性に人気があるのは無濾過純米原酒の手詰め中取りで、フルーティーな香りとすっきりとした後味で好評がある1本です。
たくさんの方に知ってもらえるように行っている工夫
日本酒が苦手な人でも飲みやすい純米吟醸「竹」
女性に人気のある無濾過純米原酒
- 酒造
- 麻原酒造
- 酒蔵住所
- 埼玉県入間郡越生町上野2906-1
- 電話番号
- 049-298-6010
- 価格帯
- 1000円~3900円
文楽
埼玉県上尾で生まれた淡麗さが魅力のお酒
文楽は埼玉県の上尾で生まれたお酒です。中硬水である秩父の伏流水を原料に造られていて、淡麗な飲み口で非常にスイスイと飲めてしまうお酒です。
製造しているのは110年ほどの歴史を持つ老舗の「北西酒造株式会社」です。この酒造は明治から続く伝統を大切にしながらも、新たな取り組みをいくつも行なっているのが特徴です。
そして生み出されたお酒は、日常にぴったりの本醸造酒からちょっとリッチな大吟醸酒、さらには珍しい樽酒タイプやフレッシュなにごり酒など、ラインナップがとても多いです。
そんな文楽は海外の品評会での受賞経験もあるほど、質の高いお酒でもあります。幅広い層に受けのいいお酒でもあるので、プレゼントや贈答品にも適しています。
新鮮さやフレッシュさを生かすためには冷やして飲むのがおすすめですが、燗酒派の方におすすめの「生もと純米酒」などもあります。
ラインナップが多く好みのお酒が見つかりやすい
淡麗で飲み飽きせず食中酒にぴったり
海外ファンも多く、贈り物としても最適のお酒
- 酒造
- 北西酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 埼玉県上尾市上町2丁目5番5号
- 電話番号
- 048-771-0011
- 価格帯
- 1,923円~8,800円
文楽は埼玉の日本酒の銘柄です。非常に幅広いラインナップの商品があり、それぞれに味わいが違うお酒としても知られています。 文楽にはデイリーにおすすめのお手頃価格のお酒から、ギフトに最適なこだわりを持って造られた吟醸酒までさまざまなボトルがあります。そのため好みやシーンに合わせて、好きなタイプを選ぶこ...
藍の郷
「花陽浴」「藍の郷」の銘酒を造っている酒造
1860年創業。
仕込み水は埼玉伏流水(荒川水系と利根川水系)の井戸水を使用しており軟水で酒質は柔らかく口当たりはまろやかなお酒になります。
酒米は大吟醸には山田錦、無濾過生や斗瓶取り雫酒には美山錦や八反錦を使い分けて使用しています。
藍の郷 純米は爽やかな香りと適度な酸味のバランスが良いのが特徴です。程よい旨みにキレのある後味で価格はこの味わいでは納得の価格。
27年度より酒米を五百万石に変え、フレッシュ系の酒質に変更したことで更に人気がでた1本です。
南陽醸造といえば「花陽浴」の銘柄が有名ですが「藍の郷」も徐々に人気が上がってきており藍の郷を好んで手に取る方も多いそうです。
仕込み水と酒米にこだわりがある酒造
爽やかな香りと酸味のバランスが良く飲みやすい純米酒
フレッシュ系に酒質を変更したことで人気が出た藍の郷
- 酒造
- 南陽醸造
- 酒蔵住所
- 埼玉県羽生市大字上新郷5951
- 電話番号
- 048-561-0178
- 価格帯
- 1350円~3680円
- ホームページ
- http://www.nanyo-jozo.com
帝松
ミネラル豊富な地下水で仕込む日本酒帝松の味わい
帝松の香りはメロンのようなフルーティーさがとてもいい味わいです。
口に含むと旨味あふれる米の味わい、少し深みのある苦味感がマッチしています。
飲みごたえのある芳醇甘口で、今まで飲んだことのない日本酒です。
舌の上で転がすと、旨味は加速度を上げて膨らみ、小粒の旨味を次々と射掛けてきます。
粒から弾け出てくるのは甘味主体の旨味です。
甘味は精米歩合が低いこともあり、ややダサい印象がしますが、まろやかな甘味が優雅に広がります。
後から来る酸味と渋味は気づかないほどに少量で、最後まで甘旨味がほんわかと浮遊し続けます。
香りはメロンのようなフルーティーさがとてもいいです。
米の味わい、少し深みのある苦味感がマッチしています。
飲みごたえのある芳醇甘口です。
- 酒造
- 松岡醸造
- 酒蔵住所
- 埼玉県比企郡小川町下古寺7-2
- 電話番号
- 0493-72-1234
- 価格帯
- 1,566円~11,772円
- ホームページ
- http://www.mikadomatsu.com/
- 通販
直実 (なおざね) 特別純米
地酒に迷ったら「直実 (なおざね) 特別純米」はいかが?
権田酒造が販売している直実(なおざね)は、お米と水にこだわり、昔ながらの手作りの手法で造られている地酒です。
純米大吟醸、大吟醸、吟醸、特別純米、特別本醸造、辛口酒、上撰酒、秘蔵1964年醸造古酒、ブルーサーマル 吟醸、ブルーサーマル 生貯蔵、都富酒など種類もいくつかありますが、もし迷っているのであれば、酸味と旨さと甘さがバランスよく調和が取れている特別純米をオススメします。
直実は寒さの厳しい冬に仕込んでいるので、芳醇な味わいの酒質となっています。
また味にクセはなくサラッとした飲みごたえは、どの家庭料理にも合うので、自宅での晩酌にピッタリです。
お米と水にこだわり、昔ながらの手作りの手法で造られています
直実 特別純米は酸味と旨さと甘さの調和が取れた地酒です
味にクセはなくサラッとした飲みごたえでどんな料理にも合います
- 酒造
- 権田酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 埼玉県熊谷市三ヶ尻1491
- 電話番号
- 048-532-3611
- 価格帯
- 210~50,000円
- ホームページ
- http://www.gondasyuzou.com/
ゆめところ
所沢産のお米で造った地元民に愛される純米酒『ゆめところ』
ゆめところは埼玉県所沢市で地元民から愛される地酒です。狭山湖の近くにある1つの水田で作られた所沢産のお米キヌヒカリが原料で1年で1200本程しか生産されない幻のお酒です。
キリっとした辛口の味わいが特徴的です。スッキリとした味の中にもコクと甘みを感じられる口当たりで香りも豊かなのが魅力です。精米歩合は65%ですが、雑味が少なく日本酒本来の味を楽しめます。
通年飲むことができる火入れはお冷、お燗どちらも美味しく頂けます。期間限定のひやおろし生詰やしぼりたて生酒はフレッシュな出きたばかりの味わいを感じられるお冷がおすすめです。
所沢産キヌヒカリで造られた純米酒
キリっとしてスッキリした味わい
コクと甘みが感じられる香り豊かなお酒
- 酒造
- 五十嵐酒造
- 酒蔵住所
- 埼玉県飯能市川寺667-1
- 電話番号
- 042-973-7703
- 価格帯
- 1013円~2625円
- ホームページ
- http://yumetokoro.com/
秩父小次郎
秩父の銘柄・「秩父小次郎」は実在した蔵元の祖先名
埼玉県秩父の蔵元・「(株)タイセー 秩父菊水酒造所」は秩父の市街地から北西に10kmほどのところで、県道37号線の下吉田地区にあります。
歴史的にも江戸初期の寛永年間に始まる380年もの歴史を持つ蔵元です。 秩父というところは自然豊かで江戸にも近く、秩父街道など道路も発達していた土地柄を生かして、元々は沢山の酒蔵元がありました。
そんな中で、タイセー 秩父菊水酒造所は自然の仕込水、自主米、などの原材料にこだわり、昔ながらの手造り製法を守りながら日本酒づくりにこだわり、清酒本来の芳醇でしっかりしたお酒を造り続けています。
蔵元「(株)タイセー 秩父菊水酒造所」は江戸初期に創業
銘柄の「秩父小次郎」は実在した蔵元の祖先名
銘柄は「秩父小次郎」のみで各品種があります
- 酒造
- (株)タイセー 秩父菊水酒造所
- 酒蔵住所
- 埼玉県秩父市下吉田3786-1
- 電話番号
- 0494-77-2010
- 価格帯
- 1,150円 (純米酒 720ml)
大手門
さいたま・岩槻の銘酒・「大手門」の紹介
江戸期も終わった直後の明治期に創業したとされる歴史ある日本酒の蔵元、そして酒蔵になります。
昔からこだわりの製法と厳選された素材とで、当時からの手作りの良さを生かして日本酒作りに励んでいます。
今はさいたま市ですが、当時(江戸時代)の岩槻は岩槻藩5万5千石の城下町でありそして尚且つ日光御成街道の宿場町でもあったので、多くの酒造や蔵元も有ったのです。
そんな鈴木酒造は昔の面影を残していますし、酒名の「大手門」も其の名に因んだものです。
大吟醸・「大手門」は、昔風のやわらかな味と香り、喉越しの良いふくよかな味わいを占めていて、各種の品評会においても常に上位にランクされております。
さいたま・岩槻の酒造メーカー・鈴木酒造の銘酒
岩槻の城下町で生まれた銘酒「大手門」
各種の品評会においても常に上位にランク
- 酒造
- 鈴木酒造(株)
- 酒蔵住所
- さいたま市岩槻区本町4-8-24
- 電話番号
- 048-756-0067
- 価格帯
- 1,700円(大吟醸 720ml 税抜)
- ホームページ
- http://www.suzukishuzou.com/
雫滴
伝統を継ぎながらも新しい日本酒に挑戦している蔵元
約270年の歴史を持つ蔵元です。ここでは伝統の技術を継ぎながらも、発砲純米酒やワイン酵母仕込み純米酒などの新しい日本酒に挑戦し続けています。
公式サイトには見たことのないお酒がずらりと並んでいます。その様々な日本酒があるなかでも純米吟醸酒雫滴は山田錦を使ったお酒です。
米の旨味や上品な味わいが口のなかに広がり、忘れることのできないお酒になります。同じ商品名でblueもあります。
こちらは軽い飲み口と、スッキリとした酸味が特徴です。暑い夏にぴったりなお酒となっています。秋限定のお酒もありますので、季節ごとに違った雫滴を楽しむことができますね。
発砲純米酒やワイン酵母仕込み純米酒など新しい日本酒もある
純米吟醸酒雫滴は、米の旨味や上品な味わいが口のなかに広がる
季節ごとに違った雫滴を楽しむことができる
- 酒造
- 株式会社 釜屋
- 酒蔵住所
- 埼玉県加須市騎西1162
- 電話番号
- 0480-73-1234
- 価格帯
- 1296円~2916円
- ホームページ
- http://rikishi.co.jp
寒梅
辛口でバランスのとれた日本酒
190年余続いている蔵元です。こちらでは平成27年から全国新酒鑑評会3年連続金賞受賞しているんです。ここでは寒梅が看板商品です。
全体的に辛口のお酒でバランスが良いのが特徴です。その中でも大吟醸の寒梅はフルーティーさと辛口さが特徴で、少し冷やして飲むのがオススメです。
純米吟醸も同様の飲み方がオススメで、純米らしさが好きな方にもってこいですね。純米酒は常温または人肌やぬる燗で飲むと、よりお酒の旨味や香りが出ます。
もちろん季節限定商品や普通酒。生貯蔵酒やリキュールもありますので、自分が好きなお酒に出会えること間違い無しですね。
平成27年から全国新酒鑑評会3年連続金賞受賞
全体的に辛口のお酒でバランスが良いのが特徴
日本酒だけでなくリキュールも製造販売している
- 酒造
- 寒梅酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 埼玉県久喜市久喜中央2-9-27
- 電話番号
- 0480-21-2301
- 価格帯
- 216円~10800円
- ホームページ
- http://www.kanbai.co.jp/
花あかり
日本一若い社長と杜氏コンビの酒造
1840年創業で歴史ある酒造ながら日本一若い20代社長と杜氏のコンビで「米よし、水よし、技術よし」がモットーで代表銘柄の「豊明」はかつて日本一美味な米として幕府に上納された米を使用し極上な味わいを醸し出している。
石井酒造で有名な銘柄「新緑」や「豊明」の他にマイナーな日本酒ながら人気のある銘柄が「花あかり」
花あかりはスパークリング純米の桃色の日本酒です。
赤色酵母による天然の桃色にごり発泡純米酒で瓶内二次発酵による爽やかな炭酸を味わえる米と米麹のみを使用しており春の陽気を感じる爽やかな味わいで見た目や飲みやすさから女性人気が高い銘柄です。
若い社長と杜氏が酒造の歴史を継承している
見た目が春らしいスパークリング純米の日本酒
爽やかな味わいで女性に人気のある桃色純米酒
- 酒造
- 石井酒造
- 酒蔵住所
- 埼玉県幸手市南2丁目6-11
- 電話番号
- 0480-42-1120
- 価格帯
- 756円~1000円
- ホームページ
- http://www.ishii-syuzo.jp
金大星正宗
伝統を守りつつさらに進化を続ける酒造
明治6年創業で明治初期より清酒を醸造しており昔からの伝統的な技法を守りつつ常に「うまい」と言われるような清酒造りを続けることが丸山酒造の進化であり方針です。
埼玉県北部の豊里地区は乾燥した気候で利根川、荒川の大河川が近くを流れ豊富な地下水脈のある地域で豊かな自然が酒造りに適した環境だと言えます。
酒米は主に地元である深谷産米を使用しお酒の種類によって米を使い分けています。
金大星正宗 純米吟醸酒 酔眺月は華やかで成熟した果実の香りと芳醇な旨味が広がるとてもフルーティーな一品です。
酒米は山田錦を使用し少量仕込による本格手造り生産の為数量限定で大量生産には出来ない風味と旨みが人気です。
明治初期からの酒造りの伝統を守り続ける酒造
仕込み水や酒米を地元産をメインで使用
少量仕込による本格手造り生産ならではの酔眺月
- 酒造
- 丸山酒造
- 酒蔵住所
- 埼玉県深谷市横瀬1323番地
- 電話番号
- 048-587-2144
- 価格帯
- 966円~5400円
- ホームページ
- http://www.maruyamasz.com
まとめ
これらの地酒をみてもお分かりのように埼玉県の地酒は全国的に見て比較的歴史が浅いものの江戸中後期から急速な発展をし現在も続く蔵元が登場しました。
東京という大消費地の近郊という地勢によって非常に多くの地酒が作られたという歴史もあります。現代では全国でも有数の清酒出荷量を誇る県となっています。そんな埼玉県の地酒ですが、県下のいたるところにまんべんなく蔵元が存在します。
そして荒川水系と利根川水系の二つの軟水の伏流水を利用した酒造りは全体的にまろやかな口当たりが多い傾向です。そのため熱燗で飲むととても飲みやすく埼玉県産の漬物と言った野菜類との相性も良いと言えます。
このような特徴を持つ埼玉県の地酒ですが、近年では「彩の国酒造り学校」の開校によって県下の多くの蔵元間の交流を図ったり、ベテランの杜氏と若手の醸造技術者とのコミュニケーションを図る場となっています。そのため、新たな地酒造りのアイデアや2000年代になって新規の蔵元が登場するなど革新的な地酒づくりを行おうとしているエリアという見方もあります。