米どころとして有名な新潟には、美味しい日本酒がたくさんあります。新潟には淡麗辛口のお酒が多く、「麒麟山」もその一つです。新潟の奥阿賀の美味しいお米と名峰・麒麟山の麓を流れる川の水を使用して造られるそのお酒は、さらりと口を通り飲み飽きしない、まさに新潟を代表する地酒だと言えます。
目次
170年以上の歴史を持つ老舗蔵が醸すお酒
麒麟山を醸しているのは新潟県にある「麒麟山酒造」です。創業は1843年で、なんと170年以上もの歴史を誇ります。
昔ながらの伝統を大切に受け継いでいて、今は7代目である齋藤俊太郎氏が当主を引き継いでいます。新潟の人を中心に、地域の方から全国の方にまで愛されるお酒を造っています。
地元産の原料と伝統的な手法を大切に造られる麒麟山は、街ぐるみでお酒造りを行っていて、新潟の地酒をそのまま体現したような存在です。そのため毎日の食卓からお土産まで、幅広いシーンで愛されるお酒となっています。
にいがた市民大学「日本酒学への招待」後期ゼミナール現地学習を開催中です!麒麟山酒造の蔵人さんから酒造りのお話を聴きながら蔵を見学させていただいています!お米の発酵したいい香りに包まれています☺️台風の被害に遭われた中ご協力いただき、心より感謝申し上げます。原酒の利き酒もありました🍶 pic.twitter.com/vQOh7QwPo9
— 新潟市生涯学習センター (@crosspal_syouse) November 9, 2019
伝統的な辛口で飲み飽きしない
麒麟山といえば、スッと切れ味の良い淡麗辛口が魅力のお酒です。軽快な飲み口なので、いつまでの飲み飽きせず、さまざまな種類の料理と合わせて飲むことができます。
地元産米100%!日本酒の「テロワール」を実現

麒麟山は酒米へのこだわりを持っています。酒造で使用しているお米は全て、蔵の半径10キロ以内のエリアで造られています。全てが阿賀町内で造られた地元産のお米ということで、ワインで言うところの「テロワール」を日本酒で実現しています。
酒米へのこだわりは徹底されています。ただ地元産のお米を使っているというだけでなく、蔵人自らが田んぼの土に触れ、田植えから収穫まで携わっているそうです。きちんとお米に触れることで、その良さを理解し本来のお米の味わいをうまく引き出しています。
日本酒はお米を原料にして作られています。日本人の主食であるお米から作られているのでとても身近に感じられるお酒ですよね。 日本酒はお米が原料になっていますが、どんなお米でも日本酒を作れるわけではありません。日本酒を作るのに向いているお米とそうでないお米があります。またどのようなお米を使って日本酒を作...
植木と手入れまで行う徹底ぶりで美味しい水を確保

170年以上の伝統を持つ麒麟山酒造ですが、歴史が長いぶん蔵を取り巻く環境はどうしても変化してしまいます。麒麟山酒造のある奥阿賀はかつて林業が盛んな土地でしたが、時代の流れによってやがて林業として山の木を管理する人が減ってきてしまいます。
麒麟山酒造はこうした変化によって山が荒れてしまうのを防ぐために、自ら植木と手入れを行うことで自然を守る活動をしています。2010年から約5,000本のブナと杉を植えていて、山づくりにしっかりと尽力しています。そして山が守られることで、生態系や地下水の質も守られることになります。
そんな麒麟山が大切に守りながら仕込み水として使っているのは、阿賀野川系の伏流水です。この水はスッキリとした口当たりの軟水で、麒麟山らしい飲み口を表現するのに欠かせないものとなっています。
酒米と共に日本酒原料に欠かせないもの、それが仕込み水(しこみみず)です。 この仕込み水は日本酒の成分の大きな部分を占めているものであり、味わいにも関係の深い材料と言えます。 ランニングフリージー 今回、この仕込み水についてその概要や適した水、味への影響や硬度別の代表銘柄につ...
「原点回帰」というリニューアル
さて、ここまで紹介してきた麒麟山ですが、2021年3月よりリニューアルされたラインナップのものが販売されています。
長年続く「伝統辛口」の魅力はそのままに、季節ごとに限定商品も楽しめる、それが麒麟山の魅力です。辛口のお酒が好きな方は、ぜひさまざまなシリーズを飲み比べて楽しんでみてはいかがでしょうか。
麒麟山のラインナップ紹介
麒麟山 伝統辛口
麒麟山を代表する銘柄です。伝統辛口の名の通り、麒麟山がずっと大切にしてきた味わいで、キレの良さと飲み飽きしない旨味が魅力です。「デンガラ」の相性でも親しまれています。冷やから熱燗まで幅広い楽しみ方で飲むことができます。なお通常のタイプはアルコール度15%ですが、アルコール21%でガツンとくる味が魅力の原酒タイプもあります。
麒麟山 超辛口
もともと辛口で有名な麒麟山が、とことんその味に追求して醸したと言う辛口の中の辛口です。切れ味抜群の淡麗酒で、ファンにはたまらない味わいです。どんな温度でも楽しめますが、特にお燗にすると旨味や味わいが増すのでおすすめです。
麒麟山 ユキノシタ
新潟県阿賀町産の「たかね錦」を原料米に使用した、純米吟醸のお酒です。麒麟山らしい味わいをベースにしながらも、上品な香りとほのかな旨味が魅力のお酒です。麒麟山は季節限定商品も豊富
麒麟山は上記で紹介したような通年シリーズのお酒以外にも、季節限定商品をたくさん用意しています。春・夏・秋・冬とそれぞれのシーズンに限定酒があり、四季によって異なる魅力のお酒を楽しむことができます。
たとえば「麒麟山 なごり雪」は、麒麟山酒造で史上初のにごり酒となっています。
麒麟山の通年シリーズを飲んで美味しいと感じた方や限定のお酒も楽しんでみたいという方は、ぜひ季節の麒麟山にもチャレンジしてみてください。季節限定の麒麟山はラベルが可愛いものも多いので、ギフトにもおすすめですよ。
日本には四季がありますよね。季節によって旬の食材があり、景色も変わります。 日本の四季の移り変わりは世界でも注目されていて、日本の良さをあらわしてくれるものの1つともいえるでしょう。 実は日本酒にも四季があると言われています。その季節に最も合う日本酒があるのです。 今回は季節ごとに楽しみたい日...
麒麟山のおすすめの飲み方

ここまで紹介したように、麒麟山にはさまざまなシリーズがあります。そしてシリーズによっておすすめの飲み方は異なります。ベーシックな「伝統辛口」や「超辛口」などは、冷やから熱燗までどんな温度でも楽しめます。
初めて飲む方や暑い夏に
冷やすとより飲みやすさが増すので、初めて飲む方や暑い夏におすすめの飲み方です。
お米本来の味を感じたい方
お米本来の味を感じたい方は、常温で飲んでみると良いでしょう。常温だと麒麟山のシリーズごとの違いや、こだわりの酒米の旨味を感じられます。
キレ味やコクを感じたい方
そしてキレ味やコクを感じたい方には燗酒がおすすめです。しっかりと温めて、ゆっくりと冷ましつつ温度の変化を楽しみながら飲んでもいいですね。
暖冬だと今年は言われていますが、やっぱり寒い! そんな時にソッと身体を暖めてくれるのはやはり日本酒の熱燗だと言っていいでしょう。 ひとくちに熱燗と言っても温度によってその呼び方も変わりますが、日本酒の味、薫り、口当たりも変化します。 今回は家でできる美味しい熱燗の入れ方やその種類、温度に合う日...
日本酒はビールなど他のお酒と異なり、0℃から60℃とさまざまな温度帯で楽しむことができ、さらに温度で香味まで変わるという、世界でもとてもめずらしいお酒です。焼酎も「お湯割り」「水割り」などがありますが、日本酒はお酒そのものを温めたり冷やしたりするのが、焼酎との大きな違いです。今回は、冷酒についてご紹...
麒麟山に合わせたいおつまみ

スッキリした飲み口の麒麟山は、比較的どんな種類のおつまみでも合わせることができます。料理に合わせる食中酒として選んでも良いでしょう。
さっぱりとしたお刺身で食べるのもよし、煮物や燻製などの味の濃いものと合わせてもOKです。さらには和食以外の、チーズなどと合わせて見るのもおすすめです。
さまざまな組み合わせを試し、お気に入りのおつまみを探して見てください。
お酒を飲むときに欠かせないのがおつまみです。美味しいおつまみと合わせれば、いつものお酒がより美味しく感じられるようになるでしょう。 ※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフィール お酒におつまみを合わせるコツ おつまみとお酒には相性があります。もちろん自分が好きな食べ物を選ぶ...
日本海に面し、信濃川や阿賀野川などの水資源に恵まれた新潟県。コシヒカリを代表する日本一の稲作地域であることは有名ですが、それゆえ豊富にとれる米を生かした日本酒造りも長年はぐくまれてきました。 冬は雪が多く、夏は蒸し暑い、厳しい気候。新潟の農林水産業の歴史はその悪条件との闘いでした。その中で生産技術...
まとめ
麒麟山は新潟を代表する淡麗辛口が魅力のお酒です。新潟らしいお酒を飲んでみたいけれど、どれがおすすめかわからない・・・と言う方にまず最初におすすめしたい銘柄です。さっぱりとして軽快な飲み口は、どんな料理とも相性抜群で日常酒にぴったりです。
通年商品から季節限定までさまざまなシリーズがあるので、ぜひ飲み比べて楽しんでみてください。

















