古いウイスキーは飲めるのか?未開封・開封後の賞味期限。味の変化も楽しめる

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古いウイスキーは飲めるのか?

高級品であるウイスキーは、飲むためだけでなくコレクションとして集められている方も多いのではないでしょうか。コレクションとして集められたボトルは、しばしば長期間飲まないまま保存されていることがあります。
棚に飾ったまま未開封の古いウイスキーは、果たして美味しく飲めるのでしょうか?今回はその疑問に答えながら、ウイスキーの熟成について解説していきます。
※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフィール

未開封のウイスキーに賞味期限はあるの?

古いウイスキーには賞味期限は記載されていません。ウイスキーはアルコール度数が40度ほどと高いため、未開封できちんとした場所で保管されていればあまり劣化しないためです。法律でもウイスキーは製造日や賞味期限表示をしなくてもいいように定められています。
Q:30年前のウイスキーは飲めますか?

お酒ライターAnchan
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A:30年前のウイスキーであっても、未開封であれば美味しく飲むことができます。30年以上経過したウイスキーは「オールドボトル」と呼ばれ、場合によっては現行品のウイスキーよりも人気が高いです。
ただし原則として、冷暗所で保管されている必要があります。ウイスキーは温度変化や紫外線に弱いので、直射日光を避けておかないと未開封であっても中身が劣化している可能性があります。

コルク栓のウイスキーには注意が必要

室温が高い中でコルク栓のボトルを保管していると、コルクが劣化し中のウイスキーに悪影響を与えてしまうことがあります。そのほかコルクには独特な匂いがあるので、長期保存しすぎるとウイスキーに匂いがうつってしまう恐れがあります。
 

開封した場合は賞味期限はあるの?

開封した場合は賞味期限はあるの?
ウイスキーは開封すると劣化が進んでいきます。そのため開封した後は、6ヶ月~1年以内を目安に飲み切ってしまいましょう。
ウイスキーは腐りにくいアルコールなので、開封したからといって日本酒やワインのように数週間で飲み切らなければいけないわけではありません。しかしどんなに丁寧に扱っていても、開栓すると香りが飛んでしまったり、うまみが逃げてしまうことがあります。無理して急いで飲む必要はありませんが、一度開封したウイスキーはできるだけ飲み進めるようにしましょう。
 

結論:古いウイスキーを飲んでも大丈夫なのか?

上記で述べたとおり、古いウイスキーであっても未開封できちんと保存されていたものなら飲んでも全く問題ありません。色や香り、沈殿物を確認し問題がなければ安心していいでしょう。
開封した後のウイスキーは、保存期間や状態に注意してから飲むようにしましょう。よほど悪い環境で保管していたり長期間放っておいたというわけじゃなければ、飲むことができます。ただし時間経過によって香りが失われていくので、美味しく飲みたい場合はできるだけ早く飲む方がおすすめです。
 

古いウイスキーは味が変わるって本当?

古いウイスキーは味が変わるって本当?
長期で保存されていたウイスキーは、買ったばかりの状態とは味が違います。ウイスキーは腐りませんが、徐々に変化していくお酒であるためです。経年による変化を楽しめるのも、ウイスキーの醍醐味と言えるでしょう。

ウイスキーの「瓶内熟成」とは?

ウイスキーは基本的に瓶詰めされる前の樽で熟成されるため、瓶に詰められた後は熟成が進みません。しかし一方で、ボトリングされた後でも瓶内熟成が進むという意見もあります。数ヶ月から数年の間寝かせたウイスキーは、角が取れてまろやかな味わいとなっているのが特徴です。
 

「ランシオ香」は長期経過したウイスキーにだけ発生

時間がたち熟成したウイスキーからは、しばしば地下室の埃や段ボールのような香りが感じられます。しかしこれは腐っているわけではなく、むしろウイスキーの個性を引き出してくれる存在でもあります。
この香りはランシオ香と呼ばれ、時々しか出会えない非常にレアなウイスキーとなります。経年変化は狙って出せるものではないので、オールドウイスキーのファンからは高い人気があります。
 

ウイスキーの保管方法を解説

ウイスキーの保管方法を解説
一度開封したウイスキーを長く楽しむためには、適切に保管しておくことが必要不可欠です。空気に触れたウイスキーは香りが逃げ劣化が進んでしまうため、できる限り紫外線や酸素に触れないように保管しておく必要があります。

1週間に3回など頻繁に飲む人

すぐに飲むことが予想されるため、1度開けたウイスキーをわざわざ密閉する必要はありません。ただししっかりと栓を閉め、涼しく光の当たらない場所においておきましょう。ウイスキーが元々入っていた箱に入れ直しておくのもおすすめです。
 

週1回程度しか飲まないという方

先ほど解説したように冷暗所で保存するほか、「プライベートプリザーブ」を使用してみるのもおすすめです。

これはワインなどのアルコールに使えるアイテムであり、ボトルに数秒注入するだけで中の空気を遮断してくれるという優れものです。これを使用しておくと、香りが逃げにくくなり美味しい状態が長続きします。

 

冷蔵庫の保管はNG

一方気をつけておきたいのが冷蔵庫での保管です。ウイスキーは冷えすぎると味が劣化するため、冷蔵庫での保管には向きません。他の食材のにおいがついてしまう可能性もあるので、涼しい場所といえどもあくまでも常温で保管するようにしましょう。
 

古いウイスキーの値上がりがすごい

ここまで古いウイスキーについて解説してきましたが、実は長期間正しく保管されてきたウイスキーの中には、元の値段よりも値上がりしているボトルがあります。なぜなら熟成したウイスキーは発売されたばかりのボトルでは決して表現できない味わいがあるので、熱狂的なファンが存在するためです。
また長期保存されているものは珍しい銘柄や元々高級なボトル、さらには現在ではすでに終売となってしまっているようなボトルも多く、希少価値が高いです。

近年では特に「山崎」や「竹鶴」といったようなジャパニーズウイスキーの高騰化が進んでいて、10年前に比べると何倍もの値段で取引されています。インターネット上での販売価格が跳ね上がっているほか、オークションなどでも高額で取引されているのが確認できます。
 

古いウイスキーは高額買取してもらえる可能性も

お酒ライターAnchan
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古いウイスキーは未開封であれば買取専門店に買い取ってもらえます。特に状態が良いものや有名な銘柄であれば、非常に高価格で取引されることもあります。大掃除や引っ越し前の片付け、遺品整理などで未開封のウイスキーが出てきた方は、チャンスと言えるでしょう。
高価買取をしてもらうためには、ウイスキーの買い取りに力を入れている大手の買取専門店に依頼するのがおすすめです。大手の専門店なら銘柄にあまり詳しくない方やウイスキーがわからない方でも、きちんと査定してもらえるので安心して依頼可能です。

 

ウイスキーを高く売る3つのコツ

ウイスキーを高く売る3つのコツ
ウイスキーを買い取りに出す場合は、ちょっとしたコツがあります。このコツを覚えておけば、ウイスキーをより高く売ることもできます。

1.付属品や箱を揃えておく

箱や付属品がついているような場合は、できるだけ揃えておいた方が査定額が上がりやすいです。買取してもらったウイスキーはやがて再販されるので、付属品が揃っていた方が商品価値が上がるためです。

2.できるだけ早く査定に出す

査定は思い立ったらできるだけ早く依頼するのがおすすめです。早い方が状態が悪くなる前に査定してもらえるのと、現在高騰化している状態の高い価格で買い取ってもらいやすいためです。

3.埃や汚れを取り除いておく

長期保存していたウイスキーは、埃や汚れを掃除しておくことも忘れてはいけません。特に飾っていたものの場合、良くみると埃だらけだった、なんてこともあります。このようにウイスキーを売る場合は、なるべく良い状態で売ることを心がけましょう。

 

まとめ

古いウイスキーは、状態が良ければ美味しく飲むことができます。ウイスキーは腐りにくいお酒であるため、きちんと保存していれば何十年でも保管できます。むしろ長期保存したウイスキーにしか出せない味わいもあり、コアなファンからは大きな人気を集めています。
もし自分が飲まない場合は、買い取り専門店に依頼しお金に変えることも可能です。片付けをしていて古いウイスキーが出てきたという方は、買い取りに出すことも検討してみましょう。
古いウイスキーを飲む、もしくは売るためには、その保存状態が非常に大切です。日頃から冷暗所で保管することを心がけておきましょう。

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