京都の酒器8選。清水焼などお酒にあうグラス・骨董品の紹介

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京焼

千年王都・京都市を擁する京都は、日本の伝統を今に伝えるエリアといえます。歴史ある京都には国内外から多くの人々が訪れ、様々な文化が行きかう交差点のような雰囲気も持っています。
そんな京都は日本料理を中心に様々な食文化があり、伏見を中心とした日本酒の一大産地でもあります。

おつまみライターランニングフリージー
ランニングフリージー
そんな京都のお酒を注ぐのは酒器です。京都は府内に多くの職人や企業が酒器の製造に携わっています。そのため多くの魅力的な酒器があります。今回は京都の酒器というテーマで様々な酒器を紹介してまとめました。

※この記事を書いたライターランニングフリージーのプロフィール

清水焼の酒盃


京都を代表する焼き物の酒器
清水焼は京都を代表する焼き物の1つです。清水寺に向かう途中の界隈で多くの窯元が窯を構えて、古くから多くの職人が製造に携わってきました。現在は、観光や景観、ばい煙などの問題から、生産は山科など郊外に移っていきましたが、現在でも京都での製造を続けています。5世紀前半には現在の清水焼の原型が見られるようになったことからその歴史の長さも分かります。
伝統を重視した繊細、優麗さが光る焼き物で、職人の巧緻な技術も光ります。そんな清水焼にお酒を注いで一杯飲むのも良いかもしれません。

 

宇治の作家の焼締め釉嵌徳利


半磁器の味わい深い徳利
京都には様々な職人が作陶を行っています。その作陶は宇治市でも盛んに行われており、釉薬をかけず高温で焼成した焼き締めの技術も用いられています。この高い技術を持つ宇治の作家が手がけた徳利がこの酒器です。中央の一本線が美しく、焼き締めの黒い徳利の美しさを高めています。
焼締めの酒器は、使用前に一度水にくぐらせることで、色合いがよくなり、汚れもつきにくくなるのが特徴です。京都の作家の手掛ける本格的な徳利で伏見の日本酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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黄桜の徳利

酒どころの酒造会社が手掛ける徳利
京都は酒どころの伏見があります。この伏見でも大手の酒造会社として知られているのが黄桜です。大正時代創業と長い歴史を持つ京都の企業としては比較的新しい企業ですが、黄桜をヒットさせたことで大手の企業として成長しました。
そんな黄桜が自社のオリジナル徳利として販売しているのがこの酒器です。シンプルなデザインで飽きがこないだけでなく、実用性を重視し晩酌に毎日使っても破損しにくい耐久性もあります。日本酒を毎日楽しんでいる方は、黄桜の徳利で晩酌するのも良いかもしれません。

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nileの晩酌セット


京都のガラス工房が手掛ける酒器
京都のガラス工房として知られるGlass Studio Caloreが手掛けるブランド、それがnileです。イタリア語でぬくもりを意味する「Calore」という言葉を工房の名前に入れて、ぬくもりを感じさせる酒器を多数世に送り出している工房でもあります。
この酒器も、ぬくもりというコンセプトを感じさせるガラスのぐい呑と片口に仕上げられており、工房を構える亀岡市の自然もどこか伝わってくるような印象を与えてくれます。こだわった形や色合い、そして模様を楽しみながら、お酒の席を少しだけ贅沢に、そして優雅な時間を感じつつ陶器のような風合いすらあるこのガラスの酒器でお酒を頂きましょう。

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桶のぐい呑み

桶職人が生み出したぐい呑み
京都には古くからある工芸品が数多くあります。そんな伝統工芸品もかつては、日用品であった時代をすごしていました。桶もその一つで、現代生活では利用する機会がほとんどなくなり工芸品のような印象を与えるような製品になっています。
このような背景に対して、酒器サイズまでコンパクトな桶を作り、世に問いかけている職人がいます。この酒器は隣県の奈良で伐採された吉野杉を京都の職人の技術で美しいぐい呑みに仕上げました。もともと杉と日本酒との相性は良く、美味しい日本酒に杉の香りがほのかに伝わって、より旨味を引き出してくれるでしょう。

 

Hiwairoのワイングラス


ガラスでありながら銀器のような風合い
chico硝子意匠という工房で生み出されたのがこのワイングラスです。
ガラスの表面を銀化させるという特殊な技法を用いることで、ガラス器のワイングラスでありながら、透過性を抑え銀のグラスのような風合いを持たせています。そこに鶸色(ひわいろ)と呼ばれる黄みの強い明るい萌黄色を差し色にしてインパクトを与えているのが特徴です。普段のワイングラスに飽きたという方もこのワイングラスにはインパクトを覚えるでしょう。

 

蘭文バビーグラス

アキツ産業株式会社
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京都の工業技術を生かした酒器
京都の主な産業は何でしょうか。多くの方が観光を中心としたサービス業と答えるかもしれません。しかし、実は工業を中心とした第二次産業が京都の主な産業であり、大阪や兵庫にも負けないくらい製造業が盛んな場所なのです。
このような背景から生み出されたこの酒器は、単に工芸品としての技術だけでなく、ビールを注ぐと細かな泡が立ち続けるという工業技術を取り入れたグラスです。非常に細かな研磨剤を用いたサンドブラストという技術でガラスを削り美しい模様と共に泡立ちが続く加工を施しています。観光、伝統、それだけでは終わらない京都のもう一つの顔を見ながらビールを一杯飲んでみてはいかがでしょうか。
 

公長齋小菅の五角形ワインクーラー


竹を集めて作ったユニークなワインクーラー
京都は竹の産地でもあります。そんな竹を用いて明治時代から連綿と竹細工を制作しているのがこの工房です。
竹は丈夫で抗菌性があるため、古くから食器にも用いられてきました。そういった伝統的な製品だけでなく、ワインクーラーにもその技術を生かしたのがこの酒器です。清潔なだけでなく熱伝導率が低いため、室温に左右されることなくワインを冷やすことができます。ちょっとした特別な時間に竹で作ったワインクーラーを使ってみるのもおすすめです。

 

まとめ

京都は、古くから様々な材料を使った製品がつくられてきました。そして、その製法は職人たちによって守られ、現在もその技法を用いて多くの製品を生み出しています。今回紹介した酒器も、様々な材料や技法を用いて生み出された酒器ばかりです。
これらの酒器を見れば、古くから多くの職人が酒器に対して熱意を持っていたことが分かるのではないでしょうか。そんな昔に思いをはせつつ、おいしいお酒を頂きましょう。もちろんサンドブラストの技法を使った近代的な京都のグラスを傾けるのも良いかもしれません。

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