北関東の北部にある栃木県は日光東照宮や豊かな自然など魅力にあふれたエリアです。そんな栃木県ではこれらの自然を生かした料理も多く生み出され、当然おつまみになる美味しい料理も少なくありません。
※この記事を書いたライターランニングフリージーのプロフィール
お肉系
宇都宮餃子
栃木の代名詞!おつまみは宇都宮餃子
栃木と言えば、宇都宮餃子。そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
実際に栃木はぎょうざが有名であり、静岡の浜松ぎょうざと毎年苛烈な競争をしていることで有名です。この有名な宇都宮餃子は当然お酒にも合うおつまみでもあります。通常のぎょうざに比べて宇都宮餃子の特徴は、野菜のバランスを多めにコントロールすることで肉のエキスや肉の歯触りを楽しみつつ野菜も楽しめるという点が挙げられます。そのためヘルシーに肉と野菜を食べたい方にもオススメできるおつまみです。
宇都宮ハムカツ
宇都宮で肉を存分に楽しむ!宇都宮ハムカツ
晩御飯は、宇都宮ハムカツ(*´ω`*) pic.twitter.com/66nbpAXkyN
— 佐倉Spica💣🍠 (@sakura_spica) July 30, 2020
宇都宮餃子を先程紹介しました。しかし肉の分量でいうと肉をもっと食べたいという意見があります。確かに味わいだけ見れば栃木一の名物と言っても過言ではありませんが、野菜も含まれている分肉の分量が少ないという印象は否めません。
そんな方におすすめしたいおつまみが宇都宮ハムカツです。このハムカツはあらびきの豚肉を贅沢に使い独自にブレンドした香辛料を加えて仕上げた特製ハムをかつにしたものになります。実際に栃木での人気は高く、隣県の埼玉県のスーパーで販売し大変好評を博しました。餃子に次ぐ新たな名物になりうるポテンシャルを持つおつまみ、それが宇都宮ハムカツなのです。
ポテト入り焼きそば
焼きそばとじゃがいもの好相性!ポテト入り焼きそば
栃木県足利市の名物として誕生した、ポテト入り焼きそばは蒸したじゃがいもをソースで炒めた「ポテト」という同地のおやつと焼きそばを組み合わせた経緯があります。ソースという共通項がこの2つの料理を組み合わせ、栃木でも最適なのおつまみへと進化しました。焼きそばの豚バラ肉とポテトとの相性も最高で、どんどんお酒が進みます。
八溝ししまる焼き肉
栃木発のジビエ!八溝ししまる焼き肉
栃木は内陸県として森や山で囲まれた自然豊かなエリアです。そんな環境に住むイノシシをジビエ料理として提供する試みが行われています。このイノシシを使った料理を八溝ししまるといってブランド化しているのです。
豚肉よりも野趣あふれる味わいでお酒との相性も良いこの八溝ししまるを焼き肉にして食べれば、きっと素晴らしいおつまみになること間違いありません。
ちなみにこの八溝ししまるを使ったしし鍋、串焼き、メンチ、南蛮そば、ソーセージなどもお酒と合いますから、それらを頂きながら一杯飲むのも良いのではないでしょうか。豚肉よりもどっしりとした野生の味を感じることができるはずです。
お野菜系
日光ゆばの刺身
日光の山岳信仰が生み出したおつまみ!日光ゆばの刺身
栃木県の代表的な観光地の一つに日光があります。この日光では古くから山岳信仰が盛んであり、輪王寺を中心とした仏教の修行の場でもありました。そういった背景から全国でも有数の精進料理の発達をみせ、その代表格でもあるゆばも独自の進化をしてきました。この日光ゆばは製造過程で幾重にも巻き上げるので、丸くボリュームがあることが特徴です。そのため、ゆばの食感をより楽しめるという強みもあります。そんな特徴を特に感じられるのが刺身にした日光ゆばです。日光ゆばの刺身を食べることで、その味わいが口の中に広がります。さらにお酒を含めば、その風味は更に昇華します。
精進料理はあっさりしすぎているというイメージを持っている方も、このゆばの刺身をいただけば十分おつまみのポジションを張れる料理だとわかるのではないでしょうか。
足利シュウマイ
栃木は餃子だけじゃない!足利シュウマイ
足利シュウマイは
肉が入ってないのにシュウマイなのです。
入ってるのは片栗粉と玉ねぎ
ソースで食べてね♪ pic.twitter.com/vEPAusMe0D— うしさん (@usito) November 20, 2017
栃木といえば餃子ですが、実はシュウマイも隠れた名物であり、おつまみです。この足利シュウマイは肉を入れません。肉が貴重だった戦後の屋台から生まれたこのシュウマイは、玉ねぎがたくさん詰まった野菜のおつまみなのです。肉を一切入れないため、違和感を感じるかもしれませんが、玉ねぎの甘みだけでどんどんお酒が進むという不思議な体験ができます。実は隠れた名物、しかも肉を使っていない野菜のシュウマイ、そんな不思議なシュウマイが足利シュウマイなのです。
いとこ煮
栃木のいとこ煮は一味違う?その特徴とは
いとこ煮は全国で見られる料理です。そのためこんな場所で紹介する必要もないのでは、そんな意見もあるでしょう。しかし、栃木のいとこ煮は全国でも珍しい甘いいとこ煮なのです。小豆とかぼちゃを甘く煮てスイーツのような料理に仕上げます。
この甘さが優しく自然で、お酒とも意外と相性がいいのです。
甘じょっぱく仕上げてレンコン、里芋、大根、ごぼうを入れる変法もありますから、各お店や家庭での違いを楽しめるおつまみでもあります。
栃木県の食の文化や郷土料理について
栃木県は海のない内陸県ですが、その代わり肉や野菜を使った料理が発達してきました。そういった背景からおつまみも肉や野菜が多いという印象です。今回紹介している栃木のお酒に合うおつまみは、実際にそういった傾向にあります。しかし、次からは趣向を変えてお菓子でもお酒に合うおつまみはないかというテーマでいくつか提案していきます。これらは比較的お酒との相性も良いと言えそうなおつまみなので、一度試してみてはいかがでしょうか。
その他・お菓子系
大麦ダクワーズ
お酒と原料が近ければ相性も良い!大麦ダクワーズ
東京ライブ時にいただいた
大麦ダクワーズの
スノーホワイト💕
3種類の味全部美味しいです😊💕
ありがとうございます😊💕 pic.twitter.com/VVSyu2scJD— 山﨑えみシンガーソングライター (@LmmRez) January 15, 2020
大麦ダクワーズは国産大麦100%使用したアーモンド風味のメレンゲの焼き洋菓子です。食べやすいおつまみサイズにもできるお菓子で、外側のサクサクした食感と中のふわっとした食感でお酒との相性も良いといえます。大麦を主な原料とした蒸溜酒(ウィスキーなど)もありますから、同じ素材で作ったこの大麦ダクワーズもきっとあうのではないでしょうか。
モンドセレクション金賞受賞の実績もありお菓子単独でも非常に質が高いです。
かりまん
軽い食感のおまんじゅう・かりまん
かりまんは、栃木の名物のかりんとうを外皮にまとわせたまんじゅうです。まんじゅう自体お酒との相性もいいですから、このかりんとうのような軽い食感はこの相性を更に良いものにしてくれます。
一日でこの食感は失われてしまいますが、温めれば復活しますので温めたカリカリのかりまんとお酒を自宅で楽しむのもおすすめです。
古印最中
サイズもちょうどよく・デザインも楽しめる!古印最中
栃木県が誇る
銘菓「古印最中」 pic.twitter.com/SXPGejepxU— 山下 晴海 (@GOMU218) February 10, 2020
栃木県の観光地として有名なスポットに足利学校があります。この足利学校の図書館で使われていた古印をモチーフに最中に仕上げたのがこの古印最中です。古い印章のデザインは最中のデザインとしてもユニークで、お酒を飲みながら見ても楽しめます。もちろん中のあんこも甘さが程よく、お酒の味を邪魔しません。
相田みつを先生の書や日光の伝統工芸、ろうけつ染めの包装紙も目を楽しませてくれます。お菓子だけでなく包装でもお酒が飲めるお菓子です。
栃木県の地酒の歴史と実績 栃木県といえば北関東にあり日光や中禅寺湖など日本で有数の観光資源や、全国名水百選で第1位に輝く尚仁沢湧水や出流原弁天池湧水など水資源にも恵まれています。 栃木県の地酒は200年の歴史があり、名水が多くて本格的な味わいに仕上がっていることが特徴です。県内の蔵元は33ありそ...
まとめ
栃木県は海がないからといっておつまみが少ないという事はありません。今回紹介した以外にも肉や野菜、そしてお菓子のおつまみが多く存在します。そんな栃木県のお酒に合うおつまみは、想像以上に層が厚いものといっても過言ではありません。もし栃木を訪れたら、その層の厚さを体験してみるのもおすすめです。きっと意外なおつまみを発見できるのではないでしょうか。