日本酒「黒龍」は、福井県の酒造、黒龍酒造株式会社により作られたお酒になります。黒龍酒造は、1804年、文化元年に初代石田屋二左衛門によって創業された酒造になります。
白山の名水と最適な酒造好適米を使用
黒龍には、白山の名水が使われています。山々に囲まれて清らかな湧き水が使われているのです。
貴重な水の他にも、最適な酒造好適米を使っています。兵庫県産の山田錦と、福井県産の五百万石を使ったものになります。
天然の山の水を利用して作った酒
文化元年に創業された黒龍酒造が造り出す「黒龍」は、幻の日本酒と呼ばれ、多くの愛好家の喉を潤しています。
その美味しさの秘密は、地元福井県を流れる九頭竜川の伏流水の柔らかな水が関係しています。
福井県最大の河川の九頭竜川の清澄の水があり、九頭竜川は霊峰白亜山の雪解け水流れて山の滋養というろ過を経てわいた銘水なのです。アユ、サクラマス安堵生息していて、川の品質とても高いです。山から大地へ降り、自然の層を越してきた澄み切った川の伏流水は避け醸すのに持って来いの特徴がある口当たりよい軟水です。
霊峰と名高い白山の雪解け水が、ゆっくりと流れながら濾過され、その清らかで澄んだ味わいが、「黒龍」の、口当たりのまろやかさを生み出しているのです。大自然の恩恵を受けながら、至極の1品は完成していくのです。
最適な酒造好適米
黒龍の酒造りはコメにもこだわっていて、すべての酒造好適米を使用しさらにいい米を求めてフロンティア東条21というグループを作り、より良いコメ作りを目指しています。
そしてフロンティア東条の登場は山田錦特A地区指定の、兵庫県東条地区の田園地帯に由来します。
黒龍は酒の味の源になるコメ、コメに詰まった育て上げる人の心、コメが育つ整った環境の上に成り立ってるお酒なのです。そして、水、コメがそろって初めて日本酒製造できますが、これはとても恵まれた環境で鴨られるお酒になります。
お酒の種類
越前の老舗の酒蔵『黒龍酒造』が送り出す蔵の名前を背負った酒として知られる『黒龍』ですが、ラインナップは季節限定販売のものを含めて20種類前後です。
その黒龍の魅力はなんと言っても、吟醸、大吟醸に特化された品揃えにつきるでしょう。
蔵元のワインへの深い造詣から産み出された「日本酒をワイン同様に熟成できないか?」という気持ちが伝わってくる銘柄です。
また黒龍酒造のホームページの各商品にはその想いの伝わるテイスティングノートの記載がありますし、全体的にブルゴーニュやボルドーのメゾンやシャトーに準じた商品ノートからもそれは感じ取れるでしょう。
黒龍 しずく
こちらの黒龍は、黒龍酒造が、「袋吊り」で搾った大吟醸酒になります。なめらかな口当たりで、透き通るような味わいが特徴となっています。
九頭龍 大吟醸
九頭龍 大吟醸になります。2004年に生まれた大吟醸で、ぬる燗や熱燗で飲むために作られたものです。そのため、冬に飲むにはぴったりです。
黒龍 純米吟醸
黒龍の中でもはずせないといわれているのが純米吟醸酒です。
なぜなら、お米を極限まで磨いて作る大吟醸を全国的に広めたといわれているのがこの黒龍だからです。
酒米の中でも蔵元と同じ福井県の中の大野地区産の五百万石を使用し、お米の旨味を十分に引き出した純米吟醸酒は透明感のある上品なうまみと味の広がりが楽しめます。
口当たりはフルーティーで爽やかで、香りは立ち上がりは程よくその後どっしりとした香りと共に旨味が広がります。後口は上品な酸味と適度な苦みが引き締めてくれるので、バランスよくするすると飲めてしまうお酒です。
コンパクトなのにあなどれない『黒龍 貴醸酒』
福井を訪れ、越前そばの店へ足を運んで見るとほぼ全ての店で黒龍と九頭龍は楽しむことができます。
季節限定ものも置いてある店も多いのが、魅力ではありますが、出張時に軽く飲みたい時には『黒龍 貴醸酒』は特にオススメでしょう。
コンパクトな見かけで軽く見られがちですが、150ml 500円とコスト的には純米吟醸を上回る値段と実は存在感のある逸品です。
アルコール度は12%と低く飲みやすいのも特徴、この2つが相成って楽しめる一本です。
デザートワイン程アルコール度数は低くないため、しっかりと酒を感じさせてくれるのは魅力でしょう。
様々な種類のある黒龍ですが、見落としがちな『黒龍 貴醸酒』『黒龍 吟のとびら』。
「黒龍」に合うお料理は?
黒龍の味を表す言葉に、真味只是淡というものがあります。これは、濃厚な味わいよりも淡い味わいの方が、料理を引き立てることができるというものです。
つまり、料理の事を考えて作られた日本酒なのです。
色々な日本食に合いますが、おすすめはチーズです。チーズと言えば、ワインと合うというイメージがあるかもしれませんが、日本酒との相性もとてもいいのです。淡い味わいとチーズのコクがとても合います。
一方で焼きナスや焼き鳥のネギまなどの香ばしい香りとも相性良く、特に焼き野菜の甘味と焦げの風味を後味はさっぱりと洗い流つつ、旨味と甘み引き立て、最後はほんのり苦みでまとめてくれる食中酒にぴったりのお酒です。
黒龍 大吟醸を取り寄せました(50代前半女性Nさんの感想)
日本酒が大好きな夫は、各地のお酒を取り寄せて購入しています。
その中の一つが黒龍で、主人はこのお酒が届くと「これは大吟醸なんだ」と嬉しそうに叫んでいました。
我が家を訪れた叔父さんと主人は、黒龍を飲み始めました。
おつまみは叔父さんが刺身を持って来てくれたので、お刺身でお酒を美味しそうに飲んでいました。
このお酒は福井のお酒で、九頭竜川の名水で出来ているからこんなに口当たりがいいんだと話していました。
叔父さんもお酒を飲みながら、口当たりがよくスッキリとして飲む易いと話していました。
2人の会話からお酒がどれだけ、美味しいかが伝わって来ました。
日本酒というと獺祭が有名ですが、この黒龍も黒龍酒造という有名な酒造元のお酒でかつてはなかなか手に入らないまぼろしのお酒だと言われたと主人が自慢していました。
名前の由来も叔父さんに自慢するために、夫が調べており黒龍の名前の由来は「九頭竜川」の古名が「黒龍川」といったようのでその川の名前からとったそうです。
著名人が愛した酒
1804年に創業して、ずっと日本酒醸し続けており、市販が難しいとされる大吟醸に挑戦して生まれた黒龍は日本一高い日本酒で注目されました。この挑戦をきっかけとして高品質で少量生産をするようになったのです。そして、まさか商売にならないと考えらえた大吟醸酒なのですが、黒龍酒造は酒造業界のそうした常識ひっくり返しました。
黒龍は長い間多くの方から愛されてる人気の酒であり、多くの方を虜にし続けるこの魅力は何か。
「黒龍」が美味と言われるのは、職人により代々と伝統を受け継ぎながらも、最新の技術を取り入れて、常に進化を続けているからです。
吟醸造りへの強いこだわりで知られる黒龍酒造は、その気品ある香りと芳醇な味わいが特徴的で、冷酒で飲むのが更に美味しく味わえると言われています。
気品ある香りが更に華やかなものへとなり、味わいもより深く感じることが出来るのです。
そして、多くの著名人が愛した酒としても知られています。
往年の大スターである森繁久彌さん、石原裕次郎さん、そして宇野重吉さんなどが、「黒龍」の魅力に惚れ込みました。
特に、宇野重吉さんは亡くなられる前に、「最後に、たった一杯で良いから、黒龍を呑みたい」と言葉にされたそうです。
それほど、黒龍の香りや味を愛していたのです。
時には、冷やした「黒龍」を傾けながら、数々の名作をこの世に残した昭和の名優たちに心を寄せながら、ゆっくりと飲むのも良いのではないでしょうか。