「酒どころ」と言われるとあまりイメージされることが少ない静岡県。しかし近年「吟醸王国静岡」と呼ばれるほど静岡の地酒には注目が集まっているんです。そんな静岡の地酒について、特徴や歴史、おいしい飲み方やおススメの銘柄までご紹介します。以外と知らない静岡県産の地酒。一体どんな魅力があるのでしょうか。
目次
静岡県の地酒の歴史
「静岡の酒造り」の歴史は意外にも古く、かつては「志太杜氏」と呼ばれる酒造り集団が活躍し、県内にも多くの酒蔵が点在していました。しかし時代の移り変わりとともに徐々に酒蔵の数は減少し、静岡の酒造りは一旦衰退してしまいます。そんな静岡の酒造産業復活のきっかけとなったのが「静岡酵母」の開発。この「静岡酵母」を使用して作られた地酒が全くのノーマークであったにも関わらず、全国の有名な銘柄を抑えて品評会で入賞したことをきっかけに静岡の地酒造りは復活を遂げ、現在静岡は「吟醸王国」と呼ばれる知る人ぞ知る酒どころとなったのです。
静岡県の地酒の特徴
そんな静岡の地酒の気になる特徴は、カドのないすっきりとした口当たりとフルーティーで飲みやすい味わい。先ほど紹介した「静岡酵母」が生み出す香り高く優しい味わいと、富士山や南アルプスからもたらされる軟水の優しい口当たりがマッチしして生まれた地酒にふさわしい特徴と言えるでしょう。また度数があまり高くないものが多く、フルーティーですっきりとした味わいとも相まって日本酒が苦手な人でも飲みやすい銘柄が多いのも静岡の地酒の特徴。
静岡県の地酒の飲みごたえ
口当たりがよく爽やかな静岡の地酒は日本酒ビギナーにうってつけです。もちろん度数が高めのものや辛口の銘柄もありますが、爽やかな口当たりで刺激が少ないのできつめのお酒や辛口ビギナーの人が初めて飲む辛口のお酒として、静岡の地酒を試してみるのも良さそうです。言ってしまえばさわやかな静岡の地酒は、しっかりとした飲みごたえを楽しみたい人に向かないかもしれません。ですがフルーティーな味わいながらすっきりとした静岡の地酒は、実は食事にもピッタリ。その爽やかで優しい口当たりは和食、洋食問わず様々な料理にマッチし食卓を彩ってくれます。いつもガッツリした飲みごたえのお酒を楽しんでいる方も、食事のおともに静岡の地酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。
静岡県の有名な地酒の銘柄
さて、爽やかで飲みやすい静岡の地酒。具体的にはどんなものがあるのでしょうか。まず外せないのが、名実ともに静岡を代表する地酒、磯自慢酒造の「磯自慢」。次に「静岡酵母」の実験酒造でもあった土井酒造場の「開運」。辛口ながら度数が低めで飲みやすい神沢川酒造の「正雪」も人気の銘柄です。また「静岡産」にこだわって作られた花の舞酒造の「花の舞」も有名。バランスが良い味わいの富士高砂酒造「高砂」などは贈り物としても喜ばれそうです。ユニークなものでは可愛いラベルが目を引く大村屋酒造場の「鬼乙女」。こちらは季節ごとに数量限定出荷されるとのことで見かけたら必ず手に入れたいところ。また別の意味でも「静岡らしい」地酒といえば、根上酒造店の「金明」もおススメです。富士山頂から湧き出る天然水「金明水」を使用したこちら、飲めば雄大な自然に思いをはせられそうです。ご覧いただいた以外にも静岡には各酒蔵が工夫を凝らした地酒がたくさん。ぜひ色々飲み比べて「吟醸王国」の魅力を味わってみることをおススメします。
磯自慢
静岡の銘酒といえば磯自慢で間違いありません
じつは静岡県は、日本酒の銘酒で有名な地域であることで知られている地域となります。
と申しますのも、自然豊かな土地柄でああるだけでなく、全国的にも名水が有名であることも挙げられ、富士川、安倍川、大井川、天竜川といった一級河川と富士山からの雪解け水の湧き出ることから、酒造りに必要とされる水源の確保が可能であるところが、魅力的な地域なのです。
なかでも、磯自慢酒造から販売される、企業名を冠した「磯自慢」という銘柄の日本酒の美味しさは、筆舌に尽くしがたいものがありますので、今回は、ご紹介させていただきたいと思います。
芳醇でありながらも、後味スッキリな上品な日本酒です
温度変化による味わいの違いを楽しめるお酒です
まずは冷酒で一献がおすすめの日本酒です
- 酒造
- 磯自慢酒造
- 酒蔵住所
- 静岡県焼津市鰯ヶ島307
- 電話番号
- 054-628-2204
- 価格帯
- 3,358円~23,000円
- ホームページ
- http://www.isojiman-sake.jp/
- 通販
磯自慢の歴史や特徴について 静岡県焼津市にある酒蔵、磯自慢酒造は1830年創業の老舗酒蔵です。 磯自慢は伊勢志摩サミットで乾杯酒として採用されるなど、世界の人も知っている有名な日本酒です。 世界に知られている日本酒なので、日本を代表する銘柄の1つと言えますね。 日本酒もテロワールを大切に...
開運
土井酒造といえば開運、開運といえば土井酒造
昭和30年当時、75社の酒蔵が軒を連ねていた静岡県ですが、時代の変遷により、多くの蔵が廃業し、現在では31社に減りました。
そういったなかでも、静岡県を代表する酒蔵である土井酒造の代表的な日本酒が開運です。
ネーミングのおめでたさはさることながら、とにかく、こっくりとした旨味と飲みごたえのある風味が、どんなお料理の邪魔をすることもなく、かといって主張をしすぎることのない絶妙なバランスの良さが魅力的なお酒となっています。
また、精米度合が高くない吟醸酒でなくとも、仕上がりのレベルの高さには舌を巻いてしまうこと間違いありません。
すっきりとした後味と、上品な飲み口は、和食との相性が抜群です
酒米は、こだわりの山田穂、山田錦、雄町の3種を使用しています
ボトルのエチケットの字面を見れば誰でも一目瞭然です
- 酒造
- 土井酒造
- 酒蔵住所
- 静岡県掛川市小貫633
- 電話番号
- 0537-74-2006
- 価格帯
- 1,950円~
- ホームページ
- http://kaiunsake.com/
- 通販
開運は静岡県の掛川市にある「土井酒造場」の造る日本酒の銘柄です。縁起の良いネーミングに加え、全国新酒鑑評会で何年も連続で金賞を受賞するという品質の高さもあり、全国から人気を集める銘柄です。 静岡の地酒として有名な銘柄でもあるので、見かけたら飲んでみたいと思う方も多いのではないでしょうか。そこで今回...
花の舞
大人向けの甘酒を思わせる日本酒
こちらの酒造は、浜松市に構えています。
おすすめなのが、辛口純米 にごり原酒になります。
醗酵完了直前のもろみを残していることで、濃厚な味わいが楽しめる日本酒です。
やや辛口に仕上がっているものの、口当たりがトロッとして、にごりの旨味と舌触りを長い時間口の中で、堪能することができます。
そのにごりの高さは、お猪口に注いだ時から一目瞭然で、米粒が確認できるのではないかと思うくらいに密度が高い見た目はインパクト大です。
小さな子供でも飲むことのできるお酒が甘酒だとしたら、こちらの日本酒は甘酒の辛口バージョンに当たり、大人の余韻を楽しめること間違いなしです。
もろみ由来の濃厚さが際立っています。
トロッとしたまろやかな口当たりは、舌を唸らせます。
甘酒を辛くしたような味わいです。
- 酒造
- 花の舞酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 静岡県浜松市浜北区宮口632
- 電話番号
- 053(582)2121
- 価格帯
- 1.8L:1,939円~10,800円(税込)
- ホームページ
- http://www.hananomai.co.jp/
- 通販
臥龍梅
臥龍梅というお酒を知らずしては左党と名乗れません
臥龍梅というお酒は、そのネーミングのルーツを魏呉蜀の三国志時代に持つ、こだわりのある日本酒となっています。
高級感が漂うのは、字面だけでなく、実際に口に含んだときの吟醸香がすばらしく、洗練された原材料だけで作られたお酒であることがよく分かる。
まるで雑味を感じさせることのない澄んだテイストが人気であり、とりわけ女性から支持されており、絶賛の口コミも後を絶たないことでおなじみとなっています。
昨今の日本酒ブームによって、昔のように品質は二の次で、早く酔えればよいという志向ではなく、主張しすぎない控えめなところを持ちつつも、独自の世界観を表現してくれるお酒が人気であり、臥龍梅はまさにその王道と言えます。
美しすぎる磨き具合に杜氏の実力を感じることができます
味付けの濃い料理とのマリアージュでも負けない底力があります
こっくりとした味わいは、舌の上だけで堪能するには贅沢すぎます
- 酒造
- 三和酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 静岡県静岡市清水区西久保501-10
- 電話番号
- 054-366-0839
- 価格帯
- 1500円~
- ホームページ
- http://www.garyubai.com/
- 通販
dencross 「臥龍梅」と聞いて日本酒を連想する人はそう多くないと思います。南高梅や古城梅といった梅の品種や、梅林の名前、あるいは三国志の一節を思い出されるかもしれません。「臥龍梅」とはどんなお酒でしょうか。 ※この記事を書いた日本酒ライターdencrossのプロ...
英君
見た目のカラフルさが3拍子揃った日本酒
こちらの酒造は、静岡市に構えています。
おすすめなのが、緑の英君、紫の英君、橙の英君の3種類になります。
緑の英君は、新潟県産の五百万石を原料としており、大粒の米の旨味が存分に伝わってくる味わいが特徴です。
紫の英君は、兵庫県産の山田錦を原料としており、きめ細かい上質な味わいが特徴です。
橙の英君は、岡山県産の雄町を原料としており、山田錦とは違った上質さを感じることが特徴です。
それぞれ、原料米が異なっていますが、衣服に例えると、色違いといった感じで、味のバラエティを楽しめます。
パッケージデザインもカラフルなので、3種類を贈答用にしても、相手方に喜ばれるのではないでしょうか。
緑、紫、橙の3種類がラインナップされています。
パッケージデザインも並べてみると、色鮮やかです。
贈り物としても、喜ばれること間違いなしです。
- 酒造
- 英君酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 静岡県静岡市清水区由比入山2152
- 電話番号
- 054-375-2181
- 価格帯
- 1.8L:1,838円~10,000円(税別)
- ホームページ
- https://eikun.co.jp/
- 通販
明治14年から続く「英君(えいくん)」は、品質第一をモットーに掲げた日本酒です。静岡酵母を使って醸されたその味は、いつまでも飲み飽きることなく食中酒にぴったりです。 ここではそんな英君に注目して、そのラインナップや楽しみ方をお伝えしていきます。 ※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフ...
正雪
創業して100年続く由比にある地酒
創業大正元年と歴史が古くて由比のとある酒好きの熱意から生まれ、 妥協を許さない実直な心と自分たちがつくりたい酒をどこまでも追い求める情熱から生み出されています。
味わいはバナナやメロンのような果実味溢れる香りとシャープに引き締まるキレが特徴で、名杜氏の鋭い感性のモットーは「軽くて、まるくて、飲み飽きしない」です。
由比といえば海に面した場所にあることが特徴で、杜氏の山影純悦氏は平成25年に厚生労働大臣より「卓越した技能者(通称:現代の名工)」の表彰を受けられて日本酒業界での受賞は唯一の杜氏のため興味がわきます。
綺麗な味の本質を磨き続けている。
創業して100年続くため親しみやすい
果実のような飲みごたえがあり引き締まるキレが特徴
杜氏は卓越した技術者の表彰を受けている
- 酒造
- 神沢川酒造場
- 酒蔵住所
- 静岡県静岡市清水区由比181
- 電話番号
- 0543-75-2033
- 価格帯
- 1800ml 1,750~3,000円
- 通販
高砂
くつろぎ時にゆったりと飲みたくなる日本酒
こちらの酒造は、富士宮市に構えています。
おすすめなのが、山廃 純米吟醸になります。
上質な味わいで知られる、兵庫県産の山田錦を原料に使用しており、乳酸菌発酵による伝統的な製法により、大変手間の掛けられた日本酒です。
全体的には、辛さやキレが抑えられ、フルーティーな甘みが感じられる口当たりなので、日本酒由来のピリッとした辛みが苦手な方、フルーツの甘みが大好きな方には、うってつけの日本酒です。
適飲温度としては、冷えた状態よりも、常温や少し温めた状態の方がフルーティーなまろやかさが口中に伝わりやすく、おいしく頂けます。
伝統的な乳酸菌発酵によって作られています。
ほのかなフルーティーさが感じられます。
ぬるい状態だと、まろやかさが際立ちます。
- 酒造
- 富士高砂酒造株式会社
- 酒蔵住所
- 静岡県富士宮市宝町9-25
- 電話番号
- 0544-27-2008
- 価格帯
- 1.8L:1,762円~10,286円
- 通販
杉錦
コクとまろやかな味わいがやみつきになる日本酒
こちらの酒造は、藤枝市に構えています。
おすすめなのが、杉錦 菩提もと純米になります。
地元静岡県産の誉富士と呼ばれる希少価値の高い原料米を100%使用しており、やや辛口の味わいが特徴の日本酒です。
乳酸菌発酵による醸造で、手間暇かけられたその味わいは、奥深さがあるとともに、ほんのり甘みも感じられます。
乳酸菌と聞くと、ヨーグルトを思い浮かべ、何となく酸っぱいイメージを持つ方も多いと思いますが、そうした酸味より、むしろ、まろやかな甘みが堪能でき、クセのない仕上がりになっています。
そのため、コクとまろやかさを求める方には、最適の日本酒と言えます。
静岡県産の地元米を贅沢に使用しています。
やや辛口の中にも、甘さが感じられます。
乳酸菌発酵により、まろやかさとコクがあります。
- 酒造
- 杉井酒造
- 酒蔵住所
- 静岡県藤枝市小石川町4丁目6番4号
- 電話番号
- 054-641-0606
- 価格帯
- 1.8L:1,814円~7,020円(税込)
- ホームページ
- http://suginishiki.com/
- 通販
おんな泣かせ
女性を感動させてしまうほどの上質な日本酒
こちらの酒造は、島田市に構えています。
おすすめなのが、おんな泣かせになります。
低温長時間発酵させたことにより、上質な甘みと繊細な香りが特徴の日本酒です。
特に、上質な甘さは、獲れたての果実をギュッと搾り、溢れ出る果汁をそのままジュースにしたような自然由来の甘さと表現できます。
人工甘味料による甘ったるい甘さではなく、後味がサッパリとする甘さがこちらの日本酒の強みです。
そうした甘さがネーミングにもあるように、女性を虜にしてしまいます。
日本酒が好きだけれど、ツンとした辛さは苦手、でも、フルーツの甘みは大好きと思っている方には、この上ない味わいと言えるのではないでしょうか。
上質な香りと甘みが漂ってきます。
獲れたて果実のような自然の甘さが感じられます。
女性からの支持が抜群の味わいです。
- 酒造
- 株式会社大村屋酒造場
- 酒蔵住所
- 静岡県島田市本通1-1-8
- 電話番号
- 0547-0370-3058
- 価格帯
- 1.8L:1,674円~10,800円(税込)
- 通販
大沢里
静岡の自然が余すとこなく詰まった日本酒
こちらの酒造は、伊豆市に構えています。
おすすめなのが、純米吟醸原酒 大沢里になります。
地元米である静岡県産の誉富士を原料とし、天城深層水のブランド「健」を仕込み水に使用した静岡の自然が詰まった日本酒です。
アルコール度数が高く、口に含んだ瞬間、芳醇な香りが鼻に抜けるのが特徴です。
そして、何よりも伊豆地方のせせらぎから流れ出る天然のお水を使用していることにより、透き通った喉越しと爽やかな後味が夏の暑い時期にはもってこいです。
冷えた状態、常温状態どちらでもおいしく味わえますが、水の新鮮さを感じるために、キンキンに冷やして飲むのがおすすめです。
地元の天然なお水を使用しています。
スッキリとした後味と喉越しが格別です。
冷やすことで、よりいっそう水の新鮮さを感じられます。
- 酒造
- 万大醸造合資会社
- 酒蔵住所
- 静岡県伊豆市年川34
- 電話番号
- 0558-72-0050
- 価格帯
- 720ml:660円~5,000円(税別)
- 通販
喜久酔 特別本醸造
毎日でも飲めるコスパの良い辛口の日本酒
私は辛口すっきり系のお酒が好きなので、選ぶお酒は吟醸酒よりになってしまいます。とある静岡の酒屋さんにふらっと立ち寄った時に自分の好みを相談してこの「喜久酔 特別本醸造」をオススメされました。
本醸造なので吟醸酒に比べるとおいしくないかもしれない。と思っていました。そこで「だまされたと思って飲んでみなよ」と店主のアドバイスに乗り購入しました。
飲んでみると吟醸酒にも負けないすっきりとした後味。どんな肴と喧嘩をしないお酒でした。1本あたりの価格はお手頃なので毎日飲める日本酒だと思います。
高くて美味しいは当たり前ですが、安くても美味しいお酒はたくさんあるよ。と思いました。私は冷で頂くのが好きです。
後味すっきり辛口で飲みやすいです
食中酒にぴったりで食材を選ばないです
コストパフォーマンスが良い日本酒です
- 酒造
- 青島酒造
- 酒蔵住所
- 静岡県藤枝市上青島246
- 電話番号
- 054-641-5533
- 価格帯
- 1,080円(税込)/720?
- 通販
志太泉
地元に密着した泉のように沸き立つお酒
蔵元がある藤枝市は志太と呼ばれ、しっかりした太い志という願いを込めて命名されました。
素材は瀬戸川の伏流水を使うなどこだわりを持ち、静岡県産酵母を主体として穏やかな吟醸香があり軽快感と含み米の旨みが広がることが特徴です。
「志太泉 純米酒」は10℃くらいの花冷えで鳥のささみや新鮮野菜たっぷりのサラダと飲むと喉を潤せ、燗にすると心地よい酸が引き出され辛口になり焼き鳥と相性が抜群になります。
瀬戸川の水は県産のお茶の水としても使われるほど地元で愛されていることが特徴で、原料よりも選ぶことが難しいため容易に準備できないためレア度が高いです。
瀬戸川の水にこだわるなどこだわりがある
静岡県産酵母を使うなど本格的な味に仕上げている
地元の願いを込めて名前が付けられている
- 酒造
- 志太泉酒造
- 酒蔵住所
- 静岡県藤枝市宮原423-22-1
- 電話番号
- 054-639-0010
- 価格帯
- 720ml 1,200円
- ホームページ
- http://shidaizumi.com/
- 通販
初亀
製法にこだわった地元に密着したお酒
兵庫県産の山田錦を使い、甘口でフルーティーな味わいがするため飲みやすいために人気があります。
蔵元がある藤枝市は東海道の宿場町として栄え、地元に密着した酒造りをすることが特徴です。
お酒の製法は酒質だけでなく商品デザインのこだわりなどがあり、地元の岡部町に愛されるように先代の頃から杜氏が守り続けています。
水は南アルプスの伏流水を使うなど本格的な味わいに仕上がり、米は兵庫県産の山田錦を使い極上の味わいに仕上げていることが特徴です。
2006年に発売するボトルがグッドデザイン賞に選ばれ、県内だけでなく全国的に知名度があります。
兵庫県産の山田錦や南アルプスの伏流水を素材に使う
グッドデザイン賞に選ばれるなど人気が高い
宿場町として栄えた場所で本格的な酒を作る
- 酒造
- 初亀醸造
- 酒蔵住所
- 静岡県藤枝市岡部町岡部744
- 電話番号
- 054-667-2222
- 価格帯
- 720ml 1,496円~
- 通販
富士錦
富士の名前にこだわった素材選びをするお酒
富士山の天然水と静岡県産のお米である誉富士を使うなど素材や製法にこだわりを持ち、本格的な味わいに仕上げているため人気があります。
酒蔵は富士山の裾野にほど近く富士山の伏流水が流れる土地を活かし、その湧水と静岡の酒造好適米の誉富士を使用して作られてほんのり絶妙な甘さでとてもフルーティーに仕上がっています。
誉富士の米の味わいと富士山の水の良さも生きていることが特徴で、まさしく天然静岡の美酒純米といえます。
2014年純米酒大賞最高金賞受賞するなど評価が高く、本格的なお酒を味わうためにお土産として購入すると良いものです。
富士山の天然水と地元のお米の誉富士を使う
純米酒大賞最高金賞受賞の実績がある
絶妙な甘さとフルーティーさで飲みやすい
- 酒造
- 富士錦酒造
- 酒蔵住所
- 静岡県富士宮市上柚野532
- 電話番号
- 0544-66-0005
- 価格帯
- 720ml 1,499円
- 通販
白隠正宗
富士山や駿河湾などの素材にこだわった地酒
蔵元がある沼津市は富士山や駿河湾が有名で、伊豆の桜河津桜の酵母を使い富士山の雪解け水を使うなど素材にこだわっています。
白隠禅師の名前で全国に知られているため名前として用いられ、駿河湾の街道沿いにあるため交通の便が良いことが特徴です。
米は地元で作られる誉富士を使いアルコール度数が10度と低く、食前酒として飲みやすいために親しまれています。
酒は南伊豆の自然を感じるように素材や製法にこだわり、水、麹、火入れ、熟成期間と手順を決めて小さい蔵ならではのていねいな酒造りを行なってい品質の向上に努めています。
富士山や駿河湾など素材や製法にこだわっている
アルコール度数が低く食前酒として飲みやすい
酒の名前は白隠禅師に由来するなど地元に愛されている
- 酒造
- 高嶋酒造
- 酒蔵住所
- 静岡県沼津市原354-1
- 電話番号
- 055-916-0018
- 価格帯
- 720ml 1,134円~3,564円
- 通販
富士山
創業1743年、能登の秘伝の酒造りから生まれた日本酒
控えめで上品な香りと穏やかな味わいが特徴の日本酒。料理の味を引き立てるような日本酒です。
蔵元、牧野酒造は創業1743(寛保3)年。270年以上も続く歴史ある蔵元で、能登杜氏で100年以上の歴史を持っているそう。
能登の秘伝の技で醸される日本酒は、富士山の柔らかい湧水と、伝統的な酒造りの技法がおりなす銘酒です。
名前にも負けしない堂々の味わいです。肉料理・魚料理を選ばず、冷でも燗でもおいしく味わえることのできる点も特徴です。
通常ボトルに加え、富士山を模した、ユニークな形のボトル商品は、贈り物にも喜ばれるはずです。
控えめで上品な香りと穏やかな味わいが特徴
富士山の柔らかい湧水と、伝統的な酒造りの技法がおりなす銘酒
富士山の形をしたボトルは、贈り物にもぴったり
- 酒造
- 牧野酒造 合資会社
- 酒蔵住所
- 静岡県富士宮市下条1037
- 電話番号
- 0544-58-1188
- 価格帯
- 1,080円~30,000円
- ホームページ
- http://www.makino-shuzo.com/
- 通販
出世城
徳川家康の居城であった浜松城の別称「出世城」から命名
繊細かつ滑らかな喉越しの日本酒、地味ながらも飲み飽きさせず、落ち着いて飲めるのが特徴です。冷または常温で楽しむのがおいしいと思います。
明治四年創業、130年以上の伝統を持つ浜松酒造。
静岡の名水である天竜川の伏流水を地下100メートルから汲み上げた軟水、選りすぐった酒造好適米をもとに、おいしい日本酒を醸し出しています。
全ての酒の麹造りは手造りとのこと。
徳川家康の居城であった浜松城の別称「出世城」に由来し、命名された縁起の良い日本酒です。「出世しろ」とも読めることから、就職や昇進などのお祝いに贈られることも多いそうです。
滑らかなのど越しは冷・常温がおすすめです
明治四年創業、130年以上の伝統を持つ浜松酒造
就職や昇進などのお祝いにも最適です
- 酒造
- 浜松酒造 株式会社
- 酒蔵住所
- 静岡県浜松市中区天神町3-57
- 電話番号
- 053-540-2082
- 価格帯
- 5,400円~20,000円
- ホームページ
- http://hamamatsushuzo.com/
- 通販
金明
富士山の天然水を使い素材にこだわったお酒
明治初期に創業されるなど歴史が古く、近くに富士山があるため流れる水を使うなど素材にこだわっています。
酒蔵に流れる富士山の天然水を仕込み水として使い、米洗いから絞りまですべての行程を行うなど本格的な仕上がりになります。
地元のお米である誉富士を使うなど素材にこだわり、スッキリして味の厚みがあるなど本格的な飲み心地がすることが特徴です。
利用者の口コミなどの評価が良くて興味深いもので、飲むと自然の味わいを体感できます。
杜氏は味に納得できないと出荷をしないなどこだわりがあり、お酒のマニアであれば飲むと感動する味わいです。
富士山の天然水を使うため自然の味わいを楽しめる
地元のお米の誉富士を使うなど素材にこだわっている
米洗いから仕込みまですべての行程を行っている
- 酒造
- 根上酒造店
- 酒蔵住所
- 静岡県御殿場市保土沢850-4
- 電話番号
- 0550-89-3555
- 価格帯
- 1800ml 2,500~3,000円
國香
お米の産地にこだわる希少価値があるお酒
國香は他の酒と比べて価格が高いですが、兵庫県産の山田錦を使うなど素材にこだわっていることが特徴です。
静岡型吟醸の伝統を守り続ける三蔵で創業して200年の歴史があり、 一杯また一杯と盃がすすむほど本格的な味わいを堪能できます。
お米は兵庫県産の山田錦や五百万石など産地や素材にこだわり、静岡型吟醸で酒造りをすることが特徴です。
静岡型吟醸はどうしても価格が高くなりますが本格的な味わいを堪能でき、贅沢な気分を味わえるため注目されています。
水は南アルプスのものを使うため自然の味わいを堪能でき、スッキリした飲みごたえがあり人気が高いです。
静岡型吟醸にこだわり価格が高くても人気
お米の産地や種類にこだわっている
200年の歴史があり一杯ごとの旨さを味わえる
- 酒造
- 國香酒造
- 酒蔵住所
- 静岡県袋井市山田537
- 電話番号
- 0538-48-6405
- 価格帯
- 720ml 3,456円
まとめ
長い歴史を持つ酒造りの文化が一時衰退した静岡県は、少し前まで「酒どころ」として名前があがってくることはありませんでした。しかし「静岡酵母」といった独自の酵母の開発や、品質にこだわった酒造りを各酒蔵が追及することで、現在では「吟醸王国」とよばれる酒どころとして注目を浴びています。また今回は触れませんでしたが、静岡には正統派の日本酒にとどまらずリキュールや焼酎を製造している面白い酒蔵もいくつかあり目が離せません。これらは独自の研究と努力で酒造りを進めてきた静岡ならではの取り組みといえるかもしれませんね。
変わらぬ伝統を引き継ぎつつ、研究や努力で新しい酒造りにチャレンジしていく静岡の地酒造りは、日本酒ファンにとどまらず今後も世間の注目を浴びそうです。そんな作り手のチャレンジ精神が光る静岡の地酒。「静岡酵母」と富士山をはじめとする自然の恵みが織りなす豊かな味わいを、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。