「龍神 吟醸 隠し酒」は、グラスに注ぐとフッと立ち上がる華やかな果実のような香り心地のいお酒。口を付けると白桃のような香りが鼻へ抜けていきます。

※この記事を書いた日本酒ライターdencrossのプロフィール
龍神 吟醸 隠し酒
「龍神 吟醸 隠し酒」を醸造するのは、群馬県館林市にある龍神酒造。「んっ」、そう思われた方はかなりの日本酒通でしょう。そう、龍神酒造といえば、ほとんど純米大吟醸のみで構成される銘柄「尾瀬の雪どけ」シリーズの醸造で知られる酒蔵。そう、「吟醸 隠し酒」は、龍神酒造のもう一つのブランドなのです。「尾瀬の雪どけ」に比べて、どこかこっそりと展開している感があるシリーズ。「龍神 吟醸 隠し酒」は、その名のとおり、本当に隠し酒のようです。ですが酒蔵の名前を冠した銘柄、酒蔵のこだわりが詰まっていることが窺えます。
尾瀬の雪どけ
龍神酒造の酒造りは、昔ながらの丁寧な手仕事。その卓越した酒米の処理は評価が高い。それとともに、最新の機械をも取り入れ、緻密な酒造り実勢している。その結果、市場で高評価の「尾瀬の雪どけ」などを生み出しています。「龍神」シリーズも製造手法は全く同じなので、美味しい日本酒が生まれないはずはありません。「龍神」シリーズは、「尾瀬の雪どけ」と違った商品構成をとっています。「龍神」シリーズは、主に酒米ごとにお酒をリリース。県内外の契約農家や生産者団体より入手した酒米を自家精米して醸造しています。酒米の種類にこだわっているため、酒米の中の酒米「山田錦」をはじめ、「愛山」、「雄町」といったお馴染みの酒米から、「山田穂」や「雄山錦」といったレアな品種まで。それぞれの酒米ごとに醸造しています。
龍神 純米大吟醸 生詰 赤磐雄町
今日も呑んでます。
三井の寿 福岡 美田 山廃にごり純米 糸島産山田錦
甘酸っぱいカルピス、でもちょっと苦味。美味しい(๑˃̵ᴗ˂̵)
龍神 群馬 純米大吟醸 赤磐雄町
柔らかい。甘い。ちょっと苦味
小鼓 兵庫 純米吟醸 志保里立手
北錦 五百万石 甘苦い。
鯛の鯛、見つけました(๑˃̵ᴗ˂̵) pic.twitter.com/kkpTPz0XnZ— hanatamago (@hanatamagotti) December 15, 2017
たとえば「龍神 純米大吟醸 生詰 赤磐雄町」は、岡山県赤磐市産の酒米「雄町」を、「龍神の井戸」の名水仕込んだ一本。「雄町」の特徴を意識して醸造されたというこちらは、ワイングラスで飲んでも美味いお酒だそうです。大吟醸酒らしい華やかでフレッシュ感のある果実の様な上品な香りに、濃醇で芳しい重厚で深い米のうま味と、喉越しにしっかり残る余韻が美味しいお酒です。なるほど、ワイングラスでもあうように、春先から秋口には雪冷えや花冷え、冬には温かい部屋で凉冷えで愉しむお酒です。
龍神 純米大吟醸 山田錦
本日のヲススメ!
酒は群馬県館林市より
『龍神 新酒純米大吟醸 山田錦』
肴は『採算度外視 本まぐろカマトロ2種盛り』
『松島成瀬産かき酢』
本日も皆さまの御来店お待ちしております(´ω`*) pic.twitter.com/ldEcfb1mry— みうら (@dispenalty55) January 29, 2020
「龍神 純米大吟醸 山田錦」は、稀少な酒米「山田穂」を贅沢にも全量使用して仕込んだ一本です。「山田穂」は、酒米の王者「山田錦」の母にあたる品種で、大正時代に兵庫県で品種登録されました。一時期、姿を消していましたが、近年になり少数ですが生産されるようになりました。そんな幻のような「山田穂」で醸したお酒の味わいというと、あざやかで華やいだ香りと、しっかりした芳醇な米のうま味と甘みが口に広がります。喉越しはサッパリとキレが良い味わい。食事のお酒としても優秀。お料理を引き立てる味わいは、晩酌にもピッタリです。
名水の井戸より名をえた「龍神酒造」の酒米へこだわったお酒のシリーズ「龍神」には、さらにいろいろな酒米を仕込んだお酒がラインナップされています。しかし、数量が少なかったり、季節限定であったりと、なかなか入手は難しいものです。ですから、気になる「龍神」を見付けたら、即購入することをお勧めします。ただ、冷蔵庫へ保管しなければならないお酒もあるので、冷蔵庫の容量が気になるところです。4合瓶を買えばいいのですが、やっぱり1升瓶が欲しくなりますね。