勝山

勝山(宮城の日本酒)暁・伝・献・縁・簾・元・鴒の特徴や美味しい飲み方を分析

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日本酒の瓶と言えば、一昔前なら茶色い一升瓶、ちょっとこった地酒なんかはちょっと凝った一升瓶が相場でした。昨今、日本酒もお洒落になり、一見するワインボトルや洋酒の瓶に見えるようなものが店頭に並ぶようになりました。

日本酒、気になる事調べものライターdencross
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「勝山」を醸造する勝山酒造が手掛けるのもそんなお酒。瀟洒で、まるでリキュールのような洋酒を思わせるシルエット。出会えばついつい手にしたくなります。「勝山」の魅力について迫ります。

※この記事を書いた日本酒ライターdencrossのプロフィール

仙台伊達家の御用蔵

「勝山」を醸造するのは、杜の都仙台市泉区に酒蔵を構える「仙台伊澤家 勝山酒造株式会社」。社名からして只者ではない雰囲気をまとう酒蔵です。創業は元禄年間といいますから5代将軍徳川綱吉の治世、町人文化が花開いた時代です。松の廊下や討ち入りで有名な忠臣蔵の時代です。
安政4年(1857年)には、仙台藩より「御酒御用酒屋」を拝命し、仙台市の中心地、青葉区上杉の地を拝領し、以来この地で伝統の酒造りを受け継ぎつつ、さらなる手技を磨き上げてきました。創業以来320年余り、宮城県内に残る唯一の御用蔵としての誇りと伝統の酒造りと暖簾をしっかりと守ってきました。
平成17年(2005年)には、現在の場所、仕込み水に使用している豊かで清冽な水の水源地でもある泉ヶ岳の麓に新蔵を建設、上杉より移転しました。新蔵には伝統の技だけにこだわらず、最新の知見や技術を生かし、さらなる高みを目指した、新旧の技術の融合がはかられています。まさに、酒造りの温故知新といえましょう。

 

「勝山」の名前の由来

伊澤家が仙台藩御用蔵を拝命以後、「勝山」と「泉川」の銘でお酒を醸造してきました。現在は社名と同じ「勝山」の銘で醸造を続けています。
ところで気になるのは「勝山」の銘の由来。「勝山」の由来には2つあるようで、1つ目は「勝星を山のように取る」という意味で、「勝」と「山」の験のよい漢字をあてたという説。もう一つは、江戸時代初期に遊女勝山が結い、元禄の頃には広く武家の若い奥方の間に結われるようになった、当時流行の「勝山髷」を由来とする説とがあるとのこと。後者の説なら、今も昔も流行を作るのは変わらず女性ということなのでしょうか。
 

遠心分離機で搾る

日本酒
「勝山」の醸造の特徴に搾りがあります。搾りとは日本酒製造の仕上げの工程のひとつ、醪を搾って酒粕とお酒に分離することをいいます。
搾りとひとことで書きましたが方法はさまざま。醪を袋に詰めて吊るして落ちてくる雫を集める袋吊りとよばれる方法は無理な圧力を掛けないため雑味が出ないともいわれています。当然、伝統的な袋吊搾りで搾ったお酒も「勝山」にはラインナップしています。
当然、袋吊搾りは主流の方法ではありません。現在、多くの酒蔵で用いられている方法は、槽(ふね)とよばれる器具に醪を入れて、圧力をかけお酒を搾る方法です。圧力を掛ける方法は機械や人力などさまざま。また、槽の形もさまざまです。作りたいお酒にあわせた搾り方を酒蔵が選択しています。
300年余りの伝統を受け継ぐ「勝山」これらの搾り方だけを用いて造られていません。ただ伝統の技術の上にあぐらをかくのではなく、さらに先を見据えた酒造りを模索する進取の気風がここにも表れています。
「勝山」は、全国でもまだ数少ない酒蔵しか導入していない、最新の遠心分離機で酒を搾りだします。一度に搾れる量はそう多くないながら、密閉状態で分離できるため香気が残り、香高いお酒に仕上がります。ただその反面、遠心分離機は高価でメンテナンスも大変。ノウハウの蓄積も少ないため導入は簡単ではありません。勝山酒造は、これらのハードルをひとつひとつ乗り越え、なめらかでふくよか、透明感のある美しい酒質を実現しました。
もっともすべてのお酒を遠心分離機で搾っているわけではありません。お酒のイメージや酒質にあわせて、小分けにした袋でゆっくり搾る槽搾りという方法でゆっくりと搾ったお酒もあります。こちらも手間暇を掛けた搾り方です。お酒により搾り方を使い分という、ひとつのお酒に対する真摯な姿勢とこだわりが伝わってきます。
 

海外で2冠達成

「勝山」の醸造にはもうひとつの特徴があります。1週間に1本のタンク分だけ丁寧に仕込むという少量生産。すべてのお酒に充分に手を掛けて醸造されています。
手を掛け、丁寧に造られたお酒は当然評価が高まります。

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「勝山 純米吟醸 献」は2019年7月、世界的なワインコンテスト「IWC (International Wine Challenge)」のSAKE部門において最高の栄誉、「チャンピオン・サケ」に選出。
さらに同じ日、フランス開かれる日本酒コンクール「Kura Master」において、「勝山 純米大吟醸 伝」が最高賞の「プレジデント賞」を受賞。1日にして世界的な栄誉を二つも得るという快挙を達成しています。

 

「勝山」の味わいとは

世界的な賞を受賞した「勝山」はどんな味わいのお酒なのでしょうか。ひとことで「勝山」と言っても、その商品ラインナップは多岐にわたります。いくつか紹介しましょう。

DIAMOND AKATSUKI

「DIAMOND AKATSUKI」は非常に高価なお酒です。「勝山」のラインナップの最高峰に位置し、酒蔵の持つ最高の醸造哲学、醸造理論、醸造技術の全てを投入し仕込まれた、ある種究極の日本酒のひとつといっても過言のないお酒です。液体のダイアモンド」とも形容される一本です。
その年、最高の兵庫県産山田錦を農家と農協の理解のもと入手し、35%まで磨き上げ、宮城酵母の魔術師の異名を誇る勝山の杜氏の究極の糀造り、厳しい管理のもと長期低温健全発酵、そして勝山酒造こだわりの遠心分離技術で最上の上澄みの極芯のみを抽出する「ダイアモンド抽出」と、日本酒のエッセンスを究極まで追い求めた頂点のお酒です。
その味わいはあくまでクリアー。山田錦の甘みと旨みが口の中で大きくふくらみ、上品で発酵由来の微かながらしっかりとした嫌味のない酸味がそっと寄り添い、喉奥へ消えてゆく流れは、まさに味のダイアモンド。世が世なら、伊達のお殿様しか味わうことのできなかったお酒です。多くの人には気軽に買えるお値段ではありませんが、日本酒愛好家を自認する方々には一度は味わっていただきたい一本です。
 

勝山 純米吟醸 献

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「純米吟醸 献(けん)」は、2019年IWC SAKE2019チャンピオン・サケ世界1位の選出されたお酒。純米吟醸酒で価格もリーズナブル。初めて「勝山」を愉しむのにはピッタリの一本かもしれません。山田錦を50%まで磨き上げ、泉ヶ岳の清冽な軟水で仕込み、時間をかけて丁寧に袋しぼりにかけ、無濾過のまま瓶詰、火入れを行い、氷温貯蔵により酒質を安定させたお酒です。
グラスに注ぐと、華美な香りが立ち上がってくるのではなく、ひかえめながらしっかり主張のある心地よい香りが鼻をくすぐります。口に含むと山田錦由来の旨みと甘みがふくらみます。ですが、べたっとした重たい味わいではなく、クリアーなコクとでも表現すればよいのでしょうか、麹由来の微か酸味や複雑な味わいがそっと顔を出して消えてゆきます。食事とあわせても、他の食材をじゃましないので、食中のお酒にもピッタリ。愉しむ温度も自由。雪冷えや花冷え、常温と純米吟醸酒のセオリーにとどまらず、日向燗や人肌燗、ぬる燗あたりでホッコリと愉しんでも間違いはありません。
 

勝山 純米大吟醸 暁(あかつき)

ワイングラスで飲むと美味しいお酒と言われています。冷やして味わってください。お米の旨味と甘み、酸味のバランスがとても取れているお酒ですっきりした中にふくよかさも感じられる味わいになっています。洋食にも合わせやすいお酒です。
 

勝山 純米大吟醸 簾(れん)

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最上級の山田錦を35%まで精米し造られているお酒です。袋絞りで手間と時間をかけて造られたお酒で香りがとても良く綺麗な酒質になっています。お米の旨味をしっかりと感じられるお酒です。
 

勝山 純米大吟醸 伝(でん)

しっかりとした旨味と香りが楽しめるお酒です。味に奥行きがあり飲んでいるうちにだんだんと変化していくのが分かります。力強さを感じる味わいですが、バランスが取れているお酒なので洗練されています。甘酸っぱい香りの後に甘さを感じることができます。冷やして飲むと香りが爽やかに感じられます。
 

勝山 純米大吟醸 元(スイートボディー)

高級ワインのように香りがしっかりとあるお酒です。甘い香りとしっかりした味わいで果物が熟したような味わいです。キレがあるのでしつこくありません。冷やしてワイングラスでいただくのがおすすめです。デザートにも合わせられるお酒になっています。
 

勝山 純米吟醸 献(けん)

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純米吟醸 献(けん)は山田錦が使われているお酒です。上品な香りと旨味を楽しめるお酒で味わい深いです。お料理を引き立ててくれる味わいで素材の味をしっかり楽しめるお料理におすすめです。上品な優しい味のお酒になっています。
 

勝山 純米吟醸 鴒(スイートボディ)

マスクメロンのような甘くて上品な香りが楽しめるお酒です。濃厚な味わいのお酒でアルコール度数が低めに設定されています。
 

勝山 特別純米 縁

様々な素敵なご縁がありますようにと願いを込められて完成したお酒で宮城県のお米であるひとめぼれが使われています。お米の旨味と甘みをしっかりと感じられるお酒で旨口でさらっとした飲み口です。冷やして飲んでも美味しいですし、でも楽しめるお酒です。お食事に合わせやすいお酒となっています。
 
「勝山」には他にもたくさんの商品があります。季節限定品も入れるとその種類はなかなかのもの。しかし、どのお酒も丁寧に造りこまれ、品質や酒質に間違いはありません。どれも美味しいお酒です。ただ味わいの好みは人それぞれで、千差万別。いろいろ飲み比べて自分好みの「勝山」を見つけるのも愉しいでしょう。瓶も洋酒の瓶かと見間違えるほどのお洒落なものです。ラベルもこっており高級感もあります。贈り物にしてもぴったりの日本酒でしょう。
 

勝山で使われているお米やお水について

勝山で使われているお米は兵庫県産の山田錦が中心となっています。他にも仙台市で栽培されているひとめぼれなどが使われています。美味しいお酒はお米がとても重要なので酒米選びにもこだわりがあります。
使われている水は泉ヶ岳から湧き出ている軟水です。仕込み水に使うため深井戸から汲み上げています。硬度35度のお水は天然シリカを多く含んでいる美人水とも呼ばれています。柔らかい味わいのお水です。

 
最後に、「勝山」のラインナップにある少し変わったお酒を紹介します。日本酒に分類されずリキュールの扱いになっていますが、その味わいには間違いはありません。
 

元祖たまご酒

勝山酒造に代々受け継がれてきた昔ながらの製法にもとづいてつくられており、その原料は日本酒、鶏卵、上白糖とあくまでもシンプル。しかしそこは勝山酒造。鶏卵も日本酒もしっかり管理されたこだわりの詰まったものを使用しています。だから、シンプルながらクドくなく嫌味のない仕上がりになっているのでしょう。カクテルのベースにも使えます。こちらも一度試してはいかがでしょうか。

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