三重県鈴鹿市にある酒蔵清水清三郎商店は1869年明治2年に創業した老舗酒蔵です。
鈴鹿市は酒造りに適した原料が手に入れやすい場所、酒を流通させやすい場所でもあったため、酒蔵が多く存在していましたが現在は清水清三郎商店のみとなっています。
とても貴重な酒蔵です。作は清水清三郎商店の造るお酒の中でもとても有名なブランドです。
※この記事を書いた日本酒ライターdencrossのプロフィール
作の特徴
清水清三郎商店は、「作」以外に「鈴鹿川」という銘柄のお酒も醸造しています。「鈴鹿川」は、古くから酒の産地であった鈴鹿の歴史と伝統の「うまさけ」を現代につたえるお酒です。
一方「作」は2000年に誕生しました。ちなみに、「作」と書いて「ザク」と読みます。
このネーミングからガンダムファンも注目している日本酒です。ガンダムを意味してネーミングされたわけでは無いのでガンダムファンが注目することは予想外だったようです。
作は国内だけでなく国外でも賞を受賞していてアメリカ、ヨーロッパ、中国で特に人気が高い日本酒です。
作は地元で収穫されたお米だけを使用して造られています。すっきりとした味わいが特徴でお酒を作る人、流通に携わる人、飲む人と、出会ったみんなで作り上げるお酒という願いをこめて名付けられました。
酒蔵地元の伊勢平野で造られる酒米と鈴鹿山脈の伏流水のみで仕込まれるお酒になっています。
地元、伊勢平野の良質の米である山田錦を原料としています。日本酒の原料米と言えば「山田錦」ですが、この親株「山田錦」の発祥の地が三重県なのです。
日本酒はお米を原料にして作られています。日本人の主食であるお米から作られているのでとても身近に感じられるお酒ですよね。 日本酒はお米が原料になっていますが、どんなお米でも日本酒を作れるわけではありません。日本酒を作るのに向いているお米とそうでないお米があります。またどのようなお米を使って日本酒を作...
2016年伊勢志摩サミットの乾杯酒
世界の名だたる首脳が集まる国際会議で出されるものは、国の自慢の逸品が提供されます。国としての威信がかかっているわけです。さすが主催国、日本!と美食家をうならせなければいけないわけです。
そのような重要な会議で日本酒「作」は選ばれました。
2016年5月に開かれた伊勢志摩サミットのある意味、成功するか否かのこれからが決まる重要な初日、ワーキングランチの乾杯酒として「作」は日本の数あるお酒から選ばれました。
作のおいしい飲み方とは?
作にはいくつかラインアップがあります。美味しい飲み方と合わせてご紹介します。
ラインナップも豊富でプレミアムシリーズとして5種類。レギュラーシリーズとして同じく5種類、そしてスペシャルとして1種類出ています。
アルコール度数は15~17。プレミアムシリーズではその名にふさわしく人の手でじっくり丁寧に作られ最高の一滴を集め作られています。
中でも杜氏特撰秘蔵酒 筰クラウンは美酒であることはもちろん、パッケージにもこだわり伝統工芸である伊勢和紙に平安時代から続く鈴鹿墨で染められた美しいデザインになっています。
筰クラウン
作シリーズの中で最高とされている1本です。深く奥行きのある味わいの日本酒でラベルもこだわりがありとてもおしゃれで高級感があります。華やかな香りですっきりした甘さですが口の中で十分に味わうと深みが増していきます。ワイングラスで飲むと美味しい日本酒なので冷やして飲みましょう。
作 恵乃智
洋梨のような香りがする日本酒です。しっかりした味わいは燗でもOK、冷やしても美味しく飲めます。
フルーティーな香りが楽しめる日本酒です。のど越しが良くキレがあります。
作 玄乃智
青リンゴのようにフレッシュでみずみずしい香りが楽しめる日本酒です。少し酸味がありますがお米の甘みも感じられてバランスが取れています。
豊かな味わいの日本酒は冷やしても良いですし燗でも美味しいです。
作 大吟醸 陽山一滴水
低温でじっくり熟成させたお酒で優しい味わいになっています。香りは爽やかでスッキリしています。
純米大吟醸滴取り
低温で熟成させてつくられたお酒で華やかさのある香りが特徴です。滴だけ集めてつくられているのでふくよかでまろやかな味わいになっています。
透明感のある味わいは手間をかけて造られている証です。
作 雅乃智 中取り
よく冷やしてワイングラスで味わいたい日本酒ともいわれています。グラスに注ぐとクリアで上品な香気が溢れるように立ち上がり口に含めば上品な風味が鼻へ抜けていき、ふくよかな旨味と甘みが駆け抜けていきます。喉越しもスッキリとしてどこまでも上質な味わいのお酒になっています。
なお中取りとは、雅乃智を製造する搾りの過程で、最初の荒走り、搾りの最後の責めの部分をのぞいて瓶詰された商品です。
作 純米大吟醸 槐山一滴水
山田錦を大胆の40%まで磨き上げ、低温でゆっくりと醸造した一品。大吟醸らしい上品な香気を纏い、口に含むと心地よいフルーティな味わいとスーッと喉ごしへ消えていく心地よい余韻が印象的なお酒です。
作 槐山一滴水(かいざんいってきすい) 純米大吟醸 1800ml 清水清三郎商店
作 杜氏内山智広選抜Selection N
酸味が少ない日本酒です。お食事に合わせやすく飲みやすいです。華やかな香りと旨味が口の中に広がりますが飲んだ後はすっきりしています。
「作」には他にもいくつかの商品が用意されています。いずれも、上品な香気とクリアな飲み口は共通しています。鈴鹿山脈の伏流水と伊勢平野の米が「作」の味わいにおおもとを支えているのでしょう。しかし、それぞれの商品にはそれぞれの貌があります。
バレンタインの時期には「作」が使用されたチョコレートも限定発売されておりそちらも気になるところです。お好みやシーンに応じてあった「作」をお楽しみください。
作に合うお料理とは?
作は色々なお料理に合わせることができます。ワイングラスで飲んでも美味しい作は洋食とも相性が良いのでチーズやお肉料理もおすすめです。
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逆にぬる燗の場合は、作自身のまろやかな味わいと甘みが増す分だけ、逆にあっさりした食べ物との相性が良かったりします。なので焼き鳥を塩で食べたり、鰹のたたきをつまみにすると飲み易いです。
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まとめ
作は酒造りに適した鈴鹿山脈の伏流水と共に、伊勢平野で作られた良質な米を贅沢に使用して生み出されている高品質な日本酒です。三重県を代表する日本酒銘柄の1つであり、2016年の伊勢志摩サミットでは乾杯酒の1つとして選ばれる等、非常に高い評価を受けています。
更にざくという名前から、機動戦士ガンダムに登場するザクを連想させる事もあり、ガンダムファンの間でも人気の高いお酒となっている点も面白い所です。
そんな作ですが、しっかりと冷やして飲む事を1番におすすめします。
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そのため冷やで飲む事で、フルーティーですっきりとした味わいを存分に堪能する事が出来ます。もっとも温めて飲む事で、今度はまろやかで甘みの強い一味違った味わいを楽しむ事も可能です。
ですが温め過ぎると個人的には少し甘みが強くなり過ぎてしまい、まろやかさにくどさを感じたので、ぬる燗程度に止める事をおすすめします。
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