「山本」は秋田県にある白神山地からの名水によって生み出された、上質な日本酒です。明治から続く伝統の技術と蔵人たちのこだわりを詰め込んだお酒は、味わい深く日本酒ファンから高い評価を受けています。
この記事ではそんな山本について、そのこだわりや製造の背景、味わいについてまとめています。美味しい日本酒を探している方は必見ですよ。
※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフィール
酒造の歴史とこだわり
「山本」を作っているのは秋田県にある山本合名会社です。酒造は白神山地の南方に位置していますが、そこは日本酒づくりに欠かせない水や米に恵まれた土地で、さらに適度な涼しさなど気候にも恵まれていることで知られています。

創業は明治時代までさかのぼります。1901年の創業から純米酒づくりに誇りを持ち、白瀑というブランドのお酒を作り伝統技術を磨いてきました。さらにこの酒造では伝統だけでなく、新しい取り組みにも挑戦し続けているのが特徴です。
近年では日本酒づくりに欠かせないと言われていた「杜氏」の制度を2005年に廃止しています。これは蔵人みんなが酒造りに対し責任を持ち、高い品質のお酒をつくりだすことを目標としたためです。蔵主が主体となって作られたお酒は、その名をとって「山本」と名付けられました。
山本の仕込み水

山本の仕込み水としてつかわれているのは、世界自然遺産にも登録された白神山地の天然湧水です。天然のダムとも呼ばれるほどの保水力をもつブナの原生林からじっくりと湧き出る水は、清らかでクセが少ない味わいです。日本酒づくりに相性のいい硬度がとても低い軟水で、身体にも優しく素材の味わいが活かされるのが特徴です。
酒米と共に日本酒原料に欠かせないもの、それが仕込み水(しこみみず)です。 この仕込み水は日本酒の成分の大きな部分を占めているものであり、味わいにも関係の深い材料と言えます。 ランニングフリージー 今回、この仕込み水についてその概要や適した水、味への影響や硬度別の代表銘柄につ...
山本の酒米
山本の原料米には、さまざまな種類の酒米が使用されています。秋田を代表する酒米「秋田酒こまち」や、「美山錦」などの有名なお米を贅沢に使用しており、素材本来の旨味や甘味をしっかりと感じられます。米作りから自社で行っており、自社田には仕込み水と同じ白神山地の水が使われるなど、こだわりをもって丁寧に作られています。
なかには複数の酒米をブレンドして作られたシリーズのお酒もありますが、これは酒米選びから磨きまで蔵元が責任を持ち丁寧に行っているからこそ為せる技です。伝統の技術と新しい挑戦をどちらも取り入れ、素材のうまさを最大限に活かせるようなバランスが保たれています。
日本酒はお米を原料にして作られています。日本人の主食であるお米から作られているのでとても身近に感じられるお酒ですよね。 日本酒はお米が原料になっていますが、どんなお米でも日本酒を作れるわけではありません。日本酒を作るのに向いているお米とそうでないお米があります。またどのようなお米を使って日本酒を作...
山本の遊び心
米作りからはじまるすべての工程を蔵元が行っている山本ブランドは、他にはないオリジナリティーが魅力です。味わいはもちろん、個性あふれるネーミングやラベルのデザインで話題性も抜群です。ご自身で楽しむのはもちろん、ちょっとしたギフトや贈答品に選んでも面白いでしょう。純米大吟醸や木桶仕込みの限定ラベルなど、コアな日本酒好きからも注目を集めるボトルが揃っているため、アルコールが好きな方にはぜひおすすめしたい銘柄です。
山本の評判
いろいろなシリーズがある「山本」ですが、シリーズに共通してスッキリした飲みやすさが好評です。たとえば個性が出やすい山廃仕込みのシリーズでも、あえてフレッシュさを残しており冷やしてキレ味を楽しめるなど、普段日本酒を飲み慣れていない方やアルコールに強くない方でも親しみやすい味わいです。
山本シリーズおすすめのボトル5選

ここまで、山本というお酒がどのようなものであるかをご紹介してきました。ここからはそんな山本のシリーズのなかでも、特におすすめしたいボトルについて5つご紹介していきます。ぜひ日本酒選びの参考にしてみてくださいね。
山本 純米吟醸 ピュアブラック
秋田酵母No.12を使用したこちらのシリーズは、火入れ酒とは思えないほどのフレッシュさが魅力です。一口含めばバナナを思わせるフルーティな香りと、ジューシーな旨みが感じられるでしょう。酸味で引き締まり後味はスッキリとしています。山本シリーズの中でも人気が高い1本です。- 原料米:秋田酒こまち
- 精米歩合:50-55%
- アルコール度数:15度
- 日本酒度:-
- 酸度:-
- おすすめの飲み方:冷や~常温
山本 秋田ロイヤルストレートフラッシュ 純米大吟醸 ハート
- 原料米:改良信交、美山錦、吟の精、美山錦、秋田酒こまち
- 精米歩合:50%
- アルコール度数:15度
- 日本酒度:+1
- 酸度:1.5
- おすすめの飲み方:冷や~常温
山本 木桶仕込み Ice Blue
- 原料米:美郷錦
- 精米歩合:45%
- アルコール度数:15度
- 日本酒度:+3
- 酸度:1.8
- おすすめの飲み方:冷や~常温
山本山廃仕込み 純米吟醸 サンシャインイエロー
通常山廃仕込みのお酒はお燗で楽しむものとして知られていますが、こちらのボトルはあえて熟成させないことで冷やした状態でバランスが取れるものとなっています。キレ味の良さは絶品で、山廃仕込みに苦手意識のある方でもチャレンジできるでしょう。アルコール感が苦手な方はオン・ザ・ロックで楽しむのもおすすめです。- 原料米:吟の精
- 精米歩合:55%
- アルコール度数:15度
- 日本酒度:+2
- 酸度:2.1
- おすすめの飲み方:冷やして
山本 純米吟醸 ドキドキ
可愛らしいネーミングが印象的なこちらのボトルは、リンゴ酸を通常の3倍も生成するという特殊な酵母を使い仕込まれています。その味は涼しげでシャキッとしており、それでいて飲みごたえのあるボディ感がポイントです。夏にしっかりと冷やして飲みたいお酒です。- 原料米:美山錦
- 精米歩合:55%
- アルコール度数:15度
- 日本酒度:+1
- 酸度:2.6
- おすすめの飲み方:よく冷やして
おすすめの飲み方とおつまみについて

上記でもご紹介したとおり、キレ味が特徴の山本シリーズは冷やして飲むと美味しいものがたくさんあります。そのため、おつまみを選ぶ際には冷酒にあうものを探すと良いでしょう。
たとえばお刺身や海鮮系のソテーなど、さっぱりとしたおつまみと相性が抜群です。柚子やレモン味などの柑橘系で味付けたものもおすすめです。
飲みごたえのあるお酒なので、シンプルな枝豆や冷奴などとあわせてもいいでしょう。これらは簡単に用意できると思いますので、是非おためし下さい。
お酒を飲むときに欠かせないのがおつまみです。美味しいおつまみと合わせれば、いつものお酒がより美味しく感じられるようになるでしょう。 ※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフィール お酒におつまみを合わせるコツ おつまみとお酒には相性があります。もちろん自分が好きな食べ物を選ぶ...
つくり手のこだわりを感じられるお酒
細部にまでこだわって作られた「山本」は、飲んでいて満足感が得られるお酒です。日本酒ファンからの人気が高く、入荷後すぐに売り切れてしまうお店も多数あるようです。もし見かけた方は、ぜひ飲んでみてくださいね。














