千代むすび

千代むすび(鳥取境港の日本酒)強力60・おおにごりの特徴や美味しい飲み方を分析

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『千代むすび』は、〈絆〉、〈千代(永遠)にかわることのない人と人との固いむすび〉を意味する銘で、「千代むすび酒造」は人々の〈幸福の創造〉を経営理念として掲げています。

日本酒、気になる事調べものライターdencross
dencross
日本酒の美味しさの基本を、ふくよかな味と香り、すっきりとした飲み後とし、原料が〈本物で安心〉できるものであることにこだわった日本酒造りをしています。

※この記事を書いた日本酒ライターdencrossのプロフィール

酒造の環境

水木しげるロード
島根県と境水道を挟んで接する境港市は、山陰地方で随一の港町で知られています。また、ゲゲゲの鬼太郎などの作品を送り出された、水木しげる先生の出身地としても有名です。市内には、水木しげるロードと名付けられた通りがあり、ゲゲゲの鬼太郎のキャラクターの銅像が展示されており、全国からファンや観光客が訪れています。
水木しげるロードは、境港駅から延びる商店などが集まる境港市のメーンストリート。境港駅から水木しげるロード200メートル余り歩いたところに造り酒屋があります。境港市唯一の蔵元、千代むすび酒造です。

仕込み水と酒米

その姿勢は、仕込みの水にもあらわれており、中国山地の麓から湧く美味しい軟水をもとめ、隣県の島根県雲南市に専用タンクを設置して、仕込みの時期には毎日汲みにいくほどです。
酒米には、鳥取県産の「強力(ごうりき)」「山田錦」「玉栄(たまさかえ)」「五百万石」を主に使用し、酒米の個性を生かした日本酒造りをしています。

なかでも、鳥取県において明治24年頃から改良を続けてきた酒造好適米、<強力(ごうりき)>を使用したシリーズは、注目の日本酒です。
栽培の難しさから、幻の米と言われた〈強力〉は、現在は保全の為に設立された「強力米をはぐくむ会」の会員のみが栽培する米で、鳥取県だけで栽培されています。
「千代むすび酒造」は「強力米をはぐくむ会」の設立準備の頃から会に参加し、現在は最大量の生産をしています。酵母にも工夫を凝らし、香りよく、ふくよか、コクのあるといった〈強力〉を活かした日本酒を醸しています。

千代むすびの特徴

さまざまなお酒を醸造する千代むすび酒造ですが、やはり気になるのは看板商品「千代むすび」。「千代むすび」の醸造には、島根県の雲南市の水を使用しています。やや軟水の雲南の水を採水し、専用タンクで境港市まで運んで仕込みに用いています。
また、地元鳥取県産の酒米を使用。「山田錦」をはじめ、「強力」、「五百万石」、「玉栄」といった酒米を、鳥取県の農家から直接買い付けをして、自家精米を行って日本酒造りに使用しています。

境港、酒米「強力」にこだわったお酒「千代むすび」4選

千代むすび 純米 強力 60

千代むすび 純米 強力 60」は、酒米に鳥取県産の「強力」を60%まで磨き、低温発酵で仕込んだお酒です。酒米「強力」を全量使用した純米酒はなかなかレナな一本。
開栓すると、軽妙な香りを感じます。吟醸酒などの甘く派手なものではなく、落ち着いたもの。口に含むとサラッとした滑らかな飲み口、ふくらみのある豊かな米のうま味と甘みが広がるとともに、喉越しは軽くスッと消えて行きます。「強力」の醸し出す、穏やかな酸味がキリッとしあ切れ味をうみ出しているようです。
常温ではもちろん、軽く冷やして愉しむのも暑い夏にピッタリなお酒です。反対に寒い冬には、日向燗か人肌燗で愉しんでもいいでしょう。冬、山陰の味覚、カニとあわせると晩酌が至高の時間にかわります。

千代むすび 純米吟醸 強力 おおにごり

  • 純米酒大賞 2013 金賞
  • LONDON SAKE CHALLENGE 2018 純米吟醸酒部門 銀賞
  • ワイングラスでおいしい日本酒アワード 2020 プレミアム純米部門 金賞

千代むすび 純米吟醸強力 おおにごり 生」は、鳥取県産「強力」を50%まで磨き上げて低温発酵で仕込んだお酒です。低温発酵したお酒を、マイナス4度の氷温で貯蔵、無濾過でそのまま瓶詰した生酒の吟醸酒に仕上げています。
無濾過生酒の魅力は、何といってもフレッシュ感とガス感でしょう。こちらのお酒はどちらもしっかり愉しめます。蔵元は、壜を振っての開栓は、中のお酒が勢いよく吹き出すと旨を注意事項としてあげています。さてその味わいですが、鮮やか香りがフッと立ち上がりますが、派手で華やかなものではありません。生酒ですので冷やして愉しみたいところ。
軽く冷やして飲むのも美味しいですが、しっかりと雪冷えまで冷やして飲むと、暑い夏の一幅の清涼剤となります。味わいはしっかりとした旨味が広がりますが、クドさはなく、「強力:由来のキレのあるしっかりとした酸味が口をきれいに洗い流すように喉奥へ消えて行きます。

大吟醸 袋取り しずく酒

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  • インターナショナル サケ チャレンジ 2017 トロフィー賞
  • LONDON SAKE CHALLENGE 2018 プラチナ賞
  • ワイングラスでおいしい日本酒アワード 2020 プレミアム大吟醸部門 金賞

山田錦〉で醸された、袋とりの大吟醸酒で、華やかな香りに上品な甘味がありつつもきれの良い、上質の淡麗辛ロです。
近年、海外での評価もあがってきている注目の日本酒です。

CHIYOMUSUBI SORAH

  • ワイングラスでおいしい日本酒アワード2019 金賞
  • インターナショナルワインチャレンジ 2018 SAKE部門 スパークリングの部 BRONZE

鳥取県産の米と麹にこだわり、低温醗酵で醸されたスパークリングタイプの日本酒です。
瓶に発酵中のもろみを入れ、瓶の中で2次発酵をさせることで生まれた自然な泡を楽しめます。また、特殊製法を用いており、一般的には瓶で2次発酵をすると生じる濁りがなく、綺麗に澄みきっているので、グラスがよく合い泡の様子も楽しめる日本酒です。

「千代むすび」には他にも色々な個性をもつお酒が揃っています。季節限定の「蟹に合う酒」や「マグロに合う酒」といった、ストレートにあわせる食材にこだわったお酒や、酒米「強力」を30%まで磨き上げて仕込んだ純米大吟醸酒も個性的でじっくりと愉しめるお酒です。多くのラインナップからきっとお好みの「千代むすび」が見つかるでしょう。一度、味わってみてください。

千代むすび酒造のお酒

千代むすび酒造は、江戸時代末期の慶応元年に創業の老舗の酒蔵。代表銘柄「千代むすび」を醸造しています。清酒以外にも、鳥取県弓ヶ浜半島産金時芋と日本酒の黄麹を使用して醸造した本格芋焼酎「浜の芋太」や、麦焼酎「むすびの一番」、米焼酎「山陰はまかぜ 25度」、鳥取県日野郡産そばを使用した本格蕎麦焼酎「すいちょう」などを製造しており、焼酎造りにも大きく力を入れています。
さらに特筆すべきお酒をもう一つ醸造しています。国内ではあまり製造されていないドライジン「因伯人」。日本酒醸造で得た経験と、焼酎造りで培った蒸留のノウハウを引っ提げて開発されました。老舗の伝統と、進取の気質を併せ持つ蔵元なのです。

千代むすび 岡空本店

千代むすび』の蔵元は、1865(慶応元)年に創業の、鳥取県境港市にある「千代むすび酒造」です。
鳥取県は漫画家水木しげるの出身地としても有名ですが、「千代むすび酒造」本店は、水木しげるロードに面しており、白壁の美しい、趣きを感じる建物です。

店頭では、ゲゲゲの鬼太郎のキャラクターをモチーフにした、つぼボトルの地酒やラベルのお酒も販売しています。また、松ヶ枝町にある販売店舗「大正橋売り店」は、壁に目玉親父の描かれた看板があり、アニメ・ゲゲゲの鬼太郎にも登場したことがあります。
「千代むすび酒造」では毎年4月1日頃に蔵開放イベントも実施しており、地元飲食店の出店もあり、県内外から多くの見学者が訪れ、賑わうイベントとなっています。普段からも酒造見学も実施しており、1人からでも見学を受け付けているので、鳥取に訪れた際にはぜひ立ち寄りたい観光スポットです。

電話番号
0859-42-3191
営業時間
9:00~17:00
ホームページ
食べログ 千代むすび 岡空本店
住所
鳥取県境港市大正町131


お店で飲んだ地酒:千代むすび三種飲み比べセット CHIYOMUSUBI SORAH(投稿者:まさ)
価格帯:1名3000円
総合評価:4 out of 5 stars (4 / 5)
地酒の評価:4 out of 5 stars (4 / 5)
料理の評価:4 out of 5 stars (4 / 5)
価格の評価:4 out of 5 stars (4 / 5)
接客態度評価:4.5 out of 5 stars (4.5 / 5)
清潔感評価:4.5 out of 5 stars (4.5 / 5)
千代むすび酒造の直営日本酒バー
鳥取、島根へはセットで出張することも多く、特に松葉ガニが解禁される冬に向かうことも多いのですが、松葉ガニといえば鳥取・境が有名です。
そしてその境を拠点としている蔵元が「千代むすび酒造」であり、その千代むすびが2016年にオープンさせたのが「日本酒バー 角打ち」です。角打ちとは言っても完全にバーで千代むすびの人気銘柄がグラス300円で楽しめるのは魅力的。
個人的には千代むすびの銘柄では皆生温泉で数年前に頂いた「海に降る雪 上代」が好みだったのですが、限定もののため、最初の一杯に発泡清酒をチョイス「CHIYOMUSUBI SORAH」を楽しみました。
にごり酒をという気持ちも強かったのですが、喉が渇いていたので飲みやすいものをまず最初に楽しみました。アルコール度が低かったことはありますが、飲んだ印象は完全にシャンパンそのものです。和シャンパンという言葉は近年浸透しつつありますが、飲んだことのない方には試してもらいたい一本でした。
飲み比べセットは満足できるものではありましたが、ある意味失敗。個性的な銘柄や限定ものが多いので、好みを伝えてそれに合った清酒を出してもらうのが正解かと思います。

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