長野ワインが人気の理由は徹底された品質の高さだった
日本国内で製造されるワインは、実は20年程前はとても人気がありませんでした。
とにかく甘味に徹して製造していた時期などもあり、特に赤ワインは海外で製造される物に比べて味香り共に大きく劣っていた現実がありました。
しかし、近代では日本ワインは飛躍的に進化を遂げ現在では世界に誇れるメイドインジャパンとしてブランド化されてきています。
2016年に開かれた伊勢志摩サミットでは各国の要人に食事会の際に日本ワインが振る舞われた事で話題にもなりました。
今回はそんな日本ワインの中でも代表的な存在感を放つ長野ワインについて詳しくご紹介致します。
長野ワインとは?
長野県はその立地から良質なワイン用のぶどうを栽培する条件に大変恵まれています。
そんな長野県で栽培されたぶどうで生産されたワインを長野ワインと呼びます。
世界への発信も視野に入れている為、長野県で生産されるワインの全てを「NAGANO WINE」と表記するようにもなりました。
長野県ではぶどうの生産からワインへと完成するまで全てが県内で行われます。
長野県は全国的に見てもワイン造りが盛んな事で有名です。
本州のほぼ真ん中に位置する長野県は周囲を飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈に囲まれてた盆地となっており、標高は350メートルから900メートルに位置します。
ぶどう栽培の条件である気候すべてが揃っており、土壌の水捌けは良好で、昼夜で理想的な寒暖差があり、年間降雨量も少なくなっています。
少し前まで栽培品種のメインはコンコードとナイアガラでした。
しかし現在ではメルロ、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどが増えてきており、それぞれの生産数も日本一となりました。
長野ワインの魅力
2013年に「信州ワインバレー構想」が発表されてからは、それぞれの盆地の個性を区分わけしました。こらは長野特有の発想でした。
動画『信州ワインバレー構想を支えるワイン用ぶどう産地の整備~池田町の挑戦~』 が完成!
この度、池田町の東山山麓で進めているワイン用ぶどう園整備の取り組みを動画にまとめました。
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— し あ わ せ 信 州 (@nagano_b) March 26, 2019
桔梗ヶ原ワインバレー
メルロの栽培が盛んです。国際コンクールでメルシャンから出た桔梗ヶ原メルロが受賞しています。昔からのワイナリーが多く長野ワインの原点です。
千曲川ワインバレー
ヨーロッパ系品種のメルロ、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨンなどが主に栽培されています。新規参入のワイナリーが点在します。
日本アルプスワインバレー
主にナイアガラ、コンコード、デラウェアなどが栽培されています。
天竜川ワインバレー
ヤマブドウ、ヤマソーヴィニヨンなど少し変わった品種を栽培しています。
それぞれのワインバレーでは、個性の違うワインが生まれるので飲み比べも魅力のひとつです。
長野ワインの歴史
長野ワインの良さが認められ、世間で話題に上がってきたのはほんの10年ほど前からですが、実は大昔からワイン造りは行われていました。
歴史を遡ること明治時代。
当時の明治政府が果樹栽培とワイン造りを推奨した殖産興業の動きが始まりです。
明治に入るまでは原野で手付かずの状態だった桔梗ヶ原大地は、水源となる川が流れていないので使い道が無く、人々は立ち入る事がありませんでした。
1890年にその桔梗ヶ原で最初の果樹栽培に取り組む事となりす。
水をあまり必要としない事が条件で選ばれ、ぶどうもその候補に入っていました。
しかし、はじめはぶどう栽培のノウハウもなく、育てる品種も手探りの状態でした。
桔梗ヶ原は寒冷地である為、ヨーロッパ系の品種は育ちません。
そこで現在まで盛んに栽培される事になるコンコードに着目し、栽培を開始します。
コンコードはアメリカから伝わった品種で寒さに強いという特徴があったので、寒冷地である桔梗ヶ原にもぴったりでした。
その後長い年月をかけ、日本でも徐々に日本産のワインが発展していくにつれ栽培も盛んになり現在に至ります。
長野ワインの選び方
ワインの本場フランスでは国の事業としてワイン製造を全面的にサポートしている体制がとられています。
長野県も同じく県のサポートを受けており、県がサポートする体制の中、ワイン造りを発展させています。
冒頭でも触れた「NAGANO WINE」と呼ばれるワインをより一層品質の高いものにしていこうと、県の事業で長野県原産地呼称管理制(N.A.C.)が設けられています。
2002年からは、「栽培方法」「生産方法」「味覚」を改めて見直し、よりよい品質となるよう厳しい審査を実施しています。
「長野県原産地呼称管理制度」の審査員には、ソムリエとして大変人気を得られている田崎真也さんをはじめ、著名なソムリエが多数参加されており、信頼の置ける結果を出しています。
長野県原産地呼称管理制度の審査を無事に通ると、認証マークが与えられます。
こちらのマークがあるという事は、県が自身を持っておすすめするワインです。
長野ワインを購入する際は、是非参考にして下さい。
おすすめの赤ワイン10選
エステート メルロ
赤身肉と合わせるならこの長野赤ワイン
信州のぶどうのポテンシャルを活かすような自然そのものの味のワインです。
ベリー系の豊かな果実香とほんのり香る樽の熟成香、柔らかい渋味が特徴で、日本のぶどうの優しさを感じさせる味わいになっています。
赤身のお肉やデミグラスソースなどを使用した料理とのマリアージュが非常に良いです。生産本数は年間600本ほどの希少なワインです。
造り手:東垣根畑
味わい:辛口
度数:12%
ミュゼドゥヴァン リーグアン
燻したお肉と一緒に、樽熟成の香り豊かなワイン
アルプスファーム太田圃場で育ったメルローをフレンチオーク樽で発酵・熟成(18ヶ月)させた赤ワインになります。メルロー特有のエレガントで華やかな香りと気品あふれる果実味が特徴で、その芳醇な香りがワイン好きからも人気のワインです。
日本ワインコンクール 2016 銀賞受賞をした、非常に栄誉あるワインになります。果実をそのまま絞ったような渋みが少々ありますので、しっかりとグリルした赤身のお肉と一緒に合わせていただくのが相性が良いと思います。また少し燻した食材との相性も非常に良くなっています。
造り手:アルプスファーム太田圃場
味わい:辛口
度数:13%
ミュゼドゥヴァン 信州プレミアムコンコード
ワインが得意でない女性にも好まれる、軽やかな甘みのコンコードワイン
信州松本平産コンコードを100%使用して、フレンチオーク樽にて熟成させたワインです。
コンコードのぶどう品種特性である甘い香りと樽香のバランスが楽しめる赤ワインとなっており、さっぱりとした甘みなので、フレッシュなお魚のカルパッチョや野菜のテリーヌなど、自然の美味しさを生かすような、軽やかな野菜料理とマッチします。特に冷たいフレンチやイタリアンの冷菜と一緒に召し上がって頂くのが、オススメのマリアージュです。また女性の方にも飲みやすい甘さなので、ワインがあまり得意でない方にもおすすめの1本です。
造り手:アルプスファーム太田圃場
味わい:やや甘口
度数:12%
氷熟仕込コンコード
チョコレートとの相性抜群のデザートワイン
長野県原産地呼称管理委員会認定商品のワインです。信州塩尻産の完熟コンコードを100%使用しており、収穫した果実を完全に氷結し、丁寧に搾汁してじっくりと醸造した珍しい氷結ワインとなります。一度ぶどうを凍らせることによって、果実の甘みが凝縮するといわれており、非常に甘いデザートワインに仕上がっています。
コンコードのフルーティーな風味が凝縮された濃厚なデザートワインで、濃厚なチョコレートとの相性がとても良く、オススメの組み合わせです。生チョコレートやフォンダンショコラなど口の中で溶かしながら召し上がるような、チョコレートスイーツと一緒にお楽しみください。
造り手:株式会社アルプス
味わい:甘口
度数:10%
五一わいん
アロマの香り華やかな、デイリーワイン
五一わいんのデイリーワインの定番です。アロマの香りが華やかなワインで、マスカットベーリーA種を主体として山ぶどう種など数種のぶどうを混ぜた品種ブレンドのワインになります。
赤い果実を思わせる華やかな甘いアロマとソフトな渋味が同居した、ライトボディワインです。イタリア料理との相性が良く、特にクリーム系とのパスタやクリーム系のソースを利用した鶏肉料理などと合わせていただくと、アロマの風味が引きたつので、是非楽しんでみてください。少し低めの温度で召し上がって頂くと、そのきりっとしたアロマの香りが引き立ちます。
造り手:林農園
味わい:やや甘口
度数:12%
グランポレール エスプリ・ド・ヴァン・ジャポネ 絢-AYA
「日本のワインの心」という繊細な赤ワイン
エスプリ・ド・ヴァン・ジャポネ=フランス語で「日本のワインの心」という意味で、繊細でやさしい味わいと、食事に合わせやすいベストバランスにこだわった商品で、2016年ヴィンテージで「2018年日本ワインコンクール 銅賞」受賞した名誉あるワインになります。またワインの名前についている、「絢-AYA-」は色糸をめぐらした模様の美しさを意味しており、この赤ワインが非常に糸のような繊細な味わいであることを表現しています。
山梨県産マスカットベーリーA種を主体としており、いちごやその他の赤い果実の華やかな香りと上品な酸味を感じつつも、程よい熟成感とタンニンの苦味の絶妙なバランスをお楽しみ頂けます。G7伊勢志摩サミットにも用意された、栄誉あるワインになります。
味わい:やや辛口
度数:12%
井筒ワイン 無添加コンコード赤
長野のオーベルジュで人気の甘口ワイン
信州桔梗ヶ原一帯の契約農園で収穫された良質のナイヤガラ種ぶどうを醸造した、井筒のワインです。こちらのワインは長野の信州のオーベルジュや旅館で非常にデイリーに使用されています。
甘口なワインではありますが、舌に残る感じはなく、後味すっきりとお楽しみいただけるテイストのため、女性・特にあまりお酒が得意でない女性にも人気のワインのようです。マリアージュとしては、山の幸と良くあいます。山菜やきのこ類などの野菜類もそうですし、栗などの木ノ実との相性も良く、それらの食材を使用した秋の和食と合わせていただくのが一番オススメです。
造り手:井筒ワイン
味わい:甘口
度数:12%
シャトー・メルシャン 長野メルロー
バランスの良いしっかりとしたフルボディのワイン
熟した果実感と、鮮やかな味わいがバランスよく取れているワインです。日本を代表するメルローの産地で、長野県のメルローを使用したワインです。それに、シャトー・メルシャンのワインメーカーが丁寧に仕込んだ原酒をアサンブラージュしていますので、カシスやブラックチェリーなどの黒い果実の果実味、そこに加えた、スパイスやドライフルーツ、ヴァニラなどの豊かな香りが感じられます。
日本ワインコンクールでの受賞経験もあるワインで、フルボディが豚肉のローストなどの重めの肉料理と良く合います。
造り手:シャトーメルシャン
味わい:辛口
度数:12.5%
安曇野池田 メリタージュ スペシャルラベル
ずっしりとした芳醇さと高台の風の爽やかさどちらも楽しめる複雑な赤ワイン
ワイン用ぶどう栽培に適した土壌に位置するぶどう園・安曇野池田ヴィンヤードで収穫した手摘みぶどうを100%使用した重さのしっかりあるフルボディの赤ワインです。
安曇野池田ヴィンヤードは、標高平均580メートルの丘に、清々しい風が吹きわたる場所に位置する農園で、こちらのワインからもその高台の風を感じさせるような爽やかさがあります。鮮やかな印象を残す深い赤紫色、心地良いブーケの香りは凝縮感のある果実をイメージさせます。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが溶け合った豊かな香りと、柔和で豊潤なタンニンの渋みが特徴です。芳醇な味わいと合わせるのには、少し複雑なソースのかかった、イタリアンの肉料理がオススメです。男性にも好まれる味わいになっています。
造り手:グランポーレル
味わい:辛口
度数:13%
アルプス スペシャル
豊かな渋みと国産和牛の脂が混じり合う調和を楽しんでほしい赤ワイン
信州産メルローを主体としていくつかのぶどうの品種をブレンドした赤ワインです。様々なぶどうの味が織りなす豊かなブーケと、酸味と渋みがまろやかに調和した、コクのある重めの辛口赤ワインになります。
ちょっと高めの温度で味わっていただくことにより、その華やかさが増します。合わせていただくお料理は、牛肉料理がオススメです。少しサシが入ったような日本の国産和牛と一緒に召し上がって頂くと口の中でとろけた肉の脂とワインの渋みが調和します。
造り手:アルプス
味わい:辛口
度数:12%
おすすめの白ワイン10選
ソーヴィニヨン・ブラン deuxième
はつらつとした印象
池田町青木原産のソーヴィニヨン・ブランは全国的にみても優れた品質だと認められるぶどうで、そのソーヴィニヨン・ブランを贅沢に100%使用されています。口に含んだ瞬間広がるみずみずしい香りは、南国のフルーツとハーブ思わせます。伸びのいい酸味も持ち合わせており、やわらかな印象です。後口はドライとなっており爽快感があります。
その特徴的な香りから、白身魚のソテーはもちろん、ハーブの様な香りはグリーンサラダとの相性も抜群です。コルクには特徴的なJA農協マークが焼印されています。
造り手:スイス村ワイナリー
味わい:辛口
度数:12%
五一わいん Economy
林農園のデイリーワイン
名前の通りエコノミーとなっており一升瓶サイズです。
長年ワイン造りに取り組む林農園のワインです。フレッシュな香りで採れたてのぶどうを思わせます。香りのもとはセルベイ911で、そこに竜眼を主とした配合でブレンドされています。一升瓶サイズなので、コストパフォーマンスに優れ、その飲みやすさからデイリーワインとしてもおすすめです。
安いからと言って品質が低い訳ではありません。林農園のワインは低価格で高い品質を楽しめるのが特徴です。
造り手:株式会社林農園
味わい:甘口
度数:12%
2015 シャトー・メルシャン 北信シャルドネRGC左岸
千曲川バレー左岸の代表
左岸と名前が付いているのはぶどうが栽培されている千曲川ワインバレーは千曲川を境に左右にぶどう畑があるからです。千曲川を挟む左岸と右岸では土壌が異なり違いを試すのもひとつの楽しみです。
バランスがよく取れた軽い飲み口の2015 シャトー・メルシャン 北信シャルドネRGC左岸は、粘土質の土壌で栽培されたシャルドネを使用しており、豊かな香りのなか微かに酸味を感じます。飲む人を選ばない飲みやすいワインです。
造り手:メルシャン
味わい:辛口
度数:12%
井筒ワイン NACナイヤガラ
長野県原産地呼称認定制度の入門編に
長野県原産地呼称認定制度の管理下で徹底された品質のワインです。NAC認定を受けている中では比較的手頃な価格で手に入る為、長野県原産地呼称認定制度のワインを試してみたい方にもおすすめです。
長野県で最も昔からぶどう栽培が行われている桔梗ヶ原ワインバレーで栽培されたナイアガラを使用しており、ミディアムボディながらバランスも良いです。フルーティな香りと軽い口当たりで気軽に楽しめます。
造り手:井筒ワイン
味わい:甘口
度数:13%
エステートゴイチ シャルドネ
飲みやすいシャルドネ
シャルドネの中には酸味が強過ぎるワインも多くありますが、五一ワインのシャルドネは自社農園での栽培となっており、梅酒の様な特徴を持つ親しみやすいワインです。程よい酸味でありながらコクもあります。
シャルドネの豊かな香りの中にバニラを思わせる香りもあり、後味がすっきりとしているので、和食洋食問わず飲み合わせが良く、様々なシーンで活躍するオールラウンダーです。二千円以下の低下価格でありながら、シャルドネの気品溢れるワインを楽しめます。
造り手:株式会社林農園
味わい:辛口
度数:12%
ナイアガラ デザート
自分へのご褒美に最適な一品
松本市、安曇野市、塩尻市で栽培されたぶどうの中から厳選されたナイアガラを冷凍果汁仕込みで醸造しました。果汁を一度冷凍する事で糖度と酸味の高いエキスを抽出できます。そこで取れたエキスを醸造されて仕上がったワインは、色もしっかりと濃い黄金で、とろりとしたシロップ状となっており、梅酒を思い起こさせます。とても華やかな香りのデザートワインです。
食後に良く冷やしてお飲みになる事をおすすめします。バニラアイスとの相性もよく、ドライフルーツをつまみながら飲むと更にワインを楽しめます。ソーダと割ると濃厚な香りが爽やかな喉越しと共に駆け抜けます。
造り手:安曇野ワイナリー
味わい:甘口
度数:8%
ジャパンプレミアム 産地シリーズ 信州産シャルドネ2016
絶妙なブレンドが効いた一本
2016年収穫の年、高山村と池田町は7月から8月に長く振り続ける雨に見舞われました。一方で9月に入ると晴天が続きました。高山村産のぶどうはみずみずしい味わいとなり、香り豊かに程よい酸味とフルーティーな味わいのバランス良い仕上がりに。池田町産のぶどうは黄色い果実で爽やかな味わいのすっきりとした仕上がりに。それらの特長を生かして、長野県上高井郡高山村を86% 長野県北安曇野郡池田町を14%でブレンドされました。カルボナーラとの相性が最高でシャルドネから引き出された優しい味わいがカルボナーラのチーズの旨味をより一層高めます。
造り手:サントリーワインインターナショナル
味わい:辛口
度数:12%
松本平シャルドネ
繊細なシャルドネワイン
信州は松本平で栽培されたシャルドネをフレンチオーク樽にて熟成させました。上品な口当たりとミネラリーな味わいが楽しめる白ワインです。長野県原産地呼称管理委員会の認定を受けたワインだけあって確かな品質となっております。樽での発酵ですが低価格で手に入る為コストパフォーマンスに優れています。アルプスの白ワインの中でもソムリエ達が認める品質を持ち合わせます。
ナッツの香りが漂う中に樽香もあり余韻に残ります。柑橘系の香りもありながら酸味もあるバランスの良いワインです。生牡蠣、ホタテのポアレ、白身魚のムニエルなどが相性抜群です。
造り手:アルプス
味わい:辛口
度数:13%
ミュゼドゥヴァン 塩尻ピノブラン
日本らしい白ワインを
近年コンクールでも金賞を受賞する程に高く評価されているワインです。
ピノブランとは”特徴がない”のが特徴と言われるほどシンプルな品種です。優しく華奢な香りと、それでいて力強い酸味、程よい苦みなどが、コクのあるワインを作りました。シャルドネと同様で、ピノブランはその土地の気候や環境に影響を受けやすい品種です。シャルドネとまた違ったニュアンスで日本らしさを感じられます。白い花の香りと爽やかな味わいで夏に良く冷やして飲むワインとして最適です。お料理には、鯛のお造り、鶏唐揚げ、白和え、ドライマンゴーなどが相性抜群です。
造り手:アルプス
味わい:辛口
度数:12%
高山村シャルドネ樽熟成
受賞歴のある高品質の樽熟成ワイン
北信州高山村の風土をしっかりと反映したシャルドネ100%をオーク樽で熟成させました。濃縮感のあるフルーティーさが特徴の辛口。このワインは2017年ヴィンテージが高く評価され、日本ワインコンクール2019欧州系白部門の金賞を受賞しました。
新樽75%にて7ヵ月間熟成される事によって生まれる繊細なロースト香が漂い、豊かな果実味と複雑味が織りなす白ワインです。輝かしいレモンイエローの色調に凝縮された濃厚な果実感が感じられます。白身魚のソテーや、シーフードグラタンとの組み合わせはチーズの香りと相まってより料理を引き立てます。
造り手:安曇野ワイナリー
味わい:辛口
度数:12%
長野ワイナリーについて
全国的にご当地ワインも普及する中、日本ワインの中でも、1位の山梨県に次いで現在は2位に位置付けるワイナリーの多さです。
ここ数年で醸造免許を取得し、新規参入するワイナリーも10件以上あり、これからも増える事が予想されます。
ここでも県のサポート体制が敷かれており、地方公共団体が精力的にワイナリーの講演会を開いたり、ワイナリーで勉強を重ねた職人が独立し、巣立って行く事が多いので新規参入が増えているそうです。
もちろん駆け出しのワイナリーには経済的に厳しい面もあります。
しかし、補助金や助成金制度も充実しており、手厚いサポート体制で門戸を広げて新規参入を迎え入れてくれます。
受賞歴・評判
長野ワインの国際コンクールでの受賞は1989年でした。
「シャトー・メルシャン 信州桔梗ヶ原メルロー 1985」がリュブリアーナ国際ワインコンクールで大金賞を受賞しました。
これを境に、長野ワインは世界でも注目を集め国際コンクールで高い評価を受けるようになります。
そこから長野ワインは徐々に勢力を見せ始め、「インターナショナル・ワイン・チャレンジ 2017」では、出品銘柄が約15,000点以上の中から、 『シャトー・メルシャン 長野シャルドネ アンウッデッド 2015』が金賞を受賞しました。
最近ではワインのメッカであるフランス・ボルドーにて開かれた「レ・シタデル・デュ・ヴァン」での2018年と2017年大会に、2年連続となる金賞日本ワイン特別賞を受賞した栄誉ある長野ワイン「シャトー・メルシャン 北信シャルドネ RDC 千曲川右岸収穫」が注目されています。
合う料理やおつまみ
ワインといえばフランス料理をはじめとする洋食を想像されがちですが、ここはメイドインジャパン長野ワインの力の見せ所です。
もちろん日本食にだって長野ワインはしっかりと寄り添ってくれます。
それだけでなく、中華料理、イタリアンと長野ワインの柔軟性は無限大です。特にお肉やお野菜との飲み合わせが抜群で、どんな味付けにも負けない味と香りを持ち合わせています。
長野ワインはご自宅で楽しむにも、おつまみは簡単です。
こちらも淡白な食材がおすすめで、冷奴や漬物もおすすめですし斬新なところではお蕎麦も良く合うんです。
蕎麦の香りとワインの鼻から抜ける香りで素晴らしいマリアージュとなります。
是非ご自宅飲みの際にお試し下さい。
お酒を飲むときに欠かせないのがおつまみです。美味しいおつまみと合わせれば、いつものお酒がより美味しく感じられるようになるでしょう。 ※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフィール お酒におつまみを合わせるコツ おつまみとお酒には相性があります。もちろん自分が好きな食べ物を選ぶ...
まとめ
長野ワインの魅力が少しでも伝わったでしょうか。
今となっては海外でも引けを取らない存在となった日本ワインの中でも、長野県全体で力を注ぐ長野ワインを是非お楽しみください。