香川県と言えばうどん県と言われ讃岐うどんをまずイメージする人が多いのではないでしょうか?
瀬戸内海に囲まれる四国地方に位置します。瀬戸内海は天然の生簀(いけす)と呼ばれるほど多くの魚が水揚げされています。
香川県の特産品としてはオリーブ、うどん、しょうゆ、日本酒、にんにく、しらす、さぬきひめと様々なカテゴリーがあります。オリーブが名産の香川県はオリーブを主食にした牛、豚等の飼育や養殖に励んでいます。オリーブを使ったオリジナルの海鮮類、肉類は他にはないさっぱりした風味や、コクを増すだけでなく栄養素も高くなっています。
地元の人に愛される、香川県の郷土料理の味は、お酒が進むこと間違いなしです。香川県ならではのおつまみを楽しんでみてください。
海鮮系
オリーブハマチ
栄養価の高いハマチ
オリーブハマチとは香川県特産のオリーブの葉を粉末状にした餌を主食とするハマチです。
オリーブにはポリフェノールが多く含まれ、抗菌、抗酸化作用が期待できます。また鉄分、ビタミン、カルシウムも含まれるため、通常のハマチと比べ栄養価が高いです。オリーブハマチを毎週食べると、日常生活疲労の改善がみられたほか、リラックス効果やストレス値の軽減が証明されています。
讃岐サーモン
美容にも良いサーモン
讃岐サーモンとは東日本大震災をきっかけに誕生した養殖サーモンです。震災の影響により稚魚を出荷できず困っていることを知った関係者が支援の気持ちも込め、香川県で養殖をはじめました。
サーモンを色付ける物質には抗酸化作用があり、体内の酸化を防いでくれます。サーモンはタンパク質が高い上にヘルシーで美容効果があります。
讃岐サーモンの特徴はナツメグ、オレガノ、シナモン、ジンジャーの4種類のハーブを混ぜ合わせた餌で育っているため生臭さが抑えられています。
いかなごのくぎ煮
地元の人に親しまれるくぎ煮
主に砂糖、お酒、醤油、唐辛子が使われています。甘辛い味付けに唐辛子の辛味が効いてお酒も進みそうです。
初摘み 香川県産ノリ
贅沢な初摘みノリ
初摘みノリ養殖を開始してから20日以内に製品化されたノリで、高い基準をクリアした5%ほどのノリが初摘みの称号をもらえます。ノリには栄養素が豊富に含まれ、食物繊維、タンパク質、鉄分、カルシウム、ビタミン、ミネラルを含んでいます。
海の野菜と呼ばれるほど多くの栄養素を含んだ健康食品です。初摘みならではの、ふんわりとして豊かな風味を楽しんでみてください。
お肉系
骨付鳥
B級グルメの骨付鳥
香川県と言えば肉のイメージはあまりないかもしれませんが、香川のB級グルメとして人気を博しているのが骨付鳥です。骨付鳥とはその名の通り、もも肉を1本骨つきのまま料理する豪快な料理です。
こしょう、にんにく等スパイスの効いた味付けをされることが多くビールとの相性も最高です。パリッとした皮にジューシーなお肉がB級グルメとして地元の人だけでなく他県民も虜にしています。
オリーブ牛 ステーキ
贅沢な一杯のお供に
オリーブ牛とは讃岐牛とオリーブを組み合わせて作られた、黒毛和牛です。瀬戸内の温暖な気候で育てられた讃岐牛にオリーブオイル搾取後の果実を餌として育った牛は今や世界でも注目される食材のひとつです。オリーブ牛の最大の特徴はヘルシーだということです。通常の牛肉比べさっぱりしていてコクがあり食べやすい牛肉です。
オリーブ牛には体内で形成することができない必須アミノ酸が含まれています。贅沢にオリーブ牛のステーキはいかがでしょうか?
瀬戸の島CAN
おつまみ用の缶 瀬戸の島
一つ500円と缶詰の中では少し高いですが、どこにいても香川の味を楽しめます。香川のオリーブ、醤油を使い食品添加物無添加で作られています。おつまみ用に濃い味で作られているため、ついついお酒が進みそうです。
香川県の食の文化や郷土料理について
故郷香川県を離れて、はや十数年。それでも、香川県の食文化は、今でも私の基礎であり、行動方針となっています。
全国的に有名な讃岐うどん。週7で食べて当たり前なので、香川県人の体の半分はうどんでできています。うどんのことになると、本気でけんかが始まる。それが香川県です。他県の方は、香川県人に安易に「美味しいうどん屋さんはどこか」、と聞いてはいけません。香川県人は、一晩悩むことも少なくないでしょう。そのような食文化を持つ県は少ないと思います。そんな香川県ですが、うどんの影に隠れてしまっている郷土料理がたくさんあります。
香川県は昔から水不足ゆえに、農業にも四苦八苦した歴史があります。その中から生まれた料理が、地元の給食やおばあちゃんが作ってくれるおかずにたくさん残っています。
子供のころは、あまり好きではありませんでしたが、中年になると、優しい味付けがたまらなく恋しくなる、まんばのけんちゃん。大きな豆を醤油漬けにした、しょうゆ豆。小豆島で作られるオリーブとそれを食べて育つオリーブ牛。そして風に揺れる素麺。
うどんで本気でけんかできる県民は、他の郷土料理にも本気です。「うどんしかないでしょう」と思っている他県の方々の度肝を抜いてほしい。そう思っています。
その他
まんばのけんちゃん
誰?お酒と一緒に私を抱き締めて。まんばのけんちゃん。
香川の郷土料理の
まんばのけんちゃん作ってみました🤗香川は、うどんだけじゃないよ
なんて#郷土料理#まんばのけんちゃん pic.twitter.com/KSbCue6LSl
— ✳︎田中ひろ子✳︎ (@connect_egao) January 12, 2020
まんばのけんちゃん。それは誰?
居酒屋の大将でもない、隣の幼馴染みでもない、それは香川県の郷土料理。
学校の給食にも出てきます。
まんばという野菜と豆腐、豚肉の炒め煮です。子供のころはどちらかというと好きではなかったこの料理。お酒と一緒に食べると、優しい味付けが体を労ってくれるのです。実際に見ると、何てことのないおかずに見えるかもしれませんが、まんば独特の苦味と歯応えが、豆腐、豚肉の旨味と、とてもあっています。
お酒を飲む前に食べてもよし、食べながら飲んでもよし、締めにご飯と一緒に食べてもよし。香川県のおばあちゃんが、仕事をがんばった自分を誉めてくれる、そんな感覚のおつまみです。
しょうゆ豆
でかい豆が口のなかを蹂躙する。おつまみはこれだけでもいいよ。
適度な歯応えがあるので、数粒でも満足感があり、お酒を楽しみたいときは、しょうゆ豆だけでいいなあ、と思えるような渋さがあります。かっこいいおじさんになったな、と思える逸品です。
手延べオリーブオイル素麺
日本に地中海?真夏の晩酌に最高のオリーブ素麺。
香川県の特産はうどんだけじゃないってご存じでしたか?高松市からフェリーで小豆島にわたると、素麺を干しているところをよくみます。
小豆島は日本のなかでも珍しい地中海気候。ここで育つオリーブで作られるオリーブオイルを使った素麺が、和洋中の料理によく合うんです。色も鮮やかな緑で、お土産で贈ると、お料理が映えて喜ばれます。
ちりめん山椒
宇宙で活躍!ちりめん山椒で星を見ながらお酒を飲もう
小豆島にある企業が作ったちりめん山椒が、宇宙食に採用されたというニュースをご存じでしょうか。
長年研究を繰り返し、ようやく採択されたこのちりめん山椒。地元の瀬戸内海でとれたちりめんをつかって風味豊かに仕上げられています。
日本酒を片手に、夜空をみながら、ちりめん山椒をちびちび食べながら、星をみる。そんなロマンティックなお土産は、大人の冒険心をくすぐっていきます。
オリーブ佃煮
どんな味?小豆島のオリーブが佃煮に
食欲の秋到来🍚
炊きたてご飯のお供に
オリーブの佃煮おすすめです😀#シェリーズブルスケッタ#オリーブ#佃煮 pic.twitter.com/eTt939sT8a— シェリーズブルスケッタ/shelleys-bruschetta (@shelleys_brus) September 9, 2021
オリーブが佃煮になりました。小豆島では、気候をいかして、たくさんのオリーブが作られています。
ちりめんじゃこや醤油で風味付けられたオリーブは、ごはんだけでなく、お酒のおつまみとしてもぴったりです。珍しいオリーブの佃煮は、これから注目されるおつまみのひとつでしょう。日本酒だけではなく、焼酎やビールにも合いそうです。
香川県の地酒の歴史 香川県は北部は瀬戸内海に面して南部は四国山地があり、酒造りは4世紀に行われていたためもしかすると清酒発祥の地とも呼ばれています。清水神社は天より星が落ちてきて酒を醸し、とてもおいしくて病人を癒やして長生きさせる不思議なものであったようです。さぬき酒は星にまつわる話が多く、古代よ...
まとめ
語り尽くせない香川県の郷土料理の数々。
うどんをすすりながら、まんばのけんちゃんをつまんで、お酒を飲むんでいると、しょうゆ豆が味のアクセントになってくれます。
冷奴とオリーブ素麺にちりめん山椒を添えて、これぞ大人のお酒といった感じがするでしょう。
夜空にはきっと満点の星空。がんばった自分を誉めてくれるようなおばあちゃんたちの味。お酒を楽しみながら、体も労ってくれる、香川県のおつまみの数々は、香川にいって食べるもよし、お取り寄せも可能、素麺は買い置きにも丁度よく、お土産にも喜ばれると、いいこと尽くしです。
このように、うどんの影に隠れた郷土料理の数々があります。ぜひ他県の皆さんに広く勧めたい逸品ばかりです。日本一小さい面積に、数えきれないほどの魅力が溢れています。仕事をがんばった日に、香川県の郷土料理でおいしいお酒を楽しんで欲しいです。