お酒の中には日常の食卓で親しまれているものから、特別なシーンで飲まれるような高級品までさまざまな種類があります。「高級」と言われるお酒の中は、数万円から数十万円など非常に値段がスペシャルなものもあります。

目次
高級なお酒とは?通常のお酒と何が違うの?
アルコールの中には、値段が高く「高級」だと言われるものが存在しています。例えば日本酒なら「プレミア日本酒」、ワインなら「ヴィンテージワイン」などが有名です。ウイスキーも高級酒として今非常に人気が高く、特に国産ウイスキーはブランド力が上がっており値段も跳ね上がっています。

日本のウイスキーはここ10年ほどで人気が非常に高まっています。日本産のウイスキーは「ジャパニーズウイスキー」と呼ばれ、世界5大ウイスキーの一つとして認識されています。実際に世界的なコンクールで日本のウイスキーが表彰されることも多く、お酒のプロからみても価値の高いものだと評価されていることがわかります...
素材が良い
高級なお酒は、使われている素材にこだわっているものが多いです。例えば日本酒であれば「山田錦」のような酒米の王様と呼ばれるものが使われていたり、芋焼酎なら「黄金千貫」などの芋から造られるものが人気です。
ワインなどは産地そのものがブランド化していて、「ボルドー」「ブルゴーニュ」など、特定の地方と条件下で造られたものしかその名を名乗れない地理的表示が決められています。ウイスキーに関しても定義が定められ、条件を満たしたものしか「ジャパニーズウイスキー」を名乗れないように決められています。

近年世界的なブームとなっているのが「ジャパニーズウイスキー」です。日本産のウイスキーは非常に飲みやすく、また香りが高く上質な味わいをしています。 そんなジャパニーズウイスキーですが、2021年4月1日より正式に定義が決められました。従来まではさまざまなウイスキーがジャパニーウイスキーを名乗っていま...
作り方が違う
高級なお酒は、作り方そのものが違うことが多いです。例えば日本酒の場合は「純米大吟醸酒」がよく高級なものとして挙げられますが、これは精米歩合50%以下の米と米麹、そして水のみを使用して造られています。醸造アルコールが添加されていないため米本来の魅力を感じやすく、また精米歩合50%以下というよく削られたお米を使うことで、雑味が少なくフレッシュな味わいに仕上がっているのが特徴です。
このように高級酒は原材料だけでなく、作り方にもこだわって丁寧に醸されているものが多いです。手間や時間がかかるぶん、生産量が少なくなり値段が高くなりやすい傾向にあります。
熟成年月が長い
ウイスキーやワインなどは、塾生年月の長い「年代物」が高級品として扱われます。「ヴィンテージ」という名で呼ばれることも多いです。例えば熟成年数の長い「竹鶴35年」などは100万円以上の価格で取引されています。
数量限定
高級なお酒の中には、通年ではなく数量限定で発売されているものがあります。限定発売のお酒は希少価値が高くなるため、プレミアがつきやすいです。
中にはただ高級というだけでなく、後から市場価値が跳ね上がり、値段が倍増するようなお酒もあります。

サントリーは国内のウイスキー市場でもっとも大手といわれています。そしてサントリーのなかでも特に高級なウイスキーとして人気を集めているのが「山崎」という銘柄のウイスキーです。 サントリーの山崎蒸溜所で造られるモルト原酒のみを使用したシングルモルトウイスキー山崎は、濃厚な甘みと深い味わいで非常に華やか...

今大きな注目を集めている国産のウイスキー、その中でも大手と言われているのが「ニッカウヰスキー」です。1934年に竹鶴政孝氏によって設立された会社で、「余市」や「竹鶴」、「宮城峡」といった人気のウイスキーをたくさん生み出してきました。 そんなニッカウヰスキーの銘柄が、今大きな注目を集めています。世界...
ブランド力
なんといっても有名なメーカーやブランドのお酒は、人気が集まりやすく高級扱いされやすいです。日本酒なら「十四代」、国産ウイスキーなら「山崎」や「竹鶴」「余市」、コニャックなら「レミーマルタン」、シャンパンなら「アルマン・ド・ブリニャック」など、長年人気を集めているブランドがあります。
人気ブランドのお酒は味わいが良いのはもちろんのこと、特別感があるためギフトや贈答品、そしてパーティーシーンなどでもよく好まれています。
高級なお酒はプレゼントにも最適
高級なお酒は、なかなか自分で購入して飲むという機会は少ないかもしれません。ただし特別感があるぶん、プレゼントでよく選ばれる傾向があります。
例えば誕生日に贈り物として高級なお酒を渡したり、高級レストランや料亭、ホテルなどで特別なボトルを開けてもらったりというシーンがよく見受けられます。また誕生日のほか、お中元やお歳暮、還暦や米寿などの節目のお祝い、結婚祝いなどで贈られることが多いです。

日本酒で高級なものは?プレミア日本酒が人気
ここからは、日本酒で高級と言われる代表的なブランド・銘柄をピックアップして紹介します。日本酒好きの方への贈り物などを探されている方はぜひ参考にしてください。
高木酒造 十四代 本丸 秘伝玉返し
元々は手の届きやすい価格帯の身近なお酒でしたが、あまりの美味しさにブレイクし今では入手困難、プレミア日本酒の位置付けになっています。

「十四代」は日本酒の中でもプレミア品として知られている銘柄です。飲んだことが無くても名前を聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか。あまりの人気ぶりに品薄状態が続き、「今、最も入手が困難な日本酒」とも言われるほどのお酒です。 ※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフィール...
旭酒造 獺祭 磨き二割三分 純米大吟醸
磨き二割三分とは、精米歩合を23%という極限まで磨いていることを表しています。よくお米を削ることで非常にクリアでフルーティーな味わいに仕上がっているのがポイントです。

「獺祭(だっさい)」は日本酒の人気銘柄の一つとして知られているお酒です。あまりの人気ぶりに非正規店などで高騰化が相次ぎ、メーカーから「お願いです。高く買わないでください」という異例の広告が出されたこともあるほどです。 何故こんなにも人気があるのでしょうか。ここではその秘密と味わいについて説明してい...
黒龍 無二
黒龍 無二 ・・・
初めて見た!!
高まる!!
(まぁ高過ぎて飲めんけど)#日本酒#黒龍 #プレミアム日本酒#無二 pic.twitter.com/UWx7QleEA0
— YOS_K@ VN5 (@YOH_OSL) October 12, 2018
「無二」は黒龍で有名な黒龍酒造の新たなブランドです。ヴィンテージの日本酒であり、兵庫県産の山田錦を35%まで磨き、黒龍の技を持って丁寧に醸し、さらに原酒を氷温熟成させたという手の込んだ1本です。
2012、2013、2014、2015と年代別にヴィンテージの「無二」があり、数量限定のためプレミア価格となっています。

ラウンドボタン-S 日本酒「黒龍」は、福井県の酒造、黒龍酒造株式会社により作られたお酒になります。黒龍酒造は、1804年、文化元年に初代石田屋二左衛門によって創業された酒造になります。 白山の名水と最適な酒造好適米を使用 黒龍には、白山の名水が使われています。山々に囲まれて清らかな湧き...

日本人の主食であるお米から作られている日本酒は、海外の人からもとても人気があるお酒です。日本酒って選ぶのが難しそう・・どれが美味しいのか分かりにくいというイメージがある人もいるようですが、そんなことはありません。 日本酒は健康や美容に良いことでも注目されているので、美味しく飲みたいですよね。 今...
ウイスキーの高級品!国産ウイスキーは価値が爆上がり
ウイスキーはジャパニースウイスキーの有名銘柄を中心に、ここ10年余りで高騰化しています。代表的なものを紹介します。
サントリー 響 21年

ハイボールブームからはじまり、近年ウイスキーの人気が高まっています。特に最近では、世界のなかでも日本のウイスキーが注目を集めています。 日本のウイスキーは「ジャパニーズ・ウイスキー」の愛称で親しまれ、世界5大ウイスキーの1つとして選出されるほどの人気があります。 ※この記事を書いたお酒ライタ...
サントリー 山崎12年

日本を代表するウイスキーである「山崎ウイスキー」ですが、シリーズによっては市場に出回っているものが少なくかなりレアなものもあります。 今回は、そんな山崎ウイスキーについて、なぜ日本だけでなく海外でも人気なのか、何が他のウイスキーとは違うのか、おいしく飲む方法や山崎ウイスキーに合うおつまみの紹介まで...
ニッカウヰスキー 余市10年
現在は終売となっており、価格や入手難易度が高まっています。

「余市」はニッカウヰスキーが製造し、アサヒビールが販売しているウイスキーです。 高級ウイスキーの一つで、ウイスキー好きの人が口をそろえて「おいしい」というほど人気が高いです。 ※この記事を書いたお酒ライターAnchanのプロフィール 「余市」ってどんなウイスキー? 余市は1989年に...
ワインの高級品は?造られた時期にも注目
ロマネ・コンティ
妖艶でエレガント、強いアロマを持つワインです。特に「当たり年」と言われる時期のワインは、価値が跳ね上がっています。
シャトー・オー・ブリオン
マセト
イタリアワインの最高峰と言われるワインです。まろやかで滑らか、そして味の複雑さを楽しめる1本です。口当たりはパワフルなので、飲みごたえがありワイン好きにはたまらない味わいです。高級酒は高価買取の対象にもなる
高級と言われるお酒はどれも希少価値が高く、入手が難しいものばかりです。そのため買取需要も非常に多く、お酒買取専門店の査定に出せば思わぬ高価格れ売れることがあります。


お酒のなかには、プレミアが付いて高額買取の対象になるものがあるという事をご存じでしょうか。 レアなお酒は需要が高く、定価の何倍もの値段で取り引きされていることも多いです。 お土産や遺品整理で頂いたけれど、飲まないお酒が自宅に眠っている…という方は、お酒を売るのも一つの手です。 お酒の買取を専門...
まとめ
高級なお酒をいくつか紹介しましたが、いかがでしたか?中には「名前を聞いたことがある」という銘柄もあったのではないでしょうか。
高級と言われるお酒には、きちんと値段が高いだけの理由があります。どれも丁寧に拘って造られており、日常酒にはない繊細な味わいを楽しむことができます。デイリー用に購入するのは難しいかもしれませんが、記念日やお祝いなどで贈り物に迷った場合にぜひ選んでみてください。