多満自慢(たまじまん)は、「多摩の心をうたいつつ、多摩の自慢となるよう、多くの人達の心を満たすことができたら」というコンセプトで造られた日本酒です。東京都の多摩地区で生まれたこの地酒は、古くからの伝統を活かし丁寧に作られていて大変味わい深いのがポイントです。ここでは日常から乾杯までいろんなシーンで楽しめる「多満自慢」について、その特徴や味わいをご紹介していきます。
※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフィール
製造元「石川酒造」の歴史
多満自慢を作っているのは、東京都福生市にある石川酒造株式会社です。
石川酒造は文久3 年(1863年)に始まったとされる、長い歴史をもつ酒造です。創業当時は「八重桜(やえさくら)」という名前を使ったお酒を製造していました。時代と技術の移り変わりとともに何度か銘柄名を変え、昭和8年(1933年)に現在の銘柄「多満自慢」が完成されました。
石川酒造は日本酒の他にも、地ビールの製造も行っています。ビールの製造は明治期から挑戦していて、一度は醸造を中止していましたが平成に入り再挑戦し、「多摩の恵」という銘柄を完成させています。
「石川酒造」は観光にもおすすめ
石川酒造の見学会
落語を聞いてるかのよう。たくさん笑わせてもらいました♫
笑いすぎて喉が渇いたので敷地内の「ビール小屋」へ pic.twitter.com/5Vtmds5IlJ— レイん (@317Minako) January 15, 2019
石川酒造は酒飲みのテーマパークの愛称で親しまれています。明治時代から続いている施設は蔵や門など国の登録有形文化財に指定されている建築物も多く、年間でおよそ10万人も訪れているなど、観光施設としても楽しめます。
酒造ではちょっとしたお散歩から飲み比べなど、さまざまなプランの見学コースが用意されています。また「福生のビール小屋」という名のイタリアンレストランや気軽に日本酒・ビール・食事を楽しめる「ぞうぐら」といった飲食店を併設しているため、興味を持たれた方は足を運んでみると良いでしょう。JR青梅線の拝島駅から徒歩で行ける、アクセス便利な位置にあるのも魅力です。
石川酒造 酒蔵見学
福生のビール小屋
住所:東京都福生市熊川1番地
「多満自慢」の特徴
多満自慢にはいくつかのシリーズがあり、それぞれに味わいが異なります。共通して言えるのは素材や製法にこだわっており、バランスが取れていて飲みやすいということです。
東京の地下天然水を使用し、昔ながらの慣習に従って秋から初春の頃にだけ仕込みを行う「寒造り」と言われる造り方で醸されています。蔵人たちがそれぞれの作業に責任を持ち、上質な酒米と伝統ある蔵を使って丁寧に手作りしているお酒です。
どんなシリーズがあるの?
上記でさまざまなシリーズがあることを述べましたが、ここからはそれぞれの特徴や味わいについてご紹介していきます。
多満自慢 純米無濾過
無濾過で造られたこのシリーズは、素材そのものの美味しさを味わえるお酒です。調和のとれたお米の旨さと甘みを感じられる一本で、冷ややぬる燗などどんな温度でも楽しめます。
日本酒はビールなど他のお酒と異なり、0℃から60℃とさまざまな温度帯で楽しむことができ、さらに温度で香味まで変わるという、世界でもとてもめずらしいお酒です。焼酎も「お湯割り」「水割り」などがありますが、日本酒はお酒そのものを温めたり冷やしたりするのが、焼酎との大きな違いです。今回は、冷酒についてご紹...
1800mlで1,750円(税抜)と手ごろな価格帯で、挑戦しやすいです。はじめて多満自慢を飲む方はぜひこちらからお試しください。
多満自慢 大吟醸
精米歩合35%の良く磨かれた山田錦を原料米として使用し、低温発酵にてじっくりと醸されたシリーズです。大吟醸らしい優雅な香りと、すっきりとした味わいが特徴の上品なお酒です。価格は1800mlで6,000円(税抜)で、乾杯やギフトなど特別なシーンにも適しています。大吟醸らしさをより活かすためには、冷や~冷酒として楽しんでいただくのがおすすめです。
清酒 たまの慶 純米大吟醸
五百万石を原料米としてつくられた純米大吟醸の日本酒です。きめ細やかで幅のある味が特徴で、やさしい吟醸を楽しめます。できれば冷や~冷酒で飲むのが好ましいですが、ぬる燗にしてもたのしめる味わいです。ラベルが華やかで、贈り物にもぴったりです。1800mlのもので価格は3,300円(税抜)で、誕生日やお中元などにも選ばれています。多満自慢 山廃仕込 純米原酒

名前の通り、山廃仕込みによって作られた純米原酒です。山廃ならではの独特な味わいが特徴で、2年間蔵内で熟成させてから瓶詰めをしておりコクが楽しめます。
ぬる燗や熱燗などで飲むと強い酸味がまろやかになり飲みやすくなります。アルコール度数が17度とやや高めなので、水割り燗などにしても良いでしょう。
日本酒の飲み方は基本的に常温や冷や、熱燗などストレートで飲むのがメジャーとされています。ただしアルコール度が15%ほどある日本酒は、お酒に弱い方からするとややきつい印象があるかもしれません。そこでおすすめなのが「水割り」で飲むことです。ここでは、プロも推奨する水割り日本酒のポイントをご紹介します。 ...
多満自慢 たまの八重桜
平成25年に創業150周年を迎えたタイミングで造られたこちらのシリーズは、創業当時の“八重桜”というブランドを復刻させたラベルの一本です。コクがありふくよかな味わいで、お米の旨味を感じられ沢山飲んでも飽きのこない純米酒です。1800mlのもので1,863円(税抜)です。
多満自慢 淡麗純米大吟醸
純米大吟醸 淡麗 多満自慢 #多満自慢 #純米大吟醸 #淡麗 pic.twitter.com/TzQ62aL4sW
— みえち (@mieti_3) June 21, 2019
淡麗シリーズには純米大吟醸・吟醸・純米の3タイプがあります。通常の多満自慢に比べ軽快でなめらかなライトタイプで、食事に合わせやすいことがポイントです。キレやのど越しが良いので、さっぱりと楽しみたい方におすすめの一本です。冷やして飲むとさらに爽やかさを楽しめるでしょう。純米大吟醸の720mlで1,250円(税抜)と、お手頃な価格も魅力的です。
多満自慢 東京の森
多満自慢に合わせたい料理やおつまみ

しっかりとした香りと味わいであるにもかかわらず、後味がすっきりしているバランスのとれた多満自慢はどんな料理にも合わせやすいのがポイントです。飲み方によって合わせるおつまみを変えてもいいでしょう。具体的には以下の様なものがおすすめです。
・冷酒(10℃以下)に合わせたいおつまみ
マリネやカルパッチョなど、塩味が効いていてさっぱりした食べ物
・冷や(10℃~)から常温で合わせたいおつまみ

てんぷらやだし巻き卵、冷奴など
・ぬる燗(40℃前後)にあわせたいおつまみ
・熱燗(50℃前後)に合わせたいおつまみ
こちらは一例になりますので、ご自身でいろいろ試してぜひ相性のいい食べ物を探してみてください。
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間違いない味!それが「多満自慢」
東京が誇る地酒の多満自慢は、しっかりとした味わいながら後味が落ち着いていて飲みやすいのがポイントです。比較的手に入りやすく挑戦しやすい価格帯のものも多いので、気になっているという方は一度試してみて損はないはずです。お好みの飲み方やおつまみと合わせて、ぜひお楽しみください。















