愛知県愛西市佐屋町日置で、杉村洋さんをはじめ自社杜氏による他の追随を許さない製法で醸造することを信念とする山忠本家酒造が手掛けるこだわりの日本酒、それが義侠です。
仕込水にも弱硬水である木曽川伏流水を使用し、江戸時代中期(寛政年間)の創業以来、その伝統を受け継ぎ、守り抜いてきました。
ちなみに、義侠という名前の由来は、明治の頃、原料費高騰で採算が合わなくなっても、小売業者と年間契約を維持し続けた「男気」にあやかったものです。
その特徴は、原料米として兵庫県東条町産の山田錦を使ったガツンとくる力強さ・濃厚でありながら後味すっきりのくどくないところが挙げられます。
義侠の歴史について
『義侠』は、愛知県愛西市の山忠本家酒造(やまちゅうほんけしゅぞう)が蔵元で、創業は江戸時代中期1789年~1801年(寛政年間)の頃になります。当主は、代々「山田忠右エ門」を名乗り、現当主で九代目となります。
昭和50年代、金賞を取ることだけを目先の目標にする酒蔵が多かった中、山田社長は、他人の評価ではなく自分たちが良いと思ったものを世に送り出すことを信条とされ貫かれたのでした。
そして、その決意が実を結び、義侠は今なお広く日本酒ラバーの間で人気を博すことになったのです。
米本来の持ち味を活かすこと
義侠を作るうえで、山忠本家酒造がいちばんこだわりを持っているのが、「米本来の持ち味を活かすこと」です。
「米の可能性を最大限に引き出して表現すること」を蔵元の使命としており、「酒造りは米作りから」の信念の元、最高の酒造好適米である山田錦の中でも、最高ランクの特A地区の兵庫県東条町産の山田錦を使用しています。更に理想的な山田錦を栽培する為に、山田社長自らも田んぼに入り、農家とどう作るかを話し合い品質向上に努め、素晴らしい山田錦が収穫されています。
日本酒はお米を原料にして作られています。日本人の主食であるお米から作られているのでとても身近に感じられるお酒ですよね。 日本酒はお米が原料になっていますが、どんなお米でも日本酒を作れるわけではありません。日本酒を作るのに向いているお米とそうでないお米があります。またどのようなお米を使って日本酒を作...
また、この東条地区での米造りの継続を目的とし、国内外問わず世界的な評価を確率しようと「フロンティア東条21」を立ち上げた蔵でもあります。
そこの農家と契約するにとどまらず、蔵元も農家と共に田んぼに入り、品質改善の努力を重ねるなど、徹底しています。
収穫した後の精米は自社で行い、仕込み水には湧き水を使い、純米仕込みの「義侠」を造っています。
ここまでこだわった酒造りは、たくさんの人に影響を与えています。
そのため、「義侠」は全国の地酒好きから支持を受け、他の蔵元からも注目を集める銘柄となっているのです。
義侠の味わいの特徴

「凝縮された米の旨味」と「しっかりした酸味による、厚みと奥行きのある味わい」の二つが特徴です。
「米」と「水」と「造り」のよさからは、風格さえ感じられます。
このような「義侠」の特徴を下支えしているのが、「いろいろな熟成酒をブレンドして調整する」というオリジナリティーのあるスタイルです。
長期熟成酒というのは、造られた年度や瓶ごとの個体差が大きく、クオリティーを維持するのが困難だといわれています。
しかし、「義侠」は山忠本家酒造が持つ長期熟成に関するノウハウと、熟成ブレンドというやり方により、熟成酒の持ち味が十分に引き出されています。
ワインにはヴィンテージ物や年代物がありますよね。 とても特別なお酒という感じがします。ヴィンテージ物や年代物はレアなお酒なので高級なイメージがあります。 実際はヴィンテージワインだから高級というわけではないのですが、その時にしか造れないワイン、同じ味は無いということは確かなので特別であることには...
義侠にはいくつかラインアップがあります。ラインアップと美味しい飲み方をご紹介します。
義侠 純米生原酒 60% 令和1BY
義侠の純米酒の中でもリーズナブルな価格で購入しやすい1本です。お米の味をしっかり感じることができ奥行きのある味わいです。冷やして飲むと美味しいです。
義侠「えにし」特別純米酒
東条地区で、除草剤なし、化学肥料なしでぼかし肥を使用し有機肥料で育てた特別栽培の山田錦を使用し、蔵内で3年以上熟成させた日本酒です。
黄金色でスモーキーな香りを持ちます。口あたり柔らかで芳醇な旨味のある古酒です。
黄金色をしている日本酒で穏やかな香りが楽しめます。一口飲むと口の中にまろやかな旨味と酸味が広がってコクがあります。ふくらみのある味わいの日本酒ですが後味はスッキリしています。何杯でも飲めてしまう日本酒と言われていて常温やぬる燗で飲むのがおすすめです。
義侠 純米吟醸 十年熟成
熟成酒ならではの旨味が感じられる1本です。奥行のある味わいで飲むたびに口の中にお米の風味をしっかり感じられる1本です。冷やしても温めても美味しい日本酒です。
義侠 純米吟醸生原酒 40%
しっかりした味わいの日本酒で濃い味わいです。口の中で酸味がしっかり感じられますが口当たりがまろやかなのでバランスが取れています。冷やして飲むと美味しいです。
義侠「游(あそび)」純米大吟醸
限定品として、毎年、山田社長の「遊び心」でブレンドされる純米大吟醸です。理想の味を目指し、年毎にベースとなる酒、ブレンド比が変わる特別な日本酒です。
複数のお酒をブレンドして造られた1本で他の日本酒に無い味わいになっています。熟成酒の状態で味が変化するので購入する時によって味も違いがあります。
義侠は飲食店でも提供されているお店がありますので、家呑みでも楽しめますしお店でも楽しめますよ。
義侠 純米生原酒 滓がらみ 南砺五百万石
山田錦を使うお酒がほとんどなのですが、この1本だけが異なる酒蔵適合米を使っています。
新酒なのでフレッシュで、使用しているお米の特徴からスッキリした味わいのお酒になっています。冷やして飲むと美味しいです。
特別純米 五百万石
南砺農協の取り組み、栽培方法に共感し、毎年たった1本だけ仕込まれる日本一美味いと言われる南砺五百万石を醸した純米酒です。
淡麗辛口のなかに『縁』のようなコクを持つ日本酒です。
義侠 特別純米 純粋
日本酒度±0を中央値とする『義侠(ぎきょう)「特別純米」純粋』は、上立ち香がそれほどあるわけではないのに、含み香は桃のようにフルーティで、女性にもおすすめです。
しっかり日本酒を呑んでいるという満足感がありながらも、すっきりキレがあって、表現するなら「こっくりとした日本酒らしい日本酒」です。
なお、義侠のラインナップは、現在、・純米大吟醸 妙(たへ)・純米大吟醸 慶(よろこび)・純米大吟醸 泰(やすらぎ)・純米大吟醸 游(あそび)・純米吟醸 侶(ともがら)・特別純米 縁(えにし)・特別純米 純粋・特別本醸造 祥(きざし)・本醸造 造(つくり)・純米大吟醸30 H21BY・純米吟醸40 S58BY・純米吟醸50 H13BY・純米吟醸60 滓酒・純米吟醸60 2002の展開がありますが、いずれも、協会酵母9号・10号を原料とし、東条町の特上山田錦を30%~60%精米したものです。その日本酒度も、-1~+3まであるので、飲み比べをしてみることも酒宴の醍醐味になることでしょう。
義侠に合うお料理とは?
義侠に合うおつまみは、そのダイナミックさに負けない濃い味付けのものが相性抜群と言えるでしょう。たとえば、塩辛や佃煮、奈良漬け、豆酩(豆腐を発酵させたもの)、鯵や鰯のなめろう等の佳肴がおすすめです。
また煮魚やお刺身、酢の物などしっかり味が付いたものからさっぱりしたものまで美味しくいただけます。
お料理によってお酒の風味も感じ方が違ってきますのでそれも楽しんでみると良いでしょう。
チーズやお肉など洋メニューにも合わせられるお酒です。
お酒を飲むときに欠かせないのがおつまみです。美味しいおつまみと合わせれば、いつものお酒がより美味しく感じられるようになるでしょう。 ※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフィール お酒におつまみを合わせるコツ おつまみとお酒には相性があります。もちろん自分が好きな食べ物を選ぶ...
温度の変化によって、開いてくれるお酒なので、じっくり味わいながら呑むのが、新たな発見ができ、一献だと言えます。
暖冬だと今年は言われていますが、やっぱり寒い! そんな時にソッと身体を暖めてくれるのはやはり日本酒の熱燗だと言っていいでしょう。 ひとくちに熱燗と言っても温度によってその呼び方も変わりますが、日本酒の味、薫り、口当たりも変化します。 今回は家でできる美味しい熱燗の入れ方やその種類、温度に合う日...














