今大きな注目を集めている国産のウイスキー、その中でも大手と言われているのが「ニッカウヰスキー」です。1934年に竹鶴政孝氏によって設立された会社で、「余市」や「竹鶴」、「宮城峡」といった人気のウイスキーをたくさん生み出してきました。
そんなニッカウヰスキーの銘柄が、今大きな注目を集めています。世界的なジャパニーズウイスキーブームや国内でのハイボールの流行、さらにはNHKの連続ドラマ「マッサン」の影響により、ここ10年あまりで急激に売れるようになっています。
※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフィール
目次
ニッカウヰスキーとは?「マッサン」で有名な竹鶴政孝氏が創業
ニッカウヰスキーは、NHK連続ドラマ「マッサン」でモチーフとなった竹鶴政孝氏が、1934年に創業したことでスタートしたウイスキーの製造会社です。
【竹原市 NHK朝ドラ「マッサン」】
ニッカウヰスキーの創業者で、「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹原市生まれの竹鶴政孝をモデルにした「人情喜劇」です。 pic.twitter.com/dLcWthDvsw
— 朝ドラ「マッサン」NHK連続テレビ小説 (@dramanhkma3) September 29, 2014
もともと竹鶴氏はサントリーホールディングスの前身である寿屋でウイスキーの製造に従事していました。そんな竹鶴氏が、ウイスキーの本場であるスコットランドに近い気候を求めて、北海道の余市の土地でウイスキー造りを開始したのが歴史の始まりです。
※余市蒸溜所
ニッカウヰスキーはあくまでも美味しいウイスキー造りにこだわり続けました。戦争の前後で他社から低質なウイスキーが相次いで発売されるような状況でも、あくまでも品質にこだわり続け高価格かつ高品質なものばかり販売していました。そのことが時には経営を傾ける原因となったこともありますが、それでもポリシーを捨てず、上質なウイスキーを造るということにこだわり続けたそうです。
ニッカウヰスキーは創業から現代に至るまで、さまざまな工夫を凝らしながらウイスキー造りに尽力してきました。
日本初のモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした「ハイニッカ」の発売や、一級ウイスキー「新ブラックニッカ」の発売により、ウイスキー業界の最大手と言われたサントリーと肩を並べるようになります。さらに1969年には宮城県に新たな蒸留所である「宮城峡蒸留所」を設立し、製造できるウイスキーの幅を広げていきます。
現在はアサヒビールの子会社として、日常のウイスキーから高級ウイスキーまで幅広く製造し続けています。
5月13日(木)
こんにちは😃💕
正門から見学受付までの道路はくねくねとしています❗皆さん意識した事ありますか?⁉️💂🌈
それはなぜでしょうか‼️♪
豊かな自然を残すため木をさけた為と思う方はRT、
従業員の運動不足を解消するためと思う方は❤️お願いします❗#アサヒの工場見学#宮城峡蒸溜所 pic.twitter.com/swnb0dLcBQ— ニッカウヰスキー宮城峡蒸溜所 (@nikka_miyagikyo) May 13, 2021
国産ウイスキーが高騰中!ニッカウヰスキーやサントリーの商品が超高価格に
ここ10年あまりで、国産ウイスキーの価格が何倍にも跳ね上がっています。理由としては、日本のウイスキーが世界的な注目を集めたことが挙げられます。
もともとウイスキーといえばスコットランド産のものやアイルランド産のものが有名でしたが、2000年代以降に入り日本のウイスキーが飲みやすく上質だと注目を集め、さまざまな賞を獲得するようになりました。今では国産ウイスキーは「ジャパニーズウイスキー」と呼ばれ、世界の5大ウイスキーの一角を担っています。
「ハイボール」のブームやNHK連続ドラマ「マッサン」の影響を受け、ここ数年で国内での人気が急激に高まったウイスキー。世界中でつくられていて、さまざまな種類があることをご存知でしょうか。 ウイスキーは造られる場所によって、味の特徴が異なります。しかしその違いを詳しく説明できる方は意外と少ないです。 ...
例えばニッカウヰスキーの「余市20年」は、発売当時は2万円ほどの価格で売られていたにもかかわらず、現在ではおよそ10倍の20万円近い価格で取引されています。そのほかサントリーの「山崎」「響」といった銘柄も、高騰化しているウイスキーとして知られています。
日本のウイスキーはここ10年ほどで人気が非常に高まっています。日本産のウイスキーは「ジャパニーズウイスキー」と呼ばれ、世界5大ウイスキーの一つとして認識されています。実際に世界的なコンクールで日本のウイスキーが表彰されることも多く、お酒のプロからみても価値の高いものだと評価されていることがわかります...
ウイスキー投資ってなに?投資やコレクションのために購入する人も
国産のウイスキーは定価や販売額よりも高騰化していることをお伝えしました。それは買取市場だけでなく、オークションでの落札額も同様です。
例えばサントリーの「山崎50年」は、香港のオークションにて3250万円で落札されています。こちらはもともと100万円で発売された限定ボトルでしたが、現在では手に入らないためプレミアが付きこの価格になっています。
香港のオークションで山崎50年が3250万で落札されたってまじ?笑
限定150本だったとはいえ当初は100万だったよな?
これ持ってる人絶対売る人増えるな‥‥
どんな金持ちだよ‥‥そもそも100万ですら買っても飲みたくない笑 pic.twitter.com/LMXbv8t0UJ— ふじもん (@773loveFujimon) January 31, 2018
2020年の春、サントリーのウイスキー「山崎55年」がオークションにて8500万円という超高額で落札されました。山崎55年はサントリーの長い歴史の中でも史上最高酒齢となるヴィンテージのウイスキーで、オリンピックを記念して造られたレアなボトルです。 このようにオークションでは、希少な国産ウイスキーが...
下記の金額は販売している価格ではなくなんとウイスキーの買取金額です。ウイスキーが急騰しておりお酒買取業者の買取金額も暴騰しています。
- ニッカ余市20年・サントリー響30年・希少なお酒複数・・・608,500円(バイセル買取実績)
- サントリー 響 30年・・・350,000円(福ちゃん買取実績)
- 竹鶴 25年・・・160,000円(ジョイラボ買取実績)
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
福ちゃん 出張買取30%UP キャンペーン中 |
ファイブニーズ | バイセル | ジョイラボ | 買取屋さんグループ |
4.7 ★★★★☆ | 4.5 ★★★★☆ | 4.3 ★★★★☆ | 3.9 ★★★☆☆ | 3.7 ★★★☆☆ |
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値上がりしそうなニッカウヰスキー7選
※価格予想は直感で予想しておりますので価格を保証するものではありません。投資目的などで損額がでたなどと言われても責任は負えませんのであくまでもご参考程度にご確認ください。
シングルモルト 余市20年
北海道にある余市蒸溜所で造られるモルト原酒のうち、酒齢20年を超える長期熟成のモルト酒のみをブレンドさせたシングルモルトウイスキーです。余市蒸溜所では石炭直火蒸溜という製法を用いて原酒づくりをおこなっているため、豊潤な香りと個性的な味わいをしているのが特徴です。長期熟成により角がとれたまろやかな味わいは、一口飲むと高級感と満足感を味わえます。現在では終売となってしまっているため、希少価値が高くこれからますます高騰化することが予想されています。もともと10年前は1万円台で取り引きされていたものの、現在のAmazonの価格は50万円程になっています。2023年末には55万円近い価格になると予想しておいて良いでしょう。
※シングルモルト余市20年Amazonの価格相場推移
2012年 | 17,980円 |
2013年 | 17,150円 |
2014年 | 18,800円 |
2015年 | 137,900円 |
2016年 | 123,800円 |
2017年 | 164,991円 |
2018年 | 250,000円 |
2019年 | 280,000円 |
2020年 | 298,000円 |
2021年 | 500,000円 |
2022年 | 494,000円 |
2023年末予想 | 550,000円 |
ニッカウヰスキーの代表銘柄として知られる「シングルモルトウイスキー余市」は、ここ10年あまりの期間で爆発的な人気を集めています。あまりの人気ぶりに需要に対しての供給が追いつかず、終売となった商品もあるほどです。終売を受けて希少価値が高まったことで、余市は市場での価値が跳ね上がっています。 この...
竹鶴 25年
竹鶴ピュアモルトは、ニッカウヰスキーの宮城峡蒸溜所で造られるモルト酒をベースに、余市蒸溜所で造られるモルト原酒をバランスよく加えたモルトウイスキーの銘柄です。シングルモルトである「余市」や「宮城峡」に比べて、ヴァッティングさせていることで飲みやすくバランスの取れた味わいであることが特徴です。竹鶴の25年は竹鶴シリーズの中でもより熟成されたヴィンテージのモルト酒ばかりを集めているという高級品です。もともとランクの高いウイスキーの位置づけでしたが、終売によりさらに高騰化しています。
※竹鶴25年Amazonの価格相場推移
2015年 | 97,000円 |
2016年 | 97,000円 |
2017年 | 102,060円 |
2018年 | 248,000円 |
2019年 | 198,000円 |
2020年 | 380,000円 |
2021年 | 348,000円 |
2022年 | 380,000円 |
2023年末予想 | 400,000円 |
竹鶴はジャパニーズウイスキーの銘柄の一つです。NHK連続テレビ小説「マッサン」で話題となったニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝氏の名を冠したウイスキーで、近年人気が爆上がりしています。数々の品評会で入賞経験があり、国内だけでなく世界的にも評価の高い銘柄となっています。そんな竹鶴は発売するとすぐに売り...
宮城峡15年
ニッカウヰスキーの宮城峡蒸溜所にて造られた、酒齢15年以上のモルト酒のみを使用したウイスキーです。スチームを使いゆっくりと蒸溜することで製造された宮城峡は、男性的で力強い「余市」に対してやさしくみずみずしい甘さのある女性的なウイスキーとなっています。宮城峡15年はシェリー樽由来のレーズンやバニラのような甘い香りが特徴で、濃厚ですが口当たりは柔らかいという完成された1本です。
もともとは1万円程度の価格で取り引きされていましたが、「マッサン」が放映された後の2015年以降に爆発的に値上がりしています。
※宮城峡15年Amazonの価格相場推移
2012年 | 8,386円 |
2013年 | 8,461円 |
2014年 | 10,000円 |
2015年 | 42,120円 |
2016年 | 36.396円 |
2017年 | 50,760円 |
2018年 | 78,796円 |
2019年 | 120,000円 |
2020年 | 85,000円 |
2021年 | 132,000円 |
2022年 | 165,000円 |
2023年末予想 | 180,000円 |
宮城峡はニッカウヰスキーの造るシングルモルトウイスキーの一種です。軽やかで華やかな味わいのウイスキーで、飲みやすいと多くの方から高評価を受けています。特に近年ではジャパニーズウイスキーの人気上昇を受け、なかなか手に入らない希少なウイスキーとしても知られています。 初めてアルコールを売るという方...
ザ・ニッカ12年
ニッカウヰスキーの余市・宮城峡で造り上げたモルト原酒のうち、12年以上の原酒を厳選してブレンドしたプレミアムブレンデットウイスキーです。まろやかでスムースな口当たりで、カカオのような甘さやビター感を味わえるボトルです。もともと5,000円前後の価格で贈答品として人気を集めていましたが、あまりの人気を受け2019年に終売となっています。そしてその前後から価格が急激に高騰していて、今後も値段が跳ね上がることが予想されます。
※ザ・ニッカ12年Amazonの価格相場推移
2015年 | 5,280円 |
2016年 | 5,113円 |
2017年 | 5,953円 |
2018年 | 6,128円 |
2019年 | 11,980円 |
2020年 | 16,100円 |
2021年 | 17,800円 |
2022年 | 19,000円 |
2023年末予想 | 20,000円 |
ブラックニッカ 8年
2002年に発売されてから長年愛されてきた銘柄ですが、2015年にすでに終売となってしまったシリーズです。もともとは1000円代という低価格で手の届きやすい銘柄として流行しましたが、終売を受け価格が何倍にも跳ね上がっています。スモーキーな中にシェリー樽由来の甘い香りがあり、熟成感とフレッシュさのバランスがとれた1本です。
※ブラックニッカ8年Amazonの価格相場推移
2015年 | 1,450円 |
2016年 | 2,680円 |
2017年 | 9,350円 |
2018年 | 9,280円 |
2019年 | 11,800円 |
2020年 | 8,800円 |
2021年 | 84,00円 |
2022年 | 10,800円 |
2023年末予想 | 11,500円 |
ニッカ カフェグレーン
世界でも希少な「カフェ式蒸留機」を用いて造られたグレーンウイスキーです。グレーンウイスキーは通常モルトに比べてさっぱりとしがちですが、カフェ式で造ることにより原料の甘みがしっかりと残っているのが特徴です。「余市」や「宮城峡」などが超高級なウイスキーとなってしまった今、比較的手に届きやすい価格帯のシリーズとして大きな注目を集めています。
日本より一足早く欧州で発売されたこのシリーズは、発売直後から高い評価を得て瞬く間に人気商品となりました。2016年には「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」にてゴールドを受賞していて、これからさらに人気が高まることが予想されています。
※ニッカ カフェグレーンAmazonの価格相場推移
2015年 | 4,474円 |
2016年 | 5,180円 |
2017年 | 5,810円 |
2018年 | 6,153円 |
2019年 | 8,499円 |
2020年 | 8,880円 |
2021年 | 7,700円 |
2022年 | 8,250円 |
2023年末予想 | 9,000円 |
ニッカ カフェモルト
上記で紹介した「ニッカ カフェグレーン」の姉妹品シリーズです。こだわりのカフェ式連続式蒸留機で造られるモルトウイスキーで、香ばしく甘い味わいをしています。そのままではもちろん、カクテルのベースとしても楽しめるようなボトルとなっています。
2014年にはイギリスのスピリッツ専門誌「THE SPIRITS BUSINESS」にてTHE MOST INNOVATIVE SPIRITS LAUNCH OF 2014を受賞、2017年には「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」にて最高賞であるトロフィーを受賞しています。
※ニッカ カフェモルトAmazonの価格相場推移
2015年 | 4,980円 |
2016年 | 5,120円 |
2017年 | 5,810円 |
2018年 | 5,810円 |
2019年 | 8,500円 |
2020年 | 12,800円 |
2021年 | 12,500円 |
2022年 | 13,000円 |
2023年末予想 | 15,000円 |
ウイスキーの高騰により買取価格も上昇中
ここまでニッカウヰスキーのさまざまなシリーズの高騰化について説明してきました。販売価格やオークションでの価格が上がっているということは、その分買取専門店での買取価格も上がっています。
蒸留酒の一つであるウイスキーは、世界各地で愛されている飲み物です。スコッチウイスキーやアイリッシュウイスキーをはじめ、日本のジャパニーズウイスキーも近年では世界トップレベルの人気を集めています。 もともと高級なイメージの強いウイスキーですが、特に近年ではブームも相まって高額買取の対象となることが非...
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
福ちゃん 出張買取30%UP キャンペーン中 |
ファイブニーズ | バイセル | ジョイラボ | 買取屋さんグループ |
4.7 ★★★★☆ | 4.5 ★★★★☆ | 4.3 ★★★★☆ | 3.9 ★★★☆☆ | 3.7 ★★★☆☆ |
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まとめ
マッサンの影響や国内のウイスキー人気で、ニッカウヰスキーのさまざまな銘柄が注目を集めています。その中にはすでに終売してしまっている銘柄も多く、希少価値が高まっていて現在も値段の高騰化が進んでいます。
もし希少な銘柄が手元にあるという方は、ラッキーだと言えるでしょう。飲まない方はお酒の買取に出してみてもいいですね。