北関東にあって独自の食文化を持っているのが群馬県です。レジャー感覚で家族連だって競輪場などに行く文化などユニークな一面も見られます。
この記事を読めばきっと群馬県のおつまみ事情が分かるのではないでしょうか。
※この記事を書いたライターランニングフリージーのプロフィール
お肉系
しし鍋
群馬のジビエ!しし鍋
群馬県には長野や栃木と接するエリアに広大な森林や山々が広がっています。そんな群馬県は、当然ジビエ料理も盛んであり、イノシシの鍋、しし鍋も食べられている機会が少なくありません。群馬の一帯が上州と呼ばれ始めた5世紀頃から猪は食されてきたという、他県にはないジビエの伝統があります。主に専門店や旅館などで食べられることが多く、薄く切ったイノシシ肉を牡丹の花のように美しく並べられたこの様子は、それだけでお酒が進みます。
イノシシ肉の旨味とみその効いた鍋は、お酒と合わせれば、きっと納得の味わいと言えるのではないでしょうか。
上州餃子
宇都宮だけじゃない!上州餃子
餃子と言えば、北関東であれば宇都宮をイメージする方が大半ではないでしょうか。
実は同じ北関東でも群馬県にも餃子文化があるのです。上州餃子は、上州麦豚と呼ばれる群馬独自の飼料で育ったブランド豚を使用し、臭みの少ないのが特徴の豚肉です。この豚肉を贅沢に使い、餃子にしたのがこの上州餃子になります。更に群馬名物の嬬恋村の高品質なキャベツをたっぷり使い、ジューシーでシャキシャキした食感の餃子に仕上がっています。これだけ聞いただけでもいかにお酒と合いそうか分かるのではないでしょうか。
ちなみに現在は京都にその座を譲ってしまいましたが、餃子の消費量において前橋(群馬)は宇都宮や浜松に次ぐランキングを保持していました。
コロリンシュウマイ
豚脂の味わいが光る!コロリンシュウマイ
桐生名物コロリンシュウマイ。でんぷんのような何か。ソース味の餅じゃ!美味い。ゆいおぐらを“感じろ”💪 #小倉唯 #みどり市 pic.twitter.com/ALJF0xZPFe
— ふぁてちゃ提督@3/6ウマ娘4th東京現地 (@fatechan) August 14, 2021
餃子以外にも知られいるのがコロリンシュウマイです。
群馬の方がこれを見て肉料理ではないのでは、そう感じる方もいるのではないでしょうか。実際に食べてみると男爵いも、玉ねぎしか具が入っていない印象を受けます。目に見える原料としてはそれだけなのですが、実は味わいの軸となっているのが豚の背脂、豚脂です。豚肉と脂を切り分けしている為、実はひき肉よりもコストが掛かっています。この豚脂をしっかりと皮に包み、蒸し上げるのです。加熱すれば当然全て溶けてしまいジャガイモや玉ねぎに吸収されてしまう為に消えたように見えます。しかし、これらの野菜に豚の旨味を十分にしみ込ませることでお酒にも合うおつまみになるのです。
この旨味は十分お酒に合うおつまみと言えるのです。
もつ煮
お酒の定番?群馬のもつ煮
群馬には、牛・豚・鶏などのホルモン部分を煮込んだもつ煮という料理があります。これは近隣の県にも見られますが、特に群馬県では盛んに食べられている料理です。モツ(ホルモン)を煮込むという定義さえ守っていれば、それはもつ煮と言える為、各店舗様々な味付け(基本は味噌味)で出されてます。煮込み料理自体、お酒に合うことがほとんどですから、当然もつ煮もお酒のおつまみに最適です。実際に居酒屋や食堂などではおつまみとして出されることも少なくありません。
群馬名物のこんにゃくもたくさん入っている為、歯ごたえも楽しめるおつまみです。もし、群馬の飲食店で見かけたら一度食べてみてはいかがでしょうか。
お野菜系
ねぎぬた
群馬の下仁田ネギを使った逸品!ねぎぬた
ねぎぬたは北関東を中心に食べられているねぎと酢味噌を絡めた料理です。
群馬にはねぎのブランド、下仁田ねぎが知られており、それを使ったねぎぬたは格好のおつまみです。味噌や砂糖を酢で伸ばしたタレを作り、ゆでたねぎをあえて作るだけのシンプルさなので道の駅などでねぎを買って自宅で作っておつまみにするのもオススメできる食べ方と言えます。またお店や家庭によっては、薬味としてすりごまを加えることもあります。風邪予防にもなる、健康的なおつまみでもあるので、逸品加えてみるのも良いのではないでしょうか。
下仁田ねぎコロッケ
ねぎとこんにゃくの群馬タッグ!下仁田ねぎコロッケ
道の駅 下仁田の 下仁田ねぎ コロッケ😋 pic.twitter.com/6q4Q1IOUjK
— たかよし (@takajdk) January 20, 2019
下仁田ねぎコロッケは、ジャガイモのコロッケをベース、下仁田ねぎとこんにゃくを加えたコロッケです。冬場に群馬で流通する下仁田ねぎをふんだんに使ってコロッケの種を作り、そこにこんにゃくを加えるといういかにも群馬らしいおつまみに仕上がっています。
おかずにしても十分役目をを果たしてくれますしおつまみにしてもお酒に合います。ソースを工夫したり、形を変化させたりして様々なバリエーションが生まれており、お店や家庭によってそれぞれ違った下仁田ねぎコロッケを味わうことができます。
宮崎菜の漬物
群馬の地野菜を使ったお漬物!宮崎菜の漬物
今日,宮崎菜を漬けました。写真は漬け込む前の収穫した宮崎菜です。数日で桶に水が上がり漬物として食べられるようになります。
おやきの材料になるまでには更に数日かかるので,来月(3月)にはおやきの販売を始めたいと思っています。
ぜひ召し上がってください。
十一屋さんの投稿 2016年2月21日日曜日
宮崎菜の漬物は、群馬の地野菜である宮崎菜を塩漬けにした漬物です。
いつ頃から栽培されているか分かりませんが、古くから群馬県で栽培されている地野菜として知られています。
宮崎菜は野沢菜にも似た外見ですが、野沢菜とは異なりピリッとした味としっかりした歯ごたえが楽しめる野菜です。
その為塩と共にショウガを加えて、宮崎菜の特徴を高める漬け方も良く行われます。
古漬けにするというよりはその質感を生かして浅漬けで食べることが多く、その食感と味わいはお酒ともよく合うおつまみです。
群馬県の食の文化や郷土料理について
群馬県は葉物野菜の栽培に適していることから野菜はキャベツや宮崎菜を使った料理が多くあります。それらは食べやすく当然お酒に合うおつまみとしてもあいます。肉料理に関しても豚肉を中心とした料理が多く、それらもおつまみには最適な料理です。
ここからはそれ以外のお菓子などのおつまみを紹介していきましょう。
その他・お菓子系
伊勢崎もんじゃ
シロップが決め手のB級グルメ!伊勢崎もんじゃ
伊勢崎もんじゃ。
イチゴシロップ入だよ pic.twitter.com/rvdxcgP8Dn— TULIPIAN (@tulipiankid1) January 19, 2020
もんじゃ焼きといえば東京を連想する方が多いのではないでしょうか。実はこのもんじゃ焼き文化は群馬県にもあり、伊勢崎もんじゃがその代表格です。東京のもんじゃ焼きと違うのは、具がほとんどない事や味付けにかき氷シロップを入れること。具に関しては、砕いたラーメンスナック程度のもので、ほとんどが小麦粉の生地です。更に味を濃厚にし、甘辛く仕上げる為にかき氷シロップ(イチゴ味)を隠し味に使います。ヘビーユーザーは味のメインに据えるほどシロップを入れてスイーツ感覚で食べることもります。
ソースの香りとシロップの香りが混ざり、意外とお酒に合うB級グルメでもあります。
こんにゃく大福
群馬の名物を生かしたお菓子!こんにゃく大福
こんにゃく大福は大福のお餅部分にこんにゃくを入れたお菓子です。大福自体お酒に合うおつまみですが、このこんにゃく大福は味のレパートリーが豊富なので、より様々なお酒に合わせられます。味は、マロン、紅いも、紅茶、りんご、ごま、スウィートポテト、桃、抹茶、プリン、チョコ、ブルーベリー、コーヒーとあるので日本酒でも洋酒でもビールでもあう味を探せるのではないでしょうか。
焼きまんじゅう
群馬名物の代名詞!焼きまんじゅう
焼きまんじゅうは、蒸して作ったあんこの入っていないまんじゅうを甘いみそだれで味付けし、焼いたものです。群馬のPRでも紹介される押しも押されもせぬ群馬名物と言えます。たれの付け方を工夫すれば極端に甘くならないのでお酒のおつまみにも最適です。
群馬しかない伝統的なおやつで飲む一杯もおすすめです。
群馬県の有名なお酒の銘柄 群馬県の有名なお酒の銘柄はいくつかあります。歴史でもお話しした牧野酒造の大盃、機械をできるだけ省いた昔ながらの酒造りで縁起の良い銘柄として有名な當選、聖酒造の関東の華、自然にこだわる蔵元永井酒造の水芭蕉、気軽に飲める辛口純米酒を作り続ける蔵元今井酒造店の上州風まかせ、まっ...
まとめ
群馬県は小麦が良く取れる気候であることから粉物文化が発達しており、今回は後半に粉もののおつまみを中心に紹介しました。これらはとてもお酒との相性が良く、おいしくいただけるおつまみですのでこれらを中心にお酒を楽しむのもおすすめです。