広島県は、酒どころとして知られており、特に東広島市の西条エリアは日本酒の名産地です。そんな広島県の名酒を受けるのが酒器であり今回はそんな広島のおすすめ酒器を紹介していきます。
※この記事を書いたライターランニングフリージーのプロフィール
宮島焼 ぐい呑
広島の伝統工芸品として知られているのが宮島焼です。この宮島焼は、広島県の西部にある廿日市で焼かれている焼き物で、素朴で温かみのある風合いが特徴です。別名を「お砂焼」といい、これは宮島にある厳島(いつくしま)神社の砂を焼き物に混ぜていることからそういわれています。
もともと江戸時代に全国から訪れる厳島神社の参拝者向けのお土産のような目的で焼かれ始め、小物に強みを持った焼き物として誕生しました。そして明治期に入ってもその技術力を高めていった経緯があります。しかし、たびたび消滅の危機を迎えながら現代にその技術を伝えています。こういった経緯は広島県内に数多くあり、広島にあった伝統的な焼き物も明治期の動乱などで消滅していきました。そんな厳しい環境にあっても健在な工芸品でもあります。
広島東洋カープ 限定グッズ 勝酒徳利
カープファン必見!広島東洋カープ 限定グッズ 勝酒徳利一時期、その活躍からカープ女子という言葉が出たほど、強い人気を持つ野球チーム、それが広島東洋カープです。
この広島東洋カープはもともと、広島市民の市民運動のもとに誕生した野球チームで、東洋工業(現在のマツダ)が資金面のサポートを行ったものの資金力で他球団に比べて弱く、練習量の多さで勝利を勝ち取ってきた雑草魂のチームです。
こういった経緯から、現在でも広島東洋カープに強い思い入れを持つ広島県民は多く、日常のちょっとした小物に、このチームの品物を取り入れる方も少なくありません。
もちろん日常遣いの代表とも言える酒器にもこういった流れはあります。カープのトレードマークである真っ赤な色を徳利全体に惜しげもなく塗ったこの徳利が、その代表といえるでしょう。カープのロゴと絶妙な色遣いでカープらしさを演出し、自宅でカープを応援するにはもってこいの酒器に仕上げています。勝利徳利の名前でゲン担ぎをしながら、テレビの前でカープを応援しましょう。
広島東洋カープグッズ 赤ヘル呑み
カープへの思い入れの強さは先ほども紹介したとおりです。そして、その思い入れはカープの酒器の質へのこだわりへもつながっていきます。ノベルティというとキャラクターのデザインが先行していることも珍しくありません。そのため、一部の熱狂的なファンからは質にもこだわったノベルティを欲する声がたびたび聞こえてきます。
この赤ヘル呑みは、こういった声にこたえた質もデザインも優れた酒器です。この赤ヘルをひっくり返したようなぐい呑みは、形や製法にこだわった質の高い酒器でもあります。形に関してはカープの選手が使っている実際のヘルメット(通称赤ヘル)を3Dスキャンにかけて、それを精巧に縮小しています。更に鋳造専門企業として高い実績を持つ企業が製造に当たることで製法にもこだわっているぐい呑みです。同社が持つ技術をふんだんに用いて錫(すず)100%で鋳造することによって優れた熱伝導と素晴らしい飲み口の質感を与えています。
そんな酒器を支えるのが焼杉で製作した土台で、カープのヘルメット形状のぐい呑みをきちんと支えています。ノベルティでも質が高い、そんな印象を与えるインパクトある酒器です。
サンフレッチェぐい呑み
ロゴとか、こだわりたっぷり。
サンフレッチェぐい呑み…シブいです!#sanfrecce pic.twitter.com/7v4wcuPu4Z— IRON_FACTORY (@IRONFACTORRY) August 16, 2018
広島はサッカーも盛ん。サンフレッチェぐい呑み
広島のスポーツチームというと、広島東洋カープが第一に思い浮かびます。しかし、広島は野球以外にもサッカーも盛んな土地柄として知られています。その広島サッカー界のトップに君臨するのがサンフレッチェ広島です。日本最高峰のサッカーリーグであるJ1リーグでたびたび優勝し、アジアチャンピオンズリーグでも勝利を経験した強豪です。
そんな強豪チームをイメージした金属製のぐい呑みがこの酒器になります。ひとつひとつ職人の手作りで作られた錫のこだわり抜かれたぐい呑みです。サンフレッチェ広島のモチーフである三本の矢(サン=3、フレッチェ=イタリア語で「矢」)をあしらっているだけでなく、底面には熊のチームマスコットキャラクター、サンチェの顔が立体的にデザインされています。一見硬派な金属製のぐい呑みに見えますが、底を除くと愛嬌のあるサンチェの顔が浮かぶというギャップが面白い酒器です。
亀齢酒造の徳利
亀齢酒造で購入したお気に入りの徳利で燗を。
ゆっくりと広島滞在の夜を過ごしております。
huenicaの休日 pic.twitter.com/mjnz0n2ESm
— 榎本聖貴(huenica) (@KiyotakaEnomoto) October 30, 2015
広島の名酒が提供している酒器・亀齢酒造の徳利
全国の酒造メーカーが自社をイメージした酒器を居酒屋に提供したり、家庭用に販売したりするといったことを行っています。その流れは、当然全国有数の酒どころとして知られる広島の酒造メーカーも例外ではありません。広島の酒どころ、西条のメインストリートにある酒蔵通りに面して建つ亀齢酒造もその1つです。
歴史のある酒造メーカーとして広島県内でも確固たる地位を築いている亀齢酒造は、甘口の傾向の強い広島の日本酒にあって、かたくなに辛口の日本酒を市場に供給し、広島の酒造業界の中でも個性を出してきた歴史があります。甘口の日本酒ブームが起こった時期でさえも決して甘口の酒を造らなかったということでもそのこだわりが理解できるのではないでしょうか。
ストイックに辛口のお酒を造り続けている亀齢酒造ですが、オリジナルの徳利はそんな印象を与えないデザインです。コミカルな亀のイラストが上機嫌で盃とひょうたんをもって腕を高々と上げています。ひょうひょうとしていながらも中身は固い信念を持つ、そんな印象を与える徳利に感じてしまうこともあるはずです。
カープ 純銅鎚目一口ビール
野球観戦にはビールも最高!カープ 純銅鎚目一口ビール
野球観戦といえばビール、そんな方も多いはずです。こういったニーズにカープが応えたのがこの酒器です。金属加工の街として名高い新潟県の燕市にいる金属加工職人が1つ1つ丁寧に加工した金属タンブラーになります。
カープロゴがワンポイントで入った、シックなデザインで、ビールを注げばその泡立ちの良さや口当たりの良さで、きっと野球観戦が楽しくなること間違いありません。銅製品特有の経年変化も楽しめるので長く使える酒器です。
恋のしずく徳利とおちょこ
本館地下1階酒売場では、こんな可愛いおちょこと徳利を販売中です🍶
10月6日(土)・7日(日)は西条の酒まつりですね~♪映画『恋のしずく』も楽しみですね~🥰 pic.twitter.com/OiNz825LHr— そごう広島店 (@sogo_hiroshima) October 5, 2018
日本酒映画とタイアップ!恋のしずく 徳利とおちょこ
恋のしずくという映画があります。この作品は日本酒の名産地、東広島市の西条が舞台になっている日本酒の映画です。
主人公が日本酒造りに目覚め、恋話も絡めた作品という内容なのですが、この作品とタイアップした酒器がこちらです。主人公の女性をイメージした女性的なデザインは、女性が日本酒を楽しみたい時もおすすめしたい酒器といえます。
[映画ニュース] 川栄李奈の映画初主演作「恋のしずく」10月公開決定! ポスターもお披露目 https://t.co/8t4G3lA5GD pic.twitter.com/PHK7iDtIVJ
— 映画.com (@eigacom) July 26, 2018
まとめ
広島はかつて数多くの窯元があり生活に必要な陶器が盛んに作られていました。現在はその数が減ったものの連綿と続く技術や海外の技術を取り入れた新しい流れが起こりつつあります。そんな陶器は酒器も多く作られており、魅力的なものが数えきれないくらいあります。
一方、中国エリアでも有数の経済圏を持つ広島を背景に、様々な商業活動が行われ、酒器に関してもノベルティや関連グッズという形で数多くの製品が生み出されています。単にキャラクターや商品PRとして用いられるだけでなく、品質にこだわったものが多いことから決して品質がおろそかになっているものはありません。このように過去から未来、堅いものからユニークなものまで多彩な酒器があるのが広島の魅力といえるのではないでしょうか。