お酒を飲んだあとの定番と言えば、〆(しめ)ですよね。お酒の席で食事をたくさん食べたつもりでも、なぜか無性に食べたくなってしまうという経験がある方も多いのではないでしょうか。
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なぜ!?お酒を飲むとしめのラーメンを食べたくなる理由
締めの定番といえば、やはりラーメンが人気です。飲み会の後にラーメン屋さんについ立ち寄ってしまう、という方も多数いるでしょう。酔いが回った身体に染みわたる感覚は、なんども味わいたくなるものです。
実は、お酒の後にラーメンが食べたくなるのには明確な理由があります。
お酒というのは、アルコールで出来ています。アルコールが体内に入ると、肝臓が糖よりも先にアルコールを分解しようとします。そのため血糖値が低下し、脳が血糖値を上げるように働きかけ、「お腹が空いた」という感覚になるのです。またアルコールの分解には糖がエネルギーとして使われており、身体は不足した糖を欲します。そのため何か炭水化物が欲しいと感じるようになるのです。
炭水化物の中でもラーメンが人気である理由は、スープにあります。豚骨ラーメンによく含まれている「イノシシ酸」は、肝臓でアルコールが分解されるのを手助けする役割を持っています。また、アルコールには利尿作用があり、お酒を飲むと身体から塩分や水分が失われていきます。身体が自然と糖質や塩分・水分のたくさん入っているものを求めるようになり、ラーメンはそれにピッタリというわけです。
よく食べられるお酒の締めランキング
お酒の締めに選ばれているものには何があるでしょうか。アルコールの種類にもよりますが、以下のようなものは特に人気があります。
1位ラーメン
塩分や水分、糖質が豊富でアルコールを摂取した体にぴったりです。夜遅くまで営業しているラーメン屋さんも多く、飲み屋の帰りや2件目、3件目に立ち寄る人が多いです。
2位お茶漬け
ラーメンと同じように塩分・水分・糖質が含まれていて、自宅でも簡単に作れるため〆として人気です。ラーメンほど油っぽさがないので、飲んだ後に胃が疲れていても食べやすいのがポイントです。
3位うどん
食事と合わせてお酒を飲む場合、一品料理とアルコールを楽しみ最後に麺類を注文するという方も多いです。炭水化物でありながら米類よりもスルッと食べられるため、〆として人気があります。
4位スイーツ
女性人気が高く、カクテルやワインなどの後にも選ばれています。血糖値がすぐに上昇し、空腹感が満たされます。パフェやアイスなどは定番で、メニューに用意している居酒屋も多いです。
海外でしめに選ばれている締めの料理
実はラーメンをしめに食べるのは、日本人ならではの文化です。海外では違うものがしめとして選ばれているようです。いったいどのようなものが食べられているのか、国別の「しめ」をご紹介します。
アメリカ:ピザ
Grab a beer & some pizza, let's finish off Day 5 the right way! What's for dinner? Beer & pizza, obviously! #CincyPizzaWeek #BraxtonAndPizza pic.twitter.com/WHERYKHynU
— Cincinnati Pizza Week (@CincyPizzaWeek) November 10, 2017
アメリカでの定番は塩分や糖質がたくさん含まれたピザです。特にチーズのたくさんのっているものが人気で、サラミやソーセージが具になったものなども人気があります。パーティーなど大人数で飲む機会の多いアメリカらしい「締め」です。
イギリス:フィッシュ&チップス
🚨NEW VENDOR ALERT🚨
Backpackers Box is bringing their famous UK style beer battered Fish & Chips to our hungry Market goers featuring a local pineapple slaw!! Find them weekly at our Honolulu Farmers Market, Blaisdell lawn every Wednesday 4-7p 🐟🍟 pic.twitter.com/YmwSrm32VG— Hawaii Farm Bureau Farmers' Markets (@HFBfms) November 6, 2019
フィッシュ&チップスは魚のフライとフライドポテトを合わせたものです。ほかにもイギリスでは「ケバブ」などもしめとして好まれています。
ドイツ:カリー・ヴルスト
German beer and curry wurst! pic.twitter.com/rpxWYdeQDw
— Shinichi Harada (@shin1_h) April 23, 2016
カリー・ヴルストは、焼きソーセージをケチャップとカレー粉で味付けした料理です。ドイツビールとの相性も良く、定番中の定番です。
中国:串焼き
Having lamb skewers in Beijing! #MarkRuffalo #撸串 pic.twitter.com/64MZ26M9Uf
— 🌈ee (@____ee____) June 22, 2016
中国では意外なことに串焼きが好まれています。日本のラーメン屋台のように、中国では夜になると串焼きの屋台が並びます。塩分がよく効いたスパイシーな味付けがアルコールの後に好まれており、片手で食べられるのもポイントです。
メキシコ:タコス
A real delight to sit at @thedrakeeatery beer garden in Market Square for @FourWindsBrewCo and tacos courtesy Cafe Mexico. Safe and delicious afternoon. 👍🏻 pic.twitter.com/e8610aw76e
— Rayna (@QuenchWines) July 26, 2020
メキシコではお酒のあとにタコスを食べるのが一般的です。サルサソースのイメージが強いタコスですが、お酒の後にはライムを添えて食べるのも好まれています。
しめは太るって本当?
お酒の後にしめの料理を食べると太るというイメージが強いかと思います。実際にしめのラーメンなどは体重や体脂肪増加の原因ともなります。
理由として、アルコールそのもののカロリーが高いことが挙げられます。ビール中ジョッキ1杯や日本酒1合は約200kcalあり、これはご飯茶碗1杯分のお米と同程度のカロリーです。ここに加えてさらにしめの料理を食べると、カロリーを過剰に摂取したことになり体重増加の元になります。
とくに休みなく続けて食べた場合、身体はまずアルコールで摂取したカロリーから消費しようとします。そのため食べ物からのカロリーは消費が滞り、蓄積されていきます。「それでもどうしてもお酒の締めにはどうしてもラーメンが食べたいんだ!」という方は、ダイエットを意識した青汁ラーメンスープなどにもチャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか?
しめの食べ物は健康に良くないの?
しめを食べると太りやすいということもあり、しめの食べ物=悪いものと認識されてしまうかもしれません。しかし、しめの食べ物そのものが毒というわけではありません。
気を付けておきたいのは、過剰摂取です。上記でも述べましたが、お酒を大量に飲んだ後にたくさんのしめ料理を食べると確実にカロリーオーバーとなってしまいます。食べすぎは肥満や生活習慣病に繋がるので注意が必要です。短いスパンで見ても、翌日の胃もたれやむくみに繋がりますので気を付けておきましょう。
ただしせっかくアルコールを楽しむときに、我慢をしすぎてストレスを抱えてしまっては逆効果です。あくまでも食べすぎに気を付けながら、身体にいいものを選ぶようにしましょう。
お酒を楽しみ続けるためには、体に良いお酒の飲み方を行います。ポイントは休肝日を一週間に二回ほどの割合でとることです。 そもそも休肝日とは、お酒を摂取した体、特に肝臓を休ませるために必要なことです。体に入ったアルコールが分解される時間は三時間以上を必要とします。いくらお酒を飲む前に飲むドリンクやサプ...
身体に良い「酒のしめ」8選
身体をいたわりながら楽しめる“しめ”をお探しの場合には、以下のようなものがおすすめです。
お味噌汁
おにぎり
太るのであれば、お酒を飲むときに食べないようにすればいいと考える方もいらっしゃるかもしれません、しかしお酒を飲んだ後に肝臓を動かすためには、多少の食事からエネルギーを得ることが必要になります。
そうめん
コンビニで買えるおすすめの「しめ」は?
24時間営業の多いコンビニでは、いつでも気軽にしめになるものが買えるというメリットがあります。お酒を飲んだ後におすすめしたいコンビニの料理・おつまみをご紹介します。
春雨ヌードル
低カロリーの春雨ヌードルは、ラーメンに変わるしめとして大変おすすめです。おでん
味のしみ込んだおでんは満足感を得やすいです。できれば白瀧やこんにゃくなど、カロリーが低いものを選ぶといいでしょう。食べすぎには注意です。
中華スープ
味噌汁と同様、塩分や水分で満足できるにもかかわらずラーメンよりもカロリーが低い点がおすすめの理由です。インスタントのものをいくつかストックしておけば、いつでも気軽に“しめ”を楽しめるでしょう。宅飲みにおすすめレシピ!自宅で簡単に作れるしめの一品
きのこと豚肉のにゅうめん
焼き茄子と豚肉と舞茸のにゅうめん pic.twitter.com/eAvu09x2vv
— 深緑野分 (@fukamidori6) December 13, 2016
そうめんをあたたかくして食べる「にゅうめん」は、低カロリーながら満足できるのでおすすめです。
茹でたそうめんにあたたかいつゆをかけ、お好みの具をのせれば完成です。炒めたきのこや豚肉をのせれば、ボリュームもばっちりです。お好みでゆずや七味で味付けしてください。
鯖缶のお茶漬け
鯖缶豆腐茶漬け美味すぎる
絶対痩せてやるからな #音雨高校ダイエット部 pic.twitter.com/molMbsWWhg— あなざー🌿⛩ (@vipanother) June 19, 2020
身体にやさしいお茶漬けは締めの定番です。基本的には好きな具材を入れて大丈夫ですが、缶詰のサバなどを使えば簡単にしっかりした味の一品が作れます。白いご飯に缶詰を開け、出汁を注げば完成で、お好みで三つ葉などを散らすのがおすすめです。
まとめ
お酒を楽しむ際に欠かせないのが“しめ”です。過剰摂取には気を付けながら、ほどよく楽しめるようにしましょう。身体に優しいものを選んだり、休肝日を作ったりしながら、お酒としめ料理をたくさん味わってくださいね。