千葉県は、海の幸・山の幸に恵まれた自然豊かな地域です。この地には名産も多く、お肉系もお魚系も含めて、お酒にあうおいしいおつまみが非常にたくさんあります。地元の人に昔から愛されているような千葉ならではのおつまみもバラエティ豊かなんですよ。
また千葉県には、有名な温泉や観光スポットも多く、都心からのアクセスも非常に良い場所にある県のため、観光地としてもビジネスでの出張先としても多くの人が県外から訪れますので、お土産用に持ち帰りができるおつまみもたくさんあります。
千葉といえば落花生というイメージが強いかもしれませんが、それ以外にもお酒のアテに最高の名産がたくさんありますので、今回は皆さんの知らない本当に美味しい名産品をご紹介したいと思います。
千葉の食の文化や郷土料理について
千葉県は東京都の東側に位置し、周囲の半分以上が太平洋や東京湾に面した緑豊かな場所です。その特性を生かし、海産物はもちろんのこと、四季折々様々な食材が栽培されています。農作物はかぶ、春菊、ねぎ、マッシュルーム、ほうれん草、三つ葉、さやえんどう、などが生産量全国1位です。また、それ以外にも落花生や房州びわ、春に咲き誇る菜の花などの栽培も盛んで全国各地に流通しています。
魚介類ももちろん有名ですが、「はばのり」と呼ばれる海苔は希少性が高く、高値で取り引きされています。
そんな千葉県ですが、様々な食材を生かした美味しくて魅力的な郷土料理もたくさんあります。
名産品であるピーナッツを使ったメニューや新鮮な海産物を生かした「なめろう」、見た目が美しい「祭り寿司」と呼ばれる太巻きなど様々なメニューが数多く存在します。
海鮮系
伊勢エビ
千葉で水揚げされたプリプリのイセエビ
千葉の内房から外房までの漁港では、イセエビが盛んに水揚げされています。千葉沖合の豊かな黒潮で育ったイセエビは、身が引き締まっていて、甘みが凝縮された味わいです。
イセエビの旬は夏~秋にかけての8月~10月までです。千葉には牧場や潮干狩りなど夏に楽しめるレジャー体験が盛りだくさんなので、そういったレジャーエンタメ体験を楽しんだ後で、地元の居酒屋に入って、美味しい日本酒と一緒にイセエビのお刺身を食べるのが最高です。この旬の時期には、千葉県内の旅館の夕食などにも多く使われているので、もしかしたらあなたが宿泊するホテルや旅館でも召しあがれるかもしれません。
金目鯛の煮付け
鮮度で脂ののったキンメダイ
千葉県は有名な漁港がたくさんある県です。特に、銚子にある勝浦漁港では、東京湾口漁場で水揚げされている金目鯛がたくさん揚がっています。
金色の目と真っ赤に輝く体が特徴的なキンメダイは日本全国で食べられているお魚ですが、この千葉県の漁港では、他の地域で食べれるものとは一線を画した、鮮度抜群で脂ののったキンメダイを味わうことができるんですよ。
地元ではお昼ご飯にお寿司のネタとして、夜ごはんに甘辛い煮付けとして食べられる事が多いのですが、お酒のおつまみとしてオススメなのは、やはり甘辛い金目鯛の煮付け。ハイボールやビールだけでなく、日本酒との相性も抜群のおつまみです。
あじの干物
新鮮なあじの干物をお家のコンロで温めて
千葉県には多くの漁港があり、特に勝浦漁港獲れた魚の干物は、お土産として大人気です。その中でも選りすぐりの美味しい干物を販売しているのが、勝浦にある「おさかな村」というお店。こちらは、プロが選ぶ土産物屋100選でも入選した非常に有名なお店です。
「おさかな村」で販売されている「あじの干物」は艶があり肉厚で、家のコンロで軽く焼き上げると、ふっくらとジューシーな味わい。あじの旨味がそのまま凝縮された干物は、あじそのままよりも美味しい、最高のおつまみです。こちらは少しキリッとした味わいの、焼酎や日本酒と合わせるのがオススメです。
サバカレー
缶に入ったカレー味のおつまみは、箸が止まらなくなる美味しさ
オーブントースターで軽く炙れば、鯖とカレーの香りが瞬く間に広がり、ウイスキー・焼酎・日本酒・ビール、いろいろなお酒と合わせて素敵な晩酌タイムが過ごしたくなること間違いなしですよ。
お肉系
ホワイト餃子
千葉で知らない人はいない!?大きな餃子
ご当地グルメみたいのはまずいという投稿が多めのあたしですけど、千葉県で連れていってもらったホワイト餃子は普通の餃子とは一線を画す不思議な餃子でしたが凄く美味しかったなぁ
通販で取り寄せようかな pic.twitter.com/Lcs0u4lFsD— 泡姫大家 モモ (@kukuku19990823) September 22, 2023
ホワイト餃子とは、千葉県野田市に本店を構え、全国に20店舗以上の支店を持つ、千葉では知らない人はいないと言われている、人気の餃子店です。これを目当てにわざわざ千葉に来る人もいるくらいなんですよ。
また、こちらのホワイト餃子は千葉県内のスーパーで冷凍のものも売られていて、ホワイト餃子発祥の地である千葉県野田市に住んでいる人の家の冷凍庫には必ずホワイト餃子が常備されているとも言われている、野田市民のソウルフードでもあります。揚げ焼きにされた大きな餃子は、まさにビールと合わせたい、最高のおつまみです!
かずさ和牛のすき焼き
千葉のブランド和牛は、すき焼きで
千葉県には全国的に有名な、ブランド和牛もあるんです。その名も「かずさ和牛」。このかずさ牛は、きめ細かい柔らかい肉質が特徴的で、さしのバランスも非常に素晴らしいと全国の生産者からも絶賛される和牛です。
そんなかずさ和牛のオススメの召し上がり方は「すき焼き」。すき焼きの甘辛いタレとさしが溶け合って、非常に天国に登るような甘い味わいが感じられます。ビールやウイスキーのおつまみとしても最高なので、是非千葉に行った際には、夜の晩酌にかずさ和牛のすき焼きをつつきながら、幸せなお酒タイムを楽しんでください。
くじらのたれ
全国でも珍しい、くじら肉の珍味
和田浦産つちくじらで作った
吉野家特製くじらのたれいつもの様に
マヨネーズ堤防作ってお醤油に七味パラパラ#千葉県南房総#和田浦産つちくじら#くじらのたれ pic.twitter.com/Kpfq4CuWVr— 373bousou (@373bousou) May 18, 2020
千葉県は全国でも数少ない、今でも日常的にくじらの肉を食す県でもあります。そんなくじら肉をご自宅に帰っても楽しめる最高のおつまみが「くじらのたれ」。
このくじらのたれは、千葉県南房総に江戸時代から伝わる鯨肉の有名な食べ物で、鯨の肉を先祖代々変わらない秘伝のたれに漬け込み味をつけて、それを天日で干したものです。ジャーキーのような感じでお酒のおつまみとして最高なんです。
胡椒やマヨネーズをお好みで合わせて、ウイスキーのアテにするのが一番オススメな食べ方ですよ。普通とはちょっと違うジャーキーを、是非お気に入りのお酒と一緒に、味わってみてください。
その他
茹で落花生
シンプルイズベスト!食べ出したら止まらない茹で落花生
今日の #おやつ
・茹で落花生
昨日、千葉の道の駅で旬の生落花生を発見したのでお買い求め😃茹でたて♨️ホクホク芳ばしくて美味しい💓#おうちごはん #お腹ペコリン部 #みくちんおやつ pic.twitter.com/cKH83KSUxU— みくちん(料理用) (@mikuchin_cooker) September 3, 2018
名産品であるピーナッツを使った一品、通称「茹で落花生」です。
調理方法は至ってシンプル。生のピーナッツを殻ごと茹でるだけ。茹でる際は茹でる水の3~4%の塩を入れるとちょうどいいお味になります。大体30分前後が目安となります。ピーナッツの香ばしさと甘さが強めの塩に引き立てられ、なんとも言えない美味しさに!お酒とともに手が止まりません。
味噌ピーナッツ
甘辛くて懐かしいおふくろの味、味噌ピーナッツ
落花生の消費に味噌ピーナッツ!湿気ったときのアレンジレシピ、おつまみにも! https://t.co/JYR53iPPVn @YouTubeより
そういえば、節分の日も豆撒き張り切ってたな。それも切迫の原因だったのかな🤔
せっかく作ったのにお弁当には一度も入れないまま。懐かしい味がした❤️#節分の余り#落花生派 pic.twitter.com/5WfAV1uV8Y— 主婦Agu(あぐー) (@syufu_achan) February 8, 2020
名産品であるピーナッツを使った一品をもう一つ。甘辛い味付けでお酒がすすむ「味噌ピーナッツ」をご紹介します。炒った落花生を酒、味噌、砂糖で甘辛く味付け、仕上げにごまを振ります。
甘めに仕上げるのがポイント。もし茹で落花生にハマっちゃった人には炒らずに調味料と水を入れ、ゆっくり煮る方法もおすすめです。なんだかほっとする味付けです。
からなます
館山市の郷土料理、おからが意外なおつまみに?
ウホホウホの夕食の反省:カタクチイワシのからなます、若竹煮、菜の花のおひたし、だし巻きなどを作った。
カタクチイワシ、竹の子、菜の花、わかめはどれも京都府産であり、旬の食材という感じがしてよい。 pic.twitter.com/ftHHOTHGM9— ウホホウホ (@Goreamlive) April 10, 2020
南房総の館山市に古くから伝わる「からなます」です。平たく言うとおからでつくったなますです。「おからに甘酢なんて合うの、、、?」と思ったあなた。ぜひ試してほしいです。本当に美味しくてすぐになくなってしまいます。
私のおすすめはいわしの酢漬けが入ったものですが、作る人によって味付けに味噌が加わったりすり下ろしたピーナッツが入ったりと色々な味が楽しめるのも特徴です。
ぬれせんべい
千葉県銚子市発祥、硬くないせんべい
お茶うけにもお酒のあてにもおすすめなのが「ぬれせんべい」。醤油の産地として有名な千葉県銚子市の米菓店・柏屋2代目の店主が考案したのが始まりと言われており、最初は規格外品の「おまけ」として配られていたそうです。一度食べるとその何とも言えない食感や甘じょっぱさがやみつきになってしまいます。今や全国区としてスーパーでも見かけますね。
すずめ焼き
すずめを焼くの!?食べてびっくり「すずめ焼き」
#麻兆 #すずめ焼き #佃煮 #水郷佐原 #老舗 #御年賀 #頂き物
すずめ焼きもろこ🐟川海老の鬼がら焼🦐わかさぎ味付の詰め合わせ(^^)
地元佐原産の上質な本格醸造みりんを使用してお味は上品に仕上がっています🎶食べて驚き!流石老舗の味わいだッpi🐣🐥🐤 pic.twitter.com/m0QM7bqs0Z— KISUKE (@KISUKE69115585) January 20, 2021
最後にご紹介するのは「すずめ焼き」です。名前を聞くとギョっとしてしまいますが、実はこれ、川魚の佃煮なんです。見た目がすずめに似ていたことからすずめ焼きと名付けられたそうですが、実際には川魚のタナゴ、モロコなどが多く使用されています。甘じょっぱい中に川魚の内臓特有のほろ苦さもあってお酒に合います。
千葉県の地酒の歴史 千葉県の地酒の歴史は古く、製造が始まったのは1624年と言われています。そして江戸幕府の酒税制度により安房、上総、下総の地域で酒蔵が多く造られるようになりました。その後、明治33年には酒蔵の数が237軒と数多く見られました。そして現在でも千葉県内には、40軒の酒蔵があり地酒造り...
まとめ
いかがでしたでしょうか?以上が千葉県の食文化や郷土料理、お酒にあうおすすめのおつまみです。今回ご紹介した「茹で落花生」、「味噌ピーナッツ」「からなます」「ぬれせんべい」「すずめ焼き」などは地域のスーパーを始め、道の駅などでも購入可能です。自分で作るのも楽しいですが、地域で売られた本格的な味を購入して楽しむのも良さそうですね。その他にも菜の花を使った辛子和えや祭り寿司、落花生のおこわなど様々なメニューが数え切れないほどあります。
千葉県と一口に言っても、海沿いや内陸側でかなり食文化も違います。また、農業の他にも酪農を行なっている場所がありチーズなどの乳製品ももおすすめだったりします。
色々な地域に行き、その場所の美味しいものを楽しんでみるのもいいですね。千葉県というとついつい海産物をイメージしがちですが、それだけでなく様々な魅力があります。是非足を伸ばした際は色々な食材を楽しんでみてくださいね。