
※この記事を書いた日本酒ライターdencrossのプロフィール
小左衛門の歴史について
江戸時代半ば、1702年に創業した歴史ある蔵元で美味しいお酒を後世へ残したいという思いで酒造りを行っています。
創業前は年貢を納めていたのですが。年貢米を活かして酒造りを始められました。
小左衛門は女性からも支持されている日本酒ですっきりした味と優しい香りが評判のお酒です。
1953年に株式会社を設立した際には、しばらくの間地元だけで流通しているお酒でした。
1997年には、純米酒や本醸造酒などの特定名称酒を積極的に生産し、熟成させて完成させる古酒造りにも取り組みました。
ワインにはヴィンテージ物や年代物がありますよね。 とても特別なお酒という感じがします。ヴィンテージ物や年代物はレアなお酒なので高級なイメージがあります。 実際はヴィンテージワインだから高級というわけではないのですが、その時にしか造れないワイン、同じ味は無いということは確かなので特別であることには...
小左衛門の特徴について
日本酒ラベルにもこだわり、他の銘柄のお酒と違った印象のラベルが注目されます。
もっと多くの人に代々受け継がれているお酒の美味しさを伝えたい、世界にも広めていきたいという思いから、2001年に小左衛門を作り出し、現在多くのファンを魅了しています。
少数精鋭で酒造りをしているので大量生産はできないものの、高品質なお酒が生み出されています。小左衛門は、今までの淡麗辛口とは異なり、米の旨味をしっかりと活かしている旨口のお酒になります。淡麗辛口がブームの中、旨口のお酒を売り出すのは挑戦でした。しかしこれが見事に成功し、多くのファンを作ったのです。
酒米について
小左衛門の特徴として、使われている酒米にこだわりがある事が挙げられます。もともと年貢米を使って酒造りを始めたという事もあり、美味しいお米から美味しいお酒が誕生するという事は昔から受け継がれています。
使われているお米は地元で栽培されている「ひだほまれ」や「美濃瑞浪米」などがあります。地元の農家さんと一緒に育てているお米を使うなど美味しいお酒を造るために農家さんも協力してくれていて多くの人の手で生みだされているお酒であることが分かります。他にも全国から酒造りに最適な酒造適合米を求めて、生産者の顔が分かるものだけを取り入れて酒造りが行われています。
日本酒はお米を原料にして作られています。日本人の主食であるお米から作られているのでとても身近に感じられるお酒ですよね。 日本酒はお米が原料になっていますが、どんなお米でも日本酒を作れるわけではありません。日本酒を作るのに向いているお米とそうでないお米があります。またどのようなお米を使って日本酒を作...
沢山のお米を使い完成させていることから小左衛門の味には広がりがあります。そのような点も多くの人が注目している理由でしょう。飲み比べが楽しいお酒になっています。数々の賞も受賞しているお酒です。
「小左衛門」注目の商品3選

300年以上の歴史を積み重ねた老舗酒蔵が、1997年に大きな決断をしました。純米酒など「特定名称酒」の醸造割合を増やすことと、古酒造りを行うことを蔵の方針にしたのです。
新しい方針に沿って、2001年に新しいブランドを立ち上げます。それが「小左衛門」です。
新ブランドに最初ラインナップされた商品は、純米大吟醸酒、純米吟醸酒、3年古酒など7種類で始まりました。
立ち上げから19年たちました。現在のラインナップと注目の商品をご紹介します。
小左衛門 初のしぼり
「小左衛門 初のしぼり」。2019年11月発売開始の新酒。新酒ですので、この時期にしか味わえません。新酒の若さが苦手という人、新酒のフレッシュさがたまらないという人。好みは人それぞれですが、基本的に日本酒の新酒は美味いものが多いです。2019年の初しぼりは「出羽燦々」というあまり聞き馴染みのない酒米を使用。
無濾過で瓶詰しているため、濁りや澱が出ていることもあるフレッシュ感抜群の新酒に仕上がっています。立ち上がる香りは穏やかながらパイナップルや梨にどこか近い香り。口当たりは優しく、ふくらみのある米の旨味しっかりと感じることができます。新酒らしいサラッと飲めます。
小左衛門 特別純米美山錦
「小左衛門 特別純米美山錦」、「小左衛門」といえば「これっ」と紹介されることも多い、定番中の定番の商品。長野県産の「美山錦」を仕込んだ一本で、仄かに感じる林檎か杏を思わせる香りはあくまでも穏やかに、純米酒ならではの米の甘さと旨味がしっかりと力強く感じられます。微かな酸味がキレるあと味の良さを造りだしており、旨味甘み酸味が見事に調和しています。
穏やかな香りと落ち着いたキレ利いた旨味ある酒質は食事とともにいただくお酒としても優秀。料理の味を引き立て、ふくらましてくれます。余計な雑味はきれいに洗い流して、料理のおいしさをしっかりと引き出します。
小左衛門 純米大吟醸 赤磐雄町
「小左衛門 純米大吟醸 赤磐雄町」は、名前のまま岡山の赤磐地区で育成された「雄町」を仕込んだ一本です。「雄町」は47%まで磨き上げていますので、雑味のないクリアな酒質。大吟醸酒にありがちな鮮やかで華美な香りではなく、落ち着いた穏やかな香り。しかし、華やかさは幾分も失われていません。そっと主張するフルーティな香りです。
味わいは、なるほど大吟醸というクリアーな澄んでさらさらと流れるように飲めるお酒。さらさら流れますが、舌の上にしっかりと甘みと旨味を乗せて通りすぎます。派手さがないですが、その分食事や晩酌にもピッタリの趣。じっくりと米の旨味に浸りながら、お料理や肴が進みます。
「小左衛門」は、さらにバリエーションのあるラインナップ。酒蔵の想いが詰まった魅力ある限定品が企画されいます。色々と調べてみると面白いお酒に出会えるかも知れません。
小左衛門の通の飲み方
小左衛門は元々、年貢米を活用して作られた日本酒が始まりとされています。
それだけに、使われているお米にも、かなりのこだわりがあります。
深い旨味とコクがあるだけでなく、キレも持っている日本酒だけに、日頃からお酒好きでうるさい人でも唸る程です。
そのために、小左衛門の飲み方にも色々な飲み方が考えられます。
冷酒として楽しむ方がいい

口の中で広がる味わいからして、冷酒として楽しむ方がいいです。
小左衛門をちょっと口の中に含むと、まずさっぱりとした口当たりから、”飲みやすい日本酒”という印象を持ちます。
しかし、その後から次第に独特の苦味と旨味が広がっていきます。
その味の感じ方も実にバラエティに富んでおり、まるで果実酒のようなフルーティな味わいが広がった後に、段々と日本酒らしい苦味が少しずつ出てきます。
ほんのりのした甘味と酸の苦さが入れ変わりながら、口の中を楽しませてくれるような感じです。
そのために、このお酒の真の味を楽しむためには、しっかりと冷やした状態で飲むことで、小左衛門の深い味わいを堪能することができます。
熱燗を好む日本酒ファンの人でも、この小左衛門は、お酒そのものの特徴を最大に感じるためには、冷蔵庫でしばらく抜かせて冷やした後に、少しずつ飲むのがおすすめです。
小左衛門に似合った料理

とてもフルーティな味わいと後からしっかりと酸の利いた苦味があることから、小左衛門と合わせて、次のような料理がマッチします。
肉料理
意外な印象を覚えるかもしれませんが、小左衛門と相性の良い料理としては、肉料理があげられます。
肉料理と言っても様々ありますが、やはりワイン+ステーキの組み合わせのように肉質がしっかりと感じられる赤身肉を美味しくグリルしたステーキが合います。
特に最近はジビエ料理がちょっとしたブームとなっており、鹿肉や猪肉を使った料理との相性は抜群です。
ジビエ料理で使われる肉は霜降り肉のようなものではなく、自然の中で粗だった引き締った赤身肉のために、冷えた小左衛門とセットで味わうと格別なものがあります。
鴨料理
小左衛門の蔵元の岐阜県では、鴨の鉄板焼きも美味しい料理の1つです。
そのようなことから、鴨料理でも鉄板焼き料理の中に小左衛門も食卓に添えることも、楽しい飲み方になります。
さっぱりとした鴨肉の料理に小左衛門もフルーティな味わいとその後から訪れる苦味が巧みにマッチして、深い両者の味わいを引き出してくれることになります。












